中卒で営業になるには?転職成功のポイントと求められる能力

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中卒で営業になるには?転職成功のポイントと求められる能力

  • 中卒で就職しようと思っているけど、営業って稼げる?

  • 中卒で営業に就職ってできるの?

中卒で就職や転職をしたいと思っても「高卒以上」「大卒以上」といった最終学歴が応募条件に入っている求人が多く、選択肢が少なくなりがちです。

そんな状況の中で営業は学歴不問の募集が多く、中卒でも応募しやすい職種として広く知られている職種です。

本記事では中卒に営業がおすすめの理由、中卒が特に狙うべき営業求人の特徴、中卒で営業になるメリットとデメリットなどを詳しく解説します。

中卒で就職や転職をしようと思っている方は、ぜひ最後までご覧ください。

中卒の仕事探しなら営業がオススメ!

営業は顧客に自社のサービスを売り込むことが仕事です。

中卒が仕事を探すのに営業がおすすめの理由はいくつかありますが、何といっても学歴不問の募集が多いというのが一番大きいといえます。

人と話すことが中心の営業で求められる重要なのはコミュニケーション能力で、学歴とは全く関係がないスキルです。

そのため。学歴に左右されずに成果を出すことができ、さらに個人の成果に応じて報酬がプラスされるインセンティブ制度を導入している企業が多いことから、中卒が高収入を得るチャンスが多い職業です。

また、営業は特別な資格を持っていなくても就職できる求人ばかりというのも、中卒者が目指しやすい理由の一つとして挙げられます。とはいえ、金融・証券、不動産など、一部の業界や企業は特定の資格取得が必要になる場合もあるので、その点は注意が必要です。

営業の学歴内訳

実際に営業として働いている中卒の方が他の学歴と比べてどれくらいの割合でいるのか紹介します。

一口に営業といっても業界は多岐にわたるため、「自動車営業」「IT営業」「化粧品の訪問販売営業」を抜粋してまとめてみました。

  自動車営業 IT営業 化粧品訪問販売
中卒 4.8% 3.3% 4.3%
高卒 41.9% 20.0% 34.8%
専門卒 41.9% 23.3% 8.7%
大卒 53.2% 63.3% 34.8%
参照元:職業情報提供サイトjobtag「営業」(参照 2023-12-25)

※全てを足しても100%になるとは限りません

そもそも中卒で就職する人数が少ないので決して多い割合ではありませんが、中卒で営業の仕事に就いている人が確実に存在していることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

中卒で営業を目指すならどんな求人がねらい目?

中卒で営業になる場合、どんな求人を狙えばいいのかを解説します。

具体的には以下の特徴がある求人を狙うのがおすすめです。

  • 学歴不問の求人
  • 未経験歓迎、若い人が活躍している企業の求人
  • 成果主義でインセンティブ報酬が高い業界の求人

一つずつ詳しく見ていきます。

学歴不問の求人

学歴不問の求人は最も狙い目です。

学歴社会が根強い日本では、応募資格に「高卒以上」「大卒以上」といった最終学歴を設けている企業もあります。そういった求人を出している企業の場合、どんなにスキルや実務経験を重ねても学歴の条件がクリアできなければ採用候補にすら上がることはできません。

中卒でも応募できる職業や企業は実際そう多くありませんので、学歴不問の求人は見つけ次第必ずチェックしておいて損はありません。

また、学歴不問の職場の場合、実績や結果を重視する傾向が強いので、働き始めてからも努力が昇給・昇格に結びつきやすいといったメリットもあります。

未経験歓迎、若い人が活躍している企業の求人

「未経験歓迎と記載がある」「若い人が活躍していることが読み取れる」のいずれかもしくは両方を満たした求人は、中卒を歓迎してくれる可能性があります。

学歴や実務経験よりもポテンシャル(将来性)や人柄、やる気などを重視している企業は、学歴にもあまりこだわりがない傾向にあるからです。

特に未経験歓迎としている会社は、研修やOJTといった人材育成の環境が整っている可能性があるので、営業が未経験でもスムーズに仕事を覚えていきやすいのもポイントです。

