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中卒で学歴や職歴にはあまり自信がないけどWebデザイナーになって稼ぎたい!
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Webデザイナーになるためのデザインのスキルって未経験からでも身につけられるの?
今回はこのように考えている中卒者に向けて、Webデザイナーへの転職を成功させるポイントをご紹介します。
この記事でお伝えすること
- 中卒が狙うべきWebデザイナーの求人の特徴
- Webデザイナーへ就職したあとのキャリアパス
- Webデザイナーへの就職に役立つスキル
- 中卒でWebデザイナーになるメリット・デメリット
学歴や資格よりもスキルが重視されるWebデザイナーは、中卒でも努力次第で転職・キャリアアップを目指せる職です。
スキルを身につければ独立も可能で、収入を大幅に伸ばすことも夢ではありません。
本記事では中卒からWebデザイナーを目指す手順をイチから解説しているので、少しでも気になる方はぜひご一読ください。
中卒の仕事探しならWebデザイナーがオススメ!
WebデザイナーはWebデザインに必要な技術を身につければ、学歴に関係なく目指せます。
Webデザイナーとして活躍するには、学歴や資格よりもデザインスキルが大切です。そのため、Webデザイナーの仕事は「学歴不問」や「実務未経験の方歓迎」の求人もたくさん出ています。
初心者向けのオンラインスクールや独学でWebデザインのスキルを身に付けられるコンテンツも充実しており、やろうと思えば未経験でもチャレンジしやすい職業です。
また、Webデザイナーはパソコンとグラフィックソフト、インターネット環境があればどこでも作業できる点から、在宅での副業としても注目を浴びています。近年はリモートワークが普及したことで働き方の自由度が高い職業に魅力を感じる人が増え、Webデザイナーの人気はますます加速しています。
一方で人気のある職業なので、特に未経験歓迎の求人は応募が殺到しやすく、「学歴不問」と打ち出していても最終的には大卒や高卒の応募者が採用される傾向があるのも事実です。
中卒者が学歴をカバーして採用されるためには、自己学習でWebデザインのスキルを磨いたうえで、この後説明する「中卒が狙うべきWebデザイナーの求人」に応募するのが転職成功のカギとなるでしょう。
中卒者でもポテンシャルが高いと判断されれば採用につながる可能性も十分あるので、安心してください。
中卒でWebデザイナーを目指すならどんな求人がねらい目?
中卒でWebデザイナーを目指すなら、以下の求人に応募するのがおすすめです。
- 学歴不問の求人に応募する
- 専門学校の求人に応募する
- 転職エージェントが出している求人に応募する
Webデザイナーはスキルがものを言う職業ではあるものの、応募資格に「大卒」「専門卒」「高卒」といった学歴の指定を設けている求人も少なくありません。
応募条件を満たせない求人に応募しても書類選考で落とされてしまう可能性が高いため、あらかじめそのような求人は選択肢から外し、中卒者の場合は「学歴不問」としている求人にエントリーしましょう。
また、確実にWebデザイナーを目指したい方は、専門学校に通って学生向けに募集されている求人に応募するという手もあります。専門学校では企業からその学校の生徒向けの求人が寄せられたり、学校内で企業説明会が開催されたりと、専門学校に通うメリットは豊富です。
中卒者が専門学校に通うためには、「高等学校卒業程度認定試験(高卒認定試験)に合格して専門学校の受験資格を得る」もしくは「高校課程がある専門学校に入学する」という手順が必要です。
メンズバニラネクストでは以前、中卒者向けの「高等専修学校」をご紹介しています。
資格取得や就職支援にくわえ、最終学歴を高卒にできるメリットもある専門学校なので、ご参照ください。
時間やお金がかかるものの、その分Webデザイナーで活躍できる知識やスキルも身につくので、自分の希望に合った就職先が見つかりやすくなります。
一方、仕事をしながら転職活動をする方や、一人で転職活動をするのが不安な方は、「転職エージェント」の利用がおすすめです。転職エージェントは完全無料で、キャリアアドバイザーが求人応募から採用まで幅広くサポートしてくれます。
さらに、Web業界に特化したエージェントだと、ポートフォリオの作成をサポートしてくれる場合があり、Webデザイナーの就職・転職においてメリットを実感できます。
