中卒で経理になるには?転職成功のポイントと求められる能力

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中卒で経理になるには?転職成功のポイントと求められる能力

  • 最終学歴が中卒でも経理の事務職に就ける?

  • 中卒者が経理へ転職する時にはどんな求人に応募すればいいの?

経理は学歴不問・未経験OKの求人が多数あり、中卒者も目指せる職業です。
ただし、経理は事務職の中でも特に人気があるため、実務経験のない中卒者が経理へ転職するうえで「採用率を高めるポイント」を知っておく必要があります。

そこで今回は、中卒から経理になる方法を詳しくご紹介します。
 

この記事で分かること

  • 中卒者が経理へ転職する方法
  • 中卒者が採用されやすい経理の求人の特徴
  • 中卒で経理になったあとのキャリアパス
  • 経理に向いている人・向いていない人の特徴
  • 経理になるメリット・デメリット

経理の仕事に興味がある中卒者は、経理について理解を深めたうえで転職すべきかどうか検討していきましょう。

 

中卒の仕事探しなら経理がオススメ!

先述した通り、経理は中卒者も転職可能な職業で、実際に未経験歓迎・学歴不問といった中卒者も応募できる求人が多数あります。

そもそも経理の主な仕事内容は、従業員の給与計算・売上管理・請求書や決算書類の作成です。
会社のお金の流れを把握したうえで管理を行う重要なポジションで、事務職の中でも給与が高めに設定されやすいのが特徴です。

後ほど説明しますが、経理は高収入を期待できるのにくわえて、ライフワークバランスが安定しやすく転職の融通も利きやすいです。
そのため、一つの求人に対して応募者が殺到する傾向にあります。

また、特定の資格を取得しなくても始められる仕事ではあるものの、一般事務より専門的なスキルや知識を求められることから、多くの企業は実務経験者を積極的に採用します。

未経験で経理の仕事に挑戦したい場合、まずは日商簿記検定やビジネス会計検定など経理業務に活かせる資格を取得してから転職活動を行うのがおすすめです。
たとえ未経験の分野だったとしても、業務に関する資格を取得した段階で応募したほうが、採用される確率が高くなります。

 

中卒で経理を目指すならどんな求人がねらい目?

経理に限らず転職活動を成功させるためには、まず求人を出している企業に応募して、書類選考を通過しなくてはなりません。
中卒者が経理の転職活動を行う際は、以下のポイントをおさえた求人を狙いましょう。
 

  • 学歴不問の求人
  • 未経験OKの求人
  • 中小企業の求人

専門性の高い仕事は、学歴や実務経験を採用基準に設ける企業が多いため、高卒や大卒に比べて中卒は採用されにくいのが現実です。

しかし、数は少なめなものの「学歴不問」「未経験OK」の経理の求人も出ており、必ずしも学歴が必須ではありません。
中卒者は、このように学歴や経験を問わない企業に応募することで、書類選考で落とされる確率を抑えられます。

また、大手企業は高学歴者や即戦力となる実務経験者の応募が集まりやすい傾向にあるので、あえて中小企業に絞って応募するのもおすすめです。

中小企業は、大手企業に比べて学歴や実務経験を問わず人柄重視の採用基準を設ける企業が多く、未経験の中卒者も経理の仕事に就けるチャンスがあります。

 

中卒で経理になったあとのキャリアパス

経理の仕事は、年齢を問わず長く活躍できるのが大きな強みです。
経理の仕事をしながら次に目指したい将来像を具体的にイメージすることで、その目標に向かって高いモチベーションで働き続けられます。

ここでは、経理へ就職したあとの王道のキャリアパスを3つご紹介します。
 

  • 中小企業で経験を積んでから大手企業に転職する
  • 管理職に昇進する
  • 税理士や公認会計士として独立開業する

 

キャリアパス①中小企業で経験を積んでから大手企業に転職する

中小企業に就職して経理の実務経験を積んだのち、大手企業に転職してキャリア・年収ともにアップを目指す方法があります。

大手企業で働く主なメリットは、以下の通りです。
 

メモ
・社会的信用度が高い
・福利厚生が充実している(休暇・家賃補助・寮完備・資格取得支援等の手当など)
・給与水準が高い傾向にある
・規模の大きい業務に携われる
・専門的なスキルが身につく

