高卒で大企業に就職できる業界10選&職種6選!大企業で働くメリットや方法も詳しく解説

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高卒で大企業に就職できる業界10選&職種6選!大企業で働くメリットや方法も詳しく解説

企業自体にブランド力があって、高い給与がもらえる大企業。誰もが知っている大企業に勤めると鼻も高いでしょう。

「高卒でフリーターだけど、大企業に就職してお金を稼ぐ夢をあきらめていない!」方も多いのではないでしょうか。

一方で「大企業なんてハードルが高くて自分には無理」と思っている方もいるかもしれません。

しかし、大企業の全てが学歴重視ではありません。学歴を重視しない大企業も多く存在する事実はデータで証明されています。

本記事では高卒フリーターが、大企業に就職しやすい10の業界と6つの職種を紹介します。大企業並みの高収入を実現する方法も解説するので、今からしっかり稼ぎたい方は参考にしてみてください。

高卒でも大企業に就職できる?

高卒でも大企業に就職できる?

高卒でも大企業に就職できます。その事実はしっかりさまざまなデータが証明しています。

まずは高卒の就職内定率や求人数、大企業の採用枠の変化などのデータを紹介しながら、高卒でも大企業への就職が可能なことを見ていきましょう。

高卒の就職内定率は決して低くない

高卒の就職内定率は比較的安定しており、大卒と比較しても就職内定率が高い傾向があります。厚生労働省の調べでは令和4(2022)年度における高校生の就職内定率は99.3%でした。

一方、同じ厚生労働省の調査で令和4年度の大学生の就職率は95.8%。高校生の就職内定率のほうが3.5ポイント上回る結果となりました。

高卒のほうが大卒に比べて内定率が高いのは、高卒に対する企業の期待が高まっているためとされています。

また、大企業にも高卒の求人枠があります。厚生労働省によると、従業員数300人以上の企業のうち、高校新卒者を採用する企業は約60%でした。

まだまだ学歴を重視する企業も多いため、大企業への就職は大卒のほうが有利な傾向はありますが、データを見ると、実際に約60%もの大企業が高卒を迎えていることが分かります。

参考:厚生労働省「令和4年度高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況取りまとめ(令和5年3月末現在)」(参照 2023-07-18)

高卒を対象とした求人数は増加傾向にある

データからは高卒の求人数が近年、増加傾向にある点も見て取れます。厚生労働省の調査では、2022年度の高卒新卒者の求人数が約40万1,000人で、前年から16.2%も増えているのです。

また、高校生の就職を支援する「株式会社ジンジブ」の調査でも、2023年度の高卒採用について企業の採用担当者286人に質問したところ、「増やす」との回答が35%でした。

前年に比べて「増やす」は18%も増加しており、企業の高校新卒者に対する採用意欲が高まっていると分かります。近年のこうした状況も高卒で大企業への就職を目指す人の追い風といえるでしょう。

参考:厚生労働省「令和4年度高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況取りまとめ(令和4年7月末現在)」(参照 2023-07-18)

参考:【高校新卒採用についての企業動向調査22年・23年(4月)】23卒「増やす・昨年同様」が8割と採用意欲高まる(参照 2023-07-18)

大企業も高卒の採用枠を広げている

大企業も高卒の採用枠を広げています。その理由としては、少子高齢化で若手の採用難になっていることや、売り手市場の中で大学新卒者の確保が難しくなっていることなどが考えられます。

また、人材の流動化が加速しているのも、大企業が高卒採用枠を広げている理由です。大卒社員が入社後すぐに職場を辞めてしまうケースも増えているため、企業側も採用計画が思い通りにいかず、高卒採用枠を広げているのです。

先ほどご紹介した、高校生の就職を支援している「株式会社ジンジブ」の調査でも、多くの企業が高卒を採用する理由として「若い人材が必要なため」と回答しています。

その割合は100〜299人の企業で63.3%、300〜499人の企業で81.3%、500〜999人の企業で85.0%でした。今、企業が高卒の若い力を求めているとよく分かるデータです。

生涯年収が高いのは「大卒で中小企業」と「高卒で大企業」どっち?

生涯年収が高いのは「大卒で中小企業」と「高卒で大企業」どっち?

