高校卒業してから就職はあり?メリットやデメリットと就活方法を解説

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高校卒業してから就職はあり?メリットやデメリットと就活方法を解説

  • 高校卒業後に就職活動をするのはあり?

  • 高校卒業してから就職できる仕事ってなんだろう?

高校卒業後、進学せずに就職するという人は少なくありません。高校に来る求人のなかに自分の希望に沿う求人がないため、高校在学中ではなく卒業後に就職活動を始めようと考えている方もいるでしょう。

本記事では、高校卒業後に就職活動をするメリット・デメリット、就活方法や流れを解説します。

おすすめの業界や職種もご紹介するので、高校卒業後に就職を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

高校卒業後に就職する人の割合

文部科学省の調査によると、令和6年度の高校新卒者の就職率は98%と高めですが、就職希望率は14%程度と低い結果が出ています。男性の場合、就職率が98.4%なのに対し、就職希望率は17.4%でした。

このように、そもそも高校卒業後に就職を希望する人の割合は20%未満と少ないですが、そのほとんどは就職先を決めています。

なお、上記は在学中に就職活動を行っていた高卒を対象に調査したデータです。高校卒業後に就職活動をした人の就職率は不明ですが、高校新卒者の就職率よりは低くなる可能性が高いでしょう。

参考:文部科学省「令和6年3月高等学校卒業者の就職状況(令和6年3月末現在)に関する調査について」(参照 2025-04-15)

高校在学中の就活方法は3つ

高校在学中の就職活動には独特なルールや慣習があり、就職方法は「学校斡旋」「自己開拓」「縁故就職」の3つが主流です。

学校斡旋学校が高校生に対して企業の求人情報の提供や就職活動の指導を行い、本人の希望や適性を踏まえて企業に斡旋する。
自己開拓学校を介さずに、学生が自ら企業とやりとりをして就職活動を行う。
縁故就職社員や親族など、学校と縁がある人を頼り、その企業に就職する。

高校生の就職は、9割以上が学校斡旋といわれています。

学校斡旋の場合、高校生は学校経由で企業の求人票を閲覧できます。進路指導の教師や担任教師に相談したりアドバイスを受けたりしながら、就職活動を進められるのがメリットです。

ただし、学校斡旋は一部の地域を除き、1人1社制のルールがあり、原則として1人1社しか応募できません。同時期に複数の企業にエントリーすることができないため、必ずしも希望の就職先に就職できるとは限らないので注意が必要です。

高校卒業後に就活するメリット

高校生は、既卒より在学中のほうが就職率が高いといわれています。

高校卒業後に就職活動を始める場合、在学中の就職活動でしか得られないメリットは存在するのでしょうか。

ここでは、高校卒業後に就職活動をするメリットを3つご紹介します。

希望の就職先を自分で探すことができる

高校卒業後に就職活動を始めれば、希望の就職先を自分で探すことができます。

先述した通り、高校在学中の就職活動は、学校斡旋で進めていくのが一般的です。

地域によってルールは異なるものの、学校が紹介する企業のうち原則1社しか応募できないため、必ずしも自分の希望する就職先が見つかるとは限りません。

高校卒業後に就職活動をすることで、学校斡旋ルールを気にせず、気になる求人があれば何社でも応募が可能です。

学校斡旋のデメリットに縛られず、自由に就職活動を進められるのは大きなメリットといえるでしょう。

就活する時間の自由が利きやすい

高校卒業後の就職活動は、在学中に比べて時間の融通が利きやすいメリットもあります。

高校在学中は、1日のうちで就職活動に費やせる時間が限られています。高校の授業と平行して、求人票の確認や職場見学、応募書類の提出、入社試験の対策などを行うため、毎日が慌ただしくなります。

