大学中退者の今を聞かせてくれ|体験談から分かるその後の進路や就職状況

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大学中退者の今を聞かせてくれ|体験談から分かるその後の進路や就職状況

  • 大学中退者はどのような生活を送っているのだろう?

  • 大学中退したら就職できないって本当?

このように、大学中退したくてもその後の人生が不安で決断できない人が多いです。
本記事では、実際に大学を中退した人の体験談をもとに、大学中退後の現実を包み隠さずお伝えします。

また、「大学中退後に就職できる人・できない人の行動パターン」「大学中退者におすすめの業界」「就職を成功させるコツ」なども解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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【体験談】大学中退者の今を聞かせてくれ

実際に大学中退をした5名の体験談をご紹介します。
大学中退後の人生・就職先・働き方など、実際に大学を中退した人がどのような人生を歩んでいるのか包み隠さず話しているので、ぜひご参考ください。
 

体験談1.大学中退して得られた経験

  • 僕は私立大学の建築学部に進学しましたが、その理由は「就職活動で役に立ちそう!」という漠然としたものでした。

    大学2年生になったタイミングでコロナが流行。授業はオンラインに切り替わりました。
    僕は昔からパソコン操作が大の苦手です。「質問したくてもチャットを使えない」「課題の提出方法がわからない」「グループ制作でも思うように話せない」といった状況。
    ただでさえ授業が難しくついていくのが精一杯だったのに、授業を受けるまでのハードルが一気に上がってしまったのです。

    自宅からオンライン授業を受けているので、もちろん周りに相談できる友達もおらず……。いつしかパソコンの前に座っただけで、授業を受けることへの恐怖心からパニック状態になる回数が増えていきました。

    ある日、パソコンを目の前にして泣いている僕を見た父が、「辛いなら中退していいよ」と声をかけてくれたんです。
    今まで両親に支払ってもらった学費や受験にかかった費用のこと、中退後の生活のことを考えるとすぐに判断はできませんでしたが、心身の状況を第一に考えて大学中退を決意。

    退学する前は不安でいっぱいでしたが、いざ退学すると「これから何をしよう!」という前向きな気持ちが大きくなりましたね。
    退職後はハローワークを活用しながら就職活動を行い、以前から興味のあったアパレル企業の内定をゲット。面接時になぜ大学を中退したのか聞かれはしたものの、中退したこと自体を責められるような場面はありませんでした。

    大学中退は、決してネガティブな行動だと思いません。むしろ、自分自身が好きなことを仕事にできて、軌道修正になったなと思いました。

    アパレル業界・アパレルショップ店長 Aさん(30歳)

体験談2.若さを武器に就職

  • 私は、高校生の頃から遅刻癖があり、大学に入ってからもなかなか治りませんでした。
    アルバイトとサークル活動に没頭していたことも相まって、授業を欠席する回数が増えていき……。進級・卒業に必要な単位が足りず留年が決まったため、さすがに恥ずかしくなって思わず大学3年生の時に中退しました。

    大学中退後は実家に戻り、アルバイトをしながら就職活動をスタート。もともとIT業界に興味があったのと、求人サイトで未経験OKの求人もよく見かけていたので、ITエンジニアになろうと決めていたんです。

    さっそく中退者向けの就活エージェントに登録して求人を紹介してもらおうと相談したところ、「大学中退者かつ未経験での就職は難しい。まずは研修を受けてスキルを身に付けてもらい、弊社が指定する企業の中から就職先を選ぶ方法ならまだ可能性があります」と言われてしまいました。

    「大学中退って就職するのは厳しいんだろうな……」とは薄々予感していたものの、いざ現実を突きつけられた時はかなりショックを受けましたね。

    就活エージェントからの提案を受け入れるかどうか悩んでいたところ、知人から通信会社を紹介してもらえることになったんです。
    一か八か履歴書を提出してみたところ、見事選考通過。そのまま最終面接まで進み、ネットワークエンジニアとして働けることになりました。

