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中卒だけど塾講師になれる?
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中卒で塾講師になるには、特別な資格や条件が必要?
塾講師は子どもたちに勉強を教え、成績アップや志望校合格をサポートする仕事です。学力を必要とする仕事なので、中卒で目指せるのか不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、中卒で塾講師を目指す方に向けて、ねらい目の求人や就職後のキャリアプラン、役立つ資格、向いている人の特徴や注意点などを紹介します。
子どもの成長をサポートしたい方や、教育に関わる仕事に挑戦したい方は、ぜひ参考にしてください。
中卒で塾講師になれるがハードルは高い

塾講師になるために必須の資格はないので、学力があれば中卒も学歴に関係なく挑戦することができます。実際、資格や学歴は不問で募集をしている求人もあります。
ただし、実際には多くの塾が「大卒以上」や「現役大学生」といった学歴を条件にしており、中卒で応募できる求人はごく少数です。特に正社員募集では学歴を重視されやすく、学歴不問の求人は補習塾や個別指導塾のごく一部と限られています。
そのため、中卒から塾講師を目指すことは不可能ではありませんが、求人の少なさから就職のハードルは高めと言えます。
塾講師の学歴内訳
以下は、塾講師の学歴内訳をまとめたデータです。
学歴 | 割合 |
---|---|
中卒 | 1.9% |
高卒 | 7.7% |
専門学校卒 | 1.9% |
短大卒 | 1.9% |
大卒 | 75.0% |
大学院卒:修士 | 19.2% |
大学院卒:博士 | 3.8% |
参考:職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag「学習塾教師」(参照 2025-08-30)
このデータを見ると、最も多いのは 大卒(75.0%) で、さらに修士課程修了者(19.2%)や博士課程修了者(3.8%)を含めると、塾講師の大半は高学歴層に集中しています。
一方で、中卒はわずか1.9%にとどまり、高卒も7.7%と少数派です。こうした割合からも、中卒で塾講師になれる可能性はあるものの、就職のハードルは高いことがわかります。
ただし、少数ながらも中卒で実際に塾講師として働いている人がいるのも事実です。
教育への強い情熱や学力の証明があれば、努力次第でチャンスを掴める職種だと言えるでしょう。
中卒で塾講師になるうえでねらい目の求人

中卒で塾講師を目指す場合は、まず「学歴不問」の求人を選ぶことが前提になります。そのうえで、下記のような求人がねらい目です。
- 個別指導塾の求人
- 補習塾の求人
- 正社員登用ありのアルバイトの求人
これらの求人について、なぜ中卒の方におすすめなのかを詳しく解説します。
①個別指導塾の求人
中卒で塾講師を目指すなら、個別指導塾の求人は有力な選択肢です。集団指導塾より多くの講師を必要とするので、学歴不問の募集が出やすい傾向にあります。
さらに、個別指導塾では「学力」だけでなく、次のような要素も評価対象になります。
- 急なシフト変更や講師の欠勤に柔軟に対応できるか
- 生徒に対する配慮や声掛けなどのコミュニケーション力
たとえば、他の講師が急に休んだ際に代わりに授業へ入れたり、生徒との距離が近い分コミュニケーション力が高いと、選考の際に評価されるポイントとなります。
②補習塾の求人
中卒で塾講師を目指すなら、補習塾の求人もおすすめです。進学塾は志望校合格を目的としているので講師に高い学力や学歴が求められがちですが、補習塾は学校で習った内容をサポートし、基礎学力を定着させるのが役割です。
そのため、学歴不問の募集が比較的多く、生徒一人ひとりに合わせた「わかりやすい指導力」や「寄り添う姿勢」が重視されます。
また、補習塾では勉強に苦手意識を持つ子どもと接することが多いため、明るく励ませる人や、根気強く指導できる人に向いている環境です。
③正社員登用ありのアルバイトの求人
中卒で塾講師を目指す場合、いきなり正社員で採用されるケースは少なく、まずはアルバイトからスタートするのが一般的です。とはいえ、正社員登用制度を設けている塾で、勤務を重ねて結果を出していけば正社員を目指せるでしょう。
- 生徒の成績を伸ばすなど目に見える実績を残す
- 真面目な勤務態度や協調性を見せる
- 長期的に働きたいという意志を示す
こうした点を意識すれば、塾に取って「なくてはならない存在」として評価され、登用のチャンスが広がります。
実績も積むことができ、転職時のアピールポイントにもなるため、アルバイトから始めるのもキャリア形成するうえで有効な手段です。
中卒で塾講師になったあとのキャリアプラン

