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中卒者が清掃員になる方法を知りたい
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中卒から清掃員へ転職して稼ぐことはできる?
この記事では中卒者が清掃員になるための転職活動の進め方から就職した後の流れ、清掃員になるメリット・デメリットまでを詳しく解説します。
清掃員は学歴不問の求人が多く、特別な経験・資格がなくてもなれるため、中卒者におすすめの職業です。
清掃員になったあとのキャリアアップのビジョンが見えないと悩んでいる方もいるかもしれませんが、経験を積むことで中卒でもキャリアアップや高収入も目指せます。
具体的なキャリアビジョンもご紹介していきますので、清掃員への転職を成功させたい中卒者はぜひご一読ください。
中卒の仕事探しなら清掃員がオススメ!
一般的に、簡単な業務の清掃員であれば、必要な資格やスキルはないので、中卒者もなることができます。
決められた清掃方法に従って正確かつ迅速に清掃するといった求められている基準はあるものの、基本的にはマニュアル通りに真面目に清掃できる方であれば、誰でも挑戦するチャンスがあります。
他の職種と比べて学歴不問で採用している企業も多く、中卒者が目指しやすい職業のひとつです。
ちなみに清掃員が働く場所は幅広く、オフィスビルや学校、ホテル、商業施設、図書館、公園といった公共施設、個人宅までさまざまな場所で必要とされています。
清掃が完全に不要になる世の中は考えづらく、需要が安定している清掃業界は将来性もある職業と言えるでしょう。
中卒で清掃員を目指すならどんな求人がねらい目?
中卒者が転職活動の成功率を上げるためには、まず狙い目の求人に応募することが大切です。
以下の特徴を持つ求人に応募するよう心がけましょう。
- 学歴不問の求人
- 未経験OKの求人
- アルバイトから正社員登用のある求人
「学歴不問」「未経験OK」の求人は、応募者の経歴や経験よりも、人柄やポテンシャル(将来の可能性)を重視して採用する傾向があります。
清掃員が未経験の方は、企業がどういった人物を求めているのかをリサーチし、それに合致する自分の強み・長所を選考過程でアピールしましょう。
ちなみに、人柄とは具体的に、仕事に対する熱意・成長意欲・誠実さといった部分を指します。
清掃業務は丁寧さやスピードといった評価基準があります。早く仕事を覚えて丁寧かつ迅速に清掃を終わらせようとする熱意や真面目さが重視されやすいです。
また、清掃員の求人の中には「中卒OK」と記載している企業もあるので、応募資格欄をチェックして積極的にそういった求人に応募するのも、転職成功率アップのカギと言えます。
そして、もし正社員への転職がうまくいかない場合は、「アルバイトから正社員登用のある求人」を狙うのもおすすめです。
- 正社員登用とは
- 非正規雇用の従業員を正社員雇用に切り替える制度。
正社員登用のある企業にパート・アルバイトで就職した場合、一定の期間勤務をし、働きぶりを評価されれば、その企業で正社員として雇用される可能性がある。
正社員登用の判断基準は企業によって異なりますが、「勤続年数」「勤務態度」「業務スキル」「登用試験を受けて合格する」などが一般的な条件です。
正社員登用を希望するのであれば、面接時に登用の判断基準や、実際にどれほどの人が正社員になっているかについて質問してみるのもありです。
中卒で清掃員になったあとのキャリアパス
清掃員は経験を積むことで、キャリアアップや高収入を目指せる職業です。
ここでは、中卒で清掃員になったあとの代表的なキャリアアップの選択肢を3つご紹介します。
- 専門スキルや資格を身につけて転職する
- ゴミ収集員に転職する
- 独立開業を目指す
キャリアパス①専門スキルや資格を身につけて転職する
清掃員としてキャリアを築いて高収入を目指したい方は、清掃の専門的なスキルを身につけて、より手厚い待遇の会社に転職するのがおすすめです。
清掃員は特に資格やスキルがなくても始められる職業ではありますが、清掃する場所によっては、専門性が必要になってきます。
