「ごめんなさい」目上・ビジネスの丁寧語・敬語表現は?正しい使い方と注意点

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「ごめんなさい」目上・ビジネスの丁寧語・敬語表現は?正しい使い方と注意点

「ごめんなさい」は、謝罪の気持ちを表現するシンプルでポピュラーな言葉です。

日常生活でも使うことの多い言葉ではありますが、ビジネスシーンでの使用に適した表現かどうか、判断に悩んだことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

実は「ごめんなさい」は敬語ではありません。そのため、「ごめんなさい」を目上の方との会話やビジネスシーンでの使用は控えるのが原則です。

特にビジネスの場では、正しい言葉遣いが社会人としての信頼や信用の獲得にもつながるため、適切な謝罪の言葉を覚えておくと良いでしょう。

本記事では目上の方やビジネスシーンにおける「ごめんなさい」の気持ちを伝える敬語表現や、「すみません」「申し訳ありません」をはじめとしたその他の謝罪の言葉のバリエーション、ビジネスメールでの謝罪例文などを詳しく解説していきます。円滑に仕事を進めるための参考にしてください。

「ごめんなさい」は敬語ではない!上司や取引先などの目上の方に使うのがNGな理由

「ごめんなさい」は敬語ではなかった!?上司や取引先に使うのはNGな理由

「ごめんなさい」は敬語なのか?答えはNOです。

丁寧な言葉を表現する際に使われる「ご」が頭についているため敬語だと思われがちですが、「ごめんなさい」は敬語表現とはいえません

「ごめんなさい」は、「御免」と「なさい」がつながった言葉です。

「御免」には許しを乞うという意味があり、「なさい」には「しなさい」という命令的な意味が含まれます。

そのため、「許しなさい」という意味合いのある「ごめんなさい」は、目上の人や取引先、顧客などの目上の方と関わることの多いビジネスシーンにはふさわしくない言葉といえます。

「ごめんなさい」には馴れ馴れしいイメージもあるので、家族や友人、立場が同じ同僚など、親しい間柄の相手に使うほうが無難です。

「ごめんなさい」の意味や語源も覚えておこう!

「ごめんなさい」の言葉がもつ意味も覚えておきましょう。

「ごめんなさい」は謝罪の際に使われる他にも、さまざまな意味で使われる言葉です。『精選版 日本国語大辞典』には「ごめんなさい」の意味として以下の4つが記載されています。

1.他人に許可を求める気持でいう挨拶のことば
2.他家を訪問したときの呼びかけのことば
3.特に、人込みに分けいったり、それをかきわけて進むときのことば
4.他人にあやまるときにいうことば

出典: コトバンク(精選版 日本国語大辞典 )「御免なさい」(参照 2023-08-17)

他にも、気を遣ってもらった際に感謝の意を込めて「ごめんなさい」を使うこともあります。

もともと「ごめん」は、許すという意味の「免」に尊敬の接頭語「御」がついた言葉で、鎌倉時代から見られるほど歴史があります。

当初は許しを求める言葉でしたが、後に自分の無礼を詫びるときや、相手の寛容を望んだり、寛容さに感謝したりする際にも使用されるようになったため、現代では多様な意味を含んでいるといえるでしょう。

いずれにしても「ごめんなさい」は相手に許してもらうことを前提としている言葉のため、ビジネスで謝罪する際に使用するのは不適切です。

「ごめんなさい」のビジネスでの適切な表現は「申し訳ございません」

ビジネスでの「ごめんなさい」の適切な言い方とは?丁寧な謝り方を解説

ビジネスシーンで謝罪の気持ちを伝える際の適切な言い方は、「申し訳ございません」です。

「申し訳ございません」には、「言い訳をする余地もない」という意味合いがあり、こちらに非があることを認めて謝罪する敬語表現なので、目上の人や取引先に使っても失礼にあたることはありません。

