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高卒で就職すると、やっぱり厳しい現実が待っているんじゃないか…
そんな不安を感じている人も多いのではないでしょうか。
たしかに、高卒の場合は大卒と比べて応募できる求人が少なかったり、昇給や昇進のスピードがゆるやかなケースもあります。
ただし、だからといって、高卒での就職は必ずしも不利かと言われると、決してそうではありません。
近年は学歴より人柄やスキルを重視する企業が増えています。このような企業に就職できれば、高卒も含めて学歴を問わずキャリアアップや収入アップを目指すことは十分に可能です。
本記事では、高卒で就職する現実やおすすめの業界、キャリアを築くポイントなどを解説します。
高卒で就職してキャリアを伸ばしていきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
高卒で就職する現実と大卒との違いをデータで解説

まずは、文部科学省や厚生労働省のデータをもとに、高卒で就職する割合や就職率、離職率、求人倍率を紹介します。
また、大卒と比較しながら解説しているので、高卒で就職する現実を客観的に知りたい方は必見です。
高卒で就職するのは2割弱くらい
令和6年度の文部科学省の調査によると、高校卒業後に高等教育機関(大学・短期大学・専門学校など)への進学率は87.3%です。
特に、大学や短期大学への進学率は年々増加傾向にあるため、高校卒業後に進学するパターンが一般的になっています。
とはいえ、すべての人が進学を選んでいるわけではありません。
事実、就職を希望する高卒の割合は毎年2割弱くらいで推移しており、令和6年度においては14.0%でした。
このデータからも高卒で就職する人は少数派ではあるが、決して珍しい存在ではないということが分かります。
参考:
文部科学省「令和6年度学校基本調査(確定値)について公表します。 」(参照 2026-01-11)
文部科学省「令和6年3月新規高等学校卒業者の就職状況(令和6年3月末現在)に関する調査について」(参照 2026-01-11)
高卒と大卒の就職率は同じくらい
文部科学省が公開した別のデータによると、令和7年3月時点での大卒と高卒の就職内定率は、ともに98.0%という結果が出ています。
高卒と大卒の就職率は、今回に限らず毎年90%台後半と高水準を維持している傾向です。
以下は、高卒と大卒の就職率を男女別でまとめました。
| 最終学歴 | 全体 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|---|
| 高卒 | 98% | 98.4% | 97.2% |
| 大卒 | 98% | 97.6% | 98.5% |
参考:文部科学省「大学等卒業者及び高等学校卒業者の就職状況調査結果を公表します 」(参照:2026-01-11)
このデータから、男女別でも大きな差はなく、高卒と大卒で就職率がほぼ横並びであることが分かります。
また、特に男性に注目すると、高卒男性の就職率は98.4%と、大卒男性よりもわずかに高い結果となっています。
学歴だけを理由に、必要以上に不安を感じる必要はありません。
高卒のほうが大卒より離職率が少し高い
厚生労働省の調査によると、就職後3年以内の離職率は新規高卒就職者が37.9%、新規大卒就職者が33.8%です。
過去の就職市場では、新卒で就職した中卒の7割、高卒の5割、大卒の3割が入社3年以内に離職することを指す「七五三現象」がよく話題になっていました。
学歴が低いほど早く辞めてしまう、というイメージが強かった時代です。
しかし、この傾向が大きく変わってきています。
データからも分かるように、学歴による離職率の差は縮まっており、大卒より高卒のほうが離職率がやや高いものの、最近ではそこまで大きな差はありません。
高卒の離職率が大幅に改善した背景には、以下の2つが考えられます。
- 学歴を重視して採用する企業が少なくなっているから
- 人事評価制度の見直しにより、待遇面で学歴格差が狭まりつつあるから