成果主義でインセンティブ報酬が高い業界の求人

営業は個人の成果次第でインセンティブ(歩合報酬)が支給されるケースが多い職種です。インセンティブ制度は、学歴や職歴などは関係なく、個人で売上を出せさえすれば収入が上がるので、中卒の平均年収では満足していないという人は要注目の制度です。

つまり、中卒で年収を上げたい方には、インセンティブの報酬が高い業界・企業の求人は狙い目だといえます。

たとえば不動産業界はインセンティブの報酬が高いケースが多いです。一口に不動産業界といっても新築物件の営業や賃貸物件の仲介業など内容は多岐にわたります。中でも特におすすめなのが投資用不動産の営業です。

投資用不動産は利益が出やすい商材とされており、さらに利益の数%が自分のインセンティブとして支給される場合が多いため、成果次第でかなりの高収入を目指せます。

中卒で営業になったあとのキャリアパス

中卒で営業になってからの代表的なキャリアパスをいくつかご紹介します。

中卒で営業になったとして、そのあとはどうやってキャリアを積んでいくのかと悩んでいる方は参考にしてみてください。

営業としての経験を活かして考えられるキャリアパスは大きく分けると以下の3つです。

  • 管理職を目指す
  • 営業マンとしての道を極める
  • 独立する

それぞれのキャリアパスのメリットやデメリットなどを解説していきます。

キャリアパス①管理職を目指す

営業マンからスタートして課長や部長といった管理職や役員などを目指していくというキャリアパスです。

管理職・役員は売上管理や売上アップのための戦略の立案、人材採用・育成といった仕事が主になり、責任が増えるものの給与はアップする傾向にあります。

営業職から昇格して管理職になるためには、営業成績で結果を出すのはもちろん、部下を率いるリーダーシップや管理能力などが求められます。企業によっては昇格のための試験がある場合もあるので、管理職を目指す場合は必ず昇格の条件を調べるようにしましょう。

キャリアパス②営業マンとしての道を極める

管理職にはならずに現場職を貫いて「スーパー営業マン」として働く道もあります。

年齢を重ねると転職市場ではマネジメント能力を求められることが多いですが、他者よりも圧倒的に売上を出せる営業マンであれば需要は高いです。

管理職の仕事よりも現場で営業として成果を出す方が向いている人もいるので、ずっと営業を続けていきたい方にとっては憧れともいえる道です。

ただし、生涯現役として収入を落とさずに営業マンを貫くのであれば、鋭い洞察力や推測力、大きな商談をまとめあげる話術や行動力、大きなクライアントとの太いパイプを作り維持するコミュニケーション力など、一般の営業マンとは一線を画すものが求められます。

キャリアパス③独立する

個人事業主として独立後、営業マンを続けるキャリアパスです。

近年は営業代行としてフリーランスで働く営業マンも増えています。会社員の営業マンよりもさらに実力主義となるため、成果を上げればはるかに高い収入が得られる可能性があります。

一方で、成果を上げることができない場合はすぐに契約を打ち切られる場合もあるので、良くも悪くも自分次第のキャリアパスです。

中卒で営業への就職やキャリアアップに役立つスキルと資格

営業職で特に汎用的に役立つスキルは以下です。

参考
・適切に商品を売り込むコミュニケーションスキル
・外資系の営業を目指す場合は語学力
・基本的なPCスキル

実務経験がない中卒が営業に就職する場合は、これらのスキルや知識があると証明するのが難しいため、資格を取得してアピール材料にするのがおすすめです。具体的には以下の資格を目指して就職時のアピール材料にしてみてはいかがでしょうか。

  • 営業士
  • TOEIC
  • マイクロソフトオフィススペシャリスト

それぞれ詳しく解説していきます。

営業士

マーケティング・営業、生産・商品開発に関する知識やノウハウなどを身に付けることができる資格です。

初級・上級・マスターの3つに内容が分類されており、それぞれ取得できる知識が異なります。

この資格を取得する過程で営業職に必要な知識を得られれば、面接時点ですでに営業に関する知識があることをアピールできますし、実際に営業の仕事を始めてからもスムーズに業務を理解できる可能性が高まります。