しかし、自身に心から謝る気持ちがあっても、表情や態度次第では相手に反省の気持ちが伝わらない可能性があります。

謝罪をする際は、自分に非があることを認め、心からの謝罪が伝わるような態度を心がけましょう。

また、自分のミスや不注意で相手に迷惑をかけてしまった場合には、謝罪にプラスして、今後同じようなミスを繰り返さないための改善点を伝えられると、相手に好印象を与えることができます。

「申し訳ございません」は、ビジネスだけでなくプライベートで使用することもできる無難な謝罪の言葉なので、覚えておいて損はありません。

「申し訳ございません」と「申し訳ありません」の違いは?

「申し訳ございません」と似た言葉に、「申し訳ありません」があります。

どちらもその意味に大きな違いはありませんが、より丁寧に謝罪の気持ちを伝えたいときは「申し訳ございません」を使うと良いでしょう。

また、目上の上司や取引先、お客様に対して謝罪する場合も「申し訳ございません」がベターです。

ただし、「申し訳ございません」には堅苦しいイメージがあるため、あまり使いすぎるとしつこい印象を相手に与えてしまう危険性があります。

「申し訳ございません」と「申し訳ありません」は、どちらもビジネスシーンで使える謝罪の言葉ではありますが、その場の空気や相手との距離感などを見極めて効果的に使い分けられると、社会人としての評価にもつながります。

「申し訳ありません」「申し訳ございません」の実際の使用例は以下のとおりです。

参考
【社内向け】今回は目標の売上を達成できず、申し訳ありません。
【社外向け】お返事が遅れてしまい、申し訳ございません。

その他のビジネスで使える「ごめんなさい」の言い換えバリエーション7選

「申し訳ございません」以外の仕事で使える「ごめんなさい」のバリエーション

ここからは、「申し訳ありません」「申し訳ございません」以外にも仕事で使える「ごめんなさい」の言い換えを7つ紹介します。

それぞれの言葉を使うのに適したシーンについても紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

お詫びいたします

「お詫びいたします」は、「申し訳ございません」に似た謝罪の言葉です。

「お詫びいたします」には相手をうやまうニュアンスがあり、深刻なミスをしてしまったときや、深い反省の気持ちを伝えたい場合に適しています。

謝罪の相手が取引先やお客様などの目上の場合は、「お詫び申し上げます」を使うと、より丁寧に謝罪の気持ちを表現することができるでしょう。

参考
【社内向け】ご心配をおかけしましたことをお詫びいたします。
【社外向け】お客様へご不便をおかけしましたこと、謹んでお詫び申し上げます。

謝罪いたします

ストレートに謝罪の気持ちを伝えたいときに使えるのが、「謝罪いたします」です。

上記でご紹介した「お詫びいたします」と同じく、自身を控えめにして相手をうやまう意味合いがあるので、取引先やお客様を相手に謝罪する場合に適しています。

「謝罪いたします」の前に、「心より〜」「謹んで〜」「深く〜」の言葉を付け加えると、より強い謝罪の気持ちを伝えることができます。

参考
【社内向け】当方の手続きがスムーズでなかった点を謝罪いたします。
【社外向け】当社の不手際を心より謝罪いたします。

謝罪の言葉もございません

「謝罪の言葉もありません」には、「謝罪するための言葉も出てこない」という意味合いがあります。

この言葉だけでは、「謝る言葉を持っていない」と受け取られてしまう可能性があり、謝罪をきちんと表現しているとはいえません。

しかし、謝罪の言葉を失うほど深く反省し、ミスを重大なこととして受け止めているという気持ちを伝えることはできます。

「謝罪の言葉もございません」は非常に重い言葉です。

軽々しく使うと謝罪の気持ちが伝わりにくいだけでなく、自身の信用を失うことにもなりかねないので、強い心からの謝罪の気持ちを表現したいときにだけ使うようにするといいでしょう。