また、なかなか就職先が決まらない場合、すでに内定をもらっている同級生の姿を見て就職活動に落ち込んでしまうケースも珍しくありません。

高校卒業後であれば、周囲の目を気にせず、自分のペースで就職活動を続けられます。

就職先の選択肢が広がり高収入も目指せる

就職先の選択肢は、在学中より卒業後のほうが広いです。高校を卒業すれば、平均年収が高い職種にも応募できる可能性があります。

たとえば、学歴や職歴に関係なく高収入を実現できるナイト系の仕事は、高卒・未経験でも成果さえ出せば早期から昇給・昇格を目指せますが、高校卒業後の18歳以上でないと求人に応募できません。

ナイト系は月給40万円以上からスタートできる求人も多いので、在学中には利用できないナイト業界に特化した「メンズバニラ」といった求人サイトで、高卒の初任給より高い給料をもらえる仕事を探せる可能性が十分あります。

高校卒業後に就活するデメリット

高校卒業後の就職活動はさまざまなメリットがある一方で、デメリットもいくつかあります。就職活動に失敗しないためにも、どのようなデメリットがあるのか理解しておくことが大切です。

ここでは、高校卒業後に就職活動をするデメリットを3つご紹介します。

採用の難易度が上がる傾向にある

高校卒業後の就職活動は、高校在学中と比べると採用の難易度が上がる傾向にあります。

高校在学中の就職活動は、学校が企業との間に入る「学校斡旋」が一般的です。高校からの推薦を受けて就職試験に挑めるので、一般求人に応募するより採用されやすいメリットがあります。

高校卒業後の就職活動は、学校を通さず一般求人に応募するのが基本です。一般求人は、高校の求人より応募者が多い傾向にあるので、必然的に競争率が高まります。

また、職務経験や実績を重視した採用基準を設ける企業に応募した場合、社会経験が少ない高卒は採用されにくい可能性があります。

労働意欲が低いとみなされる可能性がある

高校卒業後すぐに就職せず、ニートやフリーターの期間が長ければ長いほど、就職活動において不利になるリスクが高いです。

特にニートの期間が長いと、企業から「労働意欲が低いのではないか」「すぐに辞めるのではないか」という印象を与えてしまう可能性があります。

また、高校を卒業したあとフリーターをしていた場合、なぜ就職せずにフリーターをしていたのか説得力のある理由がなければ、企業から厳しい目で見られるかもしれません。

正社員として働きたい場合、卒業後は早めに就職活動に取り組むようにしましょう。

高卒フリーターの末路とは?悲惨な末路を回避するための成功アイデア

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第三者からの就職サポートを受けられなくなるリスクがある

高校卒業後の就職活動は、第三者からの手厚いサポートを受けられない可能性があります。

高校在学中の就職活動は、進路指導の先生や担任の先生と相談しながら就職先を決めたり就職試験の対策を練ったりできます。

しかし、高校卒業後に就職活動をする場合、求人探しや企業研究はもちろん、書類の作成方法や面接対策などもすべて自分で行わなければいけません。

第三者からのサポートが受けられない分、スムーズな就職活動が難しくなるリスクも考えられます。

とはいえ、高校卒業したばかりの人も利用できる就職支援サービスはいくつかあります。後ほど、高校卒業後に就職先を探す方法と併せて紹介するので、興味がある方はぜひご覧ください。

高校卒業後に就きやすい仕事の特徴

高校卒業後の就職活動は、在学中より就職先の選択肢が広がるメリットがある一方で、採用の難易度が上がりやすくなるデメリットもあります。

高校卒業したあとスムーズに就職するためには、高校を卒業したばかりの人を積極的に採用する企業が多い仕事を探すのがおすすめです。

卒業して間もない高卒が採用されやすい仕事の特徴は、以下の2つです。

  • 「高卒以上」「学歴不問」「未経験歓迎」の求人が多い
  • 若い人材が不足している

求人に「高卒以上」「学歴不問」と記載されている場合、学歴を問わず活躍できる仕事の可能性が高いです。特に「未経験歓迎」の企業は、研修・教育制度が充実している傾向にあるため、高校を卒業したばかりの未経験者も採用されやすいでしょう。

