中卒の有名社長11選!経歴や起業成功の秘訣を徹底解剖!

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中卒の有名社長11選!経歴や起業成功の秘訣を徹底解剖!

  • 中卒でも社長になれる?

  • 中卒で起業家として成功するにはどうしたらいい?

中卒者のなかには、このような疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか?
「社長=高学歴」というイメージが強いことから、社長になるのを諦めてしまう中卒者も少なくありません。

しかし、実際は中卒で社長になった人がたくさんいます。そこで本記事では、中卒の有名社長をご紹介します。

社長になった中卒者の経歴や起業成功の秘訣、中卒から社長になるための方法についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

高卒の有名社長15選!経歴や成功の秘訣を徹底解剖

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中卒の社長は全体の約6.7%!

東京商工リサーチが130万人の社長を対象に実施した調査によれば、中卒から社長になった人は約6.7%いるという結果が出ています。

構成比としては大卒が約52.5%と最も多く、次いで高卒が約37.6%、その次に多いのが中卒です。大卒や高卒に比べて規模数の違いはあるものの、中卒から社長になるのは可能です。

社長は学歴に関係なく目指せるポジションといえます。

参考:株式会社東京商工リサーチ「130万人の社長データ」調査(参照 2024-05-29)

中卒の有名社長11選を紹介

中卒が就職できる求人を探す方法5選

ここからは、実際に中卒から有名企業の社長へと上り詰めた人たちを11名ご紹介します。

各社長の経歴や成功の秘訣、設立した会社と現在携わっている会社についてなど、中卒から社長になりたい人にとって有益な情報ばかりです。

社長になるヒントを得られるチャンスなので、ぜひ参考にしてみてください。
 

熊谷正寿さん(GMOインターネット株式会社)

学歴

國學院高等学校中退

出身地

長野県

生年月日

1963年7月17日

大手上場企業でインターネット事業を展開する「GMOインターネット株式会社」。
その創設者であり代表取締役代表兼社長でもあるのが、熊谷正寿(くまがいまさとし)さん。熊谷さんは國學院高等学校を中退した中卒の方です。

そんな熊谷さんの家系は、曾祖叔父が音楽評論家、祖父が政治家、父が不動産や飲食店などを営む事業家という大物揃い。一方で、中学生時代の熊谷さんは勉強が嫌いで、成績も良くなかったそうです。

しかし、「自分はやればできる」と自分を信じ、猛勉強したところ、名門の國學院高等学校に首席で入学しました。ただ、入学後は勉強嫌いなことと過信により、成績が次第に悪化。学校の居心地の悪さから、高校2年生の時に中退してしまいます。

その後、父親の会社に勤めながら事業家としての知識とノウハウを身につけ、1991年に「株式会社ボイスメディア」(現・GMOインターネットグループ株式会社)を設立しました。

現在は、上場企業10社を含む計110社のグループ企業に成長し、年商1,000億円を叩き出しています。
熊谷さんは、常に「自分はやればできる」と信じ続けていたそうです。父親の教えを信じ、自分を信じて努力し続けた結果、不可能を可能にして新たな道を開拓できたといえます。
 

渋谷巧さん(株式会社イーグループホールディングス、株式会社日本エコジニア)

学歴

高校中退

出身地

埼玉県

生年月日

1987年2月20日

渋谷巧(しぶやたくみ)さんは、埼玉県と東京都を中心に戸建ての解体工事を請け負う「株式会社日本エコジニア」をはじめ、14社のグループ企業を持つ「株式会社イーグループホールディングス」の代表取締役社長です。

渋谷さんは、高校中退、かつ元ヤンという驚きの経歴を持っています。
幼い頃から型にハマるのが苦手で、その性格ゆえに母親から「組織のトップに立つ社長になりなさい」と言い聞かされていたそうです。

実際に高校へ進学するも、校則に縛られることに違和感を覚え、中退。
その後は日雇い労働を始め、解体業の会社にも入社しますが、18歳の時にあるトラブルが原因で命を落としかけます。
それをきっかけに死ぬ気で働こうと決意し、もともと持っていた人脈を活かして19歳で人材のマッチング事業をスタートさせました。

22歳の時に約2,000万円の資金を元手に、事業を法人化。2024年現在では関連企業を含む総売上高が130億円を超えるほどの大企業に成長しました。

渋谷さんが成功した秘訣は、社長の権限ともいえる「意思決定」を手放したことです。
ビジネスでは人材が強みになるという考えから、社員の自主性を尊重し、社員が満足して働ける環境を大切にしているそうです。