    あとから、社長に採用理由を聞いてみたところ、「未経験だけどまだ若いから、今後活躍してくれるだろうという期待を込めて採用した」とのこと。

    よく考えてみれば、大学中退してもまだ20代前半。人生は長いのでまだ取り返しがつく年代なのかもしれませんね。今回の就活で、若さが強みになることを実感しました。
    今はとにかく一生懸命働いて、いち早く私を採用してくれた会社と紹介してくれた知人に恩返ししたいですね。

    IT業界・ネットワークエンジニア Tさん(24歳)

体験談3.大学中退を経てIT業界へ

  • 自分の場合、大学時代は講義にほぼ出席せず、一人暮らしのアパートで好きなだけゲームをする日々を過ごしていました。
    最初は頑張って大学に通っていましたが、とりあえず自分の学力でも合格できそうな大学を選んでしまったせいか、学ぶ意欲なんてこれっぽっちも持てなかったんです。

    もちろん単位は足りるはずもなく、大学1年生の終わり頃に中退。実家に戻りましたが、アルバイトをする意欲を持てず、約3年間は自分の部屋に引きこもっていました。

    ベッドに寝転がりながら、毎日「生きる意味」や「自分の存在意義」を考えるものの、どうしても答えが見つからない。ただ一つ、親のすねをかじりながら生きている状況を一刻も早く打破しないといけないことはわかっていました。
    でも自分の性格上、興味があること以外は本当にやる気が起きないので、「なんでもいいからとりあえず働く」という選択肢はありません。そこで、昔から好きだったゲームを自作で作ることにしたんです。

    今考えれば、この行動が社会復帰への第一歩でしたね。ゲームを作るために独学でプログラミングを習得。自分が書いたコードによって画面の中のキャラクターが動いたところを見た瞬間、初めて「勉強って面白い」と感じました。

    その後、ゲーム作りからシステム開発に興味が湧き、「基本情報技術者試験」というIT系の資格を取得。合格率が約20~30%の難しい試験であることはネットの情報で知っていたので、合格できた時は大きな自信につながりましたね。

    そして、IT業界に絞って就職活動をスタート。無職歴の長さが大きなハンデになるのはわかり切っていたので、IT系の中小企業を中心に片っ端から応募書類を送りました。その数は100社を余裕で超えていたと思います。

    そのうち面接まで進めたのは7社、内定をもらえたのは2社でした。今は、IT系の小さな会社でシステムエンジニアとして働いています。
    あのまま意味もなく大学生活を続けて卒業できたとしても、おそらく就職できませんでした。大学を中退してニートになったのをきっかけに自分のやりたい仕事が見つかったので、結果的に良い決断だったと思います。

    IT業界・システムエンジニア Mさん(27歳)

体験談4.大学中退後20代でナイト業界の店長に抜擢

  • 僕は、勉強嫌いな性格が災いして、大学2年生の夏に中退しました。友達と遊ぶのを優先しすぎて単位が取れず、留年がほぼ確定な状況だったので、中退すること自体は後悔していません。

    中退後、最初は友人の紹介で内装職人として働き始めました。職場環境に不満はありませんでしたが、ひたすら同じ作業を繰り返す毎日に飽きてきて……。もう少しやりがいのある仕事がしたいなって思っていましたね。

    そんなある日、飲み会で友人から「ナイト系の仕事」の魅力を熱弁されまして。自分の成果が収入に反映されやすいことを知り、やりがいがありそうな仕事だなと興味を持ちました。
    最後は「人生観、変わるよ」という友人の言葉が強烈に刺さり、5年間続けた内装の仕事を辞めてナイト業界への転職することに。

    内装業界とナイト業界は仕事内容はもちろん、求められるスキルや働き方が全く異なるため、最初のうちはたくさん苦労しました。しかし、「新しい経験を積むチャンス」だと思い、目の前の仕事に全力で取り組みましたね。
    友人の言う通り、ナイト業界は学歴や年齢に関係なく頑張りをしっかり評価してくれる環境が整っている会社が多いです。そのため、前職では考えられないほどモチベーション高く働けています。

    現在は、売上上位の店舗の店長として、従業員のシフト管理や店舗管理といったマネジメント業務を行っています。店長就任時は、まだ入社2年目の20代でした。

    学歴を気にせず働ける仕事はたくさんありますし、僕みたいにきちんと評価される職場を見つけられればキャリアアップもできます。
    大学を中退することで、学歴面で就職活動が不利になると考えている人もいますが、「そんなことないよ」と伝えてあげたいです。