そのため、特別な知識を必要としたり、特殊な環境で働いたりする清掃員は、その他の清掃員と比べて年収が高い傾向にあるのです。
たとえば、一般的な清掃員として思い浮かびやすいビル清掃員やホテルの客室清掃員などの平均年収が300万円前後なのに比べて、ゴミ収集員や特殊作業員は平均年収が400~500万円ほどと言われています。
特に特殊清掃は、清掃方法が複雑かつ現場環境が過酷なため、清掃員の中でかなり給与が高いです。
また、収入アップにつながるように清掃の資格を取得すると、メリットがあります。
清掃員は資格を取得せずに転職する人も多いですが、資格を持っていると他の応募者と差別化ができるので、転職で有利になるケースがあるのです。
清掃員の仕事に関する代表的な資格は以下です。
- 参考
- ・ビルクリーニング技能士
・ハウスクリーニング技能士
・建築物環境衛生管理技術者
・殺菌衛生管理技術者
・清掃作業監督者
・エアコンクリーニング士
転職まで至らなくても、企業によっては資格手当が出たり、役職に就けるチャンスがあったりするので、いずれにせよ年収アップを目指している方は資格取得も検討してみてください。
キャリアパス②ゴミ収集員に転職する
清掃員と似た職業であるゴミ収集員の平均年収は、清掃員全体の平均年収より高めです。
特に公務員の場合は平均年収400~500万円ほどあり、民間の場合でも1000万円以上稼いでいるという人もいます。
ゴミ収集員は、ゴミ収集車の運転や、ゴミ収集場に行って出されているゴミを選別して収集車に積み込むといった業務が主です。
運転スキルや屋外での作業が多いため体力なども必須になってきますが、その分稼げるチャンスがあります。
ちなみに、ゴミ収集員の働き方は大きく分けると、技能労務職である公務員として各自治体に雇われるケースと、民間企業の社員として雇われるケースの2種類です。
公務員の正規職員を目指す場合は試験を受ける年齢などに限りがあるものの、公務員の待遇を得られるというメリットも得られます。
下記のようにゴミ収集員に役立つ資格もいくつかあるので、清掃員からゴミ収集員に転職する際は取得を目指してみるのもおすすめです。
- 参考
- ・特別管理産業廃棄物管理責任者
・廃棄物処理施設技術管理者
キャリアパス③独立開業を目指す
清掃員として数年勤務した後、独立開業を目指す人も少なくありません。
清掃業の独立開業は特に資格がなくても実現可能です。
清掃業は店舗を構える必要がなく、移動用の「自動車1台」と「掃除用具一式」があれば最低限の事業は成り立つため、他の業界と比べて初期費用が比較的安く済みます。
とは言え、独立したら資金繰り、集客、事務作業なども全て自分で対応しなくてはなりません。
そして、顧客がいなければもちろん収入はゼロなので、自分で経営方針を考える経営スキルも重要です。
最初のうちは元請けの会社から仕事を受けたり、ネットを活用して新規顧客を集めたりと、顧客獲得のための工夫をする必要があります。
また、高収入を目指すのであれば、激安価格の薄利多売で勝負するのではなく、しっかりスキルを磨いて元請けができるように信頼を得ることも大切です。
企業に雇用されている場合以上に、技術研修やセミナーに参加し、最新の知識・技術などを常に身につけ、顧客に信頼してもらえるように専門資格を取得するなどの努力も必須です。
中卒で清掃員への就職に向いている人・向いていない人
清掃員の仕事は未経験でも始めやすいですが、やはり人によって向き・不向きがあります。
ここでは清掃員に向いている人・向いていない人の特徴をそれぞれご紹介します。
向いている人の特徴 | 向いていない人の特徴 |
ルーチンワークや単純作業が好きな人 | 潔癖症な人 |
細かいとことまで目が行き届く人 | 早朝や深夜勤務が苦手な人 |
体力や気力に自信がある人 | マイペースに仕事をしたい人 |
向いている仕事であれば、独立開業といった道を目指すこともできますが、向いていない仕事を無理に始めても長続きはしません。
自分がどちらに当てはまるのか必ずチェックしておきましょう。