ビジネスの常識を解体するという考えは、型にハマるのが苦手だった熊谷さんならではの成功メソッドといえます。
 

日暮美貴さん(ココナッツキュア株式会社)

学歴

私立高校中退

出身地

千葉県

生年月日

1993年1月25日

フィリピン産のココナッツオイルを輸入して販売する「ココナッツキュア株式会社」の社長・日暮美貴(ひぐれみき)さんも、中卒の起業家です。

10代の頃は渋谷のクラブで夜通し遊んでいたという元ギャル。中高一貫校に通っていましたが、私立高校の校則の厳しさと勉強の意義に疑問を感じ、高校2年の時に中退します。

その後、アルバイトで貯めたお金で大検(現:高卒認定試験)を受験し、見事合格。20歳で不動産会社に就職すると、働きながら医療事務の資格を取得して薬局に転職しました。
また、父親がお土産でココナッツオイルを買ってきてくれたことをきっかけに、11歳でココナッツオイルに興味を持ち、勉強を始めていました。

そして2014年頃に日本でココナッツオイルブームが到来した結果、22歳で「ココナッツキュア株式会社」を設立します。
起業から1年間は無収入で苦労が絶えなかったそうですが、次第に事業は安定するようになりました。

アクティブに行動できる原動力は、小さいころに父親からいわれた「何でも経験した者勝ちだから、自分で責任が取れるなら何にでも挑戦しなさい」という言葉だそうです。
ビジネスを始めるうえでやらなければいけないことがたくさんある状況に不安を抱きつつも、「大丈夫」と言い聞かせ、自分と商品を信じて前向きに進み続けたことが、日暮さんの成功につながったのです。
 

岡村陽久さん(株式会社アドウェイズ)

学歴

高校中退

出身地

埼玉県

生年月日

1980年4月8日

アフィリエイト広告事業をはじめ、さまざまな事業を行う「株式会社アドウェイズ」の社長を務める岡村陽久(おかむらはるひさ)さんも、わずか2ヶ月で高校を中退した中卒の起業家です。

岡村さんは、小学校中退という経歴で成功した、大手総合電機メーカー「パナソニックグループ」創業者・松下幸之助さんの生き方に感銘を受け、高校を中退しました。

その後、訪問販売会社に入社し、毎日12時間働いて1ヶ月に100万円以上を稼ぐという好成績を残します。
この頃から、普通の人より売上を倍にする方法を考えて行動しており、若いうちに自分に投資することの大切さを実感したそうです。

そして2001年に、「アドウェイズエージェンシー」(現・株式会社アドウェイズ)を設立。2006年に東証マザーズへ上場を果たし、26歳という若さで上場企業の社長になりました。
2024年現在では、グループ企業を含めて1,000人規模の従業員を抱える大企業に成長しています。

岡村さんが大切にしているのは、「金儲けよりも人儲け」。訪問販売員の時に、多くの人が喜ぶ姿を目にする度に仕事に誇りを持てたからこそ、アドウェイズに関わるすべての人に「良かった」と思ってもらえる会社を目指しているのです。

人が成長する機会を提供できる会社でいることが大切という考えから、社員が活躍できる環境づくりを行ってきた点が、岡村さんを成功に導いたといっても過言ではありません。
 

林高生さん(株式会社エイチーム)

学歴

多治見市立多治見中学校卒業

出身地

岐阜県

生年月日

1971年12月18日

スマートフォン向けコンテンツを中心に事業を展開する「株式会社エイチーム」の創業者であり、代表取締役社長でもある林高生(はやしたかお)さんも中卒です。

林さんは、小学校高学年の時におもちゃパソコンと出会ったのがきっかけで、プログラミングに熱中するようになります。
中学時代は、プログラミングにのめり込むあまり、学業をおろそかにした結果、高校受験に失敗して進学を諦めてしまいます。

実は、9歳の頃に陶芸家の父を亡くした後、家族を養うために母親が約2,000万円の借金を背負っていました。
21歳で母親の借金を全額肩代わりした林さんは、早く借金を返したいという思いから、1997年に自宅で「エイチーム」を立ち上げます。得意だったプログラミングを活かし、ソフト開発の仕事を請け負っていたそうです。

