表と票の違いとは?意味の違いと使い方を分かりやすく例文付きで解説

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表と票の違いとは?意味の違いと使い方を分かりやすく例文付きで解説

「表」と「票」は、どちらも「ひょう」と読む漢字ですが、その違いや使い分けについて理解しきれていない人も少なくありません。

実際に、「注文表」と「注文票」や「調査表」と「調査票」のように、漢字が一文字違うだけで意味が異なる言葉は存在します。

本記事では、「表」と「票」の意味や違いについて徹底解説します。

さらに、「表」と「票」の使用例や英語表現も併せて紹介するので、正しく使い分けられるように学習しましょう。

「表」と「票」の意味と類語の違い

「表」と「票」は、どちらも「ひょう」と読みますが、意味は異なります。

【「表」と「票」の意味】

単語意味
記号や数字などを使って事柄を見やすいように配列したもの。
選挙や採決の際、自分の意思を記入して提出する札。
また、その札を集計した数。書き付け。薄い紙片。

出典:
コトバンク(デジタル大辞泉)「ひょう【表】」(参照 2025-04-09)
コトバンク(デジタル大辞泉)「票」(参照 2025-04-09)

「表」は、情報を体系的に整理して全体の構造をわかりやすく伝えるための書類や資料に適しています。

たとえば、1日・1カ月ごとの売上金額をグラフや図などでまとめたものは「売上表」と呼ぶのが一般的です。

「票」は、主に意思表示をする役割を担う札や、書式が決まっている手続きや記録の書類などに当てはまります。

たとえば、選挙で使用される小さな用紙は、国民が自分の意見を表現する手段になるので、「投票用紙」と呼ばれています。

さらに、選挙で集めた投票用紙の枚数を数える際は「〇票」と表すのが基本です。一つひとつに異なる価値や意味を持つ札や紙は、「〇枚」ではなく「〇票」と数えます。

「注文表」と「注文票」の違い

「注文表」と「注文票」は、どちらも注文に関する書類を指しますが、意味や用途が大きく違います。

「注文表」と「注文票」の意味や主な使用場面をまとめました。

意味主な使用場面
注文表複数の注文を表で一覧化した書類一定期間内の注文状況の確認、推移の把握売上分析、在庫管理
注文票1つの注文に対して個別で発行される伝票や書類注文履歴の確認、管理会計処理、売上の計上、請求書の発行納品書との照合

「注文表」は注文状況を過去も含めて全体的に俯瞰(ふかん)したい時に役立つのに対し、「注文票」は個別の注文をピンポイントに把握したい時に便利です。

それぞれ役割が違いますが、仕事で注文を管理する際に欠かせない存在と言えます。

「調査表」と「調査票」の違い

「調査表」と「調査票」も、一文字違うだけで意味や用途が大きく異なります。

「調査表」と「調査票」の意味や主な使用場面は以下の通りです。

意味主な使用場面
調査表調査によって得られた結果・情報を一覧形式でまとめた書類。調査結果の集計調査した情報の分析
調査票調査やアンケートを実施する際に使用する質問用紙。アンケート調査データ収集

「調査表」を作成するためには、対象者にアンケートや調査を行う必要があります。その際に使われるのが「調査票」です。

すなわち、「調査票」は知りたい情報を調査するための材料で、その材料で得た結果・情報をわかりやすくまとめたものが「調査表」になります。

【番外編】「表記」と「標記」の違い

「票」に木へんを付けた「標(ひょう)」も、日常でよく見かける漢字の一つです。

目じるし。目あて。目立つように示す。

出典: コトバンク(デジタル大辞泉)「ひょう【標】[漢字項目]」

主に選挙の時に自分の意思を示すための札や紙を指す「票」は、木へんが付くだけで違う意味になります。

表記と標記は、どちらも文書やメールを作成する場面で使われる表現ですが、使い方が異なります。

「表記」と「標記」の意味や例文をまとめました。

意味例文
表記表に書き記すこと。文字や記号を使って書き表すこと。資料の表記に誤りがありました。名前の記入欄はカタカナ表記で記入してください。
標記目印をつけること。標題として書き記すこと。標記の件につきまして、皆様からのご意見をいただきたいです。標記の通り、本日は16時より緊急会議を行います。