高卒だからといって「すぐに辞める」と思われたり、辞めたくなるような厳しい条件を出されたりする心配はほとんどないと言えるでしょう。
参考:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)を公表します 」(参照:2026-01-11)
高卒の求人倍率は3.69倍となり需要が高い
厚生労働省の調査によると、高卒者向けの求人数は約46万7千人です。
一方で、高卒の求職者数は約12万6,000人となっており、求人倍率は3.69倍に達しています。
これは「複数の企業が1人の高校生を取り合っている」という状況を示しており、現代の就職市場において高卒者の需要はかなり高い水準にあるということです。
参考までに、大卒の求人倍率は近年1.5〜1.7倍程度で推移しています。
この数字と比較しても高卒が売り手市場であることが分かります。
近年は、進学を希望する高卒者が増加傾向にあるため、高卒の求人倍率が高い状態はしばらく続くと考えられています。
なお、若手の人材確保を目的として高卒採用を強化する企業も増えています。そのため高卒で就職できるのはもちろん、会社の戦力として十分に活躍することも可能です。
参考:厚生労働省「令和7年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況」取りまとめ(7月末現在)」(参照:2026-01-11)
高卒で就職した場合に直面する現実と注意点

採用活動やキャリアアップにおいて、高卒だからという理由だけで一概に不利になるとは限りません。
実際、現場で評価され、長く活躍している高卒の人もたくさんいます。
ただし、高卒で就職する場合、あらかじめ知っておきたい現実や注意点があるのも事実です。
- 大卒と比べて生涯年収が低くなりやすい
- 応募できる求人が限定され選択肢が狭くなる
- 自由な時間や学び直しの機会を確保しづらい
- 学歴への偏見を持つ人も存在する
後悔しない選択をするためにも、今後待ち受けているかもしれない現実を知っておきましょう。
大卒と比べて生涯年収が低くなりやすい
高卒での就職は、大卒と比べて生涯年収が低くなる傾向にあります。
「独立行政法人 労働政策研究・研修機構」によると、男性の生涯年収は高卒者が2億1千万円、大卒者が2億5千万円です。女性の場合は高卒者が1億5千万円、大卒者が2億円です。
この数字を見ると、男女ともに高卒と大卒では、およそ4,000万〜5,000万円ほどの差があることが分かります。
長い目で見ると、この差は決して小さくありません。
大学に進学すると学費がかかるものの、その分を差し引いても収入面で高卒より有利になりやすいのが現実です。
ただし、これはあくまで「平均値」の話です。
実際には、資格を取ったり、経験を積んで評価されたりして、大卒以上の収入を得ている人もいます。
参考:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計2024」(参照:2026-01-11)
応募できる求人が限定され選択肢が狭くなる
高卒で就職する場合、応募条件が「大卒以上」の求人には基本的に応募できません。
実際、一定数の企業が学歴を条件にしているため、どうしても高卒だと応募できる職種や業種の選択肢は限られてきます。
例えば、とある研究職に就きたいと思っても高卒では厳しいです。その理由として、一般的な高校は文部科学省が定めた主要科目を中心に広範囲に学習するだけにとどまるため、大学あるいは大学院で学べる専門的な知識を要する研究職に就くことが難しいからです。
また、資格によっては受験条件が「大卒以上」と定められているものもあります。
そのため、高卒だと資格取得の選択肢が限られ、結果としてキャリアの幅が狭くなることもあります。
自由な時間や学び直しの機会を確保しづらい
就職すれば、一日のほとんどを仕事に費やすことになります。
高卒で働くと、進学した同級生より早く社会に出る分だけ、自由に使える時間はどうしても少なくなりがちです。
