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中卒がトリマーに転職するにはまず何をすればいい?
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中卒でも応募できるトリマーの求人はあるの?
このようにお考えの中卒者へ向けて、本記事ではトリマーになる方法を詳しくご紹介します。
ペット専門の美容師とも言えるトリマーになるには美容師同様に免許が必要だと思う人が多いですが、実は特別な資格は必要ありません。
さらに学歴不問の求人が多く、中卒でトリマーになることは可能です。
本記事で、「中卒からトリマーになる方法」「中卒が狙うべきトリマーの求人の特徴」「中卒からトリマーになるメリット・デメリット」などを解説するほか、「中卒がトリマーに転職した後のキャリアパス」情報も網羅されているので、トリマーへの転職を考えている方はぜひご一読ください。
中卒の仕事探しならトリマーがおすすめ!
トリマーの仕事をするのに特別な資格や学歴は必要ありません。したがって中卒の人もトリマーになることが可能です。
しかし、実際にトリマーの求人を見てみると、応募条件に「トリマーの専門学校を卒業した方」「トリミングの実務経験がある方」といった条件が記載されているケースが多いです。トリマーはペットの専門家でもあり、お客さんの大事なペットをお預かりする仕事のため、専門的な知識・スキルが求められるからです。
適切な方法で毛をカットしたり爪や耳のお手入れをしたりするのは知識や技術がない未経験者には難しく、経験者や専門学校の卒業者を優遇する傾向があります。
未経験OKの求人に応募するのもありですが、確実にトリマーになりたい中卒者には、トリマーを目指せる学科を設ける高等専修学校に入学し、必要課程を修了してから転職活動をする方法がおすすめです。
- 高等専修学校とは
- 中卒者を対象とした学校(最終学歴が中卒で入学可能)で、一般的な高校で学ぶ教科にくわえて、専門知識を学べます。
また、通信講座で学ぶことも可能で、働きながらトリマーの知識やスキルを身に付けるという手もあります。
さらに、トリマーは民間資格もいくつかあるので、資格を取得してから就職活動すると、無資格・未経験者よりも圧倒的に有利になるでしょう。
トリマーの学歴内訳
全国のトリマーの学歴内訳は以下のとおりです。
学歴 |
割合 |
中卒 |
1.3% |
高卒 |
6.6% |
専門卒 |
76.3% |
高専卒 |
2.6% |
短大卒 |
5.3% |
大卒 |
9.2% |
※参考サイトにて実際に働いている人が多いと感じる「学歴」を表しています。
トリマーになるには専門学校に通うのが一般的なため、専門卒が全体の約7割以上を占める結果となっています。
中卒の割合は1.3%ですが、実際にトリマーの仕事をしている中卒者が一定数存在するとも言い換えられるので、トリマーは学歴関係なく目指せる職業と言えます。
中卒でトリマーを目指すならどんな求人がねらい目?
中卒でトリマーを目指すなら、以下の特徴を持つ求人に応募するのがおすすめです。
- 学歴不問の求人
- 未経験OKの求人
- アルバイトやパートなどの非正規の求人
- 履歴書不要の求人
トリマーは「学歴不問」の求人も多数出ています。まずは「専門学校卒」などの条件が設定されていない求人を狙っていきましょう。
とは言え、学歴不問の求人を出している企業の中には、「よほどポテンシャルが高くない限り中卒者は採用しないけれど、より多くの応募者を集めたいので学歴不問にして応募条件の間口を広げている」といったケースも存在します。
一方、アルバイト・パートなら、選考基準に学歴はほとんど入らない「未経験OK」の求人がたくさんあります。ちなみに未経験の場合のトリマーのアルバイトは、カット・シャンプーといったトリミングのサポート業務や、店舗の受付業務・掃除・商品管理などの事務作業が主な仕事内容です。
中卒から一人前のトリマーを目指すなら、アルバイトをしながら高等専修学校に通うか、可能であればアルバイト先でトリマーの技術指導を受けながら正社員登用を目指す方法が良いでしょう。
また、中卒者が採用される可能性を高めるなら、「履歴書不要」の求人に応募するのも効果的です。履歴書不要の求人であればあえて学歴を伝える必要もないため、中卒であることを理由に落とされるといった事態を避けやすいです。
中卒でトリマーになったあとのキャリアパス
