中卒でホテルマンになるには?転職成功のポイントと求められる能力

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中卒でホテルマンになるには?転職成功のポイントと求められる能力

一流の接客スキルを磨ける「ホテルマン」。
最近では「ホテリエ」という言葉で呼ばれる場合もあります。

おもてなしの精神を大切にし、美しく整った身だしなみでホテルの顔として働くホテルマンを見て、憧れを抱いている人も多いのではないでしょうか。

本記事では、中卒からホテルマンになる方法を解説します。

ホテルマンの仕事内容や、実際に働いてみないと分からないリアルな職場環境、中卒者が採用されやすいホテルマンの求人の特徴、ホテルマンになるメリットなどにも触れているので、ぜひご一読ください。

なお、本記事ではフロントなどでの接客を主に担当する「宿泊」の分野で働くホテルマンについて取り上げていきます。

中卒の仕事探しならホテルマンがオススメ!

ホテル業界で働くにあたり、基本的に特別な学歴・資格・経験は必要ありません
全国にチェーン展開しているビジネスホテルや観光ホテルは学歴不問の求人が多いため、中卒でも就職できます。

近年のホテル業界は需要に対して人手不足が課題となっているため、就職するなら今が狙い目です。
ホテルは全国各地にあるので、地元でサービス業の仕事をしたいと考えている中卒の方にもおすすめの仕事です。
 

そもそもホテルマンとはどんな職業?

ホテルマンとは「ホテルで働くスタッフの総称」です。ホテルマンの仕事は大きく「宿泊」「料飲」「宴会」「調理」「管理・営業」の5部門に分類され、部門ごとに職種も分かれています。

代表的な職種は以下のとおりです。

部門

職種

宿泊

  • フロント
  • ベルアテンダント
  • ドアアテンダント
  • コンシェルジュ
  • ハウスキーパー

料飲

  • レセプショニスト
  • ウェイター/ウェイトレス
  • ルームサービス
  • バーテンダー

宴会

  • 宴会予約
  • 宴会サービス

調理

  • シェフ
  • ブッチャー
  • ベーカー
  • ペストリー
  • ガテマンジャー

営業・管理

  • 広報
  • 人事
  • 施設管理
  • セールス
  • 企画

ちなみに、お客さんの接客を担当する「フロント業務」の場合、観光地に近いホテルや外資系ホテルでは「日常会話レベルの英語力」「TOEIC600点以上」といった語学力を求められるケースが多いです。

未経験の中卒でホテルマンを目指すなら、自主的に語学力を磨いておくと就職で有利になりやすいです。

 

中卒でホテルマンを目指すならどんな求人がねらい目?

ホテルマンを目指している中卒者は、以下の特徴を持つ求人に応募しましょう。

  • 学歴不問の求人
  • 未経験OKの求人
  • 大手以外のホテル求人

子どもから高齢者まで幅広い年代の人と関わるホテルマンは、何よりもホスピタリティや対応力が求められるため、学歴よりも人柄が重視される傾向が強いです。

「学歴不問」「未経験者歓迎」のホテルマンの求人は多数出ているので、中卒・未経験の方はそういった条件の求人に応募するのがおすすめです。

ホテル業界は基本的に学歴不問で採用をしているところが大半なものの、いわゆる一流ホテル・高級ホテルの求人は高卒・大卒以上を応募条件としている場合があります。

ちなみに、一流ホテルでも客室の清掃や整備を行う「ハウスキーピング」、ホテル内のレストランやカフェで接客をする「ホールスタッフ」などは学歴・経験不問の求人が多いです。

一流ホテルへの就職を狙っている中卒者は、こういった求人に応募して徐々にステップアップするという手もあります。

また、「大手以外のホテル」に絞ることも求人探しのポイントです。
知名度の高い大手ホテルは応募者が多く集まるため競争倍率が高く、ホテル業界に特化した専門学校卒の人や、高卒・大卒の人、ホテルマンに活かせる資格・経験を多数有している人が優遇されやすいです。

まずは中小規模のホテルや地域密着型のホテルに目を向けたほうが、採用される可能性が高いといえます。
 

【重要】ホテル業界を悩ます2025年問題とは

少子高齢化や労働人口の減少、外国人観光客の増加などにより、ホテル業界は慢性的な人手不足が深刻な問題となっています。

帝国データバンクが2023年1月に調査した「正社員の人手不足割合(上位10業種)」によると、「旅館・ホテル」の人手不足割合は77.8%と群を抜いて高く、月次でも3カ月連続トップという結果が出ています。