学生のように、興味のある分野をじっくり学んだり、長期休暇を楽しんだりすることができなくなります。
他にもプライベートの時間が限られると、以下のような機会が減る傾向にあります。
- ストレス発散のために趣味に打ち込む
- 未来を見据えて資格取得やスキルアップのための勉強をする
高校を卒業してすぐに仕事中心の生活になると、学生と比較して充実したプライベートを過ごしにくくなります。
学歴への偏見を持つ人も存在する
大卒の社員が多い職場では、自分の学歴に引け目を感じてしまうことがあります。特に、社員の大半が大卒という環境で働く場合は、学歴コンプレックスを抱きやすくなるのは無理もありません。
また、学歴を重視しない企業に就職できたからといって、すべての社員が学歴至上主義の考えを持っていないとは限りません。
上司や取引先といった目上の人から学歴を理由に冷遇を受けた場合、高卒である自分に負い目を感じざるを得ないでしょう。
また、学歴への偏見を持つ相手が採用担当者や上司だった場合、転職活動時や昇進のチャンスが訪れた場面で学歴の影響を受けるケースがあります。
高卒で就職する優位性やメリット

高卒での就職には、大卒にはない以下のような優位性やメリットもあります。
- 大学進学と比べて学費負担がかからない
- 卒業してすぐ経済的な自立につながる
- 早く社会に出て実務経験やスキルを積める
- 成果主義の職場は努力次第で早期から収入を伸ばせる
- 若いうちから働くことで資格取得やキャリアチェンジのチャンスが広がる
良い面を理解し戦略的に行動すれば、高卒で就職しても納得いくキャリア形成や年収アップに成功できるでしょう。それぞれ詳しく解説します。
大学進学と比べて学費負担がかからない
大学へ進学するとなると、どうしても高額な学費が必要になります。 一方で、高校卒業後すぐに就職すれば、大学進学にかかる学費は一切かかりません。
経済的負担を大幅に抑えられる点は、高卒で就職する大きなメリットです。
家庭の事情で進学が難しい場合、奨学金を利用する選択肢もありますが、多くの場合は卒業後に返済が必要になります。
大卒であっても、数百万円単位の奨学金を返しながら生活するのは、決して楽ではありません。
高校卒業後すぐに就職すると奨学金の返済に追われる心配もないので、大卒よりも早い段階から貯金を始めやすいのも魅力です。
卒業してすぐ経済的な自立につながる
高校卒業したあとすぐに就職すれば、ある程度まとまった収入が得られ、早い段階から経済的に自立できるのが利点です。
大学生でもアルバイトで収入を得ることもできますが、稼げる金額には限界があります。
一方、就職した高卒者は自分の稼ぎをもとに一人暮らしを始めたり、趣味や貯金に充てたりして、生活の幅を広げやすくなります。
また、コツコツ貯金したりスキルアップのための勉強費用にしたりと、収入があるからこそ将来設計を早く始められるのもメリットです。
経済的に自立できる環境が整っていることは、今後のキャリアに良い影響を与えるきっかけにつながります。
早く社会に出て実務経験やスキルを積める
高卒で就職すれば、大学に進学する同級生より4年早く社会人経験が積めます。
若いうちからビジネスマナーや実務スキルを身につけられるため、同じ年齢になったときでも、仕事の理解度や対応力に差がつきやすいです。
結果として、「頼れる存在」「一人前の社会人」として評価される場面も増えていくでしょう。
4年間の実務経験の差は、特に社会人になりたての頃に大きく影響します。
また、企業では現場での経験がそのままキャリア形成につながる場合も多いです。同世代より早くスタートを切れば、若いうちから重要な仕事を任されたり昇進できたりする可能性があります。
成果主義の職場は努力次第で早期から収入を伸ばせる
近年では、成果や実力を重視する「成果主義」を採用する企業が増えてきています。
かつての日本企業は、学歴や勤続年数によって評価が決まる年功序列が一般的でした。
しかし、この制度では優秀な社員が正当に評価されにくく、早期離職を招く要因になることから、年功序列を見直す動きが広がっています。