中卒で清掃員への就職に向いている人の特徴3つ
清掃員に向いている人の特徴は、以下の3つです。
- ルーチンワークや単純作業が苦にならない人
- 細かいところまで目が行き届く人
- 体力や気力に自信がある人
清掃員の仕事内容はある程度決まっていて、清掃場所も割り振られることが多いため、仕事内容に大きな変化を求めない人や、同じ作業の繰り返しが苦でなく楽だと思える人に向いています。
ただし、同じ作業の繰り返しとはいっても、決められた時間内で終わらせる必要があるので、効率よく進められるように工夫する意識や勤勉さはかなり大事な要素です。
くわえて、基本的に清掃道具を持ったまま作業現場を歩き回ったり、力を入れて汚れを落としたり、天候に関係なく屋外での業務があったりと、体力が必要な場面が多々あります。
また、仕事によっては細かいところまで目が行き届くような人材や、体力に加え気力のある人材が求められる場合もあります。
例えばハウスクリーニングの場合、顧客は個人のお客さんが一般的になり、家に赴いて掃除を行うため求められるクオリティもその分、高めです。さらにお客さんがいる状態で掃除する場合もあるので音にも配慮して進める必要があります。
トイレ清掃や特殊清掃の場合には、想像以上の汚れやショッキングな現場で清掃対応する必要も出てくため体力だけでなく気力も必要になってきます。
中卒で清掃員への就職に向いてない人の特徴3つ
清掃員にあまり向いていない人の特徴は、以下の3つです。
- 潔癖すぎる人
- 早朝や深夜勤務が苦手な人
- マイペースに仕事をしたい人
大前提として、潔癖すぎる人には清掃員に向いていません。
清掃場所によってもだいぶ環境は異なりますが、他人が捨てたゴミに触れたり、ほこりまみれになったり、排泄物や血液、体液などの清掃をする場合もあります。
汚れに敏感な人や、汚れている環境が苦手な人は、清掃員の業務にストレスを感じてしまい、仕事を長続きさせることは難しいでしょう。
また、商業施設・オフィスビルなどの清掃は、人が少ない時間帯の早朝・深夜に出勤して仕事をするケースが多いです。
シフト制で夜勤をするケースもあるので、「毎日決まった時間に勤務したい」「日中に働きたい」という方は職場環境が合わない可能性が高いです。また、職場によっては土日祝にも仕事が入るので、家族や友人と休みを合わせたいという方は注意してください。
そして、清掃員の仕事は決められた作業を時間内に進める必要があります。
効率的にテキパキと動くことを求められるため、自分のペースで仕事を進めたい人にはあまり向いていません。
中卒で清掃員になるメリット・デメリット
ここでは、中卒で清掃員になるメリット・デメリットをご紹介します。
「中卒の自分にもできそうだから」といった理由だけで清掃員を目指すのは危険です。
清掃員の仕事内容だけでなく、職場環境や勤務体系に関するメリット・デメリットをしっかりと理解したうえで転職するかを決断しましょう。
中卒で清掃員になるメリット | 中卒で清掃員になるデメリット |
学歴・経験・スキル不問で挑戦しやすい | 精神的にキツイ嗅覚や視覚的にきつい現場がある |
人と接する仕事が苦手でも働くことが可能 | 体力を使うので体に負担がかかりやすい |
経験を積んで専門的なスキルを身につければ独立を目指せる | マニュアルに従いながら効率的に動かなければならない |
中卒で清掃員になるメリットは3つ
中卒で清掃員になるメリットは、以下の3つです。
- 学歴・経験・スキル不問で挑戦しやすい
- 人と接する仕事が苦手でも働くことが可能
- 経験を積んで専門的なスキルを身につければ独立を目指せる
前述のとおり、清掃員は学歴不問かつ未経験OKの求人が多いのが特徴です。
さらに清掃業界は需要が安定しているため年間を通して求人数が豊富にあり、就業経験が少ない中卒者でも転職できるチャンスが十分にあります。
清掃員の仕事は基本的に一人で担当箇所の作業を行う場合が多く、他者との接触が比較的少ないのも特徴です。そのため、コミュニケーションをとるのが苦手な人や、黙々と作業をしたい人にとって、特に働きやすい環境と言えます。