中小企業では人事が経理業務を兼任したり、バックオフィス業務をたった一人で担当するケースも少なくありませんが、大手企業は従業員数が多いため「分業」している場合がほとんどです。
「経理部」として部署が独立しており、さらに経理の中でも財務担当・税務担当・会計担当というように業務ごとに担当部署が決められていることから、経理のスペシャリストとしてよりスキルが身につきやすいメリットがあります。

また、中小企業では経験できなかった分野に携われたり、難易度の高い業務に挑戦できたりして、できる業務の幅が広がるのも大手企業で働く魅力です。

このようにメリットが多い大手企業の経理の仕事ですが、先述した通り、高学歴者や実務経験者からの応募が殺到するため、未経験の中卒者がチャレンジするのはやや無謀と言えます。

しかし、豊富な実務経験があれば、中卒者も大手企業へ転職できる可能性が十分にあります。
大手企業への転職を検討している方は、日頃から経理に関する知識を積極的に身につけたり、経理の仕事に役立つ資格を取得してスキルアップをしたりして、将来転職が上手くいくように行動することが大切です。
 

キャリアパス②管理職に昇進する

就職した会社の経理部門で管理職を目指すのは、代表的なキャリアパスの一つです。
管理職といった特定のポストに就くと役職手当を支給する企業が多く、おのずと年収が上がります

また、経理部門の役職者は、転職市場において即戦力もしくは幹部候補として一目を置かれやすく、より好条件の企業への転職が有利になりやすいというのも大きな魅力です。

ただし、管理職は「部下を指導・管理する」のが役目で、経理業務の知識にくわえてマネジメント能力も求められます。

管理職としての主な業務は、部下の育成、業務分担や作業進捗のチェック、予算・業績管理などが挙げられ、さらには経営層や他事業部と共有した情報を部署内に落とし込む業務も発生します。
このように業務は多岐にわたりますが、さまざまなスキルを磨けるため、大きなやりがいを持って働ける点も管理職ならではのメリットです。

就職した会社で経理の管理職を目指したい方は、苦手な分野の勉強をしたり、資格を取得したりして、社内で高い評価を得られるように努力を積み重ねていきましょう。
 

キャリアパス③税理士や公認会計士として独立開業する

経理の実務経験を積みながら「税理士」や「公認会計士」の資格を取得し、独立開業する道もあります。

税理士・公認会計士は、いずれも資格保持者にしかできない「独占業務」が存在するのが特徴です。どちらも高い専門性が求められ、今後も需要がある仕事なので、独立開業が上手くいけば会社員時代の給料を上回る高収入を得られる可能性もあります。

税理士と公認会計士は、独占業務の内容や対象のクライアントが異なります。「自分の得意なスキル」「今後どのような相手と仕事をしたいのか」などを考慮したうえで、目指したい職業を決めるようにしましょう。
 

 

独占業務の内容

主なクライアント

税理士

税務代理・税務署類の作成・税務相談

中小企業・個人

公認会計士

法定監査・任意監査

上場企業・その他大企業

しかし、独立開業を成功させるためには、経理の知識だけでなく、クライアントの獲得に向けた営業力・コミュニケーション力や、事業を成長させていくための経営力などさまざまなスキルが求められます。

特に、長期的にお付き合いできるクライアントの確保は、高収入を得るうえで必要不可欠です。

将来独立開業を考えているのであれば、会社に勤めているうちから人脈づくりを行い、業界における自分の市場価値を高めておくのがおすすめです。

中卒で税理士になるには?転職成功のポイントと求められる能力

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中卒で経理への就職に向いている人・向いていない人

経理に関係なく、「採用=転職成功」ではありません。

たとえ苦労して就職できたとしても、その職業が自分に向いていないと分かれば、その時点で仕事へのモチベーションが下がってしまい、すぐに辞めてしまう可能性が高いです。

どんな職業にも向き・不向きがあるため、転職活動を始める前にはまず適性をチェックするのが重要です。

ここでは経理に向いている人・向いていない人の特徴をご紹介するので、自分は経理の仕事を長く続けられるかどうか確認していきましょう。
 

中卒で経理への就職に向いている人の特徴3つ

経理に向いている人の特徴は、以下の3つです。
 

  • 几帳面な人
  • 勉強熱心な人
  • コミュニケーション能力がある人

経理は、主に給与計算や税金の納付など会社のお金を管理する重要な役割を担っており、「正確性」が求められる仕事です。
小さいミスも許されない業務ばかりなので、細かいところまで気を配れる几帳面な性格の人は、経理の適性が高いと言えます。

