大学中退で塾講師になるには?正社員になる手順や就職後のキャリア

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大学中退で塾講師になるには?正社員になる手順や就職後のキャリア

  • 大学を中退しているけど、正社員の塾講師ってなれるの?

  • 正社員の塾講師はどんなキャリアが目指せるの?

大学を中退していても、塾講師として正社員を目指せます。
塾講師は大学で学んだことや自分の経験を活かして、生徒の成長をサポートできる、やりがいのある仕事です。

本記事では、大学中退者が塾講師になるための具体的な手順や、正社員採用を狙うポイント、入社後のキャリアプランまでを解説します。

学歴にコンプレックスを抱えている方でも、自信を持って教育業界に踏み出せる内容になっているため、ぜひ参考にしてください。

大学中退の仕事探しなら正社員の塾講師がオススメ!

塾講師の正社員は、大学を中退していても目指せる職業です。

実際、学歴や特別な資格がなくても、やる気と指導力があれば採用されるチャンスがあります。

塾講師の仕事は、生徒に勉強を教えるだけでなく、カリキュラム作成や問題作成、テスト採点、保護者への説明など幅広い業務があります。

一見すると特別なスキルが求められそうですが、未経験OKで募集する塾も珍しくありません。

厚生労働省の調査でも、「入職前後の実務経験は特に必要ない」と答えた塾講師は、全体の5割以上という結果が出ています。つまり、塾側も「学歴よりも人柄や意欲」をしっかり見ているということです。

こうした背景から、正社員の塾講師は大学中退者も含め、努力次第で誰でもなれる職業と言えます。

参考:職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag「学習塾教師」(参照 2025-11-20)

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正社員の塾講師の学歴内訳

塾講師として正社員で働く人の学歴内訳は以下の通りです。

学歴割合
中卒1.9%
高卒7.7%
専門学校卒1.9%
短大卒1.9%
大卒75%
大学院卒19.2%

参考:職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag「学習塾教師」(参照 2025-11-20)

正社員の塾講師は、大卒が全体の75%を占めています。

このデータを見ると、大卒が多い仕事に見えますが、注目したいのは「中卒・高卒の人も実際に働いている」という点です。

先述した通り学歴や特別な資格がなくても目指せる職業であることもまた事実です。

大学中退と同じ最終学歴にあたる高卒は7.7%、中卒は1.9%となり、「大卒者でなくても正社員として採用される」ということが数字から分かります。

そのため、大学を中退した人も、経験や熱意次第で正社員の塾講師として採用されるチャンスは十分あります。

正社員の塾講師になるうえでねらい目の求人

正社員の塾講師を目指すなら、自分の強みや希望に合った求人を見極めることが大切です。ここでは、大学中退や未経験も採用されやすい“ねらい目”の求人の特徴をまとめました。