また、「謝罪の言葉もございません」に似た言葉として、「お詫びの言葉もございません」「弁解のしようもございません」があります。

参考
【社内向け】お手をわずらわせましたこと、謝罪の言葉もありません。
【社外向け】お客さまに不快な思いをさせてしまい、弁解のしようもございません。

ご迷惑をおかけしました

「ご迷惑をおかけしました」は、自分や自社が起こしてしまった物事や言動で相手に迷惑をかけてしまった場合に、申し訳ない気持ちを表現するときに用いられる言葉です。

不快であることを意味する「迷惑」に、謙譲語の「〜をおかけする」を合わせた言葉が「ご迷惑をおかけしました」です。敬語表現のため目上の人や取引先にも問題なく使えます。

ただし、「ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします」という表現には注意が必要です。

なぜなら、この言葉は「相手に迷惑がかかることを知りながら、依頼をしている」ニュアンスが含まれるためです。相手によっては失礼と受け取られる場合もあるため、使う際には注意しましょう。

参考
【社内向け】先日はご迷惑をおかけしました。以後、同じことのないよう気を付けます。
【社外向け】ご迷惑をおかけすることもあるかと存じますが、引き続き精進して参ります。

ご容赦ください

「ご容赦ください」は、「許してください」を、より丁寧にした敬語表現です。

「容赦」は許す・大目に見る・手加減するなどの意味があり、「ご容赦ください」を用いると「期待どおりにならない場合があるかもしれませんが、許してください・大目に見てください」とあらかじめお願いする場合にも使えます。

口語では「ご容赦ください」。文語では「ご容赦くださいませ」「ご容赦願います」などのように使います。

謝罪の言葉ではありますが、「許してください」の意味合いが含まれていることから、それほど深い謝罪をしていると受け取られないこともあるため、注意して使用しましょう。

また、「ご容赦ください」は、不便や不利益を与える可能性がある際の予防線として枕詞に使う場合もあります。

参考
【社内向け】渋滞で5分ほど遅れます。お待たせしてしまい恐縮ですが、ご容赦ください。
【社外向け】至らぬ点も多いかと思いますが、何卒ご容赦いただけますと幸いです。

失礼いたしました

「失礼いたしました」は、相手に対して「礼儀を欠いた振る舞いをしたので、許してください」と告げる言葉です。より簡単に「失礼しました」とする場合もあります。

なお「失礼しました」は丁寧語、「失礼いたしました」は謙譲語でどちらも敬語です。

「失礼いたしました」は、相手に多大な迷惑をかけて謝罪する際に使う表現としては正しくありません。軽い挨拶のような意味合いも含んでいて、小さなミスや気配りの不足に対して使われることが多いためです。

「失礼いたしました」を文語でより丁重に表現したい場合は、「ご無礼をお許しください」に言い換えられるケースもあります。礼儀を欠いたミスをしっかり謝罪したい場合はこちらを使うのもありです。

参考
【社内向け】私の説明がわかりづらく、大変失礼いたしました。
【社外向け】ご挨拶が遅れてしまい、大変失礼いたしました。

すみません

「すみません」は、ビジネスの場で気軽に使える謝罪の言葉です。

軽いニュアンスがあるため重大なシーンには不向きですが、ふと体がぶつかった時などのとっさに出る謝罪や、同僚や部下に対して謝罪する際に使うと良いでしょう。

また、「すみません」は謝罪で使用する以外に、「すみません、〇〇はどこですか」というようなクッション言葉として使う場合や、「気を遣わせてしまいすみません」などのように、感謝の気持ちを伝える際にも使われます。

参考
【社内向け】お手数をおかけして、すみませんでした。
【社内向け】ご多忙なところお時間をいただき、すみません(恐縮です)。

ビジネスメールでの謝罪例文

ビジネスメールでの謝罪例文

何か問題が起こって謝罪する必要がある場合、相手先に出向くか、電話で直接謝罪するのがビジネスの基本です。ただし、場合によっては取り急ぎの対応としてメールで謝罪の言葉を伝えたほうが良いケースもあります。