さらに話題になっているのが、ホテル業界を悩ます「2025年問題」です。

【2025年問題とは】
2025年に日本で予測される社会的・経済的な問題のことです。2025年には日本の団塊世代(1947年から1949年に生まれた世代)が全員75歳以上になります。一方で少子化により若年層の人口は減少し、労働力不足がさらに深刻化すると予想されています。

ホテル業界は、近年の円安傾向などで海外からの観光客が増えており、需要に供給が追いついていない状況です。

つまり、ホテル業界に転職するなら採用活動が活発化している今がチャンスといえます。

帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査」(参照 2024-07-09)

 

中卒でホテルマンになったあとのキャリアパス

中卒でホテルマンになったあとのキャリアパスを3つご紹介します。

  • 業界に特化した資格を取得してスペシャリストを目指す
  • 高卒認定試験に合格して大手企業へ転職する
  • 実績を積んで管理職に就く

中卒・未経験で入社したとしても、実績を積みながらスキルを身に付けて仕事の幅を広げることが可能です。

応募資格を取得して一流ホテルに転職したり、さまざまな部門で経験を積んで管理職を目指したり、ホテルマンのキャリアパスは多岐にわたります。

それぞれのキャリアパスについて詳しく解説していきます。
 

キャリアパス①業界に特化した資格を取得してスペシャリストを目指す

管理職ではなく、 現場でずっと働いていたいという人は、特定の分野の実務レベル・知識を伸ばしてスペシャリストになるという選択肢があります。

ホテルマンのスペシャリストといえば、「宿泊」分野だとコンシェルジュなどが当てはまります。

【ホテルのコンシェルジュとは】
宿泊客のご要望や悩みをヒアリングして解決するスタッフです。国籍がさまざまな宿泊客に対して、ホテル内や周辺観光地・飲食店などの案内、病院や薬の手配、交通機関や各種チケットの手配などを行います。

コンシェルジュは高いホスピタリティ、語学力、対応力が必要で、柔軟性と幅広い知識がないと務まりません。

こういったスペシャリストのホテルマンを目指すなら、まずは確実に与えられた業務をこなしながら対応力を磨き、同時にホテル業界での仕事に特化した資格を取得していくのが手です。

ホテル業界で活かせる資格の取得は、社内での評価を高めるだけでなく、転職市場で即戦力として認めてもらうのに効果的な方法です。

ホテルマンにおすすめの民間資格をご紹介します。

ホテルビジネス実務検定(H検)

  • ホテル業界で働くために必要な実務の知識・スキルを測定するための検定試験です。
  • 初級管理職を目指す場合はベーシックレベル1級、中級以上の管理職を目指す場合はマネジメントレベル2級以上の取得が一般的です。

ホテル実務技能認定試験

  • 観光業・宿泊業で必要とされる専門知識・語学力など実践力を認定する試験です。
  • 「接遇分野」「料飲分野」「宿泊分野」「語学分野」「その他のホテル関連分野」などの幅広い知識が問われます。

ホテル・マネジメント技能検定

  • ホテル業界でのマネジメントに関する知識や対応力を証明する資格です。
  • 1級は経営層、2級は次長・課長などの管理職、3級は係長・主任向けとなっています。
  • それぞれ学科試験と実技試験に合格する必要があります。

サービス接遇実務検定

  • 接客業務におけるサービススキルや接遇マナーの習得度を証明できる検定試験です。
  • 言葉遣い、立ち振る舞い、心構えといった「おもてなし」に必要なスキルを問われます。
  • ホテル・小売・医療業界をはじめ、本資格の取得を推奨する企業は多く、他業界への転職にも役立ちやすいです。

マナー・プロトコール検定

  • 社会人として必須のマナーやプロトコール(国際儀礼)に関わる知識と技能があることを証明できる資格です。
  • 1級や準1級は管理職や客室乗務員、秘書、ホテル、ブライダルなどの接客業の管理職がよく取得しています。

TOEIC

  • 英語によるコミュニケーション能力、ビジネス英語の理解を測定する試験です。
  • 日系ホテルの宿泊部門や外資系ホテルの場合、600点以上のスコアが求められる傾向にあります。

観光英語検定

  • 旅行・観光に特化して、外国人のお客さんの接客やガイドができるかを見極める英語能力検定です。
  • 観光・ホテル業界の専門用語や独特な言い回し、海外文化の理解などが問われ、観光業・宿泊業スタッフが持っていると評価されやすい資格といえます。