トリマーの就職先は複数あります。経験を積めばその分キャリアパスの選択肢は広がり、理想の働き方ができるようになる可能性が高いです。
ここでは、中卒でトリマーになったあとのキャリアパスを3つご紹介します。
- ペットサロンや動物病院などに就職する
- 転職してさらに高収入を狙う
- 独立して自分の店を開業する
ペットサロンや動物病院などに就職する
トリマーの主な就職先は、ペットサロン、ペットショップ、ペットホテル、動物病院などです。
- 参考
- ペットサロン
トリマーの就職先として最も人気なのが、ペットの美容室とも言えるペットサロンです。
おしゃれなカットや流行りのスタイルを求められることがあるため、常にトレンドを把握し、トリミングの技術を磨いておく必要があります。
近年はペットサロンが増えており、競合店に勝つためにペットエステやネイルなどの新しいサービスを提供できる人材や、技術の高い人材を採用する傾向が強いです。
ペットショップ
大型店を中心に、トリミングサロンを併設しているペットショップも就職先の候補になります。ペットショップに勤務するトリマーは、トリミング以外にも店内の動物のお世話や商品の販売といった業務も行います。
ペットホテル
飼い主からペットを一時的に預かってお世話をするペットホテルも、トリミングサロンを併設している場合があります。ペットホテルのトリマーは、トリミング以外にも宿泊中のペットの食事やトイレといった世話や、ホテル運営といった業務を行うことも多いです。
動物病院
動物病院では、おしゃれよりもペットが安心して生活できるように衛生面に配慮したトリミングを提供するという特徴があります。毛の生え方・皮膚の状態などをチェックしたうえでカットを行います。
サロンでは受け入れが難しい子犬や高齢犬のトリミングや、治療を受ける動物の疾患部の部分カットを担当するのも動物病院だからこその仕事です。病院によっては、受付やカルテの準備といった業務もトリマーが対応します。
それぞれの就職先で付随する業務内容や施術の方針は違うので、自分が理想とする働き方を考えたうえで、就職先を考えましょう。
また、ペットサロンやペットショップ、ペットホテルはお店の形態によっても環境が大きく異なります。
たとえば、チェーン店は福利厚生やキャリアアップ制度、仕事の進め方のマニュアルが整っているところが多いです。一方で個人店は、自分の意見が通りやすく仕事を任せてもらいやすい、将来独立する際に役立つ経営の勉強もしやすいといった魅力があります。
転職して高収入を狙う
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今のサロンは年功序列で上のポストがつまっているから店長を目指せない
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何年働いても給料が全く上がらない……
といった悩みがある場合は、店長職・店長候補の求人を狙って転職し、収入を上げる方法があります。
店長職・店長候補の求人は、一般のトリマースタッフよりも高い給与が設定されているケースがほとんどです。
役職に就いているトリマーは、トリミングだけでなく店舗運営や後進の人材育成といった業務を担うことにもなりますが、できる業務の幅が増えてキャリアアップできれば、自然と年収アップにつながっていきます。
また、「トリマーの実務経験〇年以上」というように即戦力を求めている求人は、相場よりも給与設定が高い傾向があります。
ある程度の実務経験を積んだ後は、高収入を狙える職場へ転職するのもひとつの手です。
独立して自分の店を開業する
トリマーの実務経験を積み、十分な知識・スキルを習得したら、独立して自分の店を開業する人も多いです。
独立したら開業準備や店舗運営はもちろんのこと、集客や売上管理などの業務全て自分で対応しなくてはなりません。トリマーの技術だけでなく経営者としての知識も必要です。
いつか独立したい方は、店長・マネージャーといった役職に就き、集客方法や店舗運営のノウハウを学んでおくと将来活かせるでしょう。
ちなみに、店舗を構えずにフリーランスとしてお客さんの自宅に訪問してトリミングサービスを行うといった働き方をする人もいます。
そして、独立する場合は、お客さんからの信頼を得るためにトリマーの民間資格を取得するのがおすすめです。資格取得はスキルの証明になり、「このサロンは確かな技術があります」というお客さんへのアピールにつながります。
- 参考
- 最もメジャーなトリマー資格は、「JKC公認トリマー」です。