中卒でWebデザイナーになったあとのキャリアパス
Webデザイナーはスキルがあれば年齢に関係なく活躍できる職業です。
また、未経験でWebデザイナーに就職したとしても、経験を積めば特定のポジションを目指すことも可能です。
ここでは、Webデザイナーになったあとの具体的なキャリアパスを下記の3つご紹介します。
- Webプロデューサー
- Webディレクター
- Webコンサルタント
キャリアパス①:Webプロデューサー
Webプロデューサーは、Webサイト制作の事業計画を設計し、プロジェクト全体の責任を負うポジションです。
Webプロデューサーは実際に自分がWebサイトを制作するのではなく、Webサイトの構成・コンセプト・ターゲット層・運用方針などの大枠を設計します。
Webプロデューサーの主な仕事内容
- Webサイトの年間予算や運用方針の決定
- 競合調査やアクセス解析などのマーケティング
- プロモーション戦略
- クライアントとのやり取り
Webプロデューサーは「業務の計画者」であり、Webサイトをどのように運営していくかを決定し、それらを進行していくうえでの責任を担います。
そのため、プロジェクトの責任者としてマネジメント能力はもちろん、限られた予算内で利益を上げるマーケティング能力、クライアントと向き合うコミュニケーション能力など、あらゆるスキルが求められる立場です。
かなり責任の大きい仕事ですが、「Webデザイナーの最上位職」と言われており、高収入が期待できます。
ちなみに、Webプロデューサーになるには、WebデザイナーからWebディレクター、そしてWebプロデューサーへと順に経験を積んでキャリアアップしていくのが一般的な流れです。
キャリアパス②:Webディレクター
Webディレクターは、事業計画書をもとにWebサイトを作り上げていく、プロジェクトの現場のリーダーポジションです。
デザイナー・ライター・エンジニアといったプロジェクトに携わる全てのメンバーを統括し、プロジェクトを引っ張っていきます。Webプロデューサーが「業務の計画者」である一方で、Webディレクターは「業務の遂行者」です。
Webディレクターの主な仕事内容
- チームメンバーへの指示出し
- プロジェクトの監修、進捗管理
- 制作物のクオリティ・品質チェック
具体的には、Webプロデューサーが決めたコンセプトや運用方針をもとに、プロジェクトのメンバーに指示を出し、Webサイトのデザインやワイヤーフレーム、コンテンツ部分を作成していきます。
プロジェクトをスムーズに進行させるのがWebディレクターの大きな役割であるため、全体を管理する高いマネジメント能力が求められます。
将来的にはデザインだけでなくマネジメントにも携わりたいと考えるWebデザイナーは、まずWebディレクターを目指しましょう。
キャリアパス③:Webコンサルタント
Webコンサルタントは、Webの専門知識とビジネススキルを活かしてWebサイトの課題解決や運用方法を改善するなどして、売上・利益を伸ばす仕組みづくりを提案するポジションです。
Webコンサルタントの主な仕事内容
- クライアントの要望のヒアリング・把握
- クライアントの課題発見
- 解決案の提示
- Webサイトの制作、運用、集客の代行
「新規アクセス数をもっと伸ばしたい」「商品購入につながるユーザーを取り込みたい」などのクライアントの悩みを聞いて具体的なアドバイスをしたり、実際に問題解決に向けたWebサイトの制作や運用、集客を行ったりすることもあります。
Webコンサルタントはクライアントとの会話の中で課題点を発見したり、課題解決のために企業の経営状況を把握したりと、幅広いビジネス知識やスキルが求められる仕事です。また、ITにおける新しい技術やトレンドは目まぐるしく進化していくため、常に最新情報をアップデートしておくのも重要です。
Webコンサルタントで使うスキルはWebデザイナーの経験だけでは身につけることが難しく、Webディレクター・Webプロデューサーで経験を積んでから目指すのが賢明です。
中卒でWebデザイナーへの就職やキャリアアップに役立つスキル
中卒でWebデザイナーを目指す場合、Webデザインに役立つ下記のスキルがあるに越したことはありません。
- デザインスキル
- ツールを使いこなすスキル
- コーディングスキル