塾講師になったあとは、さまざまなキャリアの選択肢があります。中卒からでも経験を積んでいけば、次のステップを目指すことが可能です。
主なキャリアプランは以下の通りです。
- 教室長(スクールマネージャー)
- 塾を開業
- 教育職への転職
それぞれのキャリアについて詳しく解説します。
①教室長(スクールマネージャー)
塾講師として経験を積んだ先に、教室長(スクールマネージャー)を目指す道があります。教室長は、生徒の成績管理や保護者対応に加え、講師の採用・育成、教室の運営全般を担う重要な役割です。
生徒を教える立場から教室全体をまとめる立場になることで、マネジメント力やコミュニケーション力を高められます。特別な資格は不要で挑戦できるため、実績を積めば十分に到達可能なキャリアです。
将来的にはエリアマネージャーや本部勤務など、さらなる道が開ける点も魅力といえるでしょう。
②塾を開業
塾講師としての経験を活かして自分の教育理念を実現したい方には、個人で塾を開業するというキャリアプランもあります。授業の進め方や教室運営の方針をすべて自分で決められる自由度の高さが最大の魅力です。
その一方で、資金調達、集客、教室の準備に加え、経営やマーケティングの知識も必要となるため、指導力だけでは運営が成り立ちません。
労力やリスクは大きいですが、自分の理想を反映した塾を運営でき、地域に根ざした信頼を築ければ、大きなやりがいや成果につながる可能性があります。
③教育職への転職
塾講師としての経験は、教育業界内での転職にも大きく役立ちます。
たとえば、教育コンサルタントは学校や教育関連企業が抱える課題に対し、指導やアドバイスを行う仕事で、塾講師で培った指導力や知識を活かせます。
また、教材開発の分野でも、指導経験や特定教科の知識を持っていると選考で有利です。これらの仕事は、教育を支える役割を担っているため、塾講師とは別の立場で視野を広げながらスキルアップできるのが魅力です。
同じ教育業界でも異なる職種へ挑戦することは、自分の強みを新しい形で発揮し、将来のキャリアの幅を広げる選択肢となるでしょう。
塾講師への就職やキャリアアップに役立つ資格