    ナイト系・店長/幹部候補 Sさん(31歳)

体験談5.大学中退してスタートアップ企業の創業メンバーに

  • 私は、高校時代から「意欲的な人が集まる場所を作りたい」という夢を持っていました。
    そのため、大学に入学してすぐ、「起業に興味があるエンジニアが集まるコワーキングスペース」を学校内にオープンしたんです。

    大学側のサポートを受けてイベントを開催したり、影響力のある人と仲良くなって周知してもらったり、試行錯誤しながらもなんとか売上を出せている状況でした。

    ただ、「自分がやっていることは大学内では話題になっているけれど、社会的にはまだまだ規模が小さい」「もっと世間に自分の名前が広まるような大きなことをやりたい」と考えていました。

    そんな時、私の活動に興味を持った起業家の方から、一緒に事業を始めないかというお誘いを受けたんです。
    その会社のビジョンや事業内容に惹かれ、スタートアップ企業の創業メンバーとして参加することに。
    当時、大学入学とコロナが被っていて1日も授業を受けていなかったので、大学を辞めることに抵抗は感じませんでした。

    現在は「COO(最高執行責任者)」として、とあるアプリの開発・運営・販売を中心に行っています。僕含めて従業員数3名でスタートした会社ですが、現在は20名以上に増えて順調に業績を伸ばしています。
    これからも事業も組織も拡大して、業界を揺るがすような大きなことをやり遂げたいですね。

    IT業界・アプリ開発会社COO Nさん(28歳)

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大学中退にはメリットもある

大学を中退したからといって、必ずしも将来が悪い方向へ進むわけではありません。

先ほどご紹介した体験談のように、大学中退をむしろチャンスだと考え、前向きな人生を歩んでいる人がたくさんいます。
人によっては、大学中退が人生における最良の選択肢となる場合もあるのです。

ここでは、「大学を中退する4つのメリット」について解説します。

メリット1.大学生活の辛さから抜け出せる

大学を中退すれば、大学生活の辛さから抜け出して新たな道を歩むことができます。

  • 想像していた大学生活と違った

  • 大学での人間関係がストレスに感じる

  • いざ勉強してみたら自分には合わなかった

このように、大学入学前のイメージと入学後のギャップに戸惑う学生は多いです。授業の内容に興味が持てなければ大学に通う目的を見出すのが難しくなり、勉強に身が入らず単位を落としてしまう人もいます。

単位が足りず留年を繰り返してしまうと、ストレートで進級した人より好条件の企業に就職しにくくなるデメリットがあります。

辛い思いをしながら在学し続けるよりは、大学を中退して興味のある分野を学び直したり、同世代よりも早く社会に出て働いたりするほうが有意義な時間を過ごせる可能性が高いです。
 

メリット2.本当にやりたいことを見つけられる

大学中退をすれば、時間に余裕ができるので、自分自身を見つめ直す良いきっかけにつながります。

体験談でもあったように、大学に通う価値がわからない人は多いです。大学を中退すれば、その分時間に余裕が生まれ、自分が本当にやりたいことに時間を費やせます

しかし、「大学中退してまでやりたいことが見つからない。だからといって、大学に通う意味も見出せない」という人もいます。そんな時は、いきなり中退するのではなく、まずは休学をして、改めて自分が進むべき道は何なのかゆっくり考える期間を設けましょう。

たとえば、将来の夢を見つけるためにアルバイトやインターンシップを通じてさまざまな仕事にチャレンジすれば、大学生活では得られないような知識・スキルを習得できる可能性があります。

また、仕事を通じて成功と失敗を両方経験すれば、自分の強み・弱みをより明確に把握でき、「本当にやりたいこと」が見つかりやすくなります。

大学という縛りを解いてみることで、自分の進むべき道が見つかるかもしれません。
 

メリット3.経済的に余裕ができる

大学の学費が浮いて経済的に余裕が生まれるのも、大学を中退するメリットの一つです。
文部科学省が公表しているデータを参考に、「国立大学」「私立大学」に4年間通った場合の学費の平均値をご紹介します。