  • 地域密着型の塾の求人
  • 1~4月掲載の求人
  • 【番外編】応募条件が大学生以上の求人

効率よく採用を狙いたい人は、ぜひご覧ください。

①地域密着型の塾の求人

正社員の塾講師を目指すなら、地域密着型の塾の求人もチェックしましょう。

全国展開の大手塾や難関校の合格実績を重視する塾は、学歴や指導実績を重視する場合が多いです。

一方、地域密着型の塾は、学歴よりも人柄を重視した採用基準を設けることが多く、学歴不問の求人も比較的多く見つかります。

大学を中退していても、「人に教えることに対する意欲や学力の高さをアピールできれば、採用されやすくなります。

また、地域密着型の塾のなかには、正社員登用ありの求人もあります。アルバイトとしての実績が認められれば、正社員へステップアップできる可能性も高まるでしょう。

②1~4月掲載の求人

学習塾では、新学期スタートに向けて1~2月頃から求人が増え始めます。

特に3〜4月頃は春期講習や新年度準備の繁忙期なので、求人が一気に増えるタイミングです。

他にも、1~4月頃は以下を理由に求人を出す塾が多く、大学中退者も正社員として採用されるチャンスが上がります。

  • 年度末の退職者を補充するため
  • 夏期講習に向けて先行採用を行うため

ただし、この時期は好条件の求人に大卒も含め応募者が殺到します。また、高いスキルを持つ人材をいち早く確保する意味で、選考スピードが早い塾も珍しくありません。

希望の塾に就職するためにも、履歴書や職務経歴書の準備を早めに進めておくことや、自己PRや面接の練習を事前にしておくことが大切です。

③【番外編】応募条件が大学生以上の求人

応募条件が「大学生以上」と記載されている塾の求人は、大学中退者も採用される可能性が高いといえます。

大学レベルの学力や指導力を示せれば、塾側は実力を重視して評価してくれます。実際に、学歴よりもスキルを重視して、大学中退者を正社員として採用している塾も少なくありません。

ただし、採用条件に「大卒以上」と明記されている塾への応募は難しい場合があります。

また、求人情報と最新の採用条件が異なるケースもあるので、応募したい塾に直接問い合わせて確認するのもおすすめです。

大学中退で正社員の塾講師になったあとのキャリアプラン

大学中退から正社員の塾講師になった場合も、その後の努力次第でさまざまなキャリアの道が開けます。

このパートでは、塾講師として培った経験を活かせる主なキャリアプランを紹介します。

  • 教室長やエリアマネージャーを目指す
  • 営業職や経営企画などにキャリアチェンジ
  • 独立して個人塾を開業する

自身の得意分野や目標に合わせて、教育業界で長期的なキャリアを築きましょう。

①教室長やエリアマネージャーを目指す

正社員の塾講師として経験を積むと、教室運営に関わるポジションへキャリアアップできる可能性があります。

教室運営に関わる主なポジションは以下の通りです。

  • 教室長:生徒指導に加えて、講師のマネジメントや教室全体の運営を担う
  • エリアマネージャー:複数塾の運営や方針決定し、塾全体の成長を支える

教室長やエリアマネージャーを目指すためには、まず正社員として指導スキルを磨くことに専念しましょう。実績を積んで、生徒・保護者から高い評価を受ける塾講師になれば、管理職への昇格チャンスが高まります。

②営業職や経営企画などにキャリアチェンジ

塾講師には、教室の外で塾全体を支えるポジションに就くキャリアパスもあります。

講師や管理職以外で塾全体を支える主なポジションは、「営業職」「経営企画」の2つです。

  • 営業職:地域の学校情報や保護者ニーズを踏まえ、生徒の新規獲得を行う
  • 経営企画:授業計画の立案、業務フローの改善、組織全体の運営などを担う

これらの職種では、生徒・保護者の需要に応える提案や戦略を考える必要があるため、塾講師で培った知識やスキルが大いに役立ちます。

より広い視点で教育分野に関わりたい人や塾全体の発展に貢献したい人におすすめです。

③独立して個人塾を開業する

塾講師として経験を積んだ先には、個人塾を開業するというキャリアパスもあります。

独立開業すれば、教育方針や運営などすべて自分で決められるため、理想の塾づくりにこだわりたい人にとって魅力的な選択肢です。

開業後は、生徒への指導だけでなく、集客、カリキュラム制作、経営管理など幅広いスキルが求められます。また、教室の家賃や教材費に加え、スタッフを雇う場合は人件費などの固定費が発生する点にも注意が必要です。

とはいえ、塾の開業は他の業種に比べて初期費用が低いと言われています。個人塾の場合、自宅の一室やレンタルオフィスを教室として使えば、比較的少ない負担でスタートできます。

塾の運営は、優秀な人材や生徒の確保さえ上手くいけば、安定した利益が出やすいのが魅力です。

正社員の塾講師への就職やキャリアアップに役立つ資格

正社員の塾講師として働きたい場合、事前に資格を取得しておくことで、就職活動の際に大きな強みになります。また、生徒指導に必要な学力の証明やキャリアアップにも役立ちます。