TOEIC

「TOEIC」は英語を使用したコミュニケーション能力を判定する世界共通の基準テストです。外資系企業や顧客に海外の企業が含まれる企業の営業職で重要視されます。

履歴書に記載する点数の目安は、平均点といわれる600点台が最低ラインで、受験者の上位30%に当たる700点以上であれば高評価に繋がりやすいです。

TOEICを受験していなくても、他の語学系の検定や資格を持っている場合や日常会話レベルで外国語を話せる場合は、履歴書や面接時の自己紹介でアピールすることをおすすめします。

マイクロソフトオフィススペシャリスト

略して「MOS」と呼ばれるスキルで、Microsoft社が実施している、WordやExcelなどのマイクロソフトオフィス製品のスキル検定です。

営業は表計算にExcel、文章作成にWord、プレゼンテーションにPowerPointなど、Microsoft社製のアプリケーションを使用する機会が多々あります。

基本的なPCスキルがある証明として役立つほか、勉強をする過程で営業職に就いてから業務に直結するスキルを学べます。

転職でパソコンスキルはどの程度必要?基本的なPCスキルとは?自己PR方法

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中卒で営業になるメリット・デメリット

中卒者が比較的就職しやすい営業ですが、メリットばかりというわけではありません。

ここでは、中卒で営業になることで得られるメリット、そしてデメリットをそれぞれ3つずつ取り上げて紹介します。

中卒で営業になるメリット

  • コミュニケーションスキルが向上する
  • 中卒で高収入を目指せる
  • 営業スキルは転職する際に強みになる

中卒で営業になるデメリット

  • 営業ならではのストレスがある
  • ノルマに追われやすい
  • 基本給が低い傾向にある

自分が営業の仕事に向いているかどうか、見つめ直してみてください。

中卒で営業になるメリットは3つ

中卒で営業の仕事に就くメリットをそれぞれ解説していきます。

コミュニケーションスキルが向上する

人と話す機会が多い営業は、コミュニケーションスキルが身に付きやすい職種です。

営業にとっては、取引先が抱える悩みや課題を正確に読み取って最適な提案をするのにコミュニケーションスキルが必須です。そのため、日々の業務で自然と身に付くのはもちろん、座学研修やOJTなどでも学べる企業が多く存在します。

実際、ITmediaビジネスONLINEが実施した「営業として働くことのメリット」を尋ねたアンケートによると、「コミュニケーション能力の向上」と答えた人は20.4%もいます。

コミュニケーションスキルは営業に限らずあらゆる仕事やプライベートにも役立つスキルなので、今後の人生において身に付けておいて損はありません。

参考:ITmediaビジネスONLINE「「プライベートは後回し」 営業職の約7割が退職を検討、感じるメリット・デメリットは?」(参照 2023-12-26)

中卒で高収入を目指せる

中卒の人は収入が低いと思われがちですが、営業は成果に応じて収入が増えるインセンティブが支給される場合が多いので、頑張り次第で学歴に関係なく高収入を目指せます

努力して頑張った結果が収入という目に見える形で現れるため、やりがいを持って働くことも可能です。

さらに、成果をたくさん出せれば会社の売上に直接貢献することになるので、昇格を目指せる可能性も出てきます。

営業スキルは転職する際に強みになる

営業の仕事はどんな企業にも必要なので、業界や企業規模を問わず多くの求人が出ています。また、昨今では慢性的な人手不足により、営業の人材は貴重な戦力として迎え入れてもらえる傾向が強いです。

営業が未経験であっても採用する企業が多い中で、しっかりと営業スキルを身に付けた人は即戦力として特に重宝されます。一度営業の仕事を経験していれば、何かしらの理由で転職せざるを得なくなっても次の就職先に困ることはないでしょう。

また、営業の仕事を通して得られるコミュニケーションスキルやプレゼンテーションスキル、分析スキルなどは、他の職種でも応用して使える汎用力のあるスキルばかりです。営業で社会人として評価されやすいスキルを身に付けて、次の転職に活かすこともできます。