また、深刻な若手の人手不足に陥っている仕事も採用されやすいです。特に体力が必要な仕事は、卒業して間もない高卒も含め若い人材が活躍できる業務が多いです。

高校卒業後に就職しやすいおすすめ業界8選

ここからは、高校卒業した後でも就職しやすい仕事の特徴に基づいて、おすすめの業界を8つご紹介します。

業界の傾向や向いている人の特徴なども併せてご紹介するので、ぜひ仕事選びの参考にしてみてください。

建設業界

建設業界は人手不足の傾向があり、学歴や経歴を問わず採用されやすいです。また、建設現場では体力が求められる場合が多いため、若手の高卒の需要が高い業界といえます。

建設業界の仕事は、設計や施工管理、職人、技術開発などさまざまで、就職先の選択肢が幅広いです。なかには資格が必要な仕事もあるものの、資格支援制度を設ける企業も珍しくないため、未経験でもチャレンジしやすいでしょう。

建設業界に向いている人は、向上心がある人です。建設業界は、資格の取得や専門的なスキルの習得などによってキャリアの選択肢が広がりやすい業界です。そのため、専門性を高める意欲を持っている人は、学歴を問わずキャリアアップできる可能性があります。

物流業界

物流業界は、近年ドライバーの高齢化が深刻化しており、若い人材を求めています。EC市場の拡大による即日配送の需要が高まっているのも相まって、業界全体が人材不足に直面しています。そのため、卒業したばかりの高卒の就職先としておすすめできる業界です。

物流業界の業務内容は、輸送、保管、荷役、包装、流通加工、情報管理の6つに分類され、そのほとんどは未経験から始められます。ポテンシャル採用を行う企業も珍しくなく、今後の成長を期待して若手の高卒の採用にも積極的です。

物流業界は、お客様の大事な荷物を扱うため、几帳面な人や責任感の強い人に向いている業界といえるでしょう。

製造業界

製造業界は、大手製造メーカーも高校既卒者を積極的に採用している傾向にあることから、高校卒業後の就職活動を検討している人は要チェックの業界です。

特に自動車、食品、電子機器などの分野では、全国各地で求人がそろっています。

また、充実した研修制度や明確な評価制度を設けている企業が多いのも特徴で、未経験でも技術を磨きながらキャリアアップが目指せる環境が整っている傾向にあります。

製造業界の仕事はルーティン業務が中心なので、正確にコツコツ作業に取り組める人に向いています。

ナイト業界

ナイト業界は、学歴や職歴を問わず幅広く募集している業界です。

18歳以上(高校生不可)以外の条件を、高校卒業後であれば応募し勤務することができます。

入社後の成果を重視する評価基準を設ける企業がほとんどなので、高校を卒業したばかりの人でも採用される可能性が高いです。

ナイト業界の仕事は、店舗スタッフや送迎ドライバー、Webデザイナーなど多岐にわたり、自分の得意分野を活かせる仕事が見つかりやすいです。なお、職種によっては、未経験でも初任給40万円の求人も存在します。

ナイト業界はスタッフやキャスト、お客様などさまざまな人と関わるため、コミュニケーション能力がある人に向いています。

IT・通信業界

IT・通信業界は、AI技術の向上をはじめ急速な発展により、早期の人材確保・育成が課題だといわれています。そのため、多くの企業では、採用活動や人材育成の強化に積極的に取り組んでいます。

若い人材は、IT・通信業界のさらなる発展において貴重な存在です。近年は未経験者を育成できる環境が整備されつつあるので、若手の高卒も採用されやすいでしょう。

IT・通信業界に向いている人は、学習意欲が高い人です。加速する技術進歩についていくためには、常に新しい知識を得ることが欠かせません。好奇心旺盛で知識欲がある人は、IT・通信業界への就職も検討してみてください。

介護・福祉業界

介護・福祉業界は、要介護者や高齢者の増加に伴い、慢性的な人手不足に陥っているため、若い人材や未経験者を積極的に採用しています。

また、介護・福祉の仕事のなかには、国家資格の取得が必須の業務もあります。将来国家資格の取得を視野に入れている場合、資格取得の支援制度がある施設に応募してその旨をアピールできれば、無資格の高卒も採用される可能性が高いです。