大企業に就職したいと考える人の多くが「大企業は給与が高い」と考えているようです。では「大卒で中小企業」に就職する場合と「高卒で大企業」に就職する場合では、どちらが稼げるのでしょうか。

60歳まで働いた場合の退職金を除いた生涯年収を企業規模別に見てみると、以下の表のようになります。

10~99人の企業100~999人の企業1,000人以上の企業
高卒約1億7,930万円2億0080万円2億4,430万円
大卒約2億0530万円2億5,140万円2億9,670万円

99人以下の中小零細企業で働く大卒者(約2億0530万円)よりも、1,000人以上の大きな企業で働く高卒者(2億4,430万円)のほうが、生涯年収は3,900万円ほど高くなっています。

もちろん業種や職種によって異なりますが、平均的な数字だけを見ると、「大卒で中小企業」に入るより「高卒で大手企業」に入ったほうが、より多く稼げるようです。

出典:労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計2022」同一企業型の生涯賃金

高卒で大企業への就職を目指す人へおすすめしたい業界10選

高卒で大企業への就職を目指す人へおすすめしたい業界10選

中小企業に比べて給与が高めな大企業に就職したいなら、「高卒でも大企業へ就職しやすい業界」を選ぶことで、より大企業に就職できる可能性が高まります。ここでは大企業でも高卒が就職しやすい10の業界を紹介します。

1.IT業界

IT業界は学歴よりもスキルが重視されるため、高卒でも大企業に就職しやすい業種の一つです。具体的な職種はプログラマー、SE(システムエンジニア)、Webディレクター、Webデザイナーなどです。

プログラミングやITスキルはある程度独学でも学べますし、専門学校で学ぶことも可能です。高卒でも、まずは小さな会社で実務経験を積んでスキルを磨いたり、資格を取得したりすれば、大手IT企業への門戸が開かれます。

技術の進歩が著しく、需要が高まっているIT業界はこれからも伸びていくことが予想される業界のため、将来性も十分です。常に新しい技術を学んで成果を挙げられれば出世もしやすいでしょう。

IT業界の年収は企業や役職によっても変わりますが、新人レベルでも450万円程度、中堅レベルで600万円程度、チームリーダークラスになると700〜1,000万円も期待できます。

2.製造業界

多くの大企業が存在する製造業も、高卒で大企業に入る際の有力な選択肢の一つです。製造業にはさまざまな種類があります。

中でも自動車関連会社や化粧品会社、食品メーカーは大企業が多い傾向です。特に自動車製造業はトヨタ、ホンダ、日産などの世界レベルの大手自動車メーカーで高卒の求人枠を設けています。

また、多くの大企業がある製造業界は、安定した雇用機会やキャリアパスも用意されています。モノづくりに興味や適性のある人が技術力・生産管理などのスキルを磨けば、リーダーに昇進できる機会もあるはずです。

ちなみに、製造業の平均年収は、20代で300〜400万円、30代で400〜500万円、40代で500〜600万円程度とされています。じっくり腰を据えて働くと、給与も増えていくでしょう。

3.不動産業界

不動産業界は高卒から入社しやすいだけでなく、高卒が大いに活躍できる可能性をもった業界です。不動産業界には三菱、三井、住友など旧財閥系の大企業も多く、不動産の売買や賃貸、不動産開発など多岐にわたる業務があります。

特に不動産業界の営業職は、実績に応じて収入が増える「インセンティブ(歩合)制度」が設けられていることも多いです。個人の頑張り次第で大卒を大きく上回る年収を稼ぐチャンスも出てきます。

また、国家資格の「宅地建物取引士」を取得できれば、できる業務の幅が広がり、大手企業への就職の可能性も高まります。

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不動産業界の平均年収は、他の業界と比較しても高い傾向があります。不動産業の平均年収は400万円程度です。住友不動産、三井不動産、三菱地所などの大手不動産企業であれば、年収1,200万円を上回るケースも珍しくありません。

4.建設業界

建設業は人手不足が顕著なため、高卒からでも就職しやすい業界です。

建設業といえば、建設現場で働く「ドカタ」の仕事を思い浮かべるかもしれません。しかし、建設業界の仕事には、現場を管理する「施工管理」、図面を作成する「設計」、工事を受注する「営業」や「事務」など、現場以外での仕事も多く存在します。

また、建設業はキャリアアップしやすい業界でもあります。例えば、「建築施工管理技士」や「電気工事施工管理技士」などの国家資格を取得すると、年収の大幅アップや大手ゼネコンへの転職も可能です。

