ビジネスシーンで「立て続けにすみません」と謝る機会は意外と多いものです。しかし、この表現の正しい意味や適切な使い方に自信が持てない方も多いのではないでしょうか。
「立て続けにすみません」は、連続して相手に連絡を入れる際に使われる謝罪の言葉ですが、使い方を誤ると誠意が伝わりにくくなることもあります。
本記事では「立て続けにすみません」の意味や語源、ビジネスメールでの具体的な使用例を詳しく解説します。
さらに、より適切な表現への言い換えや英語での表現方法についてもご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
「立て続けにすみません」は上司や目上の人に使うのはNG
ビジネスシーンにおいてよく使われる印象にある「立て続けにすみません」という表現は、上司や取引先といった目上の人に使用するのは適切ではありません。
「すみません」という謝罪の表現はカジュアルな印象が強く敬語表現ではないので、誠意に欠けた謝罪だと相手に誤解を与えてしまう可能性があります。
目上の人に対しては「立て続けに申し訳ありません」「申し訳ございません」といった丁寧な表現を用いることが望ましいです。
「立て続けにすみません」は、先方へ連続してメールを送信するいわゆる「連投メール」の際に添えることが多い表現ですが、同じもしくは似たような物事・トラブルが連続で起きた際の謝罪の言葉として伝えるケースもあります。
しかし、いかなる場合であっても、上司や取引先といった目上の相手に対しては「立て続けにすみません」ではなく「立て続けに申し訳ございません」と言い換えることをおすすめします。
「立て続けにすみません」の意味と語源
「立て続けにすみません」とは、主にビジネスメールにおいて、短期間に連続して連絡や依頼を行う際に使用する謝罪表現です。
この表現は、頻繁な連絡に対する確認や対応が相手にとって負担となる可能性を考慮し、謝罪の意を示すために用いられます。
特に相手の返信を待たずに短時間の間にメールを複数回送る「連投メール」の際には、相手に何度もメール確認をさせてしまう負担を考慮しつつ、丁寧な謝罪を伝えるために有効な表現です。
『精選版 日本国語大辞典』によると、「立て続け」という言葉には以下のような意味があるとされています。
出典: コトバンク(精選版 日本国語大辞典 )「立て続け」(参照 2024-10-20)同じことや似たことが間を置かずに続けて行われること。つづけざま。
この「立て続け」に謝罪表現の「すみません」を組み合わせることで、「短期間に何度も似たような用件でお時間をとらせてしまい申し訳ありません」という意味になるのです。
ただし、「すみません」はカジュアルな印象を与える言葉なため、目上の人には「立て続けに申し訳ございません」といったより丁寧な表現を使用することが推奨されます。
また、「すみません」には謝罪の意味だけでなく、感謝や呼びかけといった複数の意味合いがあるため、相手に真意が伝わりづらい場合もあります。
目上の相手に対して謝罪の意味を強調したい場合は、「申し訳ございません(ありません)」を使うのが無難と言えるでしょう。
「立て続け」と「続けざま」の意味はどう違う?
「立て続けにすみません」と似た表現に「続けざまにすみません」があります。
「立て続け」と「続けざま」は、どちらも物事が連続して起こる様子を表しますが、「続けざま」よりも「立て続け」の方が「より短い間に事が接近して起こっている状態」を指します。
数時間以内にメールを連投したり、同じ依頼を繰り返したりする場合は「立て続け」を使うことが多いです。
とは言え、「どのくらいの時間で繰り返しているか」の定義は特になく、人によっても感じ方はさまざまなので、明確な使い分けの基準はありません。
あまり大きな違いはないので、どちらの表現を使ったから失礼にあたるというわけではないので、深く考えすぎてしまって連絡が遅れてしまうよりは、使いやすい表現を使っていくことをおすすめします。
「立て続け」と「五月雨式」の意味はどう違う?