2000年には「有限会社エイチーム」を設立。下請けから自社制作へとシフト転換を行ったのが功を奏し、2004年に株式会社に組織変更後、東証一部上場を果たしました。

そんな急成長を遂げた同社のトップを務める林さんが大切にしているのは、挑戦し続けることだそうです。失敗しても、失敗から学んで次に活かすというチャレンジ精神こそが、林さんの成功の秘訣といえます。
 

山崎美香さん(株式会社アピッシュ)

学歴

全寮制高校中退

出身地

東京都

生年月日

1968年

洗濯に特化した家事代行サービスを提供する「株式会社アピッシュ」の代表取締役社長である山崎美香(やまざきみか)さんも、全寮制の高校を中退している中卒です。

中学の頃は「日本一の不良」を目指すほどのヤンキーだったそうで、全寮制の高校へ進学するもわずか1ヶ月で脱走。アルバイトを転々としていた10〜20代は、人生に目標を見出せない日々を過ごしていたそうです。

その後、焼き芋屋の移動販売を経験したことがきっかけで、自営業の面白さに気づき、知人と海外でスニーカー販売事業を始めます。

スニーカー販売事業が軌道に乗ると、今度は原宿でカフェをスタートさせました。そして、カフェでケータリングを始めるために渡米した際、初めて洗濯代行サービスの存在を知ります。
当時の日本にはない「普段の洗濯物を洗ってたたむサービス」に衝撃を受けた山崎さんは、帰国後さっそく洗濯代行サービス「WASH&FOLD」を創業。2005年の第1号オープンから大成功を収め、2024年時点で日本全国に28店舗を展開しています。

山崎さんは、事業計画書の作成経験がありません。事業を始めるためには、計画書の内容よりも「自分でできるかどうか」「自分に向いているかどうか」「仕事に対してワクワクする気持ち」が大切だと考えているそうです。

「悩まないことはやりたいこと」をモットーに自分の直感を重視しているからこそ、山崎さんは仕事に対して妥協しない姿勢を貫き通せているのです。
 

家入一真さん(株式会社paperboy&co)

学歴

福岡県立玄界高等学校中退

出身地

福岡県

生年月日

1978年12月28日

家入一真(いえいりかずま)さんは、日本のシリアル・アントレプレナーの一人です。シリアル・アントレプレナーとは、連続して新規事業を立ち上げる「連続起業家」を指します。

中学2年生の時に受けたいじめが原因で引きこもりになり、高校も1年で中退した家入さんは、大検を取得後、東京芸術大学への進学を目指します。

新聞奨学生をしながら、芸大・美大受験の予備校にあたる「美術研究所塾」に通うものの、父親の交通事故や自己破産などがきっかけで進学をあきらめ、デザイン会社に就職。
しかし、引きこもり期間が長かった影響で、周囲と上手くコミュニケーションができず何度も会社をクビになっていたそうです。

22歳の若さで起業したのも、「会社勤めがうまくいかないから仕方なく」という理由でした。
システム会社に転職した際に習得したスキルを活かして、「株式会社paperboy&co」を設立し、29歳の時に当時最年少でジャスダックへ上場するという偉業を達成。

「株式会社paperboy&co」を退任後は、国内最大級のクラウドファンディングサイトを運営する「株式会社CAMPFIRE」、カフェ・レストラン事業、アート・文化事業などを行う「株式会社アマゾナスヴィダ」など、さまざまな業種のベンチャー企業を立ち上げに参加しています。
また、2014年に東京都知事選への出馬や政治団体「インターネッ党」の立ち上げといった政治活動をはじめ、起業以外の活動にも意欲的に取り組んでいます。

入家さんは、引きこもりというつらい経験から、有名・無名に関わらず、誰もが声を上げられる世界を作りたいと考えているそうです。
「とことん自分に正直に生きる」というポリシーをもとに、家入さんは今後も数々のビジネスに挑戦する意欲を持っています。
 

近藤太香巳さん(株式会社NEXYZ.Group)

学歴

大阪府立西淀川高等学校中退

出身地

大阪府

生年月日

1967年11月1日

LED照明や空調など業務用設備の導入支援をはじめ、多様なサービスを展開する子会社を統括する「株式会社NEXYZ.Group(ネクシーズグループ)」。
同グループの代表取締役社長兼グループ代表を務める近藤太香巳(こんどうたかみ)さんも、大阪府立西淀川高等学校を中退している中卒者です。