キャリアを積めば、平均年収が500万円を超えることも魅力の一つといえるでしょう。

5.飲食業界・ホテル業界

カフェやレストラン、居酒屋などを運営する飲食業界は人手不足なので、高卒から就職しやすい業界です。全国的にお店がある大手チェーン店は一部上場企業も数多くあります。

また、同じくホテル業界も、大手企業が多数あるにもかかわらず人手不足に悩まされている業界のため、狙い目といえるでしょう。

飲食業界・ホテル業界は、調理場や厨房で働くキッチンスタッフ、接客担当スタッフなど、さまざまな職種があります。自分に向いている職種からスタートできるため、得意なことを活かして入りやすい業界ともいえるでしょう。

また、飲食業界は、働きながらスキルや経営能力を身につけ、将来的に独立を目指しやすい点も魅力です。飲食店経営者の平均年収は600万円台で、年収1,000万円を超える経営者も珍しくはありません。一国一城の主となれる夢のある業界ともいえるのです。

6.小売業界

小売業界はセブンアンドアイやイオン、ファーストリテイリングなど多くの大手企業が展開している業界です。販売員や店舗スタッフなどは高卒の募集も多いため、就職しやすいでしょう。

小売業(卸売業を含む)の平均年収は、20代で300万円台、30代で400万円台、40代で500万円台と年を追うごとに安定して増加しています。また高卒からでも接客・販売経験を積むことで、大手小売企業への転職・昇進の機会を得られます。

7.インフラ業界

インフラ業界とは水道や電気、ガス、鉄道など、社会を支えるサービスを提供している企業群のことです。インフラは人々の日常生活に欠かせない社会基盤のため、安定したニーズがあります。

インフラ業界の現場で働く人の7割は高卒が占めるとされており、大手電力会社やガス会社、鉄道会社などは高卒が就職しやすい企業です。技術力や資格・免許の有無が評価されることも多いので、できるだけ有利になる資格・免許を取得しておくと、就職できる確率が上がるでしょう。

ちなみに、今後の狙い目は、ITインフラの運用・保守に携わるインフラエンジニアともいわれています。インフラエンジニアの平均年収は約650万円と一般的な会社員よりも高い水準です。インフラ業界の中でもIT分野は今後も成長を続ける可能性が高く、将来的な伸び代があるでしょう。

8.運送業界

ネットショッピングが当たり前となった今、配送を請け負う運送業界も多くの人手を求めています。運送ドライバーだけでなく、物流拠点や配送センター、倉庫などでも若い労働力を必要としているため、高卒で大手企業に入りやすい業界です。

また、体力や運転技術を求められる運送業では、学歴を重視しないというのもポイントです。

運送業界の大手には、ヤマト運輸、佐川急便、日本通運、福山通運、西濃運輸などがあります。これらの大手運送会社では300〜700万の年収が可能です。若くても努力次第で好待遇が得られるのも魅力でしょう。

9.自動車業界

自動車業界は製造業だけではありません。整備士や設計士、ディーラー、マーケティング、営業など、職種も幅広いのが特徴です。

トヨタ、ホンダ、日産、三菱、マツダ、SUBARU、スズキ、ダイハツなどの大手企業も多く、自動車整備士や自動車販売員としての就職を目指せば、大手自動車メーカーや販売会社で働けます。

自動車業界の大手は年収も高い傾向にあり、トヨタの正社員は800万円台が平均年収となっています。その他の自動車メーカーでも、正社員になると600〜800万円の年収が可能です。

また、ディーラーの場合、インセンティブ(歩合)がある会社を選べば、高卒の場合でも年収1,000万円以上を目指せます。

10.保険業界

保険業界は実力主義で評価される傾向にあるため、学歴はあまり重視されません。セールス力が高ければ高いほど評価され、高収入も望めます。

テレビCMなどでおなじみの国内大手保険会社や外資系保険会社も積極的に中途採用を行っており、特に保険外交員(営業職)は、高卒も就職しやすい傾向にあります。教育研修制度が充実しているため、入社後にスキルを身につけられるのも特徴です。

保険外交員の収入は平均で460万円前後とされています。正社員でも収入が「基本給+インセンティブ(歩合)」であることが多く、コミュニケーション能力や営業力のある方なら外資系の保険会社で700〜1,200万円の年収も可能です。

