中卒で国会議員になるには?転職成功のポイントと求められる能力

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中卒で国会議員になるには?転職成功のポイントと求められる能力

  • 国会議員になるにはやっぱり学歴が必要?

  • 中卒で国会議員になった人って存在する?

「国会議員=エリート」というイメージが強いため、高学歴でないとなれないと思っている方が多いかもしれません。
実は、国会議員は中卒者もなれる職業です。実際に中卒という学歴で国会議員、そして内閣総理大臣まで成り上がった人物が存在します。

本記事では中卒から国会議員を目指す3つの方法を詳しくご紹介します。
国会や選挙の仕組み、国会議員になれる人となれない人の特徴、国会議員になるメリット・デメリットなどにも触れているので、気になる方は参考にしてください。

中卒でも国会議員になれる

国会議員は、学歴を問わず目指せる職業です。

国会議員の場合、医師や弁護士といった職業に就くうえで取得しなければいけない国家資格が定められているわけではないので、目指す条件自体はそこまでハードルが高くありません。

国会議員になるためには、国会議員衆議院議員もしくは参議院議員の選挙に立候補して当選する必要があります。
衆議院議員は「日本国民で満25歳以上であること」、参議院議員は「日本国民で満30歳以上であること」が立候補の条件です。

また、衆議院と参議院は選挙に立候補できる年齢以外にもいくつか違いがあります。

衆議院参議院
満25歳以上被選挙権満30歳以上
465人議員定数242人
4年任期6年
あり解散なし

「解散」とは、衆議院が任期満了前に議員としての地位を失うことを意味します。
解散により衆議院は閉会となり国会の活動は停止されますが、国に議決を要する緊急の問題が生じた場合は「参議院の緊急集会」が内閣からの要望により開かれます。一方で、参議院には解散がありません。

なお、国会議員の主な仕事内容は以下の通りです。

【国会議員の主な仕事内容】
法案の提出…新しい法律の提案、国会に法律案を提出、法案の審議に参加

国会への出席…法律の制定、予算の審議、内閣総理大臣の指名、条約の承認 など

行政の監視…政策提言、政策・政治の進め方について質問

視察や住民との交流…自身の選挙区において住民の意見を聴取し国会での活動に反映

国際交流…他国の議員との交流・国際会議へ参加、国際的な問題について意見交換

国会議員になれない場合もある

以下に該当する人は、たとえ国籍・年齢の条件をクリアしていても衆議院および参議院の選挙に立候補できないため、国会議員になれません。

【立候補の禁止と制限】
(1) 以下の者は被選挙権を有しないため立候補が禁止されています。

1.禁固以上の刑に処せられその執行を終わるまでの者
2.禁固以上の刑に処せられその執行を受けることがなくなるまでの者(刑の執行猶予中の者を除く)
3.公職にある間に犯した収賄罪又は公職者あっせん利得罪により刑に処せられ、実刑期間経過後10年間を経過しない者。または刑の執行猶予中の者
4.選挙に関する犯罪で禁固以上の刑に処せられ、その刑の執行猶予中の者
5.公職選挙法等に定める選挙に関する犯罪により、選挙権、被選挙権が停止されている者
6.政治資金規正法に定める犯罪により選挙権、被選挙権が停止されている者

出典: 総務省「立候補を目指す方へ」(参照 2024-08-02)

候補者本人ではなく、候補者と一定の関係にある人(例:親族、秘書)が選挙違反行為を犯した場合、候補者本人も含めて一定期間(通常は5年間)立候補が禁止される「連座制」という制度があります。

また、衆議院選挙では、同じ人物が異なる選挙区・選挙に同時に立候補する「重複立候補」が可能(例:小選挙区と比例代表)ですが、参議院選挙では認められていません。

被選挙権を有していても、状況によっては選挙が制限される可能性がある点を覚えておきましょう。

 

中卒で国会議員を目指すならどんなルートがある?