18歳の時に自動車免許を取得し、自動車を購入するもわずか17時間で廃車させ、220万円の借金を抱えてしまいます。借金返済のために、給料が高いホームテレホンの訪問販売員を始めた結果、入社半年後には関西地区のトップ営業マンになりました。

19歳の時に、父親の勧めで50万円を元手に「株式会社ネクシーズ」の前身となる「日本電機通信」を起業。当時同業他社がいなかった高松に拠点を移し、社員に訪問販売員時代に培った営業のノウハウを教えていきます。

四国地方でトップの売り上げを達成した後、携帯電話関連事業の立ち上げを筆頭に、意欲的に新しい事業へ参入します。
成功と失敗を繰り返しながら、2004年に「株式会社ネクシーズ」が東証一部上場を果たし、37歳という若さで当時最年少の創業社長になりました。

近藤さんは、初めての起業後、なけなしのお金で社員募集の広告を打った際に集まった10名とともに、今までさまざまな困難を乗り越えてきました。
その時の経験が、「仲間と同じ夢を追いかけ、大成功するまであきらめずに頑張ることが、自分を成長させ会社も大きくなる」という信念につながっているのです。
 

吉原ゴウさん(株式会社LIG /株式会社TRIP)

学歴

長野県立信濃中学校卒業

出身地

長野県

生年月日

1982年

システム開発やマーケティング支援などを行う「株式会社LIG」の創設者・吉原ゴウ(よしわらごう)さんも、中卒社長の一人です。
吉原さんは、教室内で決められたルールを守りながら他人と同じ時間を過ごすのに向いていないと感じ、高校に進学しない選択肢を取りました。

その後、農家やアダルトショップ店員、雀荘などのアルバイトを経験しながら、20歳で個人サイトを運営して、デザインの楽しさを学びます。23歳の時にウェブデザイナーの道に進むも、転職活動は上手くいきませんでした。

独立を決意した吉原さんは、2007年に幼馴染と一緒に「株式会社アストロデオ」を設立。2012年には「株式会社LIG」と合併し、代表取締役社長に就任します。
2021年10月から代表取締役会長を1年間務めた後、長野県でゲストハウスの運営を行う「株式会社LAMP」の経営に関わっていたことも。

2024年現在は、長野県野尻湖に在住し、アウトドア体験をコアとした事業を展開する「株式会社アースボート」の代表取締役社長を務めています。

「歳をとればとるほど選択肢が狭くなっていってしまう人生」は避けたいと考える吉原さんは、常に仕事も遊びもアップデートしながら楽しめるように行動しています。
真剣に遊んで「楽しい」「きれい」「面白い」といった感情を持ち続けることが、良い仕事をするうえで重要なポイントと考えているようです。
 

山﨑敦義さん(株式会社TBM)

学歴

岸和田市立久米田中学校卒業

出身地

大阪府

生年月日

1973年

主に資源循環事業を行う「株式会社TBM」の創業者・山﨑敦義(やまさきのぶよし)さんも、中卒の社長です。
株式会社RBMは、石灰石が主原料でプラスチックや紙の代替となる素材「LIMEX(ライメックス)」を開発したことで有名な大企業です。

山﨑さんは中学卒業後、大きなモノを造る仕事への憧れから、大工の見習いとして働きます。そして20歳で中古車販売会社を起業。その後、いくつかの事業の立ち上げに参加したり譲渡したりして、起業家としての人生を歩んでいきます。

「LIMEX」を開発するきっかけは、2008年に台湾で耐水性に優れた「ストーンペーパー」という石灰石でできた紙と出会い、そのまま日本に輸入して販売を始めたことです。

しかし、台湾のストーンペーパーは日本のニーズに合わず売上に苦戦したのと、数年経っても台湾の紙の品質が大きく向上しなかったのが理由で、2011年に「株式会社TBM」を立ち上げ、ストーンペーパーの自社開発に踏み切りました。
LIMEXを開発した後、2014年に国内特許を取得。2022年時点で世界40ヶ国以上で特許を取得済みとなっており、今では世界規模の大企業へと成長しました。

山﨑さんは、「理想は高く、現実は泥臭く」という気持ちで仕事に取り組んでいるそうです。また、感動を共有できる仲間を一人でも多く増やせるかどうかも、会社を大きくする秘訣だと考えています。
 

文字放想さん(株式会社アップル)