大学の種類4年間の学費総計
国立大学214万3,200円
私立大学590万9,356円

文部科学省「国立大学の授業料標準額の改定について(案)」(参照 2024-07-24)
文部科学省「私立大学等の令和5年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」(参照 2024-07-24)

学費には、入学料や授業料以外にも、施設設備費・実験実習料などが含まれます。私立大学の場合、理系の学部に進学するとさらに学費が高くなることが多いです。

大学にかかる費用は数百万円と決して安くないため、通学するモチベーションがなかったり必要性を見いだせないという人は、自分の知識・スキルを高めるための費用に使ったり、将来的に起業を考えている場合は起業資金として活用したりして、自己投資に費やすのも手です。
 

メリット4.同世代よりも早く社会人経験を積める

大学を中退することで、同世代よりも1〜3年ほど早く社会人経験を積める点もメリットです。
大学を中退するかどうか迷っている人の中には、「最終学歴が高卒になると、就職先の選択肢が狭まってしまうのでは?」という理由で踏みとどまっている場合もあります。

しかし、世の中には、中卒・高卒が応募できる「学歴不問」の求人もたくさん出ているため、業界選びを間違えなければそこまで心配する必要はありません。

特に、以下の業界は世間の需要に対して供給が追いついておらず、慢性的な人手不足に陥っているため、大学中退者も狙い目です。

参考
■IT業界
IT技術の普及により需要が高まっているものの、専門的な知識・技術を持つ人材の確保が難しく、人手不足になっています。最近は、知識やスキルを学べるIT系のオンラインスクールや、未経験者向けに手厚い研修・教育体制を整えている企業が増えてきているので、報酬を得ながら学ぶことも可能です。

■ホテル・宿泊業界
外国人観光客の急増により、慢性的な人手不足が問題となっています。近年は自動チェックイン機・自動精算機を導入することで人材不足をカバーする動きがあるものの、スタッフの積極採用に注力する企業は多いです。

■建設業界
建設業就業者の高齢化が進んでおり、人手不足を解消するためには若年層の労働力が必要不可欠となっています。そのため、学歴を問わず若い世代は重宝される傾向にあります。
実際にこれらの業界は、中卒・高卒者など学歴に関係なく活躍している人が多いのが特徴です。
中退をする前に、自分が目指す職業や興味のある業界・職種において、学歴がどの程度重要視されるのかを確認してみましょう。

【ポイント】中卒者の就職率は79.5%と低くない!

厚生労働省が公表したデータによると、令和6年度のハローワーク求人における「就職内定率」は以下の通りになっています。

学歴区分求職者数就職内定者数就職内定率
中卒者342人342人79.5%
高卒者121,123人120,203人99.2%

中卒者の内定率は約80%、高卒者の内定率は99%超えと、高い水準であることがわかるかと思います。
世間的には「大学中退=就職が厳しい」といったイメージがありますが、年齢が若く長期的に活躍してくれる人材を採用したい企業はたくさん存在するので、過度に心配する必要はありません。

厚生労働省「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る 求人・求職・就職内定状況」(参照 2024-07-24)

 

大学中退後に就職できる人の行動4パターン

大学中退者でも就職できる企業はあるとは言え、中退後に何も行動を起こさずただ毎日を過ごしていると、就職は難しくなります。

ここでは、大学中退後に就職できる人の行動を4パターンご紹介します。
 

大学を中退したらすぐに就活を始める

大学中退後は、なるべく早く就職活動を始めるのが重要です。大学を辞めたあと、働いていない期間が長ければ長いほど就職活動が不利になる傾向にあります。

メモ
【働いていない期間が長くなることによる影響】

①面接官への印象が悪くなる
「働く意欲が低い」といったネガティブな印象を与えてしまいます。

②社会的信用度が低下する
空白期間が長いと金融機関からの信用度が低くなり、ローンやクレジットカードの審査が通りにくくなります。

20代前半くらいの若い世代は、たとえ未経験の分野でも将来性を期待されて採用してもらえるケースも珍しくありません。
チャンスを逃さないためにも、大学中退後はすぐに就職活動をスタートさせましょう。
 