取得をおすすめしたい資格は以下の5つです。

資格名内容
実用英語技能検定2級以上読む・書く・聞く・話すの総合的英語力を評価する資格
TOEIC600点以上英語のリスニング・リーディング能力を証明できる国際的なテスト
日本漢字能力検定2級以上漢字の読み書き、意味理解、文脈での活用力を測る資格
実用数学技能検定2級以上基礎から応用まで幅広い数学力を段階的に確認する資格
学習塾講師検定塾講師としての能力を客観的に評価する資格

①実用英語技能検定2級以上・TOEIC600点以上

正社員の塾講師を目指すうえで、実用英語技能検定2級以上やTOEIC600点以上は大きなアピール材料になります。

5教科の中でも、英語は特に需要が高い教科と言えます。

多くの高校・大学受験で必須科目として扱われているため、英語を習得するのは欠かせません。

中には、英語に特化した指導スキルを持つ人材を積極的に採用する塾もあり、英語の資格取得は採用率を高める大きな武器になります。

メモ
【実用英語技能検定(英検)とは】
国内最大級の英語検定試験です。1級~5級まで7段階あり、高校卒業レベルに相当する2級の合格率はおよそ20~30%前後といわれています。
英検(実用英語技能検定)|公益財団法人 日本英語検定協会
メモ
【TOEIC(TOEIC® Program)とは】
ビジネス英語を使ったコミュニケーション能力を評価する試験で、結果は点数で評価されます。合格・不合格の判定はありませんが、600点以上が一般的な評価ラインといわれています。
【公式】TOEIC Program|IIBC

②日本漢字能力検定2級以上

日本漢字能力検定(漢検)を2級以上取得しておくと、塾講師として生徒に適切な指導をしやすくなり、採用選考でも評価されやすくなります。

メモ
【日本漢字能力検定(漢検)とは】
漢字の読み書きや語彙力など、総合的な漢字能力を測るための技能検定です。1級~10級まで12段階あり、2級は高校卒業レベルの漢字力を証明できます。
2級の合格率は、およそ25%前後です。
漢検(日本漢字能力検定)

塾講師の仕事では、文章読解の補助や漢字テストの作成、指導内容の説明など、基礎的な国語力が欠かせません。

そのため、漢検2級以上の取得は基礎学力の高さを十分アピールできる材料になります。

③実用数学技能検定2級以上

算数・数学、さらには理系科目の指導に力を入れたい人には、実用数学技能検定(数検)2級以上の取得がおすすめです。

メモ
【実用数学技能検定(数検)とは】
数学や算数の実用的な技能を測定するための技能検定です。1級~11級の15段階に分かれ、2級を取得すると、高校2年程度の数学力を証明できます。
2級の合格率は、およそ30%強とされています。
数学検定・算数検定(実用数学技能検定) | 公益財団法人 日本数学検定協会

なお、1級は大学生レベル、準1級は高校3年生レベルといわれています。大学受験生を指導したい場合、準1級以上を取得しておくと、より強いアピール材料になるでしょう。

④学習塾講師検定

未経験で塾講師を目指す人は、学習塾講師検定を取得して指導スキルを客観的に示すのも効果的な手段の一つです。

メモ
【学習塾講師検定とは】
全国学習塾協会が実施する民間資格で、生徒一人ひとりの状況に応じて適切に指導するための知識やスキルの有無を評価する検定です。
検定は以下の3つに区分されます。
・学習塾指導者認定
・学習塾講師集団指導2級
・学習塾講師集団指導1級

就職活動に活かしたいなら学習塾指導者認定、キャリアアップを目指すなら学習塾講師集団指導2級がおすすめです。
合格率は、およそ40~50%前後とされており、未経験でも挑戦しやすい資格です。
職員研修・講師育成 | 公益社団法人 全国学習塾協会|JJA

