大学を辞める人の特徴と原因とは?大学中退の学年別・大学別割合を解説

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大学を辞める人の特徴と原因とは?大学中退の学年別・大学別割合を解説

  • こんな理由で大学を中退していいのかと迷っている

  • 踏ん切りがつかないので大学を中退することのメリット・デメリットを知りたい

大学を辞めることを検討している場合やすでに退学している場合、このような悩みや疑問を抱えている方が多いです。

世の中にはさまざまな理由で大学を辞める人がいます。

大学の中退率や中退理由の傾向を知り、どのような環境・理由であれば中退しやすいのかを理解することで、この先の進路を検討しやすくなるといったメリットがあります。

本記事では、「大学を辞める人の特徴と原因」「大学別の中退率ランキング」「中退するメリット・デメリット」をご紹介するので、ぜひご自分の今後の進路決めにお役立てください。

大学を辞める人の割合は1年間で約1.95%で4年間で約7%

大学を辞める人の割合は1年間で約1.95%で4年間で約7%

文部科学省の「学生の修学状況(中退者・休学者)等に関する調査」によると、令和3年度の大学中退者数は57,875人で、1年間の大学中退率は1.95%でした。つまり、同じ時期に入学した学生の50人に1人が1年間で大学を中退していることになります。

また、少し古いデータになりますが中央公論社の「大学の実力2019」によれば、2014年4月(6年制は2012年4月)に入学した学生数は538,148人でした。そのうち、4年間(6年制は6年間)で中退した学生数は37,584人です。

参考
このデータをもとに、大学入学者のうち退学者の割合は何%か(大学中退率)を計算すると、
37,584÷538,148=0.06983952
となります。

つまり大学中退率は7%ほどで、同じ時期に入学した学生の14人に1人が卒業までに大学を中退しているという割合です。

実は割と多くの学生が大学を辞めていることが分かります。

参考:文部科学省「学生の修学状況(中退者・休学者)等に関する調査【令和3年度末時点】」(参照 2023-08-30)

4年制大学における各学年の中退率

では、実際に大学1年生から4年生までの間で中退する学生が多いのはどの学年なのでしょうか。

労働政策研究・研修機構の「大学等中退者の就労と意識に関する研究」によれば、4年制大学における各学年の中退率は以下のようになります。

  1年生 2年生 3年生 4年生
男性 12.3% 28.4% 26.4% 32.9%
女性 27.5% 37.1% 17.9% 17.5%
男女計 17.0% 31.1% 23.8% 28.1%
参照元:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究」(参照 2023-08-30)

男性は4年生、女性は2年生のときの中退率がもっとも高いようです。そして、全体では2年生での中退率が高い傾向にあることが分かります。

理由としては、2年次では必要単位を取得できず留年となった学生が中退に至るケースが多いと考えられます。また、4年次では卒業論文や研究、そして就職活動等が大きな負担となり、中退してしまう学生が多いようです。

大学中退理由の内訳

続いて、大学を辞める人の中退理由には、具体的にどのようなものがあるのかを見ていきましょう。

文部科学省の「学生の修学状況(中退者・休学者)等に関する調査」によると、令和3年度の大学中退者の内訳は以下の通りです。

1位 転学等 16.3%
2位 学生生活不適応・修学意欲低下 15.7%
3位 就職・起業等 14.3%
4位 経済的困窮 13.5%
5位 学力不振 7.7%
6位 心神耗弱・疾患 5.0%
7位 病気・怪我・死亡 3.3%
8位 海外留学 0.6%
参照元:文部科学省「学生の修学状況(中退者・休学者)等に関する調査【令和3年度末時点】」(参照 2023-08-30)

大学中退理由としてもっとも多いのは「転学等」で、他大学を受験し直すといった進路変更をする人が多数います。ほかにも「学生生活不適応・修学意欲低下」「就職・起業等」などのさまざまな理由で大学を中退している人がいることが分かります。