営業で身に付けたスキル次第では、将来的に中卒から大手企業への就職を果たすきっかけになる場合もあります。

中卒で営業になるデメリットは3つ

次は中卒で営業になることのデメリットを3つ解説していきます。

営業ならではのストレスがある

営業は会社と取引先との架け橋を担う仕事です。そのため、時には会社と取引先の間で板挟みになってしまうこともあります。

「取引先が無理難題を言ってくる」「どう考えても取引先に通るはずがない要望を会社から提示された」といったケースもありえます。

プレッシャーを感じてしまう人も多く、心身共にタフな人でないと営業として活躍し続けるのは難しい仕事です。「対人ストレスを抱えやすい」という方はあまり向いていない職業であることは理解しておきましょう。

ノルマに追われやすい

営業のほとんどの仕事には、売上額や契約数などのノルマがあります。

定められた期間内にノルマを達成できないと、上司から注意を受けたり、社内に居辛い雰囲気になったりといった悩みにつきまとわれがちです。また、なんとかノルマを達成するために遅くまで残業をしたり、無理に休日出勤をしたりして心身に支障をきたしてしまう人もいます。

ノルマは問題なく達成できる人には全く気にならない問題ですが、目標を達成できないと必要以上に追い詰められてしまう人にとっては、非常に重くのしかかる重圧となっているのが現実です。

基本給が低い傾向にある

営業は成果を上げてインセンティブをたくさん稼ぐことで高収入を目指せる業種です。

そのため、毎月固定でもらえる基本給は抑えられている企業も存在します。つまり、成果を出せないと収入が基本給と各種手当だけになるので、収入が低くなってしまう可能性もあります。

高卒や大卒に比べて中卒は初任給が少ない傾向にあるので、基本給と手当のみの生活になってしまうと、思うように生活を維持できなくなるリスクが発生する場合もありえます。

就職・転職の際は、必ず給与の内訳やノルマ・インセンティブの制度を確認してから入社しましょう。

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営業以外で転職を検討するナイト系がおすすめ

営業は中卒で高収入を得られるチャンスが多い職種ですが、仕事には必ず向き・不向きがあります。「稼ぎたいけど営業は自分には合わなそう」と感じる方は、ナイト系スタッフという選択肢もあります。

ナイト系スタッフは、ナイト系のお店での接客やキャストの管理などが主な仕事です。ナイト系は営業と同様に完全実力主義で、応募条件に学歴を設定している求人はほぼありません。

さらに、やる気や人柄を重視する求人が多く、入社後も学歴は全く必要ないといっても過言ではありません。業界全体でスピード昇給や昇格ができる環境でもあり、今すぐ稼ぎたいという方にぴったりです。

実際、入社直後から基本給が高いお店が多く、業界未経験でも月収25万円~30万円からスタートし、店長や幹部候補になれば月収100万円以上を稼げる可能性がある場合も珍しくはありません。

また、ナイト系はサービスを求めてお店を訪れるお客さんとコミュニケーションをとる接客業なので、営業職のようにサービスにあまり興味がないお客さんになんとかして商品を売り込むといった業務はありません。実力主義でコミュニケーションスキルを使う仕事という共通点はありますが、ナイト系の方が精神的に余裕を持ちながら働ける可能性が高いです。

中卒の方が転職する際の選択肢として、ナイト系もぜひ候補に入れてみてはいかがでしょうか。

なお、ナイト系のお店に応募できるのは、18歳以上(高校生不可)からという点には注意が必要です。

中卒で営業になるためのおさらい

今回は中卒が営業に就職・転職するケースを取り上げて紹介しました。

最後に、中卒の方に営業をおすすめする理由をまとめます。

ポイント
・学歴不問の募集が多い
・特別な資格やスキルを持っていなくても活躍できる可能性が高い
・インセンティブ制度がある企業なら中卒から高収入を目指せる

日本は学歴主義が根強く残っているものの、営業は中卒の方も活躍できるチャンスが多いほか、努力次第で高収入も目指せる職種です。

気になるポイントをもう一度読み返すなどして、営業の仕事への理解を深め、就職・転職活動を成功させてください。

ネクスト編集部

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