なお、介護・福祉業界の仕事は、施設・サービスの利用者のお世話や介助・援助などを行う業務が多く、人と密接に関わります。そのため、人をサポートすることにやりがいを感じる人に向いている業界です。

アパレル業界

アパレル業界は、学歴や職歴を問わず自分のスキル次第で活躍できます。よって、高校を卒業したばかりの人も採用される可能性が高いでしょう。

また、アパレル業界には社員登用制度を設ける企業が多数あり、アルバイトから正社員になれる環境が整っている傾向です。

そのため、まずは社員登用ありの企業にアルバイトとして入社したあと、そのまま正社員を目指すかどうか決めることもできます。

アパレル業界に向いている人は、ファッションが好きな人です。この業界は、ファッションに対して強い好奇心と情熱を持って取り組む必要があるので、おしゃれ好きな高卒はぜひチャレンジしてみてください。

飲食業界

飲食業界には、特別な知識やスキルがなくても就職できる企業がたくさんあります。たとえば、チェーン展開している飲食企業の場合、充実した研修制度が整っているため、飲食経験のない若手の高卒も積極的に採用している傾向です。

また、飲食業は土日祝日の集客が高く、お店が忙しくなります。24時間営業の飲食店であれば夜勤も発生するため、それらに耐えられる体力が必要です。よって、若くて体力のある高卒の需要は高いでしょう。

飲食業界は接客業なので、人と接するのが好きな人やコミュニケーション能力に長けている人に向いています。

高校卒業後に就職しやすいおすすめ職種8選

続いて、高校卒業後に就職しやすいおすすめの職種を8つご紹介します。

先述した通り、高校卒業後に就きやすい仕事は、「学歴不問・未経験歓迎の求人が多い」「若い人材が不足している」という特徴があります。これらの条件に合った職種を解説するので、ぜひご覧ください。

営業・セールス職

営業・セールス職は、どちらも商品やサービスを顧客に提案・販売する仕事です。

学歴よりもコミュニケーション能力が重視される傾向にあるので、学歴・経験不問の求人も多く、高校を卒業したばかりの人も就職しやすいでしょう。

また、営業・セールス職は、実際に働いてみないと習得できないような知識やスキルがたくさんあります。「必要なスキルは働きながら身につけていけば大丈夫」と考える企業も多いことから、吸収力がある若い人材を積極的に採用する傾向があります。

営業・セールス職は、相手のニーズを汲み取り、適切な提案をすることが求められるので、コミュニケーション能力や提案力に長けている人に向いている職種です。

土木・建築職

土木・建築職は、どちらも現場で建設・整備作業を行う仕事です。土木は主にインフラである道路やダムなど、建築はビルやマンション、家などを手がけます。

先述した通り、建設業界は深刻な人手不足に陥っているため、学歴や経歴を問わず若い人材を求めています。土木・建築職も若手の採用に注力している企業が多く、未経験者の採用を前提とした教育体制を整えている傾向です。

なお、土木・建築現場では、厳しい労働環境にも耐えられる体力や事故を防ぐための集中力、チームで協力して作業を行うための協調性が必要です。

よって、体力や集中力、協調性がある人が向いている仕事といえます。これらの能力をアピールできれば、卒業したばかりの高卒もポテンシャル採用される可能性があります。

ドライバー職

ドライバー職は、車で人や物を運ぶのが主な仕事です。業務内容にもよりますが、基本的に使用する車両の運転免許さえ取得できれば、学歴や経験を問わず就職しやすい職種といえます。

また、業務に必要な運転免許の取得を支援する体制を整えている企業も珍しくありません。たとえ応募段階で特定の運転免許を持ってなくても、免許取得を支援する企業であれば採用される可能性があります。

ドライバー職は、基本的に一人で車を運転する時間が長いです。そのため、長時間運転することを苦と思わない人が向いている仕事です。

製造・工場スタッフ

製造・工場スタッフは、主に工場で製品の製造や品質管理を行います。マニュアル化している業務が多く、専門的な知識や技術を必要としない場合もあるため、未経験OKの求人を出す工場も少なくありません。