スキルアップにつながるアルバイトをする

生活費のためにとりあえずアルバイトを始めようと考える人も多いですが、アルバイトを選ぶ際はスキルアップにつながる仕事をするのがおすすめです。

たとえば、「IT業界に就職するためにWebサイトの運用サポートを行う」「ビジネスマナーやスキルを習得するために事務員になる」といった形で、将来に活かせるスキルを鍛える目的でアルバイトを探してみると、お金を稼ぎながら自分磨きもできて一石二鳥と言えます。

また、将来を見据えてアルバイトをしているのであれば、その後の就職活動時に面接でフリーター期間について指摘を受けた際も的確に返答できるので、即戦力アピールにもつながります。

ただし、アルバイトをする時は、あらかじめ期間を定めておくようにしましょう。
アルバイトを始めると、職場の居心地の良さや「就職活動が面倒」という気持ちなどから、ダラダラとフリーターを続けてしまう可能性があります。

あくまで就職に向けてスキルを習得するためにアルバイトをしているのを忘れないように、「この時期までには就職する」とゴール設定を決めておくのが大切です。

また、就職で役立つスキルを身に付けたいのであれば、資格を取得するのもひとつの手です。特に専門職を目指す場合、資格を持っておくことで就職しやすくなります。

高卒でも取れる資格とは?おすすめ資格10選と資格で高収入を稼ぐ方法

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興味がある業界や企業を調べて就活をする

どんな仕事に就こうか迷っている場合、まず興味がある分野を明確にしておくのが大切です。自分にとって「面白い」「楽しい」と思える職業に就かないと、モチベーションが保てず仕事も長続きしません。

自分が興味のある分野を理解するためには、以下のようにさまざまな業界や企業を調べるのがおすすめです。

  • 幅広い業界のセミナーに出席する
  • 気になる企業の会社説明会に参加して社員の話を直接聞く
  • ハローワークが主催する職業体験に参加する

各業界の雰囲気や将来性、具体的な業務内容を直接感じ取れば、おのずと自分が興味のある分野や適性がわかってきます。

また、セミナーや職業体験への参加は、人脈形成をしやすいのも魅力です。

気になる業界の求人情報や企業の採用動向といった有益な情報を得られるだけではなく、就活者同士で不安や悩みを共有し、互いに励まし合うことでモチベーションを保ちながら就職活動を進められるメリットがあります。
 

将来について両親としっかり話し合う

大学を中退する時、自分一人で決めずに両親としっかり話し合う必要があります。そもそも、大学の退学届は「親の同意」がなければ受理されないケースがほとんどです。

特に両親が学費を支払っている場合、勝手に退学届を提出すると両親との関係が悪化してしまい、今後金銭面・精神面ともにサポートしてもらえなくなる可能性があります。

今まで良き理解者だった両親との関係が自分の行いのせいでこじれてしまうのは、想像以上に辛く悲しい出来事です。両親に恩を感じているのであれば、自分の人生を左右する大きな決断をする前に、きちんと相談しておきましょう。

また、自分より知識や経験がある両親からのアドバイスは貴重です。気持ちを切り替えて前向きに就職活動を進めたいのであれば、両親と退学後の将来について話し合って助言をもらいましょう。
 

大学中退後に就職できない人の行動3パターン

経験を積むために行動を起こすのは大切ですが、誰にも相談せずに何事も自己判断で決めてしまうと、誤った方向に進んでしまう可能性があります。

ここでは、大学中退後に就職できない人の行動を3パターンをご紹介します。
 

スキルアップにつな繋がらないアルバイト生活を送る

スキルアップにつながらないアルバイトをする生活は、就職活動で苦戦する可能性が高いです。

世の中には「未経験歓迎」の求人がたくさん出ているため、たとえスキルがなくても若さならではの吸収力と将来性を期待され、採用を勝ち取れる場合もあります。

しかし、年齢を重ねるにつれて、実務経験が豊富な同世代が増えていき、就職活動の難易度が一気に上がります。
そのため、スキルアップが期待できないアルバイトを続けるくらいなら、いち早く就職活動を行うのがおすすめです。

