日常会話で何気なく使用している「ありがとう」の言葉。
友人・家族には「ありがとう」とそのまま伝えれば良いですが、ビジネスにおいてはこの限りではありません。
直接対面で会話する場合は、「ありがとうございます」と敬語でお礼の気持ちを伝えれば良いということを理解していても、かしこまった文面であるビジネスメールでは何と表現すれば良いのか悩んでしまう方もいらっしゃるでしょう。
そこでこの記事では、ビジネスメールにおける最低限覚えておきたい「ありがとう」の表現方法をいくつか紹介します。
「ありがとうございます」の前につけるフレーズや、お礼メールを送る際のポイントについても触れていますので、ぜひこの機会に覚えておきましょう。
ビジネスでのお礼メールで使える「ありがとう」の敬語のバリエーション
冒頭でも述べたとおり、「ありがとう」を敬語にすると「ありがとうございます」になります。
基本的にビジネスメールで相手に感謝を伝える場合も対面時と変わらず、「ありがとうございます」で問題ありません。
しかし、「ありがとうございます」の気持ちを伝える言葉は「ありがとうございます」だけではなく、他にも様々な表現方法があります。
ここではビジネスメールにおいて、良く使われる感謝の気持ちを伝える代表的な表現の例を3パターンにしぼって紹介します。
誠にありがとうございます
「誠にありがとうございます」は、「ありがとうございます」をより強調し、丁寧にした表現です。
「誠に」という言葉には「本当に」「大変」という意味が込められているため、相手に深く感謝している気持ちを伝える際に用いられます。
ビジネスメールでは、主に以下のように使用します。
- 参考
- ・ご教示いただき誠にありがとうございます。
・お忙しい中お越しいただき、誠にありがとうございます。
・ご確認いただき、誠にありがとうございます。
上記の「〇〇いただき」の部分を「ご返信」「ご確認」「ご利用」といった、相手にしていただいた事柄に置き換えることで、その他のケースでも使用できます。
そのため、非常に汎用性のある感謝の表現方法です。
お礼(感謝)申し上げます
「お礼(感謝)申し上げます」は、「ありがとうございます」とは異なる表現で感謝を伝える言葉です。
メールの文中において何度も「ありがとうございます」や「ありがとうございました」を使用するのは、あまり見栄えがよくありません。
相手に重ねて感謝の意を伝えたい際は「お礼(感謝)申し上げます」と別表現をプラスするといいでしょう。
ビジネスメールでは、主に以下のように使用します。
- 参考
- ・重ねてお礼申し上げます。
・心よりお礼申し上げます。
・略儀ながらメールをもって御礼申し上げます。
また、頭の「お」を漢字に変えて「平素はご高配を賜り厚く御礼申し上げます」という少しかしこまった表現でも使用できます。
感謝いたします
「感謝いたします」は、「ありがとうございます」とは少し異なり、相手への感謝の意をより直接的に表現した言葉です。
こちらも基本的に使用方法は「お礼申し上げます」と変わらず、メールの文中に「ありがとうございます」を複数使用したい際に使い分けるといいでしょう。
ビジネスメールでは、主に以下のように使用します。
- 参考
- ・ご協力いただき感謝いたします。
・お心遣いに感謝いたします。
・大変感謝いたします。
ちなみに似た言葉で「感謝申し上げます」という言い回しがありますが、こちらは少し意味が異なります。
簡潔に説明すると「感謝いたします」とは相手に感謝を【する】こと、「感謝申し上げます」とは感謝を【言葉に出して伝える】という意味です。
「感謝いたします」は比較的カジュアルな場面で丁寧にお礼を伝えたい際に、「感謝申し上げます」は定型文や厳粛にお礼を伝えたい際に使用して、上手く使い分けましょう。
「ありがとうございます」の前につけるフレーズ・例文集
「ありがとうございます」は単独でも感謝の意を表すことのできる言葉ですが、前に一言フレーズを付け加えることで、より感謝の意を強めることができます。
代表的なフレーズ4つを例文と共に紹介します。
どうも
「どうも」は「ありがとう」と同じく単独で感謝を表す言葉としても使用しますが、一方で試行錯誤してもなかなか満足できない気持ちや、物事の原因や理由がはっきりしない気持ちを表す言葉としても使用します。
広い用途で使用される言葉ですが、「どうもありがとう」という形で「ありがとう」と組み合わせる場合は、より感謝の意を深く伝えたいときに便利です。
ビジネスメールでは、主に以下のように使用します。
- 参考