また、実務研修や教育制度が整っている工場がほとんどで、技術次第で商品開発といった専門性の高い仕事へキャリアチェンジできる可能性があります。製造業界でキャリアアップしたい高卒は、まず就職難易度が低い製造・工場スタッフの求人に応募してみるのがおすすめです。

製造・工場スタッフの仕事は、ルーティンワークが基本です。そのため、一つのことに集中して取り組める人や几帳面な人に向いています。

ナイト系スタッフ

ナイト系スタッフは、ナイト業界で働くスタッフを指します。

職種によって仕事内容は異なりますが、お店で働くキャストのサポートやお客様の案内をはじめとする店内業務を担当する場合が多いです。また、キャストやお客様を所定の場所まで送り迎えをする送迎業務もあります。

どれも学歴や経歴を問わずすぐ始められる業務ばかりなので、未経験歓迎の求人も多数あります。実際に18歳以上(高校生不可)であれば応募できるため、高校を卒業したばかりの人も就職しやすい職種といえるでしょう。

なお、ナイト業界は、学歴や職歴を問わず店長や幹部といった管理職を目指しやすい業界です。そのため、出世欲や稼ぎたい意欲が強い人はナイト系スタッフに向いています。

Webマーケター・Webエンジニア

Webマーケター・Webエンジニアは、プログラミングやシステム開発、Webマーケティング、デザインなど多岐にわたる業務があります。WebマーケターはWebサイトやSNSを使用してマーケティングを行い、WebエンジニアはWebサイトやアプリを作成するのが主な仕事内容です。

どちらの職種も学歴よりもスキルが重視される傾向が強いです。研修制度が充実している企業も多く、IT業界で必要なスキルを段階的に習得できるため、意欲さえあれば高卒の未経験も採用される可能性があります。

Webマーケター・Webエンジニアは、自分で革新的なアイデアを生み出すことが求められるため、柔軟な発想ができる人に向いている職種です。

一般事務

一般事務の仕事内容は、データ入力や書類作成、電話対応など、ルーティン業務を中心としたオフィスワークがメインです。そのため、学歴・経験不問の求人も珍しくなく、高卒・未経験でも採用される可能性があります。

ただし、一般事務はパソコンを使った業務がほとんどで、WordやExcelといったオフィスソフトを使う頻度も高いです。タイピングやファイル操作など最低限のPC操作スキルを持っていることが大前提なので、応募する前に自分がその基準を満たしているかどうか確認しましょう。

一般事務は、社員をサポートする役割を担います。よって、裏方業務が好きな人に向いている職種です。

接客・販売スタッフ

接客・販売スタッフは、小売店やアパレルショップなどで商品販売や接客対応を行う仕事です。基本的に特別な資格の取得やスキルの習得を求められないため、学歴・経験不問の求人も多数あります。

なかには、家電量販店や携帯ショップの販売員など、特定分野の専門知識が必要な仕事も存在するものの、しっかりした研修カリキュラムを用意している企業が多く、未経験者を受け入れる体制が整っています。よって、社会経験が少ない高卒も採用されるでしょう。

接客・販売スタッフは、お客様のさまざまな要望に沿って提案・応対する必要があるため、傾聴力がある人や臨機応変に対応できる人に向いています。

高校卒業後に就職先を探す方法

高校卒業後に就職先を探す際、以下の就職支援サービスや機関を利用する方法があります。

概要メリット
ハローワーク求職者の就職活動を支援してくれる、厚生労働省の管轄の就職支援機関求人紹介や職業紹介、相談、適職診断などさまざまな就職支援を無料で受けられる。
転職サイトやエージェントには掲載されていない地元の中小企業の求人が豊富で、地元で就職先を探したい人に適している。
求人サイトインターネット上で求人を公開しているサイト企業の求人が多数掲載されており、スマートフォンやパソコンから気軽にアクセスできる。
職種や年収、勤務地、年収など条件を指定して求人を探すことができる。
就職・転職エージェント求職者と企業をつなぎ、就職・転職活動を支援してくれるサービス専任のキャリアアドバイザーが、希望の条件に合った求人の紹介から、応募書類の添削、面談の対策・調整、内定・入社までサポートしてくれる。
希望や適性に応じて、一般的な求人サイトに掲載されていない非公開求人を紹介してもらえる場合がある。