成果主義の企業に就職すれば、高卒も含めて誰でも正当に評価され、努力次第では早い段階での昇進・昇給も不可能ではありません。
たとえば、成果を数値化しやすい営業職や販売職などでは、成果に応じたインセンティブが設定されている場合が多いです。
個人の能力に注目している成果主義の会社を選ぶことで、学歴に関係なく収入を伸ばせるでしょう。
若いうちから働くことで資格取得やキャリアチェンジのチャンスが広がる
若いうちから就職する高卒者は、大卒者よりも資格取得やキャリアチェンジをしやすいのがメリットです。
転職市場において、若さは大きな武器です。高卒で就職した場合、若さに加えて一定のビジネスマナーも身についているため、未経験の分野への転職も成功しやすくなります。
大学に進学すると、勉強やサークル、アルバイトなど自身のスキルアップに向き合える機会が限られてしまう可能性があります。一方で高卒で就職すると、仕事を通じて自分のスキルについて考える機会が増えるので、資格取得にも積極的になる傾向です。
このように、早いうちから働くことは理想のキャリアを築く足掛かりになるでしょう。
高卒で就職する場合におすすめの業界9選

ここでは、高卒で就職する場合におすすめの業界を9つ紹介します。
学歴不問で働ける業界や成果主義の傾向が強い業界を厳選したので、自分の適性を踏まえつつ「合いそうな業界」を探してみてください。
なお、ここでは安定している業界順に解説しています。
公務員
公務員は、安定した雇用や収入・充実した福利厚生が魅力です。国や人に対する貢献度も高いので、社会的信用を得やすい仕事に就きたい人に向いています。
地域社会の発展や住民の生活支援に直接携わるため、やりがいも大きいポジションと言えます。
高卒の場合、以下の職種になれる可能性があります。
- 一般行政事務
- 学校事務
- 警察官
- 消防官
- 官庁職員
- 裁判所職員
ただし、「満21歳まで」といった年齢制限を設けられているため、受験できる期間が限られている点には注意が必要です。
近年は、学歴にとらわれず、スキルや実績を重視した人事評価を行う自治体も増えています。そのため、努力次第で高卒もキャリアアップを目指せるのもメリットです。
IT・通信業界
IT・通信業界も、学歴よりもスキルや実務経験が評価されやすい業界です。
急速な需要の拡大に労働人口が追いついておらず、常に人手が不足しています。人材を確保するために高めの給与を設定する企業もあり、スキルを身につければ学歴を問わず高収入を得やすいのが魅力です。
「特別なスキルが必要で難しそう」というイメージがあるかもしれませんが、無資格・未経験から始められる求人もたくさんあります。
進化や変化が激しい業界のため研修制度が整っている企業が多く、研修制度を活用してプログラミングの知識を身につけることが可能です。
ITスキルの需要は業界を問わず年々高まっているため、スキルを身につければ転職の際にも有利になります。
介護福祉業界
介護福祉業界は、学歴や経験を問わず働ける職種が多いです。
たとえば、施設内での身体介護や生活援助などを行う介護スタッフは、高卒未経験で始められます。実務経験を積んだうえで「介護職員初任者研修」「介護福祉士実務者研修」を受講すれば、介護職で唯一の国家資格である「介護福祉士」を目指すきっかけにつながります。
職種にもよりますが、資格の有無や経験年数、夜勤の有無によって収入が変動しやすい業界なので、頑張り次第では大卒以上に稼ぎやすいです。
また、日本の少子高齢化に伴い、今後も介護の需要が高まっていくと予想されています。将来性があるのはもちろんのこと、人の生活を支える仕事が多いため、やりがいを感じられるのも特徴です。
製造業界
製造業界は、大手から中小まで高卒採用の受け皿が広いです。高卒で働く従業員が多いので、「学歴で不利な評価をされる」「周囲と比較して引け目を感じる」といった心配もないでしょう。
製造業界では、一般的な高校・大学で学ぶ知識よりも、ものづくりの経験やスキルが重視される傾向にあります。