やむを得ない事情ですぐにアルバイトを始めなければいけない場合、正社員登用制度を設ける会社に非正規雇用で入社して、正社員を目指す方法もあります。
 

周囲の協力を得ずに就職活動を進める

大学中退者が周囲の協力を得ずに初めての就職活動を行うのは危険です。

たとえば、就職したい業界に関する情報収集をする際に、インターネット上の情報や口コミだけを頼りにすると、誤った情報を取り入れてしまう可能性があります。
誰が書いたかわからないようなネットの書き込みには、面接対策における不適切なアドバイスが含まれていることも少なくありません

また、一人で就職活動をすると視野が狭まってしまい、自分の適性・スキルに合う求人を見逃してしまう場合もあります。

とは言え、大学の就職支援センターや、企業による出張相談会・ガイダンスなど、サポートが充実している学生に比べて、新卒者向けの就職支援を受けられない大学中退者は、就職活動において不利なのが実情です。

大学中退者が就職支援を受けられるおすすめのサービスは、就職エージェントです。

キャリアアドバイザーによる履歴書添削や面接対策といったサポートを受けられたり、非公開求人を紹介してくれたり、さまざまなサポートを受けられます。

初めての就職活動に不安を抱えている大学中退者は、ぜひ転職エージェントを利用しましょう。
 

就職先を給料だけで決める

就職先を決める際は給与面だけでなく、勤務体系・福利厚生・キャリアパス制度などを必ずチェックし、自分が理想とする働き方ができるのかどうかを見極めましょう。

給料のみで就職先を決めてしまうと、入社した会社の仕事内容や労働環境が合わなかったり、人間関係の悪さが原因で職場環境に馴染めなかったりすると、早期退職につながります。

また、高い給与を提示する求人の中には、給与額の中に残業代やインセンティブなどを含めている場合もあります。そのため、実際に働いてみると、「残業をたくさんしないと求人に書かれていた給料に届かない」「売上を上げないと求人通りの額を稼げない」というケースも珍しくありません。

応募する会社を決める時は、基本給・残業代・手当など、給与の内訳をチェックしておくのが重要です。もし、求人情報に給与の内訳が記載されていないのであれば、面接時に担当者に確認しましょう。

なお、就職エージェントを利用している場合、キャリアアドバイザー経由で聞いてもらう方法もあります。
 

大学中退者の体験談からわかる就職を成功させる4つのコツ

高卒扱いになる大学中退者は、「新卒採用枠」ではなく「中途採用枠」で募集する求人に応募します。

中途採用は、自分より社会人経験が長い人や、すでに実務経験を積んでる人もライバルになります。大学中退者は、このような強力なライバルに勝つうえで取り組むべき行動を知っておくのが大切です。

ここでは、大学中退者の体験談から学ぶ「就職を成功させる4つのコツ」をご紹介します。
 

とにかくたくさん応募する

大学中退者は、気になった求人があれば手あたり次第に応募して、面接に進める企業の数を増やすのが採用率を上げるコツです。

先述の通り、大学中退者は基本的に中途採用枠へ応募しますが、企業規模にもよるものの、新卒採用より中途採用のほうが採用枠が少ない傾向にあります。

企業によっては、毎年の新卒採用者は10~15名なのに対し、中途採用者はわずか1名というパターンも珍しくありません。
数撃ちゃ当たる戦法で、自分の経験が活かせそうな企業であれば積極的に応募しましょう。

最初のうちは不採用が続くと自分に自信がなくなってしまいがちですが、何十社も応募するうちに慣れていきます。
働く条件を絞りすぎなければ、応募できる求人はたくさんあるので、気になったものがあればどんどん応募しましょう。

また、書類選考を突破して面接を受ける時に、質問される傾向がわかってきたり、企業に評価される回答が見えてきたりと、次につながる学びがあります。。希望業界や職種に携わっている人に貴重な話をしてもらう機会でもあるため、たとえ内定がもらえなかったとしても、次の就職活動に活かせます。
 