また、時期的なものによる特殊な例ではありますが、令和3年度の大学中退者57,875人のうち2,738人が新型コロナウイルスを理由に大学を中退していたようです。新型コロナウイルスを原因とした人の退学理由でもっとも多いのは、「学生生活不適応・修学意欲低下」で26.2%でした。

長期化するコロナ禍により、学生の修学意欲が低下したことが大学中退につながったと推測できます。

【理由別】大学を辞める人の特徴7選

【理由別】大学を辞める人の特徴7選

さまざまな理由で大学を辞める人がいることが分かりました。では、大学を辞める人にはどのような事情や特徴があるのでしょうか。

ここでは、理由別に大学を辞める人の特徴について解説していきます。

転学による中退者の特徴

令和3年度の大学中退理由としてもっとも多い「転学」による中退者は、大学入学前に抱いていたイメージと入学後の実際の印象に大きなギャップを感じてしまい、転学を決意する人が多いです。

習得したい知識・経験を得られる講義がなかった場合や、希望の進路への就職が難しいことが分かった場合などです。自分の目的を達成できない環境ゆえに大学に通う価値がないと感じ、別の大学や専門学校に転学するために退学を決意するケースは少なくありません。

また、もともと入りたかった大学や学部・学科に入学できなかった場合、入学後にやりたいことや学ぶ目的が新しく見つかった場合なども、希望する大学や専門学校に転学するというケースもあるでしょう。

中には周りの学生の雰囲気がイメージと違った、入りたいサークル・部活がなかったというように、講義以外の部分でミスマッチがあり、転学する人もいます。

学歴コンプレックスに悩まされているという方は、こちらの記事もチェックしてみてください。

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学生生活不適応・就学意欲低下による中退者の特徴

令和3年度の大学中退理由として2番目に多く、新型コロナを原因とした大学中退者でもっとも多い中退理由として挙げられた「学生生活不適応・修学意欲低下」には、以下のようにさまざまな事情や背景が含まれています。

  • 大学の勉強が難しくてついていけない
  • 学生生活での人間関係が上手くいかない
  • 家族から離れての一人暮らしがつらい
  • 遊びが優先になってしまい学業に興味を持てなくなってしまった

特に人間関係に悩む人は多いです。大学は全国からたくさんの人が入学し、多様な価値観・経済環境の人と大学生活を共にします。

サークルやゼミなどでは他の学生とのコミュニケーションが求められるだけでなく、プライベートな付き合いも増えることから、周りの人間との相性の良し悪しがより明確になりやすいのが特徴です。

そのため、友人と関係がこじれてしまったり、友達作りでつまずいてしまったりして、大学内で孤立してしまうケースがあります。

また、コロナ禍の長期化によりオンライン中心の環境や人間関係の希薄化によって学生同士の交流が思うようにできず、修学意欲までもが低下してしまう人も少なくありません。

一人暮らしをはじめとした環境や興味があるものの変化で、上手く学生生活に適応できないケースもあります。

このように理由はさまざまなので、一概にこの理由で中退を決意する人の特徴を表すことはできません。しかし、挫折を感じてしまったり心身に影響が出てしまったりする人も多いため、中退後の身の振り方が重要となってきます。

就職・起業による中退者の特徴

令和3年度の大学中退理由として3番目に多い「就職・起業」は、前向きな理由から大学を辞める人が多いのが特徴です。基本的にバイタリティがあり、周りに流されずに自分の意志を貫こうとする人が多いです。

大学に通いながら別にやりたいことが見つかったことで就職活動や企業経営を始め、そのまま大学を中退するというケースは珍しくありません。もしくは、アルバイト先の仕事にやりがいを感じてそちらの仕事に専念すると決める人もいるでしょう。

一般的に、大学中退をしてしまうと就活で企業に良いイメージを持たれにくいですが、前向きな理由であれば不信感を持たれる可能性は低くなります。

しかし、中には留年したことによって周囲より遅れて社会に出るのが嫌という理由から早めに就職を決意するケースや、多大なお金が必要になってやむを得ず就職しなければならないケースなどの前向きでない理由で大学を辞める人もいます。