満18歳以上の人であれば、2級までなら受験可能です。

大学中退で正社員の塾講師に向いている人

正社員の塾講師として活躍できる大学中退者には、いくつか共通する特徴があります。
このパートでは、塾講師の仕事に向いている人の特徴を紹介します。

  • コミュニケーションが得意な人
  • 工夫して学習した経験がある人
  • 学び続ける意欲がある人

生徒から信頼される講師を目指したい人は必見です。

①コミュニケーションが得意な人

コミュニケーションが得意な人は、相手に合わせて柔軟に伝え方を変えられるため、塾講師に向いています。

授業では、生徒一人ひとりの理解度や反応を見ながら声かけを行い、学習意欲を引き出す力が求められます。

また、保護者面談では学習状況や進路についてわかりやすく説明する必要があります子どもの成績に不安を抱える保護者に寄り添い、安心してもらえるような配慮も欠かせません。生徒や保護者と信頼関係を築くことは、塾講師として活躍するうえで重要なポイントです。

そのため、コミュニケーション能力が高い人は塾講師として活躍しやすいでしょう。

②工夫して学習した経験がある人

高校・大学受験や定期試験など、試験ごとに自分に合った学習方法を工夫してきた人は、生徒の悩みに共感しながら指導できる傾向にあります。

ほとんどの生徒は、自分の成績や将来に悩んでいます。

塾講師は、ただ単に勉強を教えるのではなく、生徒の不安に寄り添い、前向きに学習に取り組めるようサポートする役割も求められます。

特に、苦手科目を克服したリアルな経験をもとにアドバイスできれば、生徒の学習意欲が高まり、生徒から信頼される塾講師になれるでしょう。

③学び続ける意欲がある人

教育業界は、最新トレンドや入試制度の改訂など、変化が多いのが特徴です。そのため、新しい指導法や最新情報を学び続ける意欲がある人は、塾講師の適性があるといえるでしょう。

また、生徒の質問に対して「一緒に調べてみよう」と前向きな姿勢を示すことで、生徒の知的好奇心を刺激できます。生徒から「学ぶことが楽しい」と思ってもらえるかどうかも、指導するうえで重要なポイントです。