「管理職に就きたいからホテルビジネス実務検定のマネジメントレベルを取得する」というように、自分の希望のキャリアプランに合わせた資格を選んで勉強していきましょう。

もちろん、資格取得をすれば確実にキャリアアップができるわけではありません。

資格を取得する過程で得た知識を使って日々の業務の質を上げ、時には上司に「できるようになったこと」「これから挑戦したいこと」を積極的にアピールしましょう。

このようにして資格取得の意欲や実務能力を認めてもらえれば、徐々にスペシャリストとして評価され、昇給・昇格の道が拓けていきます。
 

キャリアパス②高卒認定試験に合格して大手企業へ転職する

大手企業へ転職するキャリアパスです。

一流ホテルの場合は、求人に「高卒以上」といった最終学歴の応募資格が設定されているケースが多く、応募資格を満たしていない中卒者は基本的に応募・採用が認められません。

そのため、ホテルマンとして大手ホテルでのキャリアを積みたい中卒者は、働きながら高卒認定試験の合格を目指すこともおすすめします。

【高卒認定試験とは】
高校を卒業していない人が、「高校卒業と同等の学力を有すること」を証明するための試験です。高卒認定試験に合格すると、専門学校や大学の受験資格を得られます。試験は年に2回(8月と11月)実施されます。

また、人柄重視で学歴を求めないホテルの求人が大半ですが、中卒者はハウスキーピングやレストランのホールスタッフなどに配属されるケースが多く、希望する職種に就けないことがあるのも事実です。

「一流ホテルのホテルマンとして活躍したい」「花形ポジションのフロントに就きたい」という方は、高卒認定を取得してホテルスタッフを目指せる専門学校を受験し、理想の働き方ができるホテルに転職するのもひとつの手です。

専門分野に特化した教育を受けていて即戦力となるスキルを備えている専門学校や短期大学卒の人材は、大手ホテルからの信頼も厚く、転職先・職種の幅がかなり広がります。

さらに観光やビジネスに関する4年制大学卒という学歴があると、大手ホテルや外資系ホテルへの就職・転職がさらに有利になります。

また、ホテルから学校に直接求人情報が送られてくることも珍しくありません。

このように学歴があると就職先の選択肢が増えます。
とはいえ、高卒認定試験の勉強や専門学校の通学は、お金も時間もかかってしまうので、「自分が目指すホテルでは学歴が有利になるか」を見極めたうえで、選択肢を決めていきましょう。

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キャリアパス③実績を積んで管理職に就く

3つ目は、実績を積んで管理職に就くキャリアパスです。

ホテルマンは一般社員から始まり、各部門の現場リーダー職、そして部門長であるマネージャー(支配人)、アシスタントマネージャー(副支配人・副総支配人)、ジェネラルマネージャー(総支配人)と段階を踏んで昇進していくのが一般的な流れです。

ホテルによって役職の種類は異なりますが、主に以下のようなポジションが存在します。

ジェネラルマネージャー
(総支配人)

ホテル全体の最高責任者です。業績や運営方針の管理、経営戦略の策定や実行などを担当します。

アシスタントマネージャー
(副支配人・副総支配人)

総支配人を補佐したり各部門長と連携したりしながらホテルの運営・管理を支援する役職です。総支配人不在の際は代理として全体の運営を指揮し、緊急時の対応も行います。

フロントマネージャー
(支配人)

フロント部門を管理する役職です。チェックイン・チェックアウトの手続き、客室予約管理、顧客対応のトレーニングなど、フロント業務全般を監督・指導します。

バンケットマネージャー
(支配人)

宴会・結婚披露宴といったバンケット部門を管理する役職です。イベントの企画・運営、予算管理、クライアントとの交渉などを担当します。

レベニューマネージャー
(支配人)

需要を予測して宿泊料金などを調整し、ホテルの利益を上げる部門の責任者です。自ら接客をすることはありませんが、ホテル全体の売上を左右する重要な役職です。

ナイトマネージャー
(支配人)

夜間の運営を管理する責任者です。夜間はフロントスタッフが少ないため、全体の顧客情報を把握し、迅速な対応が求められます。

昇格するためには、現場での仕事の実績を積みながら、ホテル業に関する専門知識やスキルを高めていく必要があります。

また、高い役職を狙うのであれば、「支配人候補」としてキャリア(中途)採用されるという方法もおすすめです。
支配人候補は入社後に、下積み期間を1年~2年経て支配人クラスに昇格するのが通例なため、出世の近道ともいえます。