いずれの方法も高卒の就職活動をスムーズに進めるうえで役立つサービスです。利用方法やメリットはそれぞれ異なるので、自分に合ったものを選んで活用してみてください。

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高校卒業後の就職に向けた流れ

高校卒業後に就職活動をスムーズに進めるためにも、流れを理解しておくことが大切です。ここでは、高校卒業後の就職活動に向けた流れを5つのステップに分けてご紹介します。

1.就活スケジュールを立てる

まずは就職活動のスケジュールを立てましょう。

気になる企業をピックアップし、企業の採用スケジュールを確認します。企業ごとに応募の締切日を確認し、そこから逆算していつまでに何をやらなければならないかを整理してスケジュールに落とし込むことが大切です。

また、企業の求人情報に記載されている応募要項もチェックしておく必要があります。そもそも「大卒以上」の学歴要件が設けられている場合、高卒では応募できないので注意しましょう。

資格やスキルなどの必要な条件のほかに、研修制度や資格取得支援制度が充実しているかも確認しておくと安心です。

2.就活に必要なアイテムを揃える

次に、以下のような就職活動に必要なアイテムを揃えましょう。

  • スーツ一式
  • カバン
  • 履歴書(複数枚)
  • 証明写真
  • 印鑑 など

就職活動において、清潔感のある身だしなみは重要です。スーツ一式は柄のない黒や紺などの落ち着いた色を選び、シワやヨレがないかを確認しておきましょう。

カバンは履歴書をはじめとするA4サイズの書類が入る大きさのものを選びます。ビジネス向きのカバンを用意しておけば、入社後の通勤用バックとしても使えるのでおすすめです。

履歴書や証明写真、印鑑などは応募書類を作成する際に必要です。特に履歴書や証明写真は、何社も応募することを考慮して、多めに準備しておきましょう。

3.各種応募書類を準備する

必要なアイテムを準備したら、企業に提出するための応募書類を作成します。書類を準備する際は、以下のポイントを意識しましょう。

  • 志望動機や自己PRは明確かつ具体的に記載する
  • 誤字脱字がないかをチェックする

履歴書は、書類選考を突破するうえで重要な書類です。特に志望動機と自己PRは、企業側に入社意欲や自分の強みなどをアピールできる項目なので、なるべく業務に役立つ自分の強みや具体的なエピソードを盛り込みながら作成しましょう。

応募書類で自分の魅力をしっかりアピールできれば、書類選考を突破できる可能性が高まります。

4.十分な対策をして面接を受ける

就活面接を受ける際は、事前の準備や面接練習が欠かせません。

まず、面接では挨拶や態度といった基本的なマナーも見られるので、事前に勉強して当日までに身につけておきましょう。

また、面接官からの質問にもスムーズに答えられるように、あらかじめ想定される質問と回答を考えておくのもおすすめです。たとえば、高校卒業後に就職活動を行う場合、なぜ在学中ではなく卒業したあとに始めているのか理由を答えられるようにしておきましょう。

くわえて、面接では会社側から一緒に働きたいと思ってもらえるように、自分が入社するメリットをアピールする必要があります。

そのためには、入念に企業研究をしたうえで業務に関連するスキルや、自分が貢献できるポイントなどを伝えられるように準備しておくのが大切です。

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5.採用の内定を承諾する

最終面接に受かると、メールや電話で採用の内定通知を受けます。その後、内定通知書と労働条件が書かれた書類が送られてくるので、内容を確認し、期限内に承諾の連絡をしましょう。

また、面接時に入社可能日を伝えていた場合、内定通知の時点で企業から入社日が指定されているケースが多いです。万が一指定された日にちに入社するのが難しいときは、すぐに会社に連絡しましょう。