中卒者が国会議員になる方法は、以下の3パターンがあります。

  • 地方議員として知名度を上げる
  • 国会議員の秘書を経て支援者を募る
  • 別の業界で高いステータスや知名度を得てから国政にチャレンジする

それぞれ詳しく解説していきます。

なお、ほかにも官僚や政党の職員になってから国会議員を目指す道や、各政党の選挙区候補者の公募に応募するといった選択肢もありますが、実績が乏しい中卒者には少々ハードルが高いです。
 

①地方議員として知名度を上げる

地方議員として経験を積み、政治家としての知名度を上げて国会議員を目指す方法です。

ちなみに、2020年2月に行われた調査によると、参議院議員の前職の割合は「地方議員」がトップで、参議院議員の約4人に1人は地方議員から国会議員になっています。国会議員になる最も主流なルートと言えるでしょう。

地方議員は、主に各地方公共団体で行われる議会に「住民の代表」として出席し、条例の制定・改定、予算などを審議する役割を担います。

地方議員から国会議員への就任につなげるためには、1人でも多くの住民から支持を得られるかどうかが重要なポイントと言えます。住民から支持される地方議員になるうえで、住民とのコミュニケーションを図ることは必要不可欠です。

日頃から住民の意見に耳を傾け、住民が何を求めているのかを把握すれば、地域の問題点が浮き彫りになります。そうすれば、地域の問題点の改善に向けた活動ができるのはもちろん、活動結果を住民に共有する場を設けることで信頼獲得につながります。

また、地域メディア・地元のイベントでの露出を増やすのも、自身の政治活動をアピールする際に効果的です。

地域住民からの支持が多ければ多いほど、政治家としての知名度アップが期待できるので、結果的に国会議員への就任に大きく前進できます。

ちなみに、地方議員になるためには、衆議院議員・参議院議員と同様に、地方議会議員選挙に立候補して当選しなければいけません。

地方議会議員選挙に立候補する条件として、満25歳以上の日本国民かつ、立候補する地域に3カ月以上住んでいる旨が定められています。

参考:政治ドットコム「【政治家になるにはどうすればいい?】政治家前職ランキング〜「参議院議員編」」(参照 2024-08-02)

②国会議員の秘書を経て支援者を募る

国会議員の秘書として活動したあと、議員秘書としての実績を武器に支援者を募る方法もあります。

議員秘書の主な仕事内容は、法案・政策に関する文書作成、議会・行事への代理出席、選挙準備、議員宛のメール・電話の対応などさまざまです。

国会議員を目指す人が議員秘書になるメリットは、以下の通りです。

  • 国会議員の政治活動を間近で見られる
  • 選挙活動の運営方法を学べる
  • 政界内で人脈を構築できる
  • 「元議員秘書」という肩書きが得られる

衆議院・参議院選挙に出馬する場合、選挙活動における金銭的な負担を減らすうえで一人でも多くの支援者を確保しなければなりません。また、現職の議員や政党から推薦や支援を受けられれば、自身の知名度が上がり投票率のアップにもつながります。

国会議員を目指すなら、秘書として携わる国会議員と信頼関係を築くのは大前提として、他の議員や政党関係者とも積極的に交流して支援者を増やしていきましょう。

ちなみに、国会議員の秘書は「公設秘書」「私設秘書」の2種類があります。

【公設秘書とは】
国家公務員特別職として国から給与が支払われている秘書を指します。
「第一秘書」「第二秘書」「政策担当秘書」の3種類に分類されているものの、中卒者の場合、学歴をはじめ厳しい条件が定められていない「第一秘書」「第二秘書」になる流れが一般的です。

【私設秘書とは】
議員事務所の運営費から給与が支払われている秘書を指します。
報酬額、雇用形態、就業時間、休日などは、国会議員の判断で決められるのが特徴です。

国会議員の秘書になる手段として、求人サイトから議員秘書の求人を見つけて応募する方法があります。
くわえて、政治のボランティアや後援会などに参加して、関係者から秘書を探している国会議員を紹介してもらう方法も一般的です。
 