とはいえ、ホテルマン未経験の場合は採用されることはまずないので、ホテルマンとして業界内での実績をしっかり積んでから選べるようになる選択肢です。

 

中卒でホテルマンへの就職に向いている人・向いていない人

ホテルマンの仕事は向き・不向きがはっきりしています。

ホテルで働くことに憧れがあったとしても、「初対面の人と話すのが苦手」「臨機応変に動けない」「規則正しい生活が理想」という方は、後悔する可能性もあります。

ホテルマンへの就職に向いている人・向いていない人の特徴をご紹介するので、自分がどちらに当てはまるのかを就職前にしっかりチェックしましょう。
 

中卒でホテルマンへの就職に向いている人の特徴3つ

ホテルマンへの就職に向いている人の主な特徴は、以下の3つです。

  • 体力に自信がある人
  • 柔軟性があって臨機応変に対応できる人
  • ストレス耐性がある人

ホテルは24時間稼働している接客サービスのため、ホテルマンは長時間の立ち仕事が当たり前です。

特にフロント部門は夜間の対応も多く、早朝・夜間勤務が発生します。
不規則な生活が続くため、慣れるまでは精神的・肉体的な負担が大きくなりやすいです。

疲れていたり集中力が続かない人はミスが多くなり接客も雑になってしまいやすいので、大前提として体力に自信がある人はホテルマンに向いているといえます。

また、ホテルマンはさまざまな状況にすぐに適応できる能力が求められます。
「シャワーが故障しているので部屋を変えてほしい」「空港まで送迎をお願いしたい」といったお客さんの要望に迅速かつ柔軟に対応しなくてはなりません。

時には厳しいクレームを受けたり、予期せぬトラブルが起きたりすることもあるため、感情を上手くコントロールし、常に冷静に対処できる人はホテルマンとしての適性が備わっています。

そして、基本的に業務は対面での接客になるので、ストレス耐性がある人は活躍しやすい仕事です。
 

中卒でホテルマンへの就職に向いてない人の特徴3つ

ホテルマンへの就職に向いてない人の特徴は、以下の3つです。

  • 人と接することが苦手な人
  • マニュアル通りでないと仕事を進められない人
  • シフト勤務に抵抗がある人

ホテルマンは日常的に多くのお客さんと接します。
子どもから高齢者まで客層が幅広く、外国人観光客やビジネス客も多く訪れます。

ホテルマンとして活躍するにはコミュニケーション能力・ホスピタリティが欠かせないため、人との対話が苦手な人はホテルマンに適しているとはいえません。

また、先にご紹介した通り、お客さんの要望に臨機応変に対応することがホテルマンの仕事です。

その時・その場の状況に応じた行動を取る必要があるため、マニュアル通りでないと動けない人や決められたやり方でないとストレスを感じてしまう人は、ホテルマンの仕事に苦戦してしまう可能性が高いです。

そして、ホテルは原則として24時間・365日営業のため、シフト制の勤務が一般的です。

部署によっては早朝・夜間の勤務があり、土日や大型連休といったカレンダーで休日とされている日は書き入れ時なので、出勤を命じられる場合が多いです。

カレンダー通りに休みたい方や、決まった勤務時間で働きたい方には不向きといえます。

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中卒でホテルマンになるメリット・デメリット

ここでは、中卒でホテルマンになるメリット・デメリットをご紹介します。

中卒でホテルマンになるメリット

中卒でホテルマンになるデメリット

学歴に関係なく活躍しやすい

希望の業務に就けるとは限らない

ハイレベルな接客スキルや語学力が身に付きやすい

早朝出勤や夜勤がある体力勝負の世界

お客さんの感謝や笑顔にやりがいを感じられる

クレーム対応のストレスがある

学歴をあまり重視されない業界である点や、お客さんから直接「ありがとう」と感謝される機会が多くやりがいを感じやすいメリットである一方、時には苦情を受けたり、不規則な生活が続いたりと精神的・肉体的な負担がかかる場面も少なくありません。
 

中卒でホテルマンになるメリットは3つ

中卒でホテルマンになるメリットは、以下の3つです。

  • 学歴に関係なく活躍しやすい
  • ハイレベルな接客スキルや語学力が身に付きやすい
  • お客さんの感謝や笑顔にやりがいを感じられる

ホテル業界は、学歴よりも人柄やスキルが重視される業界です。
実際、一部の大手ホテルを除いて学歴不問で人材を採用しているホテルが多く、中卒者も挑戦しやすいです。

また、幅広い年代・国籍のお客さんと接するホテルマンは、働きながら一流の接客スキルを身に付けることができます。

さらに訪日外国人の急増にともない、近年は観光地付近のホテルでなくとも、語学力を重視するホテルが増えています。日常会話レベルの英語や中国語を話せる人は重宝されるでしょう。
語学力は働きながら磨いていけるので、就職の時点であまり自信がなくても問題はありません。