自分の知識を常にアップデートしながら生徒と共に成長できる人は、塾講師として長く活躍できる可能性があります。

大学中退で正社員の塾講師に向いていない人

大学中退でも塾講師として働くことは可能ですが、仕事には向き不向きがあります。

ここでは、塾講師の仕事にあまり向いていないタイプを紹介します。

  • 子どもと接するのが苦手
  • 計画的な行動が苦手
  • 忍耐力がない

このような特徴を持つ人は、生徒対応や授業準備などにストレスを感じやすく、塾講師を長く続けるのが難しい可能性があります。

①子どもと接するのが苦手

塾に通う生徒は、基本的に小学生から高校生までの子どもです。子どもと接するのが苦手な人は、塾講師には向いていません。

塾講師として活躍するためには、生徒と信頼関係を築くのが必要不可欠です。

生徒への接し方を誤ってしまうと、なかなか距離が縮まらず、授業や生徒の理解度にも悪影響を及ぼす可能性があります。

子どもは素直です。好きな先生の言うことには多少面倒でも耳を傾けてくれますが、苦手な先生には反抗的な態度を取ることも少なくありません。

そのため子どもへの接し方に不安がある人にとって、塾講師は不向きな職業と言えます。

②計画的な行動が苦手

塾講師は生徒の学力に合わせてカリキュラムを組み、授業の進行や時間配分、問題発生時の対応まで戦略的に考えなければいけません。

そのため、授業を計画的に進めるのが苦手な人は、塾講師の業務を負担に感じやすく、向いていない可能性があります。

授業の準備不足や進行の遅れは、生徒の成績に直接影響します。万が一成績が下がってしまうと、生徒や保護者から不信感を抱かれる可能性が高いです。

よって、計画性がない人も塾講師の仕事はハードルが高く感じられるでしょう。

③忍耐力がない

塾講師には、生徒の成績を上げるために、根気強く指導を続ける忍耐力が欠かせません。

生徒の学力が向上するまでにはどうしても時間がかかるため、焦らず長期にわたる丁寧なサポートが必要です。

一方で忍耐力がない人は、思うように成績が出ないストレスから、イライラしてしまいがちです。

このように、短気なタイプは生徒との信頼関係を築くのが難しいため、塾講師に向いていない可能性があります。

大学中退で正社員の塾講師になるメリット

大学中退から正社員の塾講師になると、次のようなメリットがあります。

  • 仕事がなくなる可能性が低い
  • 役立つスキルが幅広く身につく
  • 実績次第で高収入を目指せる

これらのメリットについて、詳しく解説します。

①仕事がなくなる可能性が低い

学習塾業界の市場規模は、今後も拡大し続けると予測されています。

経済産業省の調査によると、学習塾業界全体の売上高は5,933億円で、過去5年で1,000億円以上伸びています。

このように需要が堅調であることから、塾講師の仕事がなくなる可能性が低い点は、大学中退で正社員の塾講師を目指すメリットと言えるでしょう。

また塾講師はスキルを磨いて指導実績を積むほど評価されやすい職種です。経験を重ねて着実に安定したキャリアが築ける可能性が高い職業です。

参考:経済産業省「長期データ|19.学習塾」(参照 2025-11-13)

②役立つスキルが幅広く身に付く

正社員の塾講師になることで、さまざまなスキルが身に付きます。

業務内容主に身に付くスキル
授業の準備・カリキュラム作成・論理的思考力
・資料作成力
授業・プレゼンテーション力
・コミュニケーション力
保護者面談・会議・対人能力
・問題解決力

これらのスキルは、教育業界に限らず、さまざまな分野で役立ちます。

塾講師の仕事を経験することで、キャリアの選択肢が広がりやすくなる点もメリットです。

③実績次第で高収入を目指せる

塾講師の収入は、実績や専門性に応じて大きく変動するのが特徴です。

塾講師の平均年収は約438万円とされ、日本の平均年収である478万円よりやや低めです。

しかし、成績向上や志望校合格など、生徒の成果につながる指導ができれば高く評価され、給与アップが期待できます。

さらに、昇進や独立開業といったキャリアアップが実現できれば、安定した高収入を得られる可能性があります。

参考:職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag「学習塾教師」(参照 2025-11-20)

国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」(参照 2025-11-20)

大学中退で正社員の塾講師になる注意点

大学を中退した人も正社員の塾講師になれるものの、いくつか注意すべきポイントがあります。

特に押さえておきたい注意点は以下の通りです。

  • 生活リズムが不規則になる
  • 授業以外の業務も任される
  • 保護者のクレーム対応が発生する場合がある

事前に注意点を理解したうえで、塾講師を目指すべきか検討しましょう。

①生活リズムが不規則になる

塾講師は、放課後や夜間に授業が行われる場合が多く、終業時間が21時以降になる日も珍しくありません。

帰宅が遅くなり生活リズムが不規則になった結果、睡眠時間が足りなくなったり、疲労が抜けなかったりすることも多いです。実際、慢性的な疲労を抱えながら働く塾講師も少なくありません。

正社員の塾講師を目指す場合は、こうした不規則な生活リズムにどう向き合うのか、事前に対策を練るのがおすすめです。

②授業以外の業務も任される

正社員の塾講師の仕事は、授業の実施や授業準備、生徒や保護者との対応だけではありません。ときには、営業や教室運営も任される場合があります。

  • 入塾希望者との面談
  • チラシ配布
  • 売上管理
  • イベント企画

また、正社員には入塾者数や継続率といった数字を意識しながら働くことを求める塾も存在します。「人に教えたい」「生徒の成長を支えたい」という思いで志した人にとって、大きなプレッシャーと言えます。