③別の業界で高いステータスや知名度を得てから国政にチャレンジする

中卒から国会議員を目指すルートとして、政界とは異なる業界で成功を収めたあと、そこで得た知名度・ステータスを武器に国政にチャレンジする方法もあります。

ここでは、会社経営者から国会議員になった人の例をご紹介します。

【松田公太(まつだこうた)氏】
タリーズコーヒージャパンの創業者です。起業家としての成功により広く知られる存在となった松田氏は、2010年に参議院議員選挙に立候補し、当選しています。みんなの党を経て、「日本を元気にする会(元気会)」の代表に就任した経歴があります。

【平将明(たいらまさあき)氏】
過去に自らが理事長を勤めていた「公益社団法人 東京青年会議所」で資金繰りに苦労していた経験から、中小企業向けの銀行設立に尽力した人物です。2005年の衆議院選挙では、約12万票を獲得して初当選を果たしています。

【田中角栄(たなかかくえい)氏】
高等小学校卒(現在の中卒に相当)という学歴から、国会議員、そして内閣総理大臣まで上り詰めた歴史に残る人物です。国会議員になる前は、独自の経営手法で建設業を中心に事業を展開してきました。1947年に衆議院議員に初当選し、1972年には日本の内閣総理大臣に就任しています。

他にも、芸能人、ジャーナリスト、医師、銀行員、弁護士など、別の業界で実績を残した人が国会議員になっています。

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番外編:政治塾で政治について学ぶのもおすすめ

国会議員を目指す前に、まずは政治塾で政治家として求められる知識を学んで国会議員になる基盤を整えるのもおすすめです。

政治塾とは、政治家を志している人や政治に関連する職業の人などが集まって政治や経済、歴史などを学ぶ場です。政党が運営しているものもあれば、政治家などが個人で運営している私塾もあります。

政治塾への入塾は、国会議員に必要な知識を得られるだけでなく、政界で活躍している議員や政治家を志す仲間といった人脈づくりにも役立つというのもメリットです。

ちなみに、第95代内閣総理大臣の野田よしひこ氏は、1980年に「松下政経塾」に入塾し、1987年に千葉県議会議員に初当選、1993年には衆議院議員に初当選しています。

中卒から国会議員になるルートはいくつかありますが、政治について何も知らないままいきなり目指すのはかなりハードルが高いです。
いきなり政界に飛び込むのが不安な方は、政治塾で政治を深く知ることから始めてみましょう。

ただし、政治塾ごとに年齢などの入塾条件が定められていたり、選考が行われたりすることがあります。

 

中卒で国会議員を決める選挙に当選したあとのキャリアパス

中卒で国会議員になったあとのキャリアパスをご紹介します。

  • 国会議員として政治活動を行う
  • 政務官(大臣政務官)に就任する
  • 副大臣に就任する
  • 国務大臣に就任する

なお、今回は与党の議員として当選した場合を想定したキャリアパスとなります。

【与党とは】
政権を握る政党を指します。首相制度を導入する国では、基本的に議会で最も多くの議席数を獲得した政党の党首が内閣総理大臣に任命される仕組みです。

「大臣・副大臣・政務官」は「政務三役」とも呼ばれ、内閣総理大臣が交代したり内閣改造を行ったりするタイミングで、内閣総理大臣の判断のもと選出されます。政務官になる条件は特に定められていないものの、大臣や副大臣も含めて国会議員の中から選ばれるパターンが一般的です。

ちなみに、政治の話題でよく聞く「官僚」は、中央行政機関で各省に携わる国家公務員のことを指します。

「大臣・副大臣・政務官」は上位公務員とも言われているものの、任命されるのは国会議員であり官僚ではありません。官僚から政務三役のいずれかを目指す場合、衆議院・参議院選挙に当選して国会議員になる必要があります。

国会議員と官僚は、同じ政治に携わるもの同士でよく混合されがちですが、実際は仕事内容やキャリアパスなど別物である旨を覚えておきましょう。
 

キャリアパス①国会議員として政治活動を行う

国会議員になったあとは、まず政治活動を行ってキャリアを築いていきます。
国会議員の1日の大まかなスケジュールは以下の通りです。

午前
  • 秘書と打ち合せ
  • 所属政党の会合への出席
  • 衆議院・参議院委員会への出席
午後
  • 議員連盟の勉強会・その他会合への出席
  • 衆議院・参議院本会議への出席
  • 省庁関係者との打合せ・マスコミ取材・面談対応など