JKC公認トリマーはペット業界でも幅広く認知されているでC級・B級・A級・教士・師範と5つのレベルに分けられます。
開業を目指す場合はB級以上の取得を推奨します。
トリマーに向いている人・向いていない人
トリマーとして活躍するには、トリミングのスキル以外にも求められる要素がいくつかあります。
ここでは、トリマーに向いている人・向いていない人の特徴をご紹介します。ミスマッチを防ぐためにも必ずチェックしておきましょう。
中卒でトリマーになるのに向いている人の特徴4つ
中卒でトリマーになるのに向いている人の特徴は、以下の4つです。
- コミュニケーションスキルが高い
- 集中力がある
- 美的センスがある
- 向上心がある
トリマーはお客様の要望をヒアリングしたうえで、適切なサービスを提供します。お客様との信頼関係を築き、サービスの満足度を高めるためにはコミュニケーション能力が欠かせません。
そして、トリミングは細かい作業が非常に多いです。正確かつ安全なトリミングを行うには、ペットの反応や健康状態に細心の注意を払う必要があります。どんな状況でも集中して取り組める人がトリマーに向いているでしょう。
また、人間のヘアスタイルと同様にペットのトリミングにもトレンドがあります。お手入れのしやすさを重視した要望だけでなく、「おしゃれにカットしてほしい!」といった外見の美しさ・トレンドを重視した要望をされることも少なくありません。
創造力豊かで美的センスがあり、流行に敏感な人もトリマーとして重宝されます。
さらに、トリミングの知識・技術は常に進化しているため、新しい技法やトレンドを素早くキャッチして自身のスキルを向上させる力も必要です。お客さんが満足できるだけの高い技術力も向上心がなければ手に入れることはできないので、何よりも大事なスキルです。
中卒でトリマーになるのに向いていない人の特徴4つ
中卒でトリマーになるのに向いていない人の特徴は、以下の4つです。
- 想像力が乏しい
- 忍耐力が低い
- 気が短く諦めが早い
- 時間にルーズ
トリマーは時にはお客さんから、「ふわふわした感じにしてほしい」というように抽象的な要望を出されることがあります。そんな場合でも、お客さんが想像する完成形をイメージしながらトリミングを行い、理想とするサービスを提供しなくてはなりません。
想像力が乏しい人やすぐに妥協点を探し始めてしまう人は、お客様の要望と完成形のスタイルが食い違ってしまい、満足してもらえないといったケースが増えてしまいがちです。
また、トリミングは基本的に立ち作業です。さらに、ペットが落ち着かない時は上手に押さえたり抱えたりといった対処も必要となってきて肉体的に負担がかかるため、忍耐力・体力が求められます。
ちなみに、一匹のトリミングにかかる時間は、小型・中型の犬や猫の場合は2~4時間、大型犬の場合は4~5時間ほどで、かなりの長丁場です。
さらに、トリミングは限られた時間内で行わなければなりません。時間をオーバーしてしまうと、次の予約をしているお客様を待たせてしまうことになります。スケジュールに遅れが生じると、お客様の信頼を失いかねないので、時間にルーズな人はトリマーにはあまり向いていません。
中卒でトリマーになるメリット・デメリット
トリマーの仕事は一見すると華やかに思えるかもしれませんが、実際に働いてみたらイメージと違ったと辞めてしまう人も少なからず存在します。
転職後のギャップを防ぐためには、事前にその職業の実態をくわしく知っておくことが不可欠です。
ここでは、中卒でトリマーになるメリット・デメリットをご紹介します。
メリット | デメリット |
進学しなくても専門性のあるスキルを身に付けられる | 臭いやケガなど動物相手のトラブルに悩まされやすい |
独立開業の道もある | 体(腰や手首の痛み・肌トラブル)への負担が大きい |
ペットに関わる他の仕事にもスキルを活かせる | 常にスキルのアップデートをする必要がある |
特にデメリットは自分が納得できる要素であるか必ず確認しましょう。
中卒でトリマーになるメリットは3つ
中卒でトリマーになるメリットは、以下の3つです。
- 進学しなくても専門性のあるスキルを身に付けられる
- 独立開業の道もある
- ペットに関わる他の仕事にもスキルを活かせる
トリマーとしての専門的な知識・技術は、専門学校に進学せずとも、通信講座受講や独学で資格取得をしたり、働きながら身に付けることも可能です。なるべく進学しないで専門的なスキルを身に付けたいという中卒の方にも手が届く職業で、働きながら手に職をつけたい人にも魅力的な仕事と言えるでしょう。