そのため、高卒で就職して若いうちから経験を積めば、将来的にリーダー職への昇進や技術職へのキャリアチェンジがしやすくなり、収入を伸ばせる可能性が高いです。
また、製造業界は、学歴だけでなく資格の有無も問わず応募できる求人が多く、資格支援制度を活用してスキルアップを目指せる環境が整っています。
さらに、ものづくりに関わる仕事なので常に一定の需要が見込まれ、将来性が安定しているのも魅力です。
建設業界
建設業界では、学歴よりも経験や資格の有無が重視されます。フラットに評価してもらえるので、頑張り次第で高卒からでも稼ぎやすい業界です。
また、建設業界は実地研修(OJT)でスキルを習得しやすいのも魅力です。働きながら経験を積めるだけでなく、資格取得支援制度を設けている会社も多いので、働きながら施工管理や現場監督などの上位職を目指せます。
資格取得がキャリアに直結しやすい業界であるため、努力すればその分給与や手当が増え、年収アップにつながるでしょう。
さらに、建設業界は慢性的な人手不足に陥っているのも特徴です。需要が安定しているうえ、身につけた経験やスキルは一生ものなので、一度手に職をつければ長く働けます。
販売・小売業界
販売・小売業界は、学歴・資格・経験不問で始められる求人が多いので、高卒未経験からでも挑戦しやすいです。
販売スタッフや営業スタッフとしてキャリアをスタートし、経験を積むことで店長やマネージャーなどの管理職を目指せます。管理職に昇進すれば、役職手当や昇給によって収入アップも見込めるでしょう。
ただし、お客様と直接関わる仕事であるため、コミュニケーション力が求められます。相手の立場に立って考え、良好な関係を構築するスキルが必要です。
成果が評価に反映されやすい職場も多く、やりがいを感じながら将来のキャリアプランを描きやすい点も販売・小売業界の魅力といえます。
運送・物流業界
運送・物流業界は、学歴よりも保有している資格によって担当できる業務の幅が広がります。
たとえば、トラックドライバーとして働くには、大型免許や普通二種免許など車両に応じた運転免許の取得が必要です。資格手当のほかに、「長距離手当」「運行手当」「高速手当」など、ドライバーならではの手当が支給されるケースもあり、高卒も収入アップが期待できます。
また、資格や経験がなくても始められる仕事も多く存在します。たとえば、倉庫・物流センター内でピッキングや検品、梱包などを行う倉庫作業員は、学歴や経験を問わず採用されやすいです。
運送・物流業は景気に左右されにくいので、将来性が高い業界と言えるでしょう。
サービス・飲食業界
サービス・飲食業界は、高卒以上で就職できる企業が多く、成果を出せば高卒も収入アップを狙えます。
特に飲食・宿泊・観光業界では人手不足が深刻化しており、体力が求められる立ち仕事が中心であることから、若い人材は歓迎されやすい傾向にあります。
この業界で活躍するには、高いコミュニケーション力とホスピタリティ精神が必要です。人と接するのが好きで、気配りや臨機応変な対応が得意な人に向いています。「仕事を通じて人を喜ばせたい」と考える人ほど、やりがいを感じやすいです。
また、経験を積んで実績を出せば、若くして店長やマネージャーといった管理職のポストに就ける可能性もあります。
ナイト業界
ナイト業界は、学歴や経験を問わず就職でき、高卒から高収入を目指せます。初任給も高めなので、「できるだけ早く稼ぎたい」と考える人にもおすすめです。
店舗スタッフやWeb運営スタッフなど、資格不問で始められる職種が多いのも特徴です。送迎ドライバーの場合は普通自動車免許が必要ですが、安全運転ができれば学歴や職歴を問わず働ける傾向があります。
また、成果・実力主義なので、努力次第でスピード出世も可能です。若いうちから店長や幹部候補に抜擢されたり、20代で自分のお店を持ったりするのも夢ではありません。
ナイト業界では、学歴よりコミュニケーション力や柔軟な対応力などが求められます。これらのスキルに自信があり真面目に努力できる人であれば、適性を活かして活躍できるでしょう。
高卒で就職してキャリアを築くためのポイント

高卒で就職してキャリアを築くためのポイントは、以下の通りです。