上記以外にも、国会が開かれない土日に地元の選挙区で、支援者に挨拶回りを行うのが一般的です。

特に衆議院議員は、内閣の方針で任期満了前に解散する可能性があるため、いつ解散総選挙が行われてもいいように支援者と良好な関係を築かなければいけません。

国会議員は、年間を通して国民のために忙しいスケジュールをこなします。

体力的にも精神的にも大変な職業ではあるものの、国会議員としての実績が認められれば、将来内閣に入閣できる可能性が高まります。
 

キャリアパス②政務官(大臣政務官)に就任する

国会議員として実績を積み重ねていくと、大臣から「政務官(大臣政務官)」に任命されるケースがあります。政務官は、内閣総理大臣、国務大臣、副大臣に次ぐ上位役職です。

【政務官の仕事内容】
政務官は、主に大臣が行う業務全般のサポート役を担います。内閣府、復興庁、デジタル庁、各省庁に配置され、政策の進捗管理や調整、 国会での質疑応答、広報活動や現場視察などを行います。

政務官になるうえで特別な資格は不要です。各省の大臣が経歴および政治活動の実績などをもとに、サポート役として適任の国会議員を選出します。
そのため、たとえ当選回数が1回でも実力が評価されて政務官に任命される若手議員も存在します。

なお、政務官と事務次官は混同されがちですが、政務官は国会議員が職務に就く一方で、事務次官は各省庁のトップ官僚が就任します。
あくまでも事務次官は一般職の国家公務員のため、政治的な変動には影響されません。

キャリアパス③副大臣に就任する

大臣から副大臣に任命されるキャリアパスもあります。副大臣の定数は26名で、各省に副大臣を置くことが法律で定められています。

【副大臣の仕事内容】
副大臣の仕事内容は、主に大臣の補佐です。国務大臣の直下で制作の企画〜実施までサポートし、場合によっては大臣の代わりに国会での答弁も行います。政務官よりも広範な責任を担うものの、国政に関する重要事項を決める際に開かれる「閣議」に参加できません。

政務官には大臣が不在の際に代行する権利がありませんが、副大臣はその権限を持っています。大きな責任を伴うため、政界で豊富な経験・実績を持つ議員が副大臣に任命される傾向です。

2024年8月時点の内閣において副大臣に就任した議員の当選回数は、2~6回です。4回当選している議員が最も多いことから、政務官のように初当選でそのまま任命されるケースは現実的に難しいのがわかります。

また、副大臣に就任した議員のほとんどは、過去に政務官として活躍しているのも特徴です。そのため、政務官として結果を残し、キャリアを重ねていけば副大臣への道が開かれます。

参考:首相官邸「第2次岸田第2次改造内閣 副大臣名簿」(参照 2024-08-02)

キャリアパス④国務大臣に就任する

内閣総理大臣によって任命される国務大臣は、各省庁の最高責任者です。法律によって、国務大臣の過半数は国会議員から選出しなくてはいけないという決まりがあります。
国会議員以外の国務大臣のことを「民間人閣僚」と呼びます。

【国務大臣の仕事内容】
国務大臣の仕事内容は、内閣総理大臣の指揮のもと、担当する省庁の政策を立案・実施や法案の提出などを行います。文部科学、環境、総務、厚生労働など所属する省庁によって政策案の内容は異なります。
内閣特命担当大臣は、他の国務大臣と兼務する場合も珍しくありません。

2024年8月時点の内閣において国務大臣に就任した議員の当選回数は、2〜10回です。5回当選している議員が最も多く、次いで7回、8回となります。

2〜4回の当選回数で国務大臣に任命されている国会議員は、政務官や政党の幹事長など過去に上位の役職に就いた経歴を持っているのが特徴です。副大臣の就任歴がなくても国務大臣になれた国会議員もいます。

そのため、国務大臣になるうえで政務官としての実績がキャリアアップの大きなカギと言えます。また、多くの議員から評価を獲得し、政党内で上位の役職に任命されることも有効な手段の一つです。