学歴

中学卒業

出身地

神奈川県

生年月日

1984年10月19日

引越し業を行う「株式会社アップル」の代表取締役社長・文字放想(もんじゆきお)さんも、中卒で起業した一人です。

文字さんは中学1年生の時に不登校になり、遊ぶ金欲しさに14歳で引越し会社のアルバイトを始めます。そこで働くことの楽しさを知り、高校進学を考える15歳の時にはチームリーダーとして現場をまとめる立場になっていました。
学校に行くよりも働いていたほうが学ぶことがいっぱいあるという考えから、高校へは行きませんでした。

17歳で引越し会社の立ち上げを経験し、その後複数の会社を転々とします。そして21歳で「株式会社アップル」を設立。アパートの1室を借りて、1人で事業をスタートさせたそうです。
東京支社の設立後、全国区に拠点を広げ、年間引越し実績や年間売上実績が右肩上がりという急成長を遂げています。

実は、社員や営業所が増え始めた時期は、社員との心のすれ違いを感じていたそうです。社員からは不平不満が噴出し、利用者からのクレーム数は増大。業績も一時期悪化してしまいます。

文字さんは、今までの経験から「社員から搾取するような会社に絶対にしたくない」という思いがあり、あえてマニュアルを作らず社員の考え方を尊重する体制を整えました。
その結果、やる気のある社員にチャンスを与える環境ができあがり、全スタッフ一人ひとりのモチベーションアップにつながりました。

 

【番外編】小卒の有名社長3選

実は、世の中には小卒で起業した有名社長もいます。
番外編として、ここでは小卒の有名社長を3名ご紹介するので、学歴を問わずチャンスを掴みたい方はぜひ参考にしてみてください。
 

松下幸之助さん(パナソニックグループ)

学歴

小学校中退

出身地

和歌山県

生年月日

1894年11月27日

「パナソニックグループ」の創業者として知られる松下幸之助(まつしたこうのすけ)さんは、中卒どころか小学校も卒業してない異例の学歴を持つ起業家です。

松下さんは、家計を助けるために小学校4年生で大阪へ丁稚奉公(でっちほうこう)に出ます。
※丁稚奉公とは、年少者が商人または職人の家で雑務などの仕事をすること。

使いの途中で路面電車を見かけては、電気に関わる仕事を志したといいます。その後、電気会社に見習い工として入社するも、病気を患い退職。
22歳の時に、現在の「パナソニックグループ」の前身である「松下電気器具製作所」を創業しました。

松下さんは日本に家電を広めた第一人者であり、日本初の系列電器店ネットワークの設立、週休2日制や事業部制の導入、さらには無料配布による宣伝方法の考案など、さまざまな偉業を成し遂げています。
松下さんの思考や哲学に影響を受けた起業家も多くおり、その偉業を称えて「経営の神様」と呼ばれるようになりました。

お金・学歴・健康に恵まれていなかったものの、決してマイナスな要素だと考えなかった松下さん。
人を頼り、謙虚に学び続け、幼少期から厳しい世の中で働き続けた経験が、経営状況を問わず自分のペースで取り組む原動力になりました。

自分には何もないからこそ、自分にできることを全うするという姿勢が「ないない尽くしからの成功」につながったといえます。
 

本田宗一郎さん(本田技研工業)

学歴

小学校卒業

出身地

静岡県

生年月日

1906年11月17日

日本が誇る自動車メーカー「ホンダ」の創業者・本田宗一郎(ほんだそういちろう)さんも、小卒の学歴を持つ実業家です。

小学校を卒業後、15歳で上京し、自動車修理工場に入社します。自らアイデアを出し、部品を器用に造るなどしてオーナーから信頼を得た本多さんは、21歳でのれん分けが認められ、自動車修理工場「アート紹介浜松支店」を開業しました。

その後、太平洋戦争や第二次世界大戦による大打撃を受けながらも、1946年に「本田技術研究所」を設立。オリジナルのエンジン開発をはじめ、さまざまなことに挑戦しながら、1948年に「本田技研工業」を立ち上げ、オートバイの製造を行います。

翌年にはのちにビジネスパートナーとなる藤澤武夫(ふじさわたけお)さんと出会い、オートバイから自動車への事業に振り切ります。そして、鈴鹿サーキット建設やF1参戦などを行い、日本の自動車技術の進歩に大きく貢献しました。