未経験歓迎や学歴不問の求人を中心に応募する

大学中退者が採用される確率を上げるためには、「未経験歓迎」「学歴不問」の求人に応募するのがおすすめです。
学歴不問の求人を出す企業は、学歴よりも人柄・ポテンシャル(将来性)を重視する傾向があるため、大学中退がハンデになるケースはほとんどありません。

未経験者を積極的に採用している企業は、新入社員の育成に力を入れている場合が多く、研修プログラムやOJTが充実しているのが特徴です。

【OJTとは】
「On the Job Training」の略。職場の上司や先輩が、実務を通して部下や後輩に知識やスキルを伝えていく教育方法を指します。

大学中退者の就職活動は高いハードルを感じがちですが、応募する企業の選び方次第で採用率が上がります。
また、応募条件を厳しく定めていない企業は、多様なバックグラウンドを持つ人材が集まりやすく、個性が尊重される風土が根付いているため、学歴に左右されずにキャリアを築けるメリットもあります。
 

就職に有利な資格を取得する

資格の取得は就職先の選択肢を広げられるのはもちろん、以下のようなメリットがあります。

【大学中退者が資格を取得するメリット】

  • 専門的な知識・スキルを証明できる
  • 大学中退後の時間を有効活用できる
  • 資格取得の努力が評価される

資格の取得は、自分の能力を明確に伝えられ、他の求職者との差別化を図ることが可能です。大学中退者の就職活動で役立つ資格をいくつかご紹介します。

日商簿記3級・2級会計処理や決算業務、財務諸表の作成といったスキルを証明するための資格です。企業の経理部、会計事務所、営業職など幅広い業務で役に立ちます。
ITパスポートITに関する基礎知識を証明する国家資格です。 ネットワーク、セキュリティについて幅広く学べるため、IT業界を目指している人におすすめの資格です。
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)Microsoft Office製品(Word・Excel・PowerPointなど)の利用スキルを証明する資格です。業界問わずビジネスで最低限必要なスキルのため、学んでおいて損はありません。
基本情報技術者ITエンジニアとしての基本知識を証明する国家資格です。プログラミング・データベース・ネットワーク・アルゴリズム・セキュリティに関する知識を幅広く習得できるため、ITエンジニアを目指す人やITの基礎知識を身に付けたい人におすすめの資格です。
宅地建物取引士(宅建)不動産取引に関する知識を証明する国家資格です。不動産に関する適切な取引を行うためには欠かせない資格であり、宅建の資格保持者は不動産業界でのキャリアアップが現実的になります。

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就職エージェントを活用する

大学中退者が就職活動をスムーズに進めていくためには、就職エージェントの活用が必須と言えます。

就職エージェントに登録すると、業界に精通した専任のアドバイザーがつく場合が多く、一般的に以下のサポートを受けられます。

  • 求人紹介(求職者の希望・スキルに適した求人や非公開求人など)
  • 履歴書・職務経歴書の添削
  • 面接対策
  • 面接日の調整や給与交渉
  • 入社後のフォロー

また、キャリアアドバイザーとの面談を通じて自己分析ができたり、企業研究に役立ったりするのも就職エージェントを利用するメリットです。

なお、就職エージェントにおいて求職者が料金を支払うことはほとんどありません。万が一内定を辞退した場合でも料金は発生しないので、どんどん活用していきましょう。

大学中退者におすすめの業界

ここでは、大学中退者におすすめの業界を4つご紹介します。

先述の通り、「学歴不問」「未経験歓迎」の求人が多い業界や人手不足の業界は、特に大学中退者にとって狙い目です。

それぞれ業界の特徴や働き方などを詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてください。

不動産業界

不動産業界とは、土地や建物の不動産の売買・管理、ビルや住宅の開発・建設などを扱う業界を指します。就職先は幅広く、ハウスメーカーや不動産仲介業者、不動産管理会社、住宅販売会社などが挙げられます。

不動産業界は実力主義の世界であり、学歴がそこまで重要視されません。特に営業職は個人の売上・契約数が収入に直結しますが、商材に対する知識だけでなく積極性やコミュニケーションスキルなどが問われるため、学歴不問の求人が多数存在します。