経済的困窮による中退者の特徴

令和3年度の大学中退理由として4番目に多い「経済的困窮」は、新型コロナを原因とした人の大学中退理由では2番目に多い結果となっています。

コロナ禍の長期化による経済停滞や雇用悪化により、経済的に困窮する人が急増しました。両親や学生自身の収入状況が悪化したことで学費を支払えなくなり、中退せざるを得なくなるというケースが多いです。また、両親が離婚してしまって家計が苦しくなったといったケースもあるでしょう。

実家を離れて一人暮らしをしている場合、学費だけでなく生活費も余計にかかります。奨学金を借りたとしても、金銭的に大学に通い続けるのは難しいという理由から大学を中退する人は少なくありません。

心神耗弱・疾患による中退者の特徴

精神的ストレスによる心神耗弱・疾患から、「つらい」「しんどい」と感じて大学を辞める人もいます。

大学生はサークルやゼミなどの人間関係、故郷を離れての一人暮らしやアルバイトを始めるといった生活環境の変化が起こりやすい時期です。新しい環境への期待もある一方で、親元を離れたり、イチから交友関係を築いたりすることに大きな責任やプレッシャーがのしかかる場面も多いでしょう。

このような環境の変化は体力的・精神的にストレスとなり、メンタル不調になりやすいといわれています。知らず知らずのうちに心身に大きな負荷がかかっていて、気付いたときには限界値まで達してしまって心神耗弱・疾患になるケースも珍しくありません。

また、一つの要因だけでなく複合的な要因によってメンタル不調を起こす場合もあり、はっきりとした原因が分からないまま「分からないけどつらい」という状況に陥ってしまう傾向があります。

しかし、このような事態になってしまったからといってメンタルが弱いというわけではありません。あくまでも環境がその人に合わなかっただけという可能性が高いので、環境を変えることでメンタルが落ち着く場合も多いです。

病気・怪我・死亡による中退者の特徴

大学を辞める人の中には、病気や怪我、死亡などの理由で大学に通えなくなった人もいます。

もともと持病を患っていたり、環境の変化や一人暮らしによって体調を崩してしまったり、プライベート・アルバイト先で怪我をしてしまったりなど、事情はさまざまです。重症の場合、症状が回復しない、治療に専念しなければならないといった理由から大学に通えず、やむを得ず大学を退学するケースがあります。

病気や怪我が原因の中退であれば、その後の就活で企業に不信感を持たれることはあまりありませんが、仕事に支障が出る状態だと選考に響くので注意しなければなりません。

回復が見込めそうな場合は、退学ではなく休学をして療養するのも手です。医師や大学側と相談しながらどのように対応するかを検討するのがベストといえるでしょう。

また、自身ではなく家族が病気を患ったり死亡してしまったりなどの理由で、やむを得ず大学を辞める場合もあります。

海外留学による中退者の特徴

令和3年度の大学中退理由では0.6%と少数派ですが、「海外留学」をきっかけに大学を中退する人もいます。

短期の海外留学であれば、長期休暇を利用したり休学したりすることでも実現しやすいでしょう。大学を中退してまで海外留学をするとなると、「ただ海外留学がしたいから」というあいまいな目的ではなく、明確な目的が必要となります。

なぜなら、「実際に海外留学してみたら日本との文化の違いに心が折れてしまった」「自分には適正がなかった」など、挫折を味わってしまう可能性もあるからです。明確な目的を持って海外留学をすれば、目的を達成するためにモチベーションを維持しやすくなります。

明確な目的の例には、海外の大卒で資格を取る、将来的に海外で働くために海外の大学に入学・編入する、高い語学力を身につけるために語学留学をする、などが挙げられます。

環境や文化がまったく異なる土地で過ごすことになるので、思いつきで決断するのではなく、海外へ留学して具体的に何を達成したいのかまでを考えて、慎重に検討してみてください。