参考:首相官邸「第2次岸田第2次改造内閣 副大臣名簿」(参照 2024-08-02)

中卒で国会議員に向いている人・向いていない人

中卒で国会議員に向いている人・向いていない人の特徴をご紹介します。

国会議員は、仕事内容や労働環境などが一般的な職業と大きく異なります。
そのため、自分に適性があるかどうかを冷静に判断したうえで、国会議員を目指すべきか決断しましょう。

国会議員に向いている人国会議員に向いていない人
責任感がある人コミュニケーション力に不安を感じる人
人の役に立ちたい人精神力や体力に自信がない人
リーダーシップを持っている人継続的に勉強することが苦手な人

中卒で国会議員に向いている人の特徴3つ

中卒で国会議員に向いている人の特徴は、以下の通りです。

  • 責任感がある人
  • 人の役に立ちたい人
  • リーダーシップを持っている人

国会議員は、非常に責任の重い仕事ばかりです。公共の利益を最優先に考えつつ、国の法律や制度をより良い方向に変えていく役割を担っています。

国民の代表として自分の行動や意志決定に対して責任を持って行動できる人は、支援者が集まりやすく国会議員として活躍しやすいです。

また、国民がより豊かな暮らしをしていくためには、どのような政策を行えばいいのか自分の中で明確にしておく必要があります。国民のための政治活動を行ううえで、人の役に立ちたいという気持ちも欠かせません。

常に「世のため人のため」という姿勢で政治に向き合える人は、国会議員としてキャリアアップできる可能性が高いです。

そして、国会議員はさまざまな政策課題に対して、他の議員や関係者と協力しながら解決策を見つけていく場面が多いです。

問題解決のためのビジョンを示し、チームをまとめられるようなリーダーシップを持っている人は国会議員に適しています。
 

中卒で国会議員に向いていない人の特徴3つ

中卒で国会議員に向いていない人の特徴は、以下の通りです。

  • コミュニケーション力に不安を感じる人
  • 精神力や体力に自信がない人
  • 継続的に勉強することが苦手な人

国会議員として活躍するためには、国民から信頼される議員になれるかどうかが重要です。信頼される議員になるうえで、まず多くの国民に自分の思い描く政治を知ってもらう必要があります。

地域住民やメディア関係者など多くの人と意見交換を積極的に行うことで、知名度が上げられるのはもちろん、国民がどんな国づくりを望んでいるのか知るきっかけにつながります。

また、政界内で人脈を作って自分の評価を高めておくのも国会議員として成功する大切なポイントです。このように、さまざまな人と交流を持ち、自分の考えを表明することが求められるので、コミュニケーション力に自信がない人は厳しい職業と言えます。

さらに、国会議員の仕事は、心身ともにタフでなければ続けるのが難しいです。先述した通り、平日は国会への出席をはじめ1日のほとんどを会合や会議に費やします。国会がない土日は、支援者と交流するために地元の選挙区に訪れる場合が多いです。

他にも、国内外を問わず出張が発生したり、マスコミの対応に追われたりするケースもあるので、精神力や体力に自信のない人は国会議員の職務に集中できないかもしれません。

そして、国会議員は日々の勉強が欠かせません。適切な判断を下すために、政治・法律・社会問題など最新の知識を常に学び続ける必要があります。

継続的に勉強することが苦手な人は国会議員に向いていない可能性が高いです。

 

中卒で国会議員になるメリット・デメリット

中卒で国会議員になるメリット・デメリットをご紹介します。

国会議員はステータスや収入ばかりに注目しがちですが、目指す際は「政界ならではのルール」や「国会議員の働き方」もしっかりチェックしておく必要があります。

自分が理想としている働き方なのか今一度考えてみましょう。

中卒で国会議員になるメリット中卒で国会議員になるデメリット
法律の制定や政策を実現して後世に残る仕事ができる休みがほとんどない
年収2,000万円以上が見込める不祥事を起こせば辞職せざるを得なくなる
議員特権を受けられる地方選出の場合は選挙区と東京の行き来が大変