学歴面でマイナスなイメージをもたれやすい中卒者ですが、これから紹介するスキルがあると大きな武器になります。少しでも転職活動を有利に進めたい方は、以下のスキルを身につけてからWebデザイナーを目指してみましょう。
スキル①:デザインスキル
Webデザイナーとして仕事をするには、最低限のデザインスキルが求められます。
デザインといっても、ただインパクトがあるだけでは優れたWebデザインとは言えません。
優れたWebサイトを作り上げるには、ユーザーが目を留めて、さらに「わかりやすい」「使いやすい」と思わせるのが重要です。そのためには、サイトを訪れたユーザーがクリックやスクロールで情報を簡単に見つけられるようにレイアウトを設計する必要があります。
また、最近はスマートフォンからWebサイトを閲覧するユーザーが多いことから、「レスポンシブWebデザイン」についての知識も身につけておくと良いでしょう。
- レスポンシブWebデザインとは
- パソコン・タブレット・スマートフォンなど、画面サイズが異なるデバイスで同じコンテンツを閲覧しても「見やすく、使いやすく表示される」デザインを指します。
Webデザインのトレンドは急速に変化していくので、日頃からさまざまなサイトを見て「今、何が注目されているのか」のリサーチが欠かせません。
さらに、クライアントからの要望を満たしたデザインをする必要もあり、求められたデザインを作成するためにも、常に幅広い引き出しがあるデザイナーが重宝されます。
スキル②:ツールを使いこなすスキル
Webサイトを作り上げるには、デザインツール(グラフシックソフトなど)を使いこなさなければいけません。
Webデザイナーが使用する代表的なデザインツールは、以下の3つです。
Photoshop | 主に写真編集やグラフィックデザインに使われるソフトウェアで、Web業界で幅広く使用されているデザイン制作には欠かせないツールです。 |
Illustrator | ロゴ・アイコン・イラスト・バナーなどの作成に使われるソフトウェアです。Illustratorを使いこなすには慣れるまでやや時間がかかりますが、習得すれば作成できるデザインの幅が広がります。 |
Adobe XD | UX(ユーザーエクスペリエンス)、UI(ユーザーインターフェース)デザインに使われるソフトウェアです。静的な画像だけでなく、要素の移動やフェードイン・フェードアウトといったアニメーション効果などの動的な効果を加えてWebサイトをより豊かにすることができます。 |
Webデザインの実務経験がなくても、これらのデザインツールを使いこなせると採用される可能性がグッと高くなります。
デザインツールの知識は独学でも学べますが、Web知識があまりない方はスクールに通って身につけるのがおすすめです。
スキル③:コーディングスキル
コーディングスキルがあると、Webデザイナーとして大きな強みになります。
- コーディングとは
- Webページをブラウザ上に表示させるために、プログラミング言語を使用してソースコードを書き出すことを指します。ソースコードとは、コンピュータに対して「この内容をこのように画面に表示して」と指示や手順を伝える指示書のようなものとイメージしてみてください。
コーディングスキルがなくてもWebサイトを作ることは可能ですが、より質の高いWebサイトに仕上げるためには必要なスキルです。
コーディングで主に使用する言語は、Webページを構成する「HTML」、背景色や画像の配置や装飾を変更する「CSS」、動きのあるコンテンツを作成する「JavaScript」などが挙げられます。
Webデザイナーはエンジニアと協力してWebサイトを作り上げることも多く、ある程度コーディングの知識があるとスムーズに作業を進めやすくなります。
中卒でWebデザイナーになるメリット・デメリット
働き方の自由度が高くスキルを磨けて良いことづくしに思えるWebデザイナーですが、どの職種にもあるように当然デメリットも存在します。
ここでは、中卒でWebデザイナーになるメリット・デメリットをご紹介するので、自分に適した職業なのかしっかり見極めましょう。
メリット | デメリット |
資格なしでスキルを武器に働ける | 残業が発生しやすい |
努力次第で独立が可能 | 常に最新のスキルや知識の勉強が必要 |
ステップアップのチャンスが多く収入を増やしやすい | 実力で収入に格差が出る |
中卒でWebデザイナーになるメリットは3つ
中卒でWebデザイナーとして働くメリットは、以下の3つです。
- 資格なしでスキルを武器に働ける