【カテゴリ別】大学中退率ランキングTOP10

【カテゴリ別】大学中退率ランキングTOP10

大学中退を考える人の事情や特徴を解説してきましたが、実際にどのような大学の中退率が高いでしょうか。

カテゴリ別に大学中退率をランキング形式でご紹介します。

全大学の中退率ランキングTOP10

「大学の実力2019」によると、全大学の中退率ランキングTOP10は以下の通りです。

1位 日本映画大学 33.1%
2位 第一薬科大学 28.8%
3位 苫小牧駒澤大学 27.7%
4位 羽衣国際大学 27.2%
5位 愛知文教大学 27.1%
6位 修文大学 27.0%
7位 神戸国際大学 26.5%
8位 四條畷学園大学 25.8%
9位 大手前大学 25.4%
10位 東京神学大学 25.0%
10位 三洋小野田市立山口東京理科大学※ 25.0%

※原文ママ

国立大学の中退率ランキングTOP10

「大学の実力2019」によると、国立大学の中退率ランキングTOP10は以下の通りです。

1位 長岡技術科学大学 8.4%
2位 室蘭工業大学 8.1%
3位 北見工業大学 7.9%
4位 九州工業大学 7.3%
5位 琉球大学 7.1%
6位 筑波技術大学 6.8%
7位 東京海洋大学 6.6%
8位 島根大学 5.1%
9位 秋田大学 5.1%
10位 茨城大学 5.0%

公立大学の中退率ランキングTOP10

「大学の実力2019」によると、公立大学の中退率ランキングTOP10は以下の通りです。

1位 三洋小野田市立山口東京理科大学※ 25.0%
2位 公立諏訪東京理科大学 23.7%
3位 岐阜薬科大学 12.0%
4位 前橋工科大学 8.8%
5位 長岡造形大学 8.5%
6位 石川県立大学 7.5%
7位 青森公立大学 7.3%
8位 公立鳥取環境大学 6.6%
9位 島根県立大学 6.6%
10位 釧路公立大学 6.4%

※原文ママ

私立大学の中退率ランキングTOP10

「大学の実力2019」によると、私立大学の中退率ランキングTOP10は以下の通りです。

1位 日本映画大学 33.1%
2位 第一薬科大学 28.8%
3位 苫小牧駒澤大学 27.7%
4位 羽衣国際大学 27.2%
5位 愛知文教大学 27.1%
6位 修文大学 27.0%
7位 神戸国際大学 26.5%
8位 四條畷学園大学 25.8%
9位 大手前大学 25.4%
10位 東京神学大学 25.0%

以上のデータから、国立大学、公立大学、私立大学の中では私立大学がもっとも中退率が高いことが分かります。

【偏差値別】大学中退率の比較

【偏差値別】大学中退率の比較

続いて、偏差値別の大学中退率を見ていきましょう。労働政策研究・研修機構の「大学等中退者の就労と意欲に関する研究」によると、以下のようになっています。

偏差値 私立 国公立 合計
39 17.2% なし 17.2%
40-44 16.9% なし 16.9%
45-49 11.6% 6.7% 11.5%
50-54 8.0% 3.8% 6.8%
55-59 6.0% 3.6% 5.0%
60-64 3.4% 1.6% 2.9%
65-69 3.2% 2.4% 3.0%
70以上 3.0% 1.5% 2.2%
平均 11.0% 2.9% 9.4%

上記のデータから、偏差値の高い大学ほど中退率が低く、偏差値の低い大学ほど中退率が高い傾向にあることが分かります。

厳しい受験を勝ち抜いて偏差値の高い大学に入学したからには、卒業までその学校で学業をやり切るという強い意志が生まれやすいため、中退率が低くなるという傾向があるのでしょう。