「立て続け」と似た言葉に「五月雨式(さみだれしき)」という言葉もあります。
「五月雨」とは、旧暦の5月頃(おおよそ現代の6月)に降る長雨のことです。梅雨の時期は、雨が途切れながらもしばらく降り続くため、連絡・報告がだらだらと続いてしまう状況を「五月雨式」と表現するようになりました。
「立て続け」と「五月雨式」はいずれも物事が連続して起こる様子を表しますが、ニュアンスに若干違いがあります。
「立て続け」は、出来事が時間的に非常に近い間隔で次々と続くことを指す一方で、「五月雨式」は、物事が一度に終わらず断続的にだらだらと続く様子を表します。「立て続け」と比べると物事が続く期間が長いケースが多いのです。
たとえば、資料をまとめて1回で送るのではなく、何回かに分けて送る際は「五月雨式に資料をお送りします」と表現することがありますが、この場合は「短時間の間に」という意味は含まれていないので、1ヶ月の間に何度かに分けて送りたい場合も使えます。
また、相手に対して分割で連絡や納品がほしい際には「五月雨式に送っていただくことは可能でしょうか」といった使い方もあり、相手の依頼に対しても使える言葉です。
「立て続け」と同じく「五月雨式」の言葉自体に相手に対する敬意や謝意、謙虚さを表す意味はありませんが、謝罪の言葉を追加すると、相手が負ってしまう負担に対しての配慮や謝意の気持ちを伝えることができます。
ちなみに、「立て続け」とは違い、「五月雨式」は日常シーンや口頭ではあまり使われず、主にビジネスシーンのメールやチャットで使われる言葉でもあります。
「五月雨」と「五月雨式」の意味はどう違う?
「五月雨式」と類似した言葉に「五月雨」もあります。
「五月雨」よりも「五月雨式」の方が丁寧な印象があるので一般的に使われていますが、両者に言葉の意味の違いはありません。
下記のようにどちらを使っても大きな問題はなく、いずれも正しい文章として使われています。
- 「五月雨式になってしまいすみません」/「五月雨になってしまいすみません」
- 「五月雨式に申し訳ございません」/「五月雨に申し訳ございません」
- 「五月雨式に失礼いたします」/「五月雨に失礼いたします」
「立て続けにすみません」のビジネスメールでの使用例
「立て続けにすみません」は、短期間に複数の依頼や連絡を行う際に使用される表現です。
連続してお願いごとをすることで相手に負担をかけてしまう可能性があるため、ビジネスにおいて「立て続け」を使用する際は、丁寧に謝罪の意をしっかり伝える点が重要です。
ここでは、「立て続けにすみません」を使用したビジネスメールの例文をご紹介します。
- 参考
- 〇〇部長
お疲れ様です。営業部の△△です。
先日はお忙しい中、プロジェクトの進捗会議にご参加いただき、誠にありがとうございました。
さて、先日の会議でご指摘いただいた点を踏まえ、追加の資料を作成いたしました。
立て続けになってしまって申し訳ございませんが、添付の資料を今週中までにご確認いただくことは可能でしょうか。
また、次回の会議に向けて、さらに詳細なデータの分析が必要となりましたので、お手数をおかけいたしますが、追加資料の準備もぜひお力添えいただけますと幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
「立て続けにすみません」を用いることで、連続した依頼に対する謝罪の意を示しています。
立場が上の人に用いる場合は「すみません」よりもさらに丁寧な謝罪の言葉である「申し訳ございません」を使うのが一般的です。
また、具体的な依頼内容を明示することで、相手の確認の負担を軽減し、スムーズな情報の伝達を図っています。
「立て続けにすみません」をビジネスメールやチャットで使う時の注意点
「立て続けにすみません」をビジネスメールやチャットで使用する際には、適切な場面と使い方を理解することが重要です。
誤った使い方をしてしまうと、相手に不快感を与えたり、意図した効果が得られなかったりする可能性があります。
ここでは、「立て続けにすみません」を使用する際の注意点を3つご紹介します。
- 「立て続けに申し訳すみません」は連続した物事にしか利用しない
- 「矢継ぎ早に」の言い換えは急かす表現なので使い方に注意