一度土台になる知識や技術を身に付ければ、将来的に独立して自身のトリミングサロンを開業することもできます。独立すると働き方を自分で決められたり、大幅に収入アップを目指せるので、大きなメリットになります。
また、トリマーはドッグショーやコンテスト関連の仕事や、ペットホテルの経営など、ペット業界で活躍の場を広げる人も多いです。つぶしがきかない仕事と思われがちですが、「好き」を仕事にできるチャンスなので、動物好きな中卒者にとっては、かなりやりがいのあるキャリアを築けます。
中卒でトリマーになるデメリットは3つ
中卒でトリマーになるデメリットは、以下の3つです。
- 臭いやケガなど動物相手のトラブルに悩まされやすい
- 体(腰や手首の痛み・肌トラブル)への負担が大きい
- 常にスキルのアップデートをする必要がある
トリマーはペットと密に接する仕事なので、動物と触れ合うことで起こるトラブルはつきものです。たとえばペットの臭いが服や髪の毛につくことは日常茶飯事です。
言葉での意思疎通ができない動物が相手なため、トリミング中にペットが落ち着かない行動をとることもよくあり、自分自身がケガをするというリスクもあります。特に大型犬や興奮しやすいペットに対する作業は注意が必要です。
また、トリミングは長時間の立ち仕事により腰や手首を痛めてしまったり、使用している薬剤などで肌がかぶれてしまったりといった、体への負担にも悩まされやすいです。仕事の内容上、これらのリスクはどうしても発生してしまうため、適切な対策をしてなるべくデメリットを最小限に抑える必要があります。
また、トリマーは専門的なスキルを使って働く仕事なので、常に最新の技術やトレンドを把握して知識をアップデートしていくことも求められます。ペットの種類や毛質・骨格、そして流行に沿ったカットや手入れの方法、ペットの健康チェックのスキルは常に変化するからです。
お客さんの要望に添えないとクレームにつながってしまうケースもあるので、トリマーは働きながら勉強し続けなければならない仕事です。
トリマー以外で転職を検討するならナイト系がおすすめ
中卒からトリマーを目指すことはできます。
しかし、技術や知識あってこその職業のため、高等専修学校を卒業したり、アルバイトで経験を積んだり、資格を取得したりしてからやっとトリミングなどの施術ができるようになるのが現実です。
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すぐに就職して稼ぎたいから、学校に通ったり、バイトから下積みしたりするのは厳しい
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そもそもトリマーの仕事は自分に合わなそう
このように感じる中卒者は、学歴不問、無資格・完全未経験でも採用されるナイト系のお仕事をぜひ検討してみてください。
中卒者にナイト系がおすすめの理由は、以下のとおりです。
- 基本的に18歳以上(高校生不可)であれば応募可能
- 無資格・未経験でも高月収の待遇でスタートできる
- スピード昇給・昇格が可能でキャリアアップもしやすい
ナイト系は業界未経験でも月収25万円〜30万円ほどの待遇でスタートできるケースが珍しくありません。
さらに、一般的な企業と比べてナイト系はスピード昇給・昇格ができる傾向にあり、中卒でもキャリアを積みながらすぐに高収入を狙える環境です。
トリマーのように専門的な技術が必要なわけではないので、仕事内容さえ向いていれば未経験からでもすぐに活躍しやすい点も魅力です。
就職先の選択肢を広げる意味でも、一度ナイト系の求人をチェックしてみて損はありませんよ。
中卒でトリマーになるためのおさらい
最後にこの記事でお伝えしたポイントをまとめます。
- ポイント
- 【中卒が狙うべきトリマーの求人の特徴】
・学歴不問の求人
・未経験OKの求人
・アルバイトやパートなどの非正規の求人
・履歴書不要の求人
【中卒でトリマーになるメリット】
・進学しなくても専門性のあるスキルを身に付けられる
・独立開業の道もある
・ペットに関わる他の仕事にもスキルを活かせる
狙い目の求人を見極めて転職活動を行えば、中卒でもトリマーになることが可能です。
トリマーとしての経験を積んだら、独立して自分のお店を持ったり、高収入を目指して別の職場へ転職したりといった働き方の選択肢も広がります。
本記事を読んで改めてトリマーへの興味が強くなったら、さっそく転職活動を進めていきましょう。