大学を中退するメリット

大学を中退するメリット

大学中退は決してマイナスなことばかりではありません。

大学中退で得られるメリットもあるため、中退しようか迷っているという方は、ご自身の置かれている状況や課題と照らし合わせて決断すると良いでしょう。

やりたいことに集中できる

大学を中退すると大学に通って講義を受ける時間や大学への行き来といった時間が必要なくなります。くわえて、学費や生活費を稼ぐためにしていたアルバイトの時間や、サークル活動の時間、ゼミの発表や研究の準備などに充てていた時間も自由時間として使えます。

単純に自由に使える時間が増えることが大きなメリットといえるでしょう。

そのため、これまでできずにいたやりたかったことに時間を割けるようになります。たとえば、資格取得のための勉強、留学、インターンシップへの参加など、自己投資の時間に充てることも可能です。

また、大学に通いながらの起業は可能ではあるものの、学業との両立はかなり困難です。事業を優先したい場合は、大学を辞めて仕事に専念するといった選択肢もあります。

自分が本当にやりたかったことに時間を充てられるようになると、心身ともに充実した日々を送りやすくなるでしょう。

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学費が浮いてお金も稼げる

大学を辞めると学費を支払う必要がなくなるため、浮いたお金を別の出費に充てられるというメリットがあります。生活費に充てたり自己投資に充てたりすれば、効率的に生活の質や自分の価値を高められる可能性も出てくるでしょう。

また、大学中退により早期に就職することも可能になります。就職が成功すれば学生のアルバイトよりもお金を稼げる場合も多く、大学に通っていた頃より金銭的に安定した生活を送るチャンスを得られるかもしれません。

働く業界や職種によっては学歴よりもスキルや現場での経験が重視されるので、やりたいことが明確に決まっていて大卒の肩書が必要ないケースであれば、生涯年収が上がる場合もあります。

大学での悩みがすべてリセットされる

大学を辞めれば、大学生活における人間関係の悩みや勉強についていけないといった学業での悩み、学費を稼ぐのが大変といった悩みがすべてリセットされます。

人間関係や学業、金銭などの悩みはすぐに解消できないことも多く、大学に通っている限りずっと悩まされる可能性が高いです。

悩みが解消されないことで精神的ストレスが限界値に達すると、メンタルだけでなく体調にも影響するリスクが出てきます。

今抱えている悩みが大学を中退することで消える悩みなのであれば、中退は手っ取り早く精神的安定をはかりやすくなるといえるでしょう。また、大学で上手くいかなかった経験を今後に活かせれば、この先の人生を豊かにできるチャンスもあります。

大学を中退するデメリット

大学を中退するデメリット

大学中退でさまざまなメリットを得られることが分かりました。

しかし、同時に多くのデメリットがある点にも注意が必要です。

一度退学してしまうと取り返しがつかなくなる場合もあるので、大学を辞めるべきかどうかの判断ポイントとして、デメリットの内容も必ず押さえておきましょう。

学生という肩書きがなくなる

大学を辞めると、学生という肩書きがなくなってしまいます。そのため、学生であることで得られていたサービスや優遇処置を受けられなくなります。

たとえば、レジャー施設や交通機関などにおける学生料金の割引、国民年金保険料の学生納付特例制度、学生だから働かなくても良いという世間の認識などをはじめ、さまざまな場面で学生という肩書きで受けていた恩恵がなくなると思ってください。

また、大学を辞めた後にずっと何もしないでいると、社会復帰が難しくなったり、世間からの目が冷たくなったりするのも事実です。大学を辞めた後は自己投資や就職活動などの何かしらのアクションを起こさないと、新たに悩みが発生する可能性があるのです。

就活で困る場合がある

日本は学歴社会の傾向が強いため、最終学歴によって就職活動が不利に働くケースがあります。

どんなに必死に勉強して難関大学に入学しても、中退してしまえば最終学歴は高卒になる点に注意しなければなりません。日本では応募資格が大卒以上の求人が多く、高卒だと応募できる求人の選択肢が狭くなってしまうというデメリットがあります。