- 「立て続けに申し訳ございません」を使わずに済むよう対策する
「立て続けにすみません」は連続した物事にしか利用しない
「立て続けにすみません」は、短い間に物事が2~3回以上連続して発生した場合にのみ使用する表現です。
短期間に依頼を連続して行う際や、同じ相手に連続してメールやチャットを送る際に、相手の確認や対応の負担を懸念しながら、謝罪の意を伝えることができます。
しかし、すでに一旦完了している事柄や、次のお願いまでに時間が空きすぎている場合には、この表現を使用するのは不自然です。
「前回との時間がどのぐらいであれば適切か」は、その場の状況や普段どれぐらいのペースで相手と連絡を取っているかなどによるので、具体的な定義はありません。
状況に応じて、「普段より頻繁に連絡を繰り返してしまっている」「数時間のうちに同じ件で連絡をしなければならない」といったタイミングを狙って使うようにしましょう。
「矢継ぎ早に」の言い換えは使い方に注意
「立て続け」と似た言葉に「矢継ぎ早(やつぎばや)」という言い換え表現もあります。
「矢継ぎ早」という表現は、矢を次々と弓に継いで連続して射ることを由来としており、「物事が次々と素早く続く」という意味です。
そのため、「立て続けにすみません」を「矢継ぎ早にすみません」に言い換えると、相手に対して急かしているような印象を与えてしまう場合があります。
相手に迅速な対応を求める場合は緊急性を明確に伝える必要があるため、「矢継ぎ早」を使うケースもありますが、急かされていると受け取られてしまっては、相手との関係性にひびが入る可能性もありえます。
そのため、ビジネスメールやチャットで使用する際には注意が必要です。
「矢継ぎ早に」の表現を使用する際は、相手の状況や業務負担を考慮し、適切なタイミングでのみ使用するように心がけましょう。
また、迅速な対応を相手に求めたい際は、「お忙しいところ恐れ入りますが、早急にご対応いただけますと幸いです」といった柔らかい表現を用いることで、相手の心理的な負担を軽くできる場合もあります。
「立て続けにすみません」をできるだけ使わずに済むよう対策する
「立て続けにすみません」は先述の通り、短期間に連続して連絡する際に用いる言葉になりますので、この言葉を用いる場面が発生しないのがベストです。
特に頻繁に使用することがあると、相手に「計画性がない」「言葉に重みがない」と思われかねないので、なるべく用いることがないよう計画的に業務を進めましょう。
何度も同じ用件で相手の時間を奪わないようにするためには、事前にしっかりスケジュールを立て、連絡に抜けがないように都度確認をとりながら業務を進めることが大切です。
複数の依頼を一度にまとめて送ったり、メールやチャットの内容に抜け漏れがないかセルフチェックをしたり、スケジュールを調整して連絡の間隔を設けたりなどすれば、「いつも立て続けの連絡をしてくる人」といった印象を回避できます。
どうしても連続して連絡をする必要がある場合は、「立て続けに失礼いたします」「立て続けのご連絡になってしまい大変申し訳ございません」といった丁寧な謝罪表現を併用することで、相手に対する配慮や謝意を示しやすいです。
さらに、たとえ似たような連絡を繰り返す場合でも、相手が理解しやすいように用件の内容をしっかり伝え、スムーズな対応を心がけることも重要です。
ビジネスメールでの「立て続けにすみません」を言い換えた使用例文
「立て続けにすみません」は、以下の似たニュアンスを持つ別の表現に言い換えられます。
- 五月雨式に申し訳ございません
- 五月雨式に失礼いたします
- 連続のメール失礼します
- 度々申し訳ございません
ここでは、ビジネスメールで使える「立て続けにすみません」の言い換え例を紹介します。
毎回同じ表現を連発してしまうと、単調で機械的ととらえられてしまうこともあります。
その場の状況や相手との関係性に応じて適切な表現を選んでみてください。
【例文1】「五月雨式に申し訳ございません」
「五月雨式に申し訳ございません」は、物事が一度で完結せずにだらだらと続く場合に使える謝罪の言葉です。
「立て続け」よりも期間が空いている場合も使用でき、連続でメールを送ったり納品を分納したりする際によく使われます。