また保険の販売代理店として独立もできるので、営業力がある方であればさらなる高収入も目指せるでしょう。

高卒で大企業への就職を目指す人へおすすめしたい職種6選

高卒で大企業への就職を目指す人へおすすめしたい職種6選

業種とは別に、大企業に就職しやすい職種も存在します。

職種とは仕事の種類のことです。例えば同じ業界・企業の中でも「営業職」「経理職」「開発職」「人事職」など、仕事の内容によって職種は細かく分けられます。

ここでは高卒で大企業を目指しやすい職種といえる「SE・プログラマー」「施工監理」「ドライバー」「営業」「販売員」「コンサルタント」の6つを紹介します。

1.SE・プログラマー

高卒で大企業に就職しやすい職種の一つがSE(システムエンジニア)やプログラマーです。日々技術が進化しているIT業界では、SEやプログラマーの需要が高く、大企業でも高卒の採用を積極的に行っています。

SEはクライアントの希望に沿った仕様書を作成する仕事です。 一方プログラマーはSEが作成した仕様書に従ってコードを書く作業(プログラミング)を担います。

高校卒業後に独学や専門学校で必要な技術を習得できれば、幅広い業界に就職可能なのも魅力です。

SEはWebサービス関連企業やシステムインテグレータ系の企業、一般企業のシステム部門や情報部門を狙えます。また、プログラマーなら家電メーカーや自動車メーカー、ゲーム開発会社などの大手企業に就職できる可能性があります。

2.施工管理

施工管理は工事の原価管理、品質管理、安全管理をしながら、工事を予定通りに進める調整をする仕事です。

「2級建築施工管理技士」「2級土木施工管理技士」などの国家資格を取得すると、学歴に関係なく大手の建設会社や工事会社に就職・転職しやすくなります。

また、現場経験を積みながら、施工管理技士の1級資格を取得すると、大手ゼネコンや大手開発会社への転職もできるので、さらなるキャリアアップも目指せます。

ちなみに、施工管理の平均年収は600万以上で、1級施工管理技士なら年収700万円以上も可能です。

3.ドライバー

人手不足の運送業界で特に需要が高いのがドライバーです。大手物流企業や大手運送会社では高卒からのドライバーの採用が積極的に行われています。

トラックのドライバーの平均年収は400万円前後です。勤務先や労働時間、走行距離によって年収500万円を超えることもあります。

ドライバーになるには運転免許の取得が必須です。普通免許から中型免許や大型免許などにステップアップすると、さらなる高収入のチャンスが出てくるでしょう。

他にもリフト免許やけん引免許、管理職になるために必要な運行管理者資格などもあれば、ドライバーとしての年収アップに役立つでしょう。資格を取得できれば安定したキャリアパスが用意されているのも特徴です。

4.営業

営業職は商材を売って売上を確保するのが仕事です。そのため、高学歴で売上が低い人より、高卒で営業力の高い人の方が重宝されます。学歴よりもコミュニケーション能力に自信があり、フットワークが軽い人に向いた職種といえるでしょう。

営業職を求める大手企業は多く、自動車販売会社や保険会社、住宅メーカーやリフォーム会社、ネット関連会社や教材販売会社など、さまざまな業界で優秀な営業パーソンが求められています。

なお、営業職でも業界によって平均年収は異なります。主な業界の平均年収は以下のとおりです。

参考
・自動車業界:約520万円
・機械器具などの販売:約600万円
・金融業界:約580万円
・保険業界:約460万円
・その他の営業:約550万円

業界によって売るものや相手は異なりますが、いずれの業界でも商材を売れば売るほど評価や収入がアップします。

5.販売員

販売職は顧客とコミュニケーションをしながら、商品を販売するサービス職です。積極的に顧客のもとへ出向いて商品の紹介を行って売上に結びつける営業とは異なり、基本的には専門店や百貨店、スーパーなどの店舗を訪れた顧客に対して接客をする仕事です。

小売業界・サービス業界では販売員の需要が高く、大手企業でも高卒からの採用が行われている現状です。

販売員の平均年収は、正社員で350万円ほどとされています。収入をアップさせるなら積極的にコミュニケーションスキルや接客スキルの向上を図るとよいでしょう。

6.コンサルタント

コンサルタントは、顧客である企業の経営課題を明らかにして、課題解決のための戦略の立案・提言、業績改善・成長支援をする仕事です。主に不動産会社や就職・転職支援会社、コンサルタント会社などで活躍しています。

企業に対していかに適切な支援ができるかが重要なため、原則として学歴は問われません。応募要件を「高卒可」としている会社もあるため、しっかりと求人を探せば高卒からコンサルタントを目指すことも可能です。