本田さんが成功した要因の一つとして、藤澤さんとの出会いが挙げられます。お互いに足りない要素を補いながら同じ方向に進み続けた結果、世界的な大企業へ成長していきました。
 

豊田佐吉さん(トヨタグループ)

学歴

小学校卒業

出身地

静岡県

生年月日

1867年3月19日

「株式会社豊田自動織機」「トヨタ自動車」など17の企業が存在する「トヨタグループ」の創始者・豊田佐吉(とよださきち)さんも、小卒の実業家です。

豊田さんは、小学校を卒業後、父親の大工仕事を手伝っていましたが、貧困にあえぐ村の様子を見て「郷里の貧乏を救わなければならない」「なんとか人の役に立ちたい」と考えるようになりました

1890年に「豊田式木製人力織機」を発明したのを皮切りに、開発の才能を発揮していきます。豊田さんが発明した機械のうち84件の特許(海外特許13件込み)を取得済みです。

1902年には、糸繰返機を製造・販売するために「豊田商会」を設立。1907年には「豊田式織機株式会社」が設立され、豊田さんはさらなる発明・研究を続けました。

1911年に独立自営の「豊田自動織布工場」を設立すると、第一次世界大戦下の好況に恵まれ、年々事業が拡大していきました。

1918年には「豊田紡織株式会社」を設立。その後も豊田さんは熱心に発明と研究を続けていき、生前最後に発明したG型自動織機は、日本はもちろん世界でも高い評価を得ています。

実は、豊田さん自身は自動車開発に携わっておらず、長男である喜一郎(きいちろう)さんが自動車開発を行っています。
とはいえ、生涯動力織機の研究・開発に注力し続けた父の姿を見てきたからこそ、世界トップクラスの自動車販売数を誇る大企業へ成長したと考えられます。
 

中卒で起業する方法

高卒が年収を上げる4つの方法

中卒で社長になった方の共通点として、運や才能があるのはもちろん、人との出会いを大切にしている点も挙げられます。
しかし、学歴を問わず社長になるうえで、どんな手順を踏む必要があるのか知っておくのも大切です。

ここでは、中卒で起業する方法を解説します。社長を目指したいなら、起業の方法をしっかり理解しておきましょう。
 

手順①起業の方向性を決める

まずは、起業する際の方向性を決めます。
「なぜ起業したいのか」「起業して何を実現したいのか」といった起業にあたっての目的や目標を明確にしていけば、事業の内容や方向性が明確になり、ビジネスの成功率はグンと上がります。
社長に就くもしくは起業することをゴールにしてしまうと、実際に起業した後に経営の軸がブレてしまう可能性が高いです。

また、起業の方向性を決める時は、法人として事業を行うのか、個人事業主として活動するのかも併せて決めておきましょう。どのような形で起業するかによって、必要となる手続きや費用、課せられる税金などが変わってきます。

資金調達が難しい場合、まずは個人事業主として活動し、事業が軌道に乗って売上が増えてきたら法人化する方向で進めるのがおすすめです。
 

手順②事業の内容を決める

起業の方向性を決めた後は、事業の内容を決めましょう。
すでに具体的な事業のアイデアがある場合、そのアイデアの詳細を詰めていき、ビジネスモデルを明確にしていきます。

  • ターゲット層
  • サービスの提供方法
  • 収益を上げる仕組み

他にも、ビジネスを実現するうえで必要な経営資源やコスト、顧客にどのような価値を与えられるのかなど決めるべき内容はたくさんあります。
事業を成立させるために、ビジネスモデルはしっかり構築していきましょう。

もし具体的なアイデアが浮かばない場合、他のビジネスモデルを参考にしたり、自分の得意分野や興味のある分野も視野に入れたりして、今後収益につながりそうな事業案を考えていきます。
普段からSNSやネットなどで最新情報をチェックすれば、多くの人が感じている不満や要望を理解できて、世間で需要のあるビジネスのアイデアが思いつくかもしれません。

また、ビジネスを成功させるためには、今需要がある市場や今後伸びそうな市場について徹底的に調査するのも重要です。
 

手順③資金計画を立てて調達する

具体的な事業の内容が決まったら、起業のために必要な資金を調達しましょう。
資金調達には、起業にどれくらいの費用がかかるのかを把握することが大切です。

事業内容にもよりますが、起業後にかかる費用として以下のようなものが挙げられます。

参考
・レンタルオフィスの賃貸料
・机や椅子、パソコンなどの設備費
・Webサイトやチラシなどの広告宣伝費
・従業員を雇った場合の人件費
・水道光熱費
・通信費
・社会保険料
・仕入れ代金
・固定資産税や法人税などの税金