また、「何度もすみません」「連続になってしまいすみません」といった表現よりも、スマートな印象があり、ビジネスシーンで重宝される表現でもあります。
基本的に、口語で使われることはなく、ビジネスメールやチャットで使われる表現という点も覚えておきましょう。
ここでは、「五月雨式に申し訳ございません」を使用したビジネスメールの例文をご紹介します。
- 参考
- 〇〇部長
お疲れ様です。営業部の△△です。
五月雨式に申し訳ございません。
先ほどはお忙しい中、先行プロジェクトのミーティングにご参加いただき誠にありがとうございました。
先方から追加の要望があったため、以下の点についてご確認のご協力をいただけますでしょうか。
1.最新の市場分析データ
2.次回ミーティングの日程調整
大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
この例文では、「五月雨式に申し訳ございません」を用い、連続した連絡に対する謝罪の意を丁寧に伝えています。
また、具体的な依頼内容を箇条書きにすることで、相手に分かりやすく伝える工夫をしています。
【例文2】「五月雨式に失礼いたします」
「五月雨式に失礼いたします」は、「五月雨式に申し訳ございません」と同様に、比較的短期間に複数の連絡や依頼を行う際に使用できる表現です。
ここでは「五月雨式に失礼いたします」を使用したビジネスメールの例文を紹介します。
- 参考
- 株式会社○○
○○様
お疲れ様です。△△株式会社の△△です。
五月雨式のご連絡失礼いたします。
先ほどのメールにて資料を添付するのを失念しておりましたので、本メールにてお送りさせていただきます。
ご面倒をおかけしてしまい誠に恐れ入りますが、お手すきの際にご確認いただけますと幸いでございます。
何卒よろしくお願いいたします。
上記は相手にメールを送った直後に、相手の返信を待たずに連続してメールを送る際の使用例です。
このようなケースでは、メールの冒頭に「五月雨式に失礼いたします」を使用し、連続してメールを送ってしまうことへの謝罪の意味を伝えられます。
【例文3】「続けてのメール失礼します」
「続けてのメール失礼します」は、主にビジネスシーンで短時間に複数のメールを相手に送る際に使用できる表現です。
「返信を待っているけどなかなか送られてこない」「メールを送った直後だけど、追加で伝えたいことができた」といった場合に、相手に対して確認の負担をかけてしまう点を丁寧に謝罪しつつ、やんわりと返信を催促したり、必要な情報や依頼を伝えたりすることができます。
ここでは、「続けてのメール失礼します」を使用したビジネスメールの例文をご紹介します。
- 参考
- 〇〇様
お世話になっております。経理部の△△です。
続けてのメールとなり、失礼いたします。
先日、企画書をお送りしておりますが、ご確認いただいていらっしゃいますか。
システムエラーなどの可能性もございますので、念のために再送いたします。
また、大変申し訳ございませんが、追加で以下の情報をご確認いただければと存じます。
1.支払い予定日の再確認
2.振込先口座の変更情報
企画書のご確認とともに本件につきましてもご対応をお願いいたします。
詳しい資料は本メールに添付させていただきました。
重ね重ねのご連絡となり恐縮ですが、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
ちなみに、「続けてのメール失礼します」には、「重ねてのメール失礼します」「続けてのご連絡失礼します」といった類似表現もあります。
これらの表現を使う際は相手を責めるような文言や直接的な催促の言葉を使わず、「念のためにリマインドを送る」といった表現を心がけると、相手の心理的な負担を抑えることができます。
【例文4】「度々申し訳ございません」
「度々申し訳ございません」は、相手に何度も手間をかけさせてしまうことに対する謝罪をする際に使用する表現です。
「度々」(たびたび)は「何度も」「繰り返し」といった意味を持ちます。
何度も同じ人に対してお願いをしたり、謝罪をしたりするときに使う表現で、立て続けに複数の依頼を行う際や、連続してミスが発生してしまった場合などに、相手に対して反省と誠意を示すことができます。