- 自己分析で自分に合う働き方や仕事を明確にする
- 企業・業界研究を徹底してミスマッチを防ぐ
- 資格取得でスキルを身につけて将来の選択肢を広げる
- キャリア相談や就職支援サービスを活用する
学歴の壁にぶつかって不利になる現実もあるからこそ、高卒のキャリア形成は適切なアプローチで行うのが重要です。各ポイントを理解して、計画的に行動しましょう。
自己分析で自分に合う働き方や仕事を明確にする
まずは自分を客観的に分析し、得意なことや興味のある分野を整理しましょう。
強みや弱み、価値観は人それぞれなので、自分に合った仕事や働き方を見つけるのが大切です。
性格や仕事において大切にしたい軸を理解できれば、向いている業界や企業を見つけやすくなります。さらに、面接では一貫性のある受け答えができるようになるため、就職活動でも有利になるでしょう。
丁寧な自己分析は入社後のミスマッチや早期離職を防ぎ、強みを活かして活躍しやすくします。結果的に、長期的なキャリア形成につながりやすいです。
企業・業界研究を徹底してミスマッチを防ぐ
自分への理解を深めるだけでなく、業界や企業についても情報収集・分析が必要です。
仕事内容や待遇といった求人票からわかる要素だけでなく、将来性や働き方などまで含めて調査し、各企業・業界を比較検討しましょう。
事前に情報を集めることで、自分に合う職場を探しやすくなります。面接で必ず聞かれる「なぜこの企業・業界を選んだのか」という質問にも説得力のある回答ができ、採用担当者に良い印象を与えられます。
企業研究により想像と現実のギャップを埋められれば、入社後のミスマッチも起きにくく、モチベーションも高く維持したまま働けるでしょう。
資格取得でスキルを身につけて将来の選択肢を広げる
働きながら資格を取得すれば、転職活動をする際に有利になり、将来のキャリアの幅が広がります。
「大卒以上」が受験条件となる資格もありますが、高卒から挑戦できる資格もたくさんあります。
たとえば、以下のような国家資格は高卒でも学歴に関係なく取得できます。
- 宅地建物取引士
- 介護福祉士
- 基本情報技術者
資格取得によって専門スキルを持っていることを証明できれば、転職活動において強力なアピールポイントとなり、採用を有利に進められる可能性が高まります。
さらに、昇進や手当の対象になる資格を取得すれば、年収アップも期待できます。
キャリア相談や就職支援サービスを活用する
キャリア相談サービスやハローワークなどを利用して、専門家のアドバイスを受けてみるのも効果的な方法の一つです。
専門家の意見を参考にしながら就職活動をすると、自己理解・企業理解がさらに深まり、自分に合う仕事が見つかりやすくなります。
また、転職の際には転職エージェントを活用することで、現状のスキルに合う仕事を紹介してもらえます。書類添削や面接対策なども受けられ、転職活動がスムーズに進みやすいです。
「学歴に自信がない」「高卒のアピールポイントがわからない」といった悩みにも答えてもらえるので、自信を持って就職・転職活動ができるでしょう。
高卒で就職した人の事例を紹介
ここでは、高卒で就職した人の事例を紹介します。体験談を知れば、高卒就職の現実をより鮮明にイメージできるはずです。
「キャリアアップできた例」「苦労した例」の両方を紹介するので、それぞれから学びを得ましょう。
高卒で就職してキャリアアップできた人の事例
高卒入社後に資格を取得し、転職でのキャリアアップに成功した体験談です。
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高卒でコールセンターのオペレーター職に就職しましたが、さらなる安定性を求めて介護職への転職を検討するようになりました。
介護職員初任者研修という資格を取得してから転職活動を始めると、資格取得に挑戦したやる気とこれまでの社会人経験が評価されて複数社から内定がもらえました。
入社後は、コールセンター業務で培ったコミュニケーション力が、周囲との関係構築に役立ったと感じています。
現在はさらに上位の資格も取得して、責任あるポジションを任されています。