また、経理に関する法律やルールは常に変化しており、新しい知識を積極的に習得する姿勢や行動力が大切です。
たとえば、経理業務を効率化するために会計ソフトを導入している企業も珍しくありません。情報を集められる人は「自分の会社は未導入だから」といってスルーせず、会計ソフトについて詳しく調べ、メリットが大きいと分かった時点で社内への導入を提案する傾向があります。

このように、常に経理に関する勉強をしながら社内業務の改善を意識した行動ができれば、社内評価が高くなり、キャリアアップのきっかけにつながります。

そして、経理は一人で黙々と作業するイメージがあるかもしれませんが、実は経費精算や予算編成などで他の部署と関わる機会が多い仕事です。また、管理職になると、経営層や社外の人と関わる場面も増えてきます。
「相手が理解しやすいように順序立てて話す」といった相手のことを第一に考えられるコミュニケーションを心がける点も、経理で活躍するうえで必要不可欠なポイントです。
 

中卒で経理への就職に向いてない人の特徴3つ

経理に向いていない人の特徴は、以下の3つです。
 

  • お金に関する勉強に対して消極的な人
  • 大雑把な人
  • 計画を立てて進めるのが苦手な人

経理は、事務職の中でも特にお金に関する業務が中心となり、常に数字と向き合っています。
簿記の知識が必要なのは大前提として、財務や税務といった会計業務はマスターしておかないと経理担当としての活躍が難しいため、お金に関する勉強が継続的にできない人は向いていないでしょう。

また、先述した通り、経理は会社のお金を管理する責任のあるポジションであり、小さなミスでも大きな損失を引き起こす可能性がある仕事です。

たとえば、正確に仕訳を済ませて間違いなく記入したつもりでも、帳簿の数字と実際の金額が1円でも合わなければ、訂正箇所を見つけられるまで全ての数字を見直さなくてはなりません。数字のズレに対して「別にこれくらいの差異なら問題ないのでは?」と考えてしまう大雑把な性格の人は、経理担当としての活躍は難しいと言えます。

そして、経理の仕事をするうえで、納期内に業務を終わらせるためのスケジュール管理能力も重要です。特に、決算に関する業務が多い3〜5月頃、従業員の社会保険料が決まる算定基礎届の提出月にあたる7月頃、年末調整の対応に追われる12〜1月頃は、経理の繁忙期にあたります。

納期遅れは、会社にさまざまな不利益が生じるため、たとえ繁忙期であっても業務を期日までに完了させなければいけません。決められたスケジュール通りに動くのが苦手な人や計画性がない人にとって、経理の仕事はストレスを感じやすいです。

 

中卒で経理になるメリット・デメリット

ここでは、経理になるメリット・デメリットをご紹介します。

実際に働いてみないと分からない職場環境や業務の特徴についても触れているので、自分が思い描いている経理のイメージと照らし合わせながらチェックしていきましょう。

 

メリット デメリット
事務職管理部門の中でも平均年収が高い 時期によっては残業が発生しやすい
ノルマがなくライフワークバランスがとりやすい 成果が数字に表れない仕事なので直接評価されにくい
事務職の中でも転職しやすい 継続して勉強し続ける必要がある

 

中卒で経理になるメリットは3つ

中卒で経理になるメリットは、以下の3つです。
 

  • 事務職の中で平均年収が高い
  • ノルマがなくライフワークバランスがとりやすい
  • 事務職の中でも転職しやすい

経理は、他の事務職より平均年収が高い傾向があります。

さらに基本的に土日休みで休日出勤が発生することが少なく、ライフワークバランスがとりやすいのも魅力です。時期によっては忙しくなる場合もあるものの、年間を通して繁忙期・閑散期はおおよそ決まっているため、プライベートの予定が立てやすいと言えます。