塾講師になるために資格は必須ではありませんが、学力やスキルを客観的に証明できる資格を持っていると、学歴に関係なく採用時の強みになります。
特に英語・国語・数学などの主要科目の資格や、講師力としての実務スキルを証明できる 資格があると、就職活動だけでなくキャリアアップにも役立ちます。
以下の表に代表的な資格をまとめました。自分の得意分野や担当したい科目に合わせて取得すれば、採用時のアピールだけでなく、自分の指導に自信を持つことにもつながります。
資格名 | 資格の特徴 | 資格を取得するメリット |
---|---|---|
英検2級以上・TOEIC600点以上 | 高校卒業程度の英語力を客観的に証明できる資格 | 英語担当の際に有利で、就職時の強いアピール材料になる |
漢検2級以上 | 高校卒業程度の常用漢字の読み書き能力を証明できる資格 | 国語指導に有利で、学歴に関係なく学力を示せる |
数学検定・算数検定2級以上 | 高校2年程度の数学力を証明できる資格 | 数学担当に有利で、大学の単位認定につながる場合もある |
学習塾講師検定 | 塾講師としての知識・スキルを評価する資格 | 実践力を高めながら取得でき、キャリアアップに直結する |
①英検2級以上・TOEIC600点以上
英検(実用英語技能検定)とTOEICは、英語力を客観的に示せる代表的な資格です。
英検2級は高校卒業程度のレベルとされ、英語力を十分にアピールできます。TOEICは600点以上で平均的な英語力を示せるため、採用選考でも評価されやすいでしょう。
どちらも認知度が高く、学歴に関わらず「英語が得意」という強みを証明できるのが魅力です。さらに、教材やアプリが充実しており、スキマ時間で学習を進めやすい点もメリットです。
特に英語を担当したい方にとっては、就職時の有利な材料となり、自身の強みとしてアピールできる資格といえるでしょう。
②漢検2級以上
漢検(日本漢字能力検定)は、漢字の読み書き能力を示す代表的な資格です。
等級は10級から1級まで幅広くありますが、就職時に強いアピールになるのは2級以上です。2級は高校卒業・大学・一般程度のレベルで、すべての常用漢字の読み書きができる力を証明できます。
さらに準1級や1級を取得すれば、より高いレベルにあることを証明でき、専門性を示せるでしょう。
知名度が高く信頼されているため、塾講師の就職に有利です。教材やアプリも豊富で、スキマ時間を活用しやすい点も魅力です。
③数学検定・算数検定2級以上
数学検定・算数検定(実用数学技能検定)は、数学力を客観的に示せる資格です。等級は幼児向けから大学レベルまであり、すべて記述式で出題されます。
塾講師として評価されるのは、高校2年生程度の数学力を証明できる数学検定2級以上です。
特に数学を担当したい方にとっては就職時の強力なアピール材料となり、大学で特定の科目の単位取得が認定される場合もある信頼性の高い資格です。教材や学習アプリも充実しており、学習にも取り組みやすいでしょう。
④学習塾講師検定
学習塾講師検定は、塾講師としてのスキルを客観的に証明できる資格です。全国学習塾協会が実施しており、塾講師のキャリアアップにつながります。
資格は「学習塾指導者認定」「集団指導2級」「集団指導1級」の3段階があり、2級以上は筆記試験に加えて実技試験も含まれます。特別な資格や学歴は不要で、塾講師であれば誰でも挑戦可能です。
受験を通じて理論的な指導法や実践的なスキルを学べるため、取得すれば就職や昇進時のアピール材料になります。塾講師として経験を積んだあと、さらなる成長を目指す方に最適な資格といえるでしょう。
中卒で塾講師に向いている人

塾講師として活躍するには、人柄や適性があるかどうかが重要になります。中卒で塾講師に向いている人の特徴は以下の通りです。
- 生徒目線になって教えられる人
- 生徒の成長を褒めることができる人
- 大勢の前で話すことが得意な人
向いている人の特徴について、それぞれ詳しく解説します。
①生徒目線になって教えられる人
勉強が得意なことと、生徒に勉強を教えることは別ものです。塾講師には、自分の学力だけでなく「どう伝えれば生徒が理解できるか」を考える力が求められます。
生徒がどこでつまずいているのかを把握し、その気持ちに寄り添いながら指導することが重要です。一人ひとりの目線に立ち、生徒に合わせて工夫しながら教えられる人は、生徒から信頼されやすく、塾講師として重宝されます。
②生徒の成長を褒めることができる人
塾講師として働くうえで、生徒の成長を認めて褒めることはとても大切です。生徒は「できなかったことができるようになる瞬間」に大きな自信を得ます。その頑張りを素直に褒め、成果を一緒に喜べる講師は、生徒のやる気をさらに引き出せるのです。
テストの点数アップや志望校合格といった成果だけでなく、苦戦していた問題が解けたなど、小さな進歩も見逃さずに声をかけられると、生徒は「この先生となら頑張れる」と感じやすくなります。
生徒の喜びを自分のことのように喜べる人は、塾講師として大きな力を発揮できるでしょう。
③大勢の前で話すことが得意な人
集団指導塾では、大勢の生徒を前に授業を進めるため、人前で話すことが得意な人は有利です。個別指導塾であっても、夏期講習や特別講座などにおいては、集団形式の授業を担当する場合もあります。
多数の生徒に向けて、ポイントを押さえた説明やテンポの良い進行ができる力は、生徒の授業の理解度に大きく影響します。そのため、プレゼンテーションが得意な人や人前で緊張しにくい人は講師として評価されやすいでしょう。
ただし、この力は場数を踏むことで養っていけます。極度に苦手でなければ、経験を重ねるうちに自信を持って授業を進められるようになるので、最初から完璧である必要はありません。
中卒で塾講師に向いていない人