不動産業界では、「宅地建物取引士(宅建)」の資格を持っていると就職が有利になる傾向にあります。

宅建は、不動産取引に関する法律・手続きに精通していることを証明する資格です。重要事項説明や契約書面の作成は宅地建物取引士にしかできない「独占業務」であり、資格保持者は企業からも重宝されます。

IT業界

IT業界とは、情報技術を活用して、主にソフトウェアやハードウェアの開発、システムの運用・保守、データ管理などを行う業界を指します。

大学中退者にIT業界への就職をおすすめする理由として、未経験歓迎の求人が多い点が挙げられます。

世界的にデジタル化が進んでいる昨今、システムエンジニアやプログラマーは需要が高い職業です。
IT業界ではIT技術に精通した人材を増やしていくために、未経験者を対象にした研修制度を設けている企業が多数存在します。

お金を稼ぎながらITに関するスキルを習得でき、自分の頑張り次第でスキルアップとキャリア形成の両立が可能です。そのため、未経験でも安心してチャレンジできます。

建設業界

建設業界とは、主に建物や道路の設計・建設に携わり、インフラの整備、管理も行う業界のことです。建設業界は経済活動において重要な役割を果たしており、公共事業や民間建築物の建設を通じて社会の発展に貢献しています。

建設業界は、時期を問わず求人数が安定しています。また、建設業界では就業者の高齢化が進んでおり、若い人材を求めている企業が多いです。

建設業界の場合、関連資格の数が非常に多いです。大学中退後の時間を利用して建設業界で役立つ資格を取得しておくと、就職活動において有利に働きます。
たとえば、建築用の図面をCAD(Computer Aided Design)で描くスキルを証明できる「建築CAD検定3級」は、3~6カ月ほど勉強すれば取得できる資格です。

他にも、実務経験がなくても取得可能な建設系の資格は豊富なので、興味がある人はぜひチェックしてみてください。

ナイト業界

ナイト業界は学歴・年齢に問わず活躍できる業界です。実際に中卒・高卒でナイト業界に飛び込んで活躍している人が多数存在します。

また、ナイト業界は高収入を目指しやすいところも大きな魅力です。実際に、初任給が30万円以上、幹部候補の場合は月給50万円以上の求人を出す企業もあります。
不動産業界と同様に、実力を重視する傾向にあるナイト業界は、成果さえ出せれば学歴や経歴に問わずスピード出世も目指せます。

さらに、ナイト業界には店舗スタッフ・ドライバー・Webデザイナー・フォトグラファーなどさまざまな職種があり、自分に合った仕事が見つかりやすいです。

特別な資格や経験がなくても高収入を狙いたい大学中退者は、ナイト業界への就職も検討してみてください。

 

大学中退しても幸福になる考え方

大学を中退した直後は将来に対する不安な気持ちが押し寄せてくるかもしれませんが、この経験をどう活用するかが今後の人生に大きな影響を与えます。

「大学中退」という経験は、長い人生において自分自身を見つめ直す貴重な機会です。自分の人生に関する選択を全て自分の意思で決められるので、プレッシャーを感じつつもどこか喜びを感じられます。

このような自己決定は、人生の幸福度が上がる行動の一つと言われています。そのため、大学中退を自己成長のためのステップであると考えれば、大学在学時よりも充実した人生を送れるでしょう。

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大学中退後の行動が大事!活躍できる業界にチャレンジしよう

「大学中退者の今」について、就職活動や進路を体験談をもとにご紹介しました。皆さんが今まで抱いていた大学中退に対するイメージが変わった人もいるのではないでしょうか?

大学中退後の人生をより良くするためには、何よりも「行動」が大切です。世の中には学歴不問・未経験歓迎の求人が溢れており、大学中退者が活躍できる企業はたくさんあります。

本記事でお伝えした「大学中退者におすすめの業界」や「就職を成功させる4つのコツ」を参考に、大学在学時よりも充実した人生を歩んでいきましょう。

ネクスト編集部

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メンバニ公式メディアのネクスト編集部。最終学歴が高卒・中卒(18歳以上高校生不可)の転職先を探している男性に向けたお役立ち情報を発信しています。

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