ここでは社内向けと社外向け、2つのパターンの謝罪文の例を紹介しましょう。

【謝罪例文1】社内向けビジネスメール

社内のメンバーに対して軽いミスを詫びるのであれば、丁寧すぎる文章でなくても問題ありません。その場合には「失礼しました」や「お詫びいたします」「申し訳ありません」などを用いましょう。

参考
〇〇様

お疲れ様です。営業マーケティング部の△△です。
先ほどお送りしたメールの添付資料メールに誤記がありました。申し訳ありません。

お手数をおかけいたしますが、先ほどの添付資料は削除していただき、この後再送するメールの添付資料をご参照ください。

私の不注意により、ご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします。

【謝罪例文2】社外向けビジネスメール

社外向けに謝罪メールを送信する場合、送り先や謝罪の深さによって表現を使い分ける必要があります。

たとえば、取引先相手に迷惑を掛けてしまった場合は、「申し訳ございません」や「ご迷惑をおかけしてしまい失礼いたしました」などが適切です。

「申し訳ございません」を現在形にするか過去形にするかといった使い分けに迷ってしまうケースもあるかと思います。

謝罪することとなった原因・問題が解決していない場合、「申し訳ございませんでした」と過去形にしてしまうのは基本的にNGです。「申し訳ございません」と現在形で記載しましょう。

原因・問題が解決した場合は「申し訳ございませんでした」と過去形にしてください。

また、相手が顧客の場合には、より深く謝罪の気持ちが伝わる「深く謝罪申しあげます」「謹んでお詫びいたします」などを用いると良いでしょう。

参考
××株式会社〇〇様

お世話になっております。株式会社△△の●●です。

この度は弊社の連絡の不備によりご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ございませんでした。
本来であれば直接お詫びをすべきと存じますが、お忙しい中お時間を頂戴するのも心苦しく、まずはメールにて謝罪させていただきます。

以後、このようなことが起きないよう、今後は社内連絡を徹底して参ります。

「ごめんなさい」のビジネスでの英語表現を例文解説

「ごめんなさい」「申し訳ありません」の英語表現

英語で「ごめんなさい」を伝える際、会話で軽く謝るなら基本的に「Sorry」で構いません。より丁寧に謝るなら「I’m sorry」にすると良いでしょう。

ビジネスシーンでよりフォーマルな言い回しにしたい場合は、「I’m sorry」に「for+動詞ing/名詞」「about+名詞」「that+主語+動詞」を付け、何に対する謝罪かを明確にするようにしましょう。例えば「for missing」を付けると、何かを失念していたことに対する謝罪という風に内容を明確にできます。

さらにビジネスの場合は「sorry」の前に気持ちを強調する「very(とても)」「truly(心から)」「terribly(非常に)」をつけるのも一般的です。

また、「sorry」ではなく、謝罪・陳謝の意味がある「apologize」を使うと、より深く謝罪の気持ちを伝えることができます。この場合も「I apologize for ~(〜してしまいお詫びします)」など「for」を付けると何に対する謝罪かが明確になります。

参考
I’m sorry for worrying you.(心配をおかけして、すみません)
I apologize for the late reply.(返信が遅くなってしまい、申し訳ありません)

ビジネスでの正しい謝り方と敬語をマスターして円滑に仕事を進めよう!

自身がどんなに気をつけていても、ビジネスの場では謝罪が必要になる機会が訪れます。

ミスを反省し繰り返さないようにすることも重要ですが、まずは迷惑をかけた相手に適切な敬語を使って謝ることが大切です。

ビジネスシーンでの正しい謝り方を理解していれば、円滑に仕事を進めることができますし、ビジネスマンとしての大きな強みにもなるでしょう。

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正しい言葉遣いをマスターして、仕事ができる男を目指しましょう!

ネクスト編集部

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