コンサルタントの平均年収は業種や年齢によって異なります。20代の場合だと、外資系コンサルタントで600万円〜2,000万円、経営コンサルタントで550万円〜650万円、ITコンサルタントで450万円〜550万円ほどが相場です。

高卒で大企業に入るメリット

高卒で大企業に入るメリット

そもそも、高卒で大企業に入るとさまざまなメリットがあります。ここでは主なメリットを4つ紹介します。

メリット1.大企業というネームバリューが手に入る

大企業は多くの人々に知られ、社名自体がブランド化されています。ネームバリューがあるため、大企業に就職すると「あの有名企業で働いている」と周囲から評価してもらえるでしょう。

また、社会的信用が高まるため、不動産や自動車のローン購入、クレジットカードの審査、婚活等でも有利になる可能性もあります。

企業のネームバリューは自身の経歴やキャリアにもプラスになります。将来の転職やキャリアアップの際にも有利に働くでしょう。

メリット2.研修が手厚い

大企業は一般的に研修・教育制度が充実していることが多く、入社後の教育やトレーニングに力を入れています。給料をもらいながら、仕事に役立つスキルを教えてもらえたりセミナーに参加できたりするので、自身の成長にも役立つのです。

また、社員の資格取得をサポートしたり、グローバル人材育成の一環として社員を海外へ派遣したりする企業も珍しくはありません。これらは中小企業にはあまりないメリットといえるでしょう。

メリット3.平均年収が高い

大企業は一般的に給与水準が高く、中小企業と比べると平均年収が高い傾向にあります。

年齢や勤務年数に応じた報酬体系や昇給制度も整っているため、安定して高い収入を得ることが可能です。

また、基本給が多少低くても、ボーナスの支給や、給与と合わせて支給される各種手当(役職手当、住宅手当、家族手当など)も充実しているため、平均年収が高くなります。

メリット4.福利厚生がしっかりしている

多くの大企業が従業員の福利厚生に力を入れています。社会保険や厚生年金、企業型確定拠出年金や退職金制度、財形貯蓄制度などが充実しており、安心して働ける環境が整えられているのです。

また、旅行レジャーの優待やスポーツクラブの利用補助といった各種施設やプログラムが利用できたり、人間ドックの補助やメンタルヘルスのカウンセリングといった健康管理等のシステムの整備がされていたりすることも多いです。

高卒で大企業に入るデメリット

高卒で大企業に入るデメリット

高卒で大企業に入ると、メリットがある一方で以下のようなデメリットも存在します。メリット・デメリットの双方を理解しておきましょう。

デメリット1.人間関係が複雑

大企業は多くの従業員が働いているため、人間関係に苦労していると感じる人が少なくありません。 ライバルが多いためシビアな人間関係になりやすく、激しい競争にさらされることもあるでしょう。

また、出身大学別に学閥のある企業も存在します。高卒は学閥のある企業では肩身の狭い思いをするかもしれません。

大企業に限った話ではないものの、このような派閥や人間関係、出世争いのストレスが生じる可能性はあるという点は注意しておきましょう。

デメリット2.年功序列である場合が多い

時代の変遷やグローバル化によって日本の年功序列制度は見直されつつあるものの、まだまだ昇進や昇給の基準が年功序列に基づいている大企業もあります。

能力や実績に応じた評価が行われにくい職場の場合は、昇進や昇給のチャンスを得るまでに時間がかかるため、実力のある人ほど不満が溜まりやすいです。

中には「高卒の場合、ある一定の役職までしか出世できない」とする暗黙のルールが決められている企業もあるので、注意が必要です。できれば入社前までにそのような制度がないか確認しておいたほうがよいでしょう。

デメリット3.残業を求められる場合もある

大企業に限ったことではないですが、業務量やプロジェクトの状況によって、残業を求められる場合があります。

特に忙しい時期や大規模なプロジェクトが進行している場合は、長時間の労働を迫られるかもしれません。

残業が増えると、プライベートの充実度が制限され、ワークライフバランスの調整が難しくなってしまうでしょう。

デメリット4.私生活が制限される可能性もある

大企業の営業職などでは、休日の接待ゴルフや夜の接待など、勤務時間外での活動を迫られる可能性もあります。また、付き合いで上司や同僚と飲みに行くなんて職場もあるでしょう。