特に早朝・深夜の勤務は従業員・お客様ともに周りに人が少ないので、誰にも邪魔されずに集中して作業を進めるのが好きな方にはぴったりでしょう。
ただし、高収入を求めて高度なスキルが必要な職場に転職をすると、クライアントにヒアリングをしたり、チームで協力して清掃をしたりといった機会は増えていきます。
また、清掃員は経験を積んで独立開業することが可能です。一人親方で清掃業を営んだり、店舗を構えずにハウスクリーニングの開業をしたりと、選択肢はかなり広がります。
清掃の知識と技術を武器に、高収入を目指すのも夢ではありません。
中卒で清掃員になるデメリットは3つ
中卒で清掃員になるデメリットは、以下の3つです。
- 嗅覚や視覚的にきつい現場がある
- 体力を使うので体に負担がかかりやすい
- マニュアルに従いながら効率的に動かなければならない
清掃員は仕事内容や清掃場所によって差はあるものの、臭いや汚れをきれいにする仕事です。
特にトイレやゴミの清掃、特殊清掃の現場などは臭いや汚れが気になる場なので、慣れるまで精神的にかなり負担となる場合があります。
さらに、清掃員は基本的に立ちっぱなしで想像以上に体力を使います。
時には重たい掃除用具を持ったまま階段を上り下りしたり、立ったりしゃがんだりを繰り返して掃除したりするので、体への負担を感じる場面も多いです。
また、清掃員の仕事はしっかりマニュアルが定められています。
自分独自の方法ではなく、職場で決められた手順に従ってスピーディーに清掃をする必要があるため、型にはまるのが苦手な方はストレスを感じてしまいがちです。
清掃員以外で転職を検討するならナイト系がおすすめ
清掃員は学歴・経歴不問の求人が多く、中卒の方も目指しやすい一方で、力仕事が多くそれなりに体力が求められます。
また、清掃員になるデメリットを見て、ゴミの臭いや汚れといったどうしても避けられない要素が心配になった方もいるのではでしょうか?
「中卒者が就職しやすい」「未経験でも始めやすい」といった理由で清掃員を目指している場合、ナイト系の仕事もおすすめです。
ナイト系は清掃員と同じく学歴・業界経験不問の求人がほとんどで、18歳以上(高校生は不可)であれば応募可能です。
就職するのに特別な資格・スキルも一切不要で、結果や頑張りに応じて評価されやすい業界のため昇給・昇格がスピーディーな傾向にあり、高収入が目指しやすい特徴があります。
また、店舗スタッフ、Web運用スタッフ、カメラマン、送迎ドライバーなど様々な職種があるうえ、日勤のみでライフワークバランスを実現しやすい職種もあれば、早朝・夜勤のシフトがある職種もあるため、選択肢の幅が広く自分に合った仕事が見つけやすいです。
ナイト系の求人を多数掲載しているメンズバニラでは、求人情報に加え、実際に働いている人のインタビューも発信しているので、業界や求人の雰囲気やビジョンもつかみやすく仕事探しにおすすめ!
清掃員になるか迷っているという中卒者は、ナイト系も視野に入れてみてはいかがでしょうか?
中卒で清掃員になるためのおさらい
清掃員という職業について理解を深めることができたでしょうか。
最後に、この記事の要点を以下にまとめます。
- ポイント
- 【中卒が狙うべき清掃員の求人の特徴】
・学歴不問の求人
・未経験OKの求人
・アルバイトから正社員登用のある求人
【清掃員に向いている人の特徴】
・ルーチンワークや単純作業が苦にならない人
・整理整頓が好きな人
・体力や気力に自信がある人
【中卒で清掃員になるメリット】
・学歴・経験・スキル不問で挑戦しやすい
・人と接する仕事が苦手でも働くことが可能
・経験を積んで専門的なスキルを身につければ独立を目指せる
清掃員は「学歴不問」「未経験OK」などの求人がたくさん出ており、中卒でも目指しやすい職業と言えます。
一人で黙々と作業するのが好きな方や、整理整頓が得意な方は清掃員としての適性が高いので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
高収入を目指すのであれば、働きながら専門スキルを身につけて、将来さらに待遇の良い企業に転職したり、独立開業したりすることができます。