異業種への転職であっても、社会人として働いた経験は武器になります。社会人らしい振る舞いやコミュニケーション力などはどの職場でも求められるので、転職先でも活かせるでしょう。
就職活動の際に準備不足で苦労した人の事例
準備不足のまま就職活動をする時期を迎え、苦労してしまった体験談です。
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高卒の就職応募は一般的に9月から始まりますが、その前にやっておくべき自己分析や企業研究をいつから行えばいいのかわからず、就職活動を始めるタイミングに出遅れてしまいました。
学校の先生に相談して何とか10月中旬から就職活動をスタートさせましたが、人気の企業や条件の良い企業はすでに募集を終了しているケースも多かったです。
試験勉強や面接練習をする時間も不十分でなかなか就職先が決まらず、自分の準備不足で就職活動をより難しくしてしまいました。
早期からの情報収集と目標設定が、高卒の就職を成功させるポイントです。教師や支援機関などにも相談して、早めの行動を心がけましょう。
高卒での就職に関するよくある質問

最後に、高卒での就職に関するよくある質問をQ&A形式でまとめました。
雇用形態や就職活動の準備、転職についての不安を解消し、安心して行動するためのきっかけを掴んでください。
高卒でも正社員として働けますか?
学校のサポートを受けながら就活すれば、正社員として就職しやすいです。学校斡旋の求人情報を提供してもらえるほか、進路相談にも乗ってもらえるのが魅力です。
また、学校を通さずに「高卒以上」を応募条件にしている正社員求人に応募して、正社員になる人もいます。
高校卒業後、フリーターを経てから正社員を目指すというルートもあります。しかし、フリーター期間が長くなるほど正社員として採用されにくくなるので注意しましょう。
高卒フリーターから正社員を目指す場合は、フリーターをする目的や期間をあらかじめ決めておくのが大切です。
高卒で就職する場合、どんな準備をしておくべきですか?
高卒で就職する場合、多くの企業が選考を開始する9月より前に、自己分析や企業研究、履歴書の作成、面接対策といった準備をしておく必要があります。
準備を始める時期は人それぞれですが、一般的には4~6月頃から徐々に準備を開始し、求人票が高校に公開される7月以降により本格化させる人が多いです。
一つ一つの準備に時間をかけてじっくり取り組んだほうが、自分や企業への理解が深まり実際の就職活動で有利になります。
就職活動を成功させたいなら、やるべき準備をタスク化したうえで長期的なスケジュールを立て、計画的に進めましょう。
高卒で就職したあとに転職はできますか?
実務経験を積んだり資格を取得したりすれば、高卒でも転職・キャリアチェンジは十分可能です。
近年は深刻な人手不足問題に悩む企業が増えており、「高卒以上」「学歴不問」などを応募条件にして採用の間口を広げている求人が多くあります。このような条件の求人を狙うことで、未経験の業種でも転職できる可能性が高いです。
若さというアドバンテージを活かしつつ、スキルやポテンシャルを正しく示せれば、今とは異なる業種でのキャリアアップも不可能ではありません。適切な準備と戦略が、高卒の転職成功を左右するカギとなるでしょう。
高卒の就職の現実は「自分の行動」次第で変えられる!

高卒の就職希望割合は全体の2割弱と少数ですが、求人倍率は大卒を大幅に上回る3.69倍とかなり高くなっています。
「応募できる求人が限られる」「大卒と比べて年収が低くなりやすい」といった側面もあるものの、高卒は大卒より早く社会に出て実務経験を積めるのがメリットです。
若いうちから社会に出ることで、自分の可能性を広げられる可能性があります。高卒就職の現実は「自分の行動」次第で柔軟に変えられます。
ただし、売り手市場だからといって就活の準備を怠ると、就職活動が難航しやすいうえ、就職後のミスマッチが起きやすいので注意しましょう。
本記事で紹介した高卒就職の現実を参考に、今日から準備を始めてみてください。