また、大学を中退すると就職活動で必ず中退理由を聞かれるので、その理由によっては企業に不信感を持たれるケースもあり得るでしょう。しかし、逆にいうと中退理由が前向きなものであれば、むしろプラスに捉えてもらえる可能性もあります。

中退理由が今後の就職活動に影響する可能性があることを踏まえたうえで、大学を辞めるかどうかを検討すると良いでしょう。

高卒から就職活動を進めることに不安があるという場合は、以下の記事も確認してみてください。

高卒フリーターの末路とは?悲惨な末路を回避するための成功アイデア

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奨学金の返済がスタートする

奨学金を借りていない人には関係のない話ですが、奨学金を借りている人は大学を中退した時点で返済がスタートする点に注意しなければなりません。退学7ヶ月後から分割で返済を始めることになるので、奨学金返済のためのお金を用意しておく必要があるのです。

また、大学の退学手続きの際に、すみやかに奨学金受給停止の手続きをする必要があります。

中には、金銭面や病気・怪我といった理由でやむなく中退する人もいるでしょう。

そういった事情で奨学金の返済が難しい場合は、減額返還制度や返還期限猶予制度などを活用するのがおすすめです。それぞれの制度には条件やメリット・デメリットがあるため、詳細をしっかり確認しましょう。

また、大学中退後に他の大学や専門学校に再入学する場合は、それまで受けていた奨学金の継続ができない点にも注意しましょう。再度奨学金を借りるとなると以前よりも審査が厳しくなるので、転学を検討する際は気を付けなければなりません。

大学がすべてではない!将来に向けて辞める選択肢も視野に入れておこう

大学がすべてではない!将来に向けて辞める選択肢も視野に入れておこう

大学を辞める人の特徴や中退理由、実際の中退率、中退するメリット・デメリットについて解説してきました。

本記事のおさらいです。

  • 中退理由には「大学生活に馴染めない」「就学意欲の低下」「経済的な困窮」などさまざまな理由がある
  • 偏差値の高い大学ほど中退率が低く、偏差値の低い大学ほど中退率が高い
  • 大学中退理由には就職活動でもプラスに捉えてもらえる可能性があるものもある
  • 大学を退学する場合はデメリットの内容も把握しておく必要がある

大学を辞めることで得られるメリットもあればデメリットもあります。自分にとってメリットのほうが大きいかデメリットのほうが大きいかを見極めて、自分に合った道を選んでくださいね。

大学中退でも高収入を目指したいなら「ナイト系」もおすすめ!

大学を辞めた後でも生活費や奨学金の返済などさまざまな場面でお金が必要になるため、中退後にできるだけ早く就職をする必要があるという方も多いと思います。

学歴・職歴不問で就職できる業界に「ナイト系」があります。就職先をお探しならナイト系も検討してみましょう!

理由は以下の通りです。

大学中退後にナイト系がおすすめの理由

  • 学歴や経験不問の求人が多い
  • 実力主義なのでやる気次第ですぐに高収入を得られる可能性がある
  • 体験入社が可能なお店がある

まず、ナイト系は学歴・経験不問で働けるのが特徴です。最終学歴が高卒や中卒でも気軽にチャレンジしやすく、業界未経験でも活躍のチャンスをつかめます。

実力主義の業界でもあるので、やる気や実力が評価されるのも魅力といえるでしょう。頑張り次第で大卒の人にも負けないくらいの高収入を得られる仕事ですから、同世代に差をつけるチャンスもあります。

また、ナイト系の求人には「1日体験入社」や「3日間体験入社」を実施しているお店もあります。体験入社システムを活用すれば、事前にお店の雰囲気や仕事内容を知ることができるので、どういう業界なのかイメージがつかなくて心配といった悩みも解消可能でしょう。

ナイト系で働くのが不安という方は、まずは体験入社から始めてみるのがおすすめです。大学中退でも高収入を稼げる仕事をお探しなら、ぜひナイト系求人もチェックしてみてくださいね!

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