中卒で国会議員になるメリットは3つ

中卒で国会議員になるメリットは、以下の3つです。

  • 法律の制定や政策を実現して後世に残る仕事ができる
  • 年収2,000万円以上が見込める
  • 議員特権を受けられる

国会議員は、「法律をつくる・改正する」「社会の問題解決に貢献する」「制作を実現する」といった後世に影響を与える職業です。日本の未来を良い方向に導く役割を担うポジションに立てるので、他の職業とは異なる大きなやりがいを感じられます。

また、高収入を目指せるのも国会議員になるメリットです。国会議員は、歳費として少なくとも月額129万4,000円が支給されます。

くわえて、賞与に該当する「期末手当」も支給され、一般の国会議員の期末手当は600万円以上と言われています。単純計算すると、年収2,000万円以上は確実です。

そして、国会議員として職務を全うできる環境を整えるために、憲法で認められた3つの特権があります。

  • 免責特権:議会での発言・行動に関して議会外で法的責任を問われない。
  • 不逮捕特権:議会活動を妨げない目的で、国会の会期中は逮捕されない。
  • 歳費特権:国庫から歳費を受け取れる。

他にも、政治活動で必要な移動の負担を軽減するために「交通費無料」の待遇が用意されています。
ただし、不逮捕特権に関しては所属する議院の許可が下りれば、逮捕される可能性があるので注意しましょう。

参考:e-eov 法令検索「国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律」(参照 2024-08-21)

中卒で国会議員になるデメリットは3つ

中卒で国会議員になるデメリットは、以下の3つです。

  • 休みがほとんどない
  • 不祥事を起こせば辞職せざるを得なくなる
  • 地方選出の場合は選挙区と東京の行き来が大変

国会議員は、丸一日休める日がほとんどありません。平日は国会議事堂に出向き、さまざまな会議や会合に長時間参加して、合間には各関係者との打合せやマスコミの取材に対応します。

土日祝日は、地元の選挙区で支援者と交流したり、地元のイベントに参加したりしてかなり忙しいです。1日予定がなかった日は年15日程度しかなかったという議員も存在します。

国会議員として長く活動するためには、積極的な政治活動が必要不可欠であるとはいえ、休みが取りにくい点はデメリットと言えます。

また、万が一不祥事を起こした際は、議員を辞職せざるを得なくなる可能性が高いです。 

不祥事例は、政治資金の流用、私生活での問題行動、国会中の失言などさまざまです。一度表に出てしまえば、あっという間に世間に知れ渡ってしまい、多くの国民から白い目で見られてしまいます。

議員にふさわしくないと判断されると、「議員辞職勧告」を言い渡される可能性があります。法的拘束力はないものの、ほとんどの国会議員はそのまま辞職する場合が多いです。

そして、地方選出の国会議員の場合、選挙区と東京間を往復する際の負担が大きいデメリットもあります。東京と地方を新幹線で行き来する生活が続き、自宅で過ごす時間よりも移動時間の方が長いという声も少なくありません。

 

中卒で国会議員になるためのおさらい

中卒で国会議員になる方法を中心に詳しくご紹介しました。最後に本記事の要点をまとめてみました。

【国会議員になる条件】
・国会議員になるのに学歴・資格は不要
・衆議院議員もしくは参議院議員の選挙に立候補して当選する必要がある
・選挙に出る条件は、衆議院議員の場合「日本国民で満25歳以上であること」参議院議員の場合「日本国民で満30歳以上であること」

【中卒者が国会議員になる方法】
・地方議員として知名度を上げる
・国会議員の秘書を経て支援者を募る
・別の業界で高いステータスや知名度を得てから国政にチャレンジする

【国会議員を決める選挙に当選したあとのキャリアパス】
・国会議員として政治活動を行う
・政務官(大臣政務官)に就任する
・副大臣に就任する
・国務大臣に就任する

国会議員は、学歴を問わず目指せる職業で、過去に中卒から国会議員になった人が存在します。
国会議員への興味がより強くなった方は、本記事を参考に国会議員への道を切り開いていきましょう。

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