大卒に負けまいと、そうした勤務時間外の活動に多くの時間を割いていると、プライベートの時間が少なくなってしまうかもしれません。業務時間外の行動はあくまで自分にとって無理のない範囲に留めておきましょう。

高卒で大企業に就職するために押さえておくべきポイント

高卒で大企業に就職するために押さえておくべきポイント

ここでは、高卒で大企業に就職するために抑えておきたい3つのポイントを紹介します。

ポイント1.自己分析を徹底する

大企業に就職するためには、面接でいかに自分がその会社に役立てるかという観点で自分の強みをアピールすることが大切です。自己分析をして、自らの強みや長所を明確にしておきましょう。

また、自己分析では長所だけでなく、自分の価値観を明確にしておく必要があります。自分が本当にやりたい仕事や逆にやりたくない仕事などを把握すると、目指すべきキャリアも明確になります。

キャリアの目標がしっかり決まれば、迷いなく就職活動ができるでしょう。

ポイント2.志望動機を明確にする

大企業には多くの志望者が集まります。その中から内定者を選ぶ際に、面接官が重視する基準の一つに志望動機があります。

「競合他社がある中でなぜこの会社を選んだのか」という明確な動機と理由がないと、面接官に熱意が伝わりません。

その企業・職種を選んだ理由をはっきりと伝えられるようにするためには、企業研究・業界動向のリサーチをして、志望動機を具体的かつ説得力のある形でアピールすることが求められます。

伝え方も重要です。「○○の理由で御社を志望いたしました」と志望動機を明確に伝え、「入社できましたら、△△のスキルを活かして××に取り組みたい」など、入社後の展望まで話せるようにしましょう。

ポイント3.就職で有利になる資格を取得する

大企業への就職を目指す際には、志望する会社の業務に関連する資格や技術を持っていると、選考の際にアピールポイントになり有利です。

たとえば、IT業界ならプログラミング言語の資格やプロジェクトマネージャー関連の資格などが有用です。

就職に有利な資格には、一般的に以下のようなものがあります。

参考
・TOEIC(800点以上)
・宅地建物取引士
・簿記3級以上
・MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
・ITパスポート試験
・FP(ファイナンシャルプランナー)3級以上
・秘書検定
・日経TEST
・社会保険労務士
・普通自動車第一種運転免許

上記の他にも、自分が目指すべきキャリアに必要な資格を積極的に取得するとよいでしょう。

大企業への就職や高収入を狙っている方におすすめの資格は下記の記事でも紹介しています。

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ここまで、高卒から大企業に就職しやすい業界や職種を紹介してきました。今回解説した内容について、改めておさらいしていきましょう。

まとめ

  • 高卒向けの大企業の求人数は増加傾向にある
  • 高卒から大企業に入る場合は、学歴よりもスキルやポテンシャル重視、人手不足で広く若手を募集しているといった業界や企業を狙うのがおすすめ
  • 大企業は安定した年収が手に入る可能性が高い、福利厚生や研修制度が充実している、ネームバリューがあるといったメリットがある

大企業に入ると、安定した収入や充実した福利厚生が期待できます。

ただし、職種やポジションによっては、大卒入社組と比較して給与水準に差が出る場合も考えられます。今は多くの大企業は実力主義・成果主義に移行し始めているため、高卒だから昇給・昇進できない時代ではなくなりつつありますが、差が出る企業があるのも事実です。

ただし、学歴の壁は入社後の努力や成長で乗り越えられます。大企業に就職することがゴールではありません。就職後もスキルアップや成長を目指して、昇進・昇給を目指したり、場合によってはさらに条件のいい企業に転職したりといった努力を怠らないようにしましょう。

高収入にこだわるなら高卒でスピード出世できるナイト系もおすすめ!

大企業に就職できたとしても、学歴によって昇給・昇進に差が生じる可能性はありえます。また大企業だからといって、必ずしも自分の理想に合った仕事ができるとは限りません。

もし高収入を理由に大企業を目指しているなら、ナイト系の仕事を選ぶのも選択肢です。

ナイト系であれば努力次第で大企業以上の待遇を受けることも可能です。一般的な企業の場合、学歴によって出世できるかどうかが左右される場合がありますが、ナイト系は業界全体を見ても学歴は一切関係なく昇給・昇進を目指せます。

スピード出世や将来的に管理職を目指している人は、ぜひナイト系求人もチェックしてみてくださいね!

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