雇用契約書にサインをしたら、雇用契約の締結が完了です。入社日までに必要な書類や持ち物を準備して、入社に備えます。

高校卒業後の就活を上手く進めるポイント

高校卒業後の就職活動を成功させるためのポイントをいくつか紹介します。

自分に合った就職先を見つけるうえで重要なので、就職活動を成功させたい高卒はぜひご覧ください。

自己分析でやりたいことを明確にする

就職活動を成功させるには、自己分析を行って自分がやりたいことを明確にする必要があります。自分を客観的に理解できると、自分に合った仕事を選びやすくなります。

▼自己分析の手順

  1. 勉強や部活、アルバイトなど打ち込んだことを洗い出す
  2. 頑張った理由を考える
  3. 自分の長所・短所や得意・不得意を洗い出す

過去の経験を洗い出す際は、「どんな壁にぶつかり、どのように乗り越えたか」「なぜ頑張れたのか」など具体的なエピソードやそのときの自分の気持ちも一緒にまとめておくのがポイントです。

そうすることで、過去の経験と自分の長所・短所や得意・不得意が結びつき、自分の適性や傾向を把握しやすくなります。

求人数が多い業界・業種をチェックする

求人数が多い業界・業種をチェックしておくのもおすすめです。

求人数が多い業界・業種は、それだけ採用の間口が広いということです。また、成長産業であれば、今後の事業拡大を見据えた大量採用を行う企業も少なくありません。

厚生労働省の調査によれば、令和6年9月時点で高校新卒者向けのハローワークの求人数が多い業界は以下の通りです。

業界求人数
製造業151,105件
建設業87,434件
卸売業、小売業58,674件
医療、福祉42,364件
運輸業、郵便業34,865件

参考:厚生労働省「令和6年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」取りまとめ(9月末現在)」(参照 2025-04-16)

このデータは在学中の高校生を対象とした求人数です。高校卒業したあとに就職活動を始める場合、ここからやや減少する可能性があるものの、求人数が多い業界はほぼ変わらないでしょう。

なるべく早く就職したい高卒は、求人数が多い業界から探してみてください。

希望する業界・職種の企業研究を入念に行う

働きたい業界・職種が決まっている場合、企業研究を念入りに行いましょう。

企業研究を行うことで、自分にマッチした企業が見つかりやすくなるのはもちろん、その企業に対してより説得力のある志望動機を作りやすくなるメリットもあります。

▼企業研究でチェックするポイント

  • 企業情報:企業理念、企業規模、資本金、本社・支社の所在地など
  • 事業内容:企業が行っている仕事内容
  • 制度:福利厚生、教育制度など
  • 採用情報:採用人数、年収例、選考内容など

上記の項目を調査すれば、各企業の違いが明確になります。特に、企業規模や資本構成は、その企業の特徴や今の経営状況がわかりやすい部分なので、必ずチェックしておきましょう。

▼企業研究を行うための情報収集のやり方

  • 企業の公式ホームページを確認する
  • 企業説明会に参加する
  • 転職口コミサイトをチェックする

他にも、OB訪問で先輩社員から直接話を聞く方法もありますが、すでに高校を卒業した人もできるかどうかは高校によって異なります。OB訪問を希望する場合、まずは高校に問い合わせするのがおすすめです。

高校卒業後の就職はメリットが多い!おすすめの業界や職種もチェック!

高校卒業後の就職活動は、在学中と比べて活動の制限がほとんどないため、自分が希望する求人を見つけやすいのがメリットです。

一方で、高校在学中の主な就活方法である「学校斡旋」が受けられないことから、採用の難易度が上がりやすいというデメリットもあります。

高校を卒業したばかりの人が就職活動を成功させるためには、自己分析や企業研究を念入りに行うのが大切です。高卒が採用されやすい業界や職種もチェックしながら、自分に合った就職先を見つけましょう。

本記事でご紹介した就職活動の流れやポイントを参考に、さっそく今日から準備を進めてみてください。

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