また、「度々申し訳ございません」を使う際は、謝罪の経緯や理由を明確にしたり、具体的な対応策を示したりして、真摯な姿勢を表すことが重要です。
ここでは、「度々申し訳ございません」を使用したビジネスメールの例文をご紹介します。
- 参考
- 〇〇様
お世話になっております。経理部の△△です。
度々申し訳ございません。
先程お伝えした打ち合わせ日程なのですが、取引先の○○社の急なスケジュール変更が生じたため、再度ご調整をお願いいたします。
改めて、可能な日程をいくつかご提案させていただきますので、大変お手数ですがご都合をお知らせいただけますと幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
頻繁に使いすぎてしまうと、反省や謝罪の意味が薄れてしまうため、使用のタイミングは最低限にとどめることを意識しましょう。
「立て続けにすみません」のビジネスメールでの英語表現をご紹介
「立て続けにすみません」を英語で表現すると、「Sorry for(to)~ in rapid succession」です。
「in rapid succession」が「立て続けに」という意味で、これに謝罪の言葉である「Sorry for(to)~」や「I apologize for(that)~ 」、さらに何が立て続けなのかの説明を加えることで、「立て続けに~をしてしまってすみません」という表現になります。
また、繰り返し相手をわずわらせてしまう場合、「Sorry to bother you again.」「Sorry to keep bothering you.」といった表現も一般的です。これらは「何度もご迷惑をおかけしてすみません」という意味を持つ表現で、何度か同じことをお願いしたり質問したりする際によく使います。
そして、ビジネスにおいて、何度もメールを送ることに対する謝罪をする際は、下記のような表現がよく使われます。
- 「I’m sorry for the multiple emails.」
- 「My apologies for sending you emails repeatedly.」
- 「I’m sorry for sending you so many loads in a row.」
「複数」という意味の「multiple」、「繰り返し」という意味の「repeatedly」、「連続して」という意味の「in a row」に謝罪の表現を添えることで、「五月雨式に(メールを送ってしまい)申し訳ございません」「続けてのメール失礼します」にほぼそのまま当てはまります。
日本語の「立て続けにすみません」をそのまま置き換えてどのような状況でも使える表現はないので、状況に応じて表現を使い分け、ビジネスシーンでのコミュニケーションを円滑にしていきましょう。
上司や取引先には「立て続けに申し訳ございません」を使おう!
最後に、改めて本記事の大切なポイントを振り返ります。
- 上司や目上の人に使う場合は「立て続けにすみません」ではなく「立て続けに申し訳ございません」が適切
- 連発すると信頼関係が損なわれる可能性がある点に注意する
- タイミングや状況に応じて、似たニュアンスを持つ別の表現を使い分けるのがおすすめ
「立て続けにすみません」は、短時間の間に繰り返し連絡や依頼をする際に、相手への配慮や謝罪の気持ちを伝える際に使われるフレーズです。
ただし、「すみません」は目上の人に対する謝罪の言葉としては軽めのフレーズなので、上司や取引先といった目上の人に対しては「申し訳ございません」を使うのが適切です。
とは言え、特に取引先に対しては極力「立て続けに申し訳ございません」の使用自体を避けることが望ましいです。
短時間の間での連続した連絡や依頼を連発してしまうと、段取りが悪い、確認を怠っているといった印象を持たれてしまう可能性があるため、ビジネスパートナーの信頼関係を損なう恐れがあります。
そもそも相手に負担をかけないように、やむを得ない場合のみ「立て続けに申し訳ございません」を効果的に使うのが望ましいです。
ビジネスシーンで適切な言葉遣いや使用タイミングを心がけ、相手との良好な関係を築いていきましょう。