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そして、ホテルマンのやりがいはやはり「お客様の笑顔と感謝の言葉」です。
対面の仕事なので、人のあたたかさに直接触れる機会や、自分の仕事の成果をすぐに見られる場面が多く、接客業としてのメリットを実感しやすいのがホテルマンならではの魅力といえます。
 

中卒でホテルマンになるデメリットは3つ

中卒でホテルマンになるデメリットは、以下の3つです。

  • 希望の業務に就けるとは限らない
  • 早朝出勤や夜勤がある体力勝負の世界
  • クレーム対応のストレスがある

ホテル業界は学歴に関係なく働ける業界ですが、就職できたとしても希望職種に就けるとは限りません。
中卒者はまずハウスキーピングやレストランの洗い場といった裏方部門に配属するケースもあります。

ホテル業界を専攻とする大学の学部や専門学校を卒業している人もいる以上、どうしても専門的な職には就きづらいのは事実です。
どうしても就きたい仕事がある場合は、まずはホテルへ就職をして実力を認めてもらったうえで異動願いを出したり、資格取得をしたりするといった努力が必要になってきます。

そして、ホテル業界は早朝・夜間出勤がざらで、体力がないと厳しいです。
不規則な生活が続き不眠症になってしまったり、体調を崩してしまったりする人も少なくありません。

さらに、ホテルの接客の現場では基本的に男性なら革靴、女性ならヒールのあるパンプスを着用します。履きなれていない場合は長時間の立ち仕事や移動で足腰を傷めてしまうこともあります。

またホテルマンは職業柄、お客さんから理不尽ともいえるクレームを受けることも避けられません。
クレーム対応にはストレスが伴いますが、冷静かつプロフェッショナルに対処する対応力が求められます。

ストレスへの耐性がない人や対人業務が苦手な場合は、かなりデメリットを感じてしまう恐れがある点には注意しましょう。

 

ホテルマン以外で転職を検討するならナイト系がおすすめ

「ホテル業界以外も視野に入れて転職活動を進めたい」という中卒者は、ぜひナイト系をチェックしてみてください。

ナイト系は18歳以上であれば学歴を問わず応募可能(高校生不可)で、昇給・昇格のチャンスもつかみやすいです。
実際に中卒で入社して現在は年収1,000万円以上を稼いでいたり、役職者として活躍していたりする人も少なくありません。

また、ホテル業界と同様に、ナイト系にもさまざまな職種が存在します。
人と話すことが好きなら「店舗スタッフ」、クリエイティブな作業が好きなら「Web運用」、黙々とできる仕事を好むなら「送迎ドライバー」など、自分に適した仕事が見つかりやすいです。

店舗や職種によっては日勤のみといった働き方も叶うので、ライフワークバランスを重視したい方にもおすすめです。

ホテル業界への就職を悩んでいる中卒者は、ぜひナイト系の求人も見てみてください。

 

中卒でホテルマンになるためのおさらい

中卒でホテルマンになる方法について、本記事の要点を以下にまとめます。

ポイント
【ホテルマンを目指している中卒者におすすめの求人】
・学歴不問の求人
・未経験OKの求人
・大手以外のホテル求人

【ホテルマンの就職に向いている人】
・体力に自信がある人
・柔軟性があって臨機応変に対応できる人
・クレームへのストレス耐性がある人

【ホテルマンになるメリット】
・学歴に関係なく活躍しやすい
・ハイレベルな接客スキルや語学力が身に付きやすい
・お客さんの感謝や笑顔にやりがいを感じられる

ホテル業界では学歴よりも人柄を重視する傾向があり、学歴・経験不問の求人が多数出ています。

また、少子高齢化や外国人観光客の増加などにより、ホテル業界は人手不足が課題となっています。そのため、中卒者がホテルマンに転職するならまさに今が狙い目です。

この記事を読んでホテルマンになりたい気持ちが強くなった中卒者は、さっそく求人検索をしてみましょう。

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メンバニ公式メディアのネクスト編集部。最終学歴が高卒・中卒(18歳以上高校生不可)の転職先を探している男性に向けたお役立ち情報を発信しています。

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