- ・お忙しい中お越しいただき、どうもありがとうございます。
・こちらこそ、どうもありがとうございました。
・今回もどうもありがとうございました。
ちなみに、「どうも」は英語に訳すと、「hello」「hi」「thanks」と幅広い意味になるため、シチュエーションによって意図が変わる言葉と覚えておくといいでしょう。
「どうも」は単独でも感謝の気持ちを伝えられますが、家族や友人・知人などの親しい間柄の相手に使用することが一般的です。
ビジネスにおいては軽すぎる表現のため、「どうも」単独での使用は控えるようにしましょう。
毎度
「毎度」は一度だけでなく、何度も感謝を伝えている相手に対して主に使用する言葉です。
ビジネスメールでは、主に以下のように使用します。
- 参考
- ・毎度ご来店ありがとうございます。
・毎度感謝いたします。
・毎度変わらぬご愛顧をいただき、誠にありがとうございます。
この中でもっとも代表的なのは、店員がお客さんに対して呼びかける「毎度ご来店ありがとうございます」という使い方でしょう。
いつも
「いつも」は「毎度」とほぼ同じ意味で使用する言葉です。
こちらも、何度も感謝を伝えている相手に「ありがとうございます」を伝える際に付け加えるのが一般的です。
ビジネスメールでは、主に以下のように使用します。
- 参考
- ・いつもありがとうございます。
・いつも変わらぬご愛顧をいただき、誠にありがとうございます。
・いつもご来店いただき、感謝いたしております。
「毎度」よりは比較的カジュアルな表現となるため、日常会話でも頻繫に耳にする言葉でしょう。
誠に
こちらは前述した「誠にありがとうございます」で説明したとおり、より深い感謝を丁寧に伝える際に使用します。
ビジネスメールでは、主に以下のように使用します。
- 参考
- ・誠にありがとうございます。
・誠に感謝申し上げます。
・長年にわたり誠にありがとうございました。
かなりかしこまった表現なので、ビジネスにおいては取引先の相手や部下から上司に対して「ありがとうございます」を伝える際に付け加えることが多いです。
ビジネスで感謝・お礼のメールを送る際のポイント&注意点
ここからはビジネスメールで感謝・お礼メールを送る際のポイントと注意点を紹介します。
ビジネスメールを送る際に最低限押さえておきたい代表的なものばかりなので、しっかり押さえておきましょう。
文面が不安なら先輩や上司に確認してもらう
ビジネスメールを送り慣れていないうちは、正しい敬語を使用できているのか不安になる方も多いと思います。
作成した文面に不安が残る場合は、送信前に先輩や上司に確認してもらうといいでしょう。
失礼な表現や間違った表現がある場合は正してもらうことができますし、修正の必要なくOKをもらえた場合は、あなた自身の今後の自信にも繋がります。
ある程度メールを送り慣れるまでは、この方法を取った方が安心です。
なるべく早めに送る
お礼メールを送る際は、なるべく早く送信したほうが好印象です。
一般的に、相手側にその出来事の余韻が残っているうちに送らなければ、お礼の効果が半減してしまうと言われています。
目安として、午前中の出来事であればその日の夕方までに、午後や夜間の出来事であれば翌日の午前中までに送ることを心がけましょう。
テンプレート文はそのままの形で使わない
お礼メールを送る際は、できるだけテンプレート文は使わないようにしましょう。
相手にハッキリと「これはテンプレート文だな……」と感じさせてしまうと、好印象どころかマイナスイメージを持たれてしまいます。
長文のテンプレート文をそのまま機械的に送っている印象が強くなってしまうので、具体的に相手にしていただいたことをエピソードとして入れて素直な感謝の気持ちを綴ったほうが、心に響きます。
テンプレート文は、あくまで最低限のビジネスマナーを知るための参考程度にチェックするのみにとどめておきましょう。
お礼メールはビジネスメールの基本!ナイト系の仕事ではどんな場面で使う?
メンズバニラでご紹介するナイト系のお仕事にも、ビジネスメールを作成する業務があります。
お客様からの問い合わせに対するメールの返信や、お客様が書いてくださった口コミへのお礼、取引先との打ち合わせの連絡など、ビジネスメールや文書を作成する場面が多く発生するのです。
作成する場面が必要になった際にスムーズに作成できるように、今のうちに感謝を伝えるビジネスメールの作法をマスターしておきましょう。
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