起業してすぐは安定した収入を得られる保証はありません。そのため、最低でも3ヶ月分程度の運転資金を確保しておくのが一般的です。
また、起業に必要な資金調達の方法は、主に「融資」「補助金・助成金」「出資」「クラウドファンディング」「ビジネスコンテスト」の5種類あります。

それぞれの特徴や、資金調達をする際の注意点をご紹介するので、自分の事業にはどの方法が合っているのか考えてみましょう。

資金調達の方法 特徴 注意点
融資

・金融機関や信用金庫などから資金を借りる方法

・審査をクリアする必要がある
・返済義務がある

補助金・助成金

・国や地方自治体が行っている支援制度

・審査をクリアする必要がある
・条件が設けられている場合がある

出資

・個人や企業から資金を受ける方法

・起業してすぐ融資を受けるのは難しい

クラウドファンディング

・インターネットを活用して支援者を募り、不特定多数の個人から資金を集める方法

・すぐに資金調達ができない
・目標金額に達成しない可能性がある

ビジネスコンテスト

・官公庁や民間企業が主催するコンテスト
・参加者がビジネスのアイデアを競い合い、優勝すると賞金がもらえたり資金援助を受けられたりする

・準備に時間がかかる
・ビジネスのアイデアが盗まれる可能性がある

手順④会社設立に必要な手続きを行う

起業に必要な資金を調達できたら、会社設立に必要な手続きを行いましょう。会社設立に必要な手続きは、以下のような流れで進めていきます。

  • 会社の基本情報を決める
  • 会社用の印鑑を作成する
  • 定款を作成する
  • 出資金(資本金)を払い込む
  • 法務局で会社設立の登記を行う

会社を設立するには、上記のように書類の作成や申請、認証などさまざまな手順を踏む必要があります。

また、法務局で会社設立の登記を行う際は、登録免許税(資本金の0.7%または15万円)がかかる点にも気を付けなければいけません。
会社設立には時間や費用がかかるため、希望の起業時期から逆算して余裕のあるスケジュールを組むのが重要です。

なお、個人事業主として起業する場合、開業から1ヶ月以内に開業届を提出するだけで手続きが完了します。
 

【ポイント】失敗しにくい起業の仕方

ここまで一般的な起業の流れを解説してきましたが、最後に「起業で失敗したくない」という方に向けて、失敗しにくい起業の仕方についてご紹介します。

まず、起業の主な失敗例について見ていきましょう。
起業で失敗しやすい原因として、以下のようなものが挙げられます。

  • 資金がショートする

起業でよくある失敗例が、「資金のショート」です。十分な資金を確保できないまま起業してしまうと、事業の継続が難しくなります。
また、起業するのが目的になっている人は、会社を設立した時点で達成感を得てしまい、その後の事業の段取りが悪くなってしまいがちです。

では、起業に失敗しないためには何に気を付ければいいのでしょうか。
起業する際に心得ておくべき6つのポイントをご紹介します。

  • 起業の目的や事業明確をはっきりさせる
  • なるべく最小限のリスクで起業する
  • 余裕を持って資金調達を行う
  • 経営者としての心構えを学ぶ
  • ビジネスパートナー選びは慎重に
  • 世間から需要がある商品・サービスを提供する

なお、失敗しにくいビジネスの例として、以下のようなものが挙げられます。

  • 最小限の初期費用で始められる「ライティング、アフィリエイト」など
  • 長期的な成長の可能性がある「webデザイン、システム開発」など
  • 利益率が高く、コストが低い「アプリ開発、ストック投資」など

ビジネスに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

中卒でも社長になれる!成功の秘訣を学んで参考にしよう!

今回は実際に社長になった人や中卒から社長になる方法をご紹介しました。

「自分を信じる」「自分の強みや興味があることを最大限に活かす」など、成功の秘訣は人によって異なります。家柄や運に恵まれた人もいるものの、社長として成功した中卒者は、継続的に努力して貪欲に結果を求め続けています。

中卒で社長になりたいと思っている方は、今回ご紹介した成功の秘訣や起業する手順などを参考に、ぜひチャレンジしてみてください。

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