- 努力次第で独立が可能
- ステップアップのチャンスが多く収入を増やしやすい
中卒から手に職をつけて働く場合、国家資格をとるために長時間かけて勉強をしたり、数年の実務経験を積んでからやっと資格試験を受けられたりといった工程が必須な仕事が多いです。
Webデザインのスキルは独学で学べるだけでなく、求人を選べば働きながら少しずつスキルを高めていける職場もあるため、中卒で専門的なスキルを使った仕事をしたい方もチャレンジしやすいです。
また、スキルがあれば年齢や場所を問わず活躍できる傾向にあるため、実務経験を積んで将来的に独立することも可能です。フリーランスになれば働く時間も受注する案件も数全て自分で決められます。実力があれば単価の高い案件も狙えるようになり、高収入も夢ではありません。
そして、WebデザイナーからWebディレクター、Webコンサルタントといった職業へキャリアチェンジすることもできるので、徐々にステップアップして収入を増やしたい方にもメリットがあると言えます。
中卒でWebデザイナーになるデメリットは3つ
中卒でWebデザイナーとして働くデメリットは、以下の3つです。
- 残業が発生しやすい
- 常に最新のスキルや知識の勉強が必要
- 実力で収入に格差が出る
Webデザインの仕事はクライアントありきの案件が大半のため、案件によって納期がギリギリだったり、急ぎで修正依頼が入ったりと、イレギュラー対応が起こりやすいです。また、下請けの企業で働いている場合、単価が安い案件を何件も同時に請け負うといった仕事の仕方になってしまいがちです。
職場や案件次第では遅くまで残業することもあるため、プライベートを優先したい方は職場環境に不満を抱いてしまうかもしれません。独立すれば時間や場所に縛られず自由に働けますが、実力や実績がないと収入は安定しにくいというデメリットがあります。
また、Webデザインのトレンドは常に変化し続けているため、忙しい毎日の中で勉強する時間の確保も重要です。最新のスキルや知識、デザインセンスがないと単価が安い案件しか受けられなかったり、他のWebデザイナーに仕事をとられてしまったりして収入が低くなってしまいます。
Webデザインは実力がモノを言う世界なので、Webデザイナーとして活躍していくには、一人前になってからもスキルを磨き続ける必要があるのです。
Webデザイナー以外で転職を検討するナイト系がおすすめ
Webデザイナーは人気な職業なため、学歴不問の求人が多いとは言え、中卒・実務未経験から就職する場合、ある程度のスキルを求められます。
「今からすぐに稼げるようになりたい」「専門スキルを常に勉強し続けるのは自分には合わないかも」という方はナイト系業界に目を向けるのも選択肢の一つです。
ナイト系は18歳以上(高校生不可)なら学歴・職歴不問で採用している企業が多く、やる気と実績でスピード昇給・昇格がしやすい業界です。
また、実はナイト系にもWebデザイナーの募集があることをご存知でしょうか?
一般的にナイト系と聞くと店舗スタッフやドライバーなどを想像するかと思いますが、WebデザインやWebサイト運営、SNS更新、写真加工といった仕事内容の求人も出ています。
ナイト系の仕事は、中卒者や業界未経験で就職し、高収入を実現している人がたくさんいます。Webデザイナーに関しても「趣味でグラフィックツールを触っていた」「実務経験はないけど知識はある」といった方は採用される可能性があります。
即日採用の企業もあるため、すぐに就職して稼ぎ始めたい方はぜひナイト系も検討してみてください。
中卒でWebデザイナーになるためのおさらい
中卒からWebデザイナーになる方法について解説してきました。
最後にこの記事のポイントをまとめます。
- ポイント
- 【中卒が狙うべきWebデザイナーの求人】
・学歴不問の求人
・専門学校の求人
・転職エージェントが出している求人
【Webデザイナーへの就職やキャリアアップに役立つスキル】
・デザインスキル
・ツールを使いこなすスキル
・コーディングスキル
【中卒でWebデザイナーになるメリット】
・資格なしでスキルを武器に働ける
・努力次第で独立が可能
・ステップアップのチャンスが多く収入を増やしやすい
Webデザイナーの仕事は、学歴よりもスキルが大切です。中卒者もWebデザインに必要なスキルを常時身につけられるようにしていればキャリアアップを目指せます。
手に職をつけて自分の実力で勝負したい方は、ぜひこの記事を参考にWebデザイナーを目指してみてください。