理想と現実のギャップによるストレスを減らすためにも、教育以外にも幅広い業務が発生することを理解しておくことが大切です。

③保護者のクレーム対応が発生する場合がある

塾講師の仕事では、生徒と同じくらい、保護者と良好な関係を保つことも重要です。

特に正社員の場合、保護者からの評価が業績に影響する可能性があり、ときには理不尽なクレームや過剰な要望に対応しなければならない場合もあります。

こうしたクレームや要望に一人で応え続けてしまうと、精神的に追い込まれ、業務のクオリティにまで支障をきたすかもしれません。

一定のラインを超えたクレームや要求に対しては、周囲に相談して自分だけで抱え込まないようにすることが大切です。

正社員の塾講師以外で大学中退におすすめの職業

大学中退も目指せる教育関連の職業はいくつかあります。このパートでは、塾講師以外でおすすめの仕事を紹介します。

  • 家庭教師
  • 教材作成
  • 大学事務

教育業界に就職・転職したい人は、ぜひ参考にしてみてください。

①家庭教師

家庭教師は、生徒と1対1で指導するため、多人数の前で話すことが苦手な人でも続けやすい仕事です。

また、一人の生徒に対してじっくりコミュニケーションを取りたい人にも向いています。

さらに、オンライン家庭教師は、パソコンとインターネット環境さえ整っていれば、生徒の自宅に訪問しなくても働けます。

正社員の塾講師に多い不規則な生活に不安がある人は、オンライン家庭教師に挑戦してみるのがおすすめです。

なお、家庭教師の求人は「未経験OK」「学歴不問」も豊富にあります。内容をよく確認して自分に合った求人を見つけましょう。

②教材作成

教材作成は、主に教科書やワーク、デジタル教材などの制作・編集を行います。

生徒と直接関わる機会が少ないため、塾講師よりもコミュニケーション面の負担が軽く、子どもと接するのが苦手な人も教育分野に携われる点が魅力です。

また、近年は動画教材やオンライン教材も増えており、ITスキルやデザインスキルを磨くチャンスもあります。

教材制作の経験は他業界でも活かせるため、教育業界に関わりながらスキルアップしたい人におすすめの仕事です。

③大学事務

大学事務は、大学の授業に合わせた勤務体制のため、残業が発生しにくいのが魅力です。そのため、ワークライフバランスを重視したい人に向いています。

また、夏季や年末年始にはまとまった休みが取りやすく、未経験でも応募可能な求人が多い点も魅力です。

さらに、学生の入学から卒業までを見守ることができるため、塾講師と同じように成長していく姿を見届けることができます。

仕事内容は、書類作成やデータ入力、備品管理など一般的な事務作業が中心で、資格や専門知識はほとんど必要ありません。

規則正しく働きながら教育現場に関わりたい人におすすめの仕事です。

大学中退で正社員の塾講師になるためのおさらい

正社員の塾講師は、やる気や指導力さえあれば、学歴や特別な資格がなくても目指せる職業です。実際に、未経験OKの採用基準を設ける塾も少なくありません。

大学中退者が正社員の塾講師を目指す場合、以下の求人に応募するのがおすすめです。

  • 地域密着型の塾の求人
  • 1~4月掲載の求人
  • 【番外編】応募条件が大学生以上の求人

正社員として採用された後は、教室長やエリアマネージャーといった管理職、営業・経営企画などへの転身、独立開業といったさまざまなキャリアを築ける可能性があります。

大学を中退したとしても、努力と工夫次第で正社員の塾講師になることは可能です。

本記事を読んで興味を持った人は、ぜひ今日から塾講師になる第一歩を踏み出しましょう。

中卒で塾講師になるには?就職に必要な条件や手順、難易度を解説

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