「表記」は、文字や記号などを使って言葉や情報を目に見える形で書き表したい時に使うのが基本です。

一方、「標記」は、文書やメールの件名やタイトルを端的に表したい時に使用します。

「表」や「票」の使用例

「表」と「票」は読み方が同じでも、使われる場面や意味は大きく異なります。

混同しやすいこれらの言葉を正しく使い分けるためには、具体的な使用例を知っておくことが大切です。

ここでは、それぞれの漢字がどのような文脈で使われているか例文を紹介します。

「表」の使用例

「表」を使った例文をいくつか紹介します。

  • 先ほど注文表を確認したところ、〇日以降「〇〇(商品名)」の注文数が増えているようです。
  • 顧客にアンケートを取った結果をもとに、調査表の作成をお願いします。
  • ちょうど今、来週のシフト表を作っているところです。
  • 顧客の連絡先をまとめた一覧表を使って、片っ端から連絡しましょう。

このように、グラフや図など一覧化したものを取り扱う時は、原則「表」を使います。

「票」の使用例

「表」を使った例文は以下の通りです。

  • 注文票の内容と実際にお客様が頼まれた商品が違います。
  • 昨日厚生労働省から社会福祉施設に関する調査票が届きました。
  • 投票結果は、〇日頃に発表される予定です。
  • 住民票の写しは、コンビニで交付を受けることができます。

「住民票」は、特定の住民の氏名や住所などが記載されている帳票を指します。意思表示や記録として独立した意味を持つので、「票」表記が正解です。

「表」や「票」の英語表現をご紹介

「表」と「票」の英語表現は以下の通りです。

  • 表:「table」「chart」
  • 票:「vote(s)」

「表」の英語表現である「table」「chart」は、表のボリュームによって使い分けます。

「table」は、2列程度の簡易的な表を指すのが一般的です。「chart」は、3列以上の情報量が多い表を示す時に使います。

たとえば、仕事の「進捗管理表」は、表のボリュームが大きくなる傾向にあるため、「progress(進行、経過)」と「chart」を組み合わせて「progress chart」と訳される場合が多いです。

「票」の英語表現である「vote(s)」は、「1票」「2票」と数える時に「a vote」「two votes」と表します。ただし、日本語によっては「vote(s)」と無関係の英語表現になる可能性が高いです。

たとえば「住民票」は、「certificate(証書・証明書)」と「residence(居住・在住)」を組み合わせて「certificate of residence」と訳します。

「表」や「票」の英語表現の例文

「表」「票」の英語表現を使った例文を紹介します。

  • Please fill out the progress chart.(進捗管理表に記入してください。)
  • We created a sales comparison table.(売上比較表を作成しました。)
  • Group A got twenty votes.(グループAは20票獲得しました。)
  • Please bring a Certificate of Residence.(住民票をご持参ください。)

ビジネスでも使える表現を覚えておくと、英文メールや海外企業とのやりとりで役立ちます。

「表」と「票」の違いを理解して使い分けよう

ポイント
【おさらい】
・「表」は、情報や数値を整理して一覧化したものを指す。
・「票」は、「自分の意思を記入して提出する札」という意味を持つ。
・「注文表」は、複数の注文を表で一覧化した書類、「注文票」は1つの注文に対して個別で発行される伝票や書類を指す。
・「調査票」は知りたい情報を調査するための材料で、その材料で得た結果・情報をまとめたものが「調査表」である。

「表」と「票」は、どちらも「ひょう」と読む同音異義語ですが、意味や用途に明確な違いがあります。

ビジネスシーンでよく見かける言葉であるため、誤用を避けるには意味をしっかりと理解することが欠かせません。

「表」と「票」の違いを正しく把握し、状況に応じた適切な言葉選びを意識するようにしましょう。

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