また、経理は会社の経営をサポートする立場であり、自分で利益を生み出すことは求められません。そのため、営業職や販売職にありがちなノルマがない点もメリットです。

そして、経理は会社の規模・業界を問わず、どの企業にも必ず発生する業務です。
パソコンスキルや売上・予算管理など経理で培ったスキルを他の業界の企業でそのまま活かすことができるので、転職先の候補が幅広く、より待遇の良い会社に転職しやすい特徴を持っています。
 

中卒で経理になるデメリットは3つ

中卒で経理になるデメリットは、以下の3つです。
 

  • 時期によっては残業が発生しやすい
  • 成果が数字に表れない仕事なので適切な評価を受けにくい
  • 継続して勉強し続ける必要がある

経理は明確に繁忙期が決まっており、企業によっては残業が発生する時期もあります。特に確定申告や年末調整の対応に追われる年度末は、経理において一番の繁忙期です。
他にも、特に決算業務が増加する3〜5月頃、定時決定や年度更新といった社会保険に関する業務も発生する7月頃も忙しくなる時期で、時には残業せざるを得ない場合も出てきます。

そもそも時期を問わず、他部署から経費処理の依頼が集中しやすい月末~月初も忙しくなる傾向があることから、「毎日定時で帰りたい」という人は経理の仕事を避けるのが無難です。

また、経理は自分の業務の成果を数値化するのが難しい仕事なので、会社から適切に評価されにくいデメリットもあります。お金や経理に関する勉強を継続的に続けなければいけないことも相まって、仕事へのモチベーションが下がってしまう人も珍しくありません。

そんな時は、「経理は従業員・会社を支える縁の下の力持ち」であることを念頭に置いて業務に取り組めば、経理に対してやりがいを感じやすくなります。
 

経理以外で転職を検討するならナイト系がおすすめ

経理は中卒者もなれますが、人気職がゆえに一つの求人に応募者が殺到する傾向にあるため、狭き門の職業と言えます。あらかじめ資格を取得すれば、未経験でも採用される確率が高まるものの、資格取得からの転職活動となると、お金や時間が必要です。

「未経験からでも採用されやすい業界で働きたい」という方は、ナイト系もおすすめです。
未経験OKの求人が多い業界はたくさんありますが、ナイト系の場合はさらに自分の頑張り次第で学歴や職歴を問わずスピード昇給・昇格が狙えるメリットもあります。

ナイト系は実力主義の業界で、自分の成果が数値化されやすいのが特徴です。結果さえ出し続ければ、収入の増加や管理職への昇任といった形で自分に還元されるため、モチベーションを維持しやすいです。

また、ナイト系の店舗スタッフや店長は、店舗運営・売上や顧客管理といった経理に近い業務を行うので、現在すでに経理職に就いている人は経理で培った知識やスキルを活かせるチャンスがあるのも魅力です。

ナイト系は、基本的に18歳以上(高校生不可)であれば応募可能です。実際に中卒で就職した方や経理も含めた異業種から転職した方も活躍できる業界なので、興味がある方はぜひナイト系の求人をチェックしてみてください。

 

中卒で経理になるためのおさらい

中卒から経理へ転職する方法について、ご理解いただけたでしょうか。最後に、この記事の要点をいくつかご紹介します。
 

ポイント
【中卒が狙うべき経理の求人の特徴】
・学歴不問の求人
・未経験OKの求人
・中小企業の求人

【経理に向いている人の特徴】
・几帳面な人
・勉強熱心な人
・コミュニケーション能力がある人

【中卒で経理になるメリット】
・事務職の中でも平均年収が高い
・ノルマがなくライフワークバランスがとりやすい
・事務職の中でも転職しやすい

未経験の中卒者が経理の仕事をするためには、「未経験OK」「学歴不問」といった応募条件が緩い求人を出す中小企業に応募するのがおすすめです。日商簿記やビジネス会計検定など経理に役立つ資格を取得しておくことで、さらに採用率が高くなります。

経理は、スキル次第でキャリアパスの選択肢が広がりやすい職業なので、安定した将来設計を立てたい方にぴったりです。
この記事を参考に、ぜひ中卒から経理へチャレンジしてみてください。

ネクスト編集部

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ネクスト編集部

メンバニ公式メディアのネクスト編集部。最終学歴が高卒・中卒(18歳以上高校生不可)の転職先を探している男性に向けたお役立ち情報を発信しています。

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