塾講師は対人の仕事であるため、人と接するのが苦手な場合は、あまり向いていない可能性があります。
中卒で塾講師に向いていない人の特徴は以下の通りです。
- 子どもや年下が苦手な人
- 変化に対応するのが苦手な人
- コミュニケーションが苦手な人
これらの特徴について、詳しく解説します。
①子どもや年下が苦手な人
塾講師が指導する対象は、一般的に小学生から高校生までと幅広く、年齢によって接し方も大きく変わります。小学生は落ち着いて話を聞いてくれなかったり、中学生は思春期で反抗的な態度をとったりするかもしれません。
生徒一人ひとりに柔軟に対応するには、相手の気持ちを汲み取り、優しく伝える力が必要です。しかし、子どもや年下に苦手意識があると、こうした対応が難しくなり、指導がスムーズに進まないこともあります。
そのため、子どもが苦手な方にとって塾講師は不向きな職業といえるでしょう。
②変化に対応するのが苦手な人
塾講師の仕事は、生徒によって理解のスピードが異なり、予定通りに授業が進まないこともあります。ある生徒には丁寧な解説が必要でも、別の生徒は演習量を増やす方が効果的など、指導方法を柔軟に変える場面が多くあります。
また、教育内容や学習トレンドも日々変化していくため、臨機応変な対応が求められる仕事です。変化に対応するのが苦手で「決められたやり方以外はしたくない」という人には不向きといえるでしょう。
③コミュニケーションが苦手な人
塾講師は、生徒や保護者と日常的に関わるので、コミュニケーション力が欠かせません。
生徒には、授業中だけでなく、生徒の理解度を確認するヒアリングや、やる気を引き出すための声かけが必要です。
保護者には、学習状況の説明や相談対応があり、さらに他の講師との連携も大切な業務の一部です。
そのため「できるだけ人と話したくない」「説明するのが苦手」と感じる人にとっては負担が大きく、塾講師の仕事はハードルが高く感じられるでしょう。
中卒で塾講師になるメリット

中卒が塾講師として働くことで得られるメリットは多くあります。特に、経験を通じてスキルや成長を実感できるのが特徴です。主なメリットは以下の通りです。
- わかりやすく伝えるスキルが身に付く
- コミュニケーション能力が高まる
- やりがいがある
これらのメリットについて、それぞれ詳しく解説します。
①わかりやすく伝えるスキルが身に付く
塾講師は、生徒に「わからないことをわかりやすく伝える」のが仕事です。そのためには、生徒ごとに授業を工夫しなければいけないので、自然と説明力やプレゼンテーション力が身についていきます。
このスキルは授業以外にも、資料作成や商談、面談など、人に何かを伝える多くの場面で役立ちます。声のトーンや話す順序、板書の工夫などを意識することで、伝える力はさらに磨かれ、さまざまな場面で強みとして活かせるでしょう。
②コミュニケーション能力が高まる
塾講師は授業を進めるうえで、生徒と常にコミュニケーションをとらなければなりません。わからない部分を聞き出したり、やる気を引き出す声かけをしたりするなど、工夫しながら対話を重ねていく必要があります。
また、生徒だけでなく、同僚の講師や社員、さらには保護者と話す機会もあります。指導計画の相談や業務の報告を通じて、伝え方や接し方を考える場面が多く、その積み重ねによって自然とどの業界にも役立つコミュニケーション能力の向上につながっていきます。
塾講師の経験は、就職活動や社会人生活でも大きな武器となるでしょう。
③やりがいがある
塾講師のやりがいは、生徒の成績アップや志望校合格といった成果を一緒に喜べることです。授業はカリキュラムに沿って進めますが、実際の指導内容は講師が工夫して組み立てる場面が多く、生徒の理解度や学力に応じて授業を組み立てる必要があります。
生徒の進路に影響がある仕事なので責任は重いものの、その分達成できたときの喜びは大きく、努力が報われた実感を得られるでしょう。やりがいは仕事へのモチベーション向上にも直結します。
中卒で塾講師になる注意点

塾講師を目指す際には、中卒ならではの注意点も理解しておく必要があります。事前に知っておくべき点は以下の通りです。
- 求人数が少ない
- 非正規雇用の募集が多い
- プライベートとのバランスが取りづらい
注意点をしっかり理解してから、塾講師を目指すか検討しましょう。
①求人数が少ない
塾講師の求人は、大卒以上や大学生を対象とした募集が大半を占めています。学歴不問とする塾も一部にはありますが、数は少なく、中卒で応募できる求人は非常に限られています。
そのため、求人を探す時点で選択肢が限られていて、結果として中卒から塾講師を目指すハードルは高いのが現状です。学歴不問の求人を見つけたら、早めに応募しておくと良いでしょう。
②非正規雇用の募集が多い
学歴不問で募集している塾の多くは、アルバイトや契約社員といった非正規雇用が中心です。特に中卒の場合は正社員の求人がさらに少なくなります。
安定した収入や長期的なキャリアを求める方にとっては、正社員登用制度のある塾を選ぶなど工夫が必要です。長期的に勤務し、生徒の成績アップや保護者からの信頼を得ることで、重要な戦力と評価されれば、正社員登用への道も開けるでしょう。
③プライベートとのバランスが取りづらい
塾の授業は夕方から夜にかけて行われることが多く、昼に出社して夜遅くに退勤する生活リズムになりがちです。そのため、夜に予定を入れづらく、一般企業に勤める人との生活サイクルとも合いにくいでしょう。
さらに、土日や季節講習がある長期休暇も出勤になるケースも多く、まとまった休みが取りづらい点も負担です。体への負担から体調管理も難しく、仕事とプライベートの両立に悩む人も少なくありません。
塾講師以外で中卒におすすめの職業

中卒から塾講師を目指す場合、学歴面でハードルが高いですが、子どもと関わったり、人に教えたりする仕事は他にもあります。
学歴不問で応募できるケースも多く、キャリアの幅を広げられる職業は以下の通りです。
- 子ども教室の講師
- 児童指導員
- インストラクター
これらの職業がなぜおすすめなのか、それぞれ詳しく解説します。
①子ども教室の講師
子ども教室とは、未就学児から小学生を対象に、知育・受験対策・英会話などを教えるスクールのことです。塾講師よりも低年齢の子どもを指導するため、学ぶ楽しさを伝える役割が大きく、学歴不問の求人も多く見られます。
知育教室では遊びや教材を組み合わせ、基礎力や集中力を育てながら学習習慣を身につけさせます。受験対策スクールでは合格を目標にした指導が中心となり、英会話スクールでは英検やTOEICなどの資格が条件となる場合もあるでしょう。
教育に携わる第一歩として挑戦しやすく、生徒の「できた!」という笑顔を間近で感じられる、やりがいの大きい仕事です。
②児童指導員
児童指導員は児童養護施設などで子どもの援助や育成、生活指導を行う仕事です。学校から帰ってきた子どもの勉強を手伝ったり、生活習慣を整えるサポートをしたりと役割は幅広く、子どもの成長に深く関わります。
中卒からでも児童福祉事業の実務経験を3年間積めば「児童指導員任用資格」を取得できるため、学歴に関係なく目指せるのが特徴です。発達に特性がある子どもへの支援や、進路相談に携わることもあり、やりがいと責任の両方を感じられる仕事です。
子どもが好きで、育成や指導を仕事にしたい方におすすめの選択肢といえるでしょう。
③インストラクター
インストラクターは、特定分野の専門知識やスキルを人に教える仕事です。スポーツジムのスポーツインストラクターや、パソコン・スマホ教室のパソコンインストラクターなど種類は多岐にわたり、自分の得意分野を活かせるのが大きな魅力です。
種類によって仕事内容は異なりますが、「人に教える」という点では塾講師と共通しており、指導力や説明力が磨かれます。学歴不問の求人も多く、中卒からでも挑戦しやすい職種の一つです。
特に人と関わりながら自分のスキルを活かしたい方にはおすすめで、実績を積めばキャリアアップも狙えます。
中卒で塾講師になるためのおさらい

中卒から塾講師を目指すことは可能ですが、求人数が少なくハードルが高いのが現実です。そのため、学歴不問の求人を探したり、アルバイトから経験を積んだりするなど、工夫しながらキャリアを築く必要があります。
中卒から塾講師を目指す際のポイントは以下の通りです。
- 個別指導塾や補習塾に学歴不問の求人が多い傾向がある
- アルバイトから社員登用を目指す道もある
- 資格を取得してキャリアアップを図れる
アルバイト講師として経験を積みながら資格を取得し、生徒や保護者から信頼を得ることで、正社員登用やキャリアアップにつながるケースもあります。自分に合った塾や資格を見極め、一歩ずつ行動を始めましょう。