「その後いかがでしょうか」催促時のビジネスメールの書き方と使い方を解説!

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「その後いかがでしょうか」催促時のビジネスメールの書き方と使い方を解説!

「その後いかがでしょうか」は、主にビジネスメールや口頭で進捗確認や催促をする際に使われる表現です。

進捗確認や催促をする場合、言い方によっては相手から「急かしている」「対応の仕方を責めている」と受け取られかねません。

そのため、「その後いかがでしょうか」を適切に使えるかどうかは、ビジネス上で適切なコミュニケーションを取るうえで重要なポイントの一つと言えます。

本記事では、「その後いかがでしょうか」のビジネスでの使い方や注意点、具体的な例文について詳しく解説していきます。言い換え例文や英語表現も併せてご紹介するので、正しい敬語表現の使い方をマスターしたい方はぜひご参考ください。

「その後いかがでしょうか」は上司や目上の人に使用して良い

「その後いかがでしょうか」は、ビジネスシーンにおいて上司や目上の人に使用できる表現です。

主に、プロジェクトや作業の進み具合を確認したり、アクションが欲しい相手に対応を催促したりするのに適しています。仕事の進捗を確認したり催促したりする場合、「その後どうなりましたか?」「どうなってますか?」「まだですか?」といった直接的な言い方をしてしまうと、相手を不快な気持ちにさせる可能性が高いです。

「その後いかがでしょうか」は、状況を知りたい旨を丁寧に伝えられるフレーズで、相手を責めたり急かしたりする印象を与えず、進捗確認やリマインドを行いたい時にぴったりな表現です。

また、商談が終わったあと、取引先に後追いメールを送る際にも使用されるケースが多いです。商談の時間を設けてくれたことへの感謝の気持ちを伝えたうえで「その後のご検討はいかがでしょうか?」と添えれば、相手がどのように考えているのか聞ける可能性があります。

このように「その後いかがでしょうか」というフレーズは、目上の人に対してもさまざまなビジネスシーンに使えるので、適切な使い方を知っておくと損はないでしょう。

「その後いかがでしょうか」の意味と語源

「その後いかがでしょうか」は、相手に対して丁寧に進捗状況を確認したり催促したりできる表現として知られています。

この言葉は、「その後」「いかが」「でしょうか」の3つが組み合わさっています。

まず、「その後」は、ある出来事が起きたあとの期間を指します。直後に起きた短い出来事や長い時間おこなわれた出来事など期間の長さを問わず示せる表現です。

「如何(いかが)」は、「いかにか」を音変化させた言葉となります。コトバンクの「デジタル大辞泉」によると、「いかが」の意味は以下の通りです。

 状態・意見などについてたずねるさま。どう。どのように。

出典: コトバンク(デジタル大辞泉)「 「如何」の意味・読み・例文・類語」(参照 2025-01-03)

「でしょうか」は、丁寧な断定の助動詞「です」の未然形である「でしょ」と推量の助動詞「う」が組み合わさった「でしょう」に、疑問形の「か」をプラスしたもので、不確かなことを丁寧に問いただす意味を持つ表現です。

このことから、「その後いかがでしょうか」は、ある出来事が起きたあとで相手に意見や判断を求める際に使う「その後どうですか」を柔らかいニュアンスで表した言葉となります。

「その後いかがでしょうか」の使用例

「その後いかがでしょうか」の使用例を解説します。

先述した通り、「その後いかがでしょうか」が使われるビジネスシーンは以下の通りです。

  • 案件や作業の進捗状況を確認する時
  • 催促する時

    各場面の使用例をご紹介します。

    【使用例1】上司に提出した企画書チェックの進捗状況を確認する時

    • 上司:新規プロジェクトの企画書の提出ありがとうございます。確認します。

    ~後日~

    • あなた:先週提出した企画書の件ですが、その後進捗状況はいかがでしょうか。修正点などございましたら、お手数ですがご教示いただけますと幸いです。

    【使用例2】取引先に提示した見積りに関する回答を催促する時

    • 取引先:〇〇(サービス名)をお見積もりいただきありがとうございます。社内で検討させていただきます。

    ~後日~

    • あなた:先日お送りいたしました〇〇(サービス名)のお見積もりの件ですが、その後のご検討状況はいかがでしょうか。ご不明点などございましたら、お気軽にご相談いただけますと幸いです。

    「その後いかがでしょうか」を使って何か作業を催促する際は、「お手数ですが」「お忙しいところ恐縮ですが」といったクッション言葉を添えることで、より柔らかい印象を与えられます。

    進捗確認や催促する場合、社内・社外を問わず相手の立場を配慮した丁寧な表現を心がけましょう。

    「その後いかがでしょうか」をビジネスメールで使う時の注意点

    「ご自愛ください」を使う時の注意点

    「その後いかがでしょうか」は、相手に進捗状況を確認したり、作業の催促をしたりする際に便利な丁寧表現ですが、使い方を間違えると相手に不快感を与える可能性があります。

    「その後いかがでしょうか」をビジネスメールで使う時の注意点は以下の通りです。

    • クッション言葉を用いて丁寧な言葉を心がける
    • 連絡の行き違いがある可能性を考慮する
    • 催促したい内容を明確にする

    それぞれ詳しく解説していくので、正しい使い方を学んでいきましょう。

    【注意点1】クッション言葉を用いて丁寧な言い方を心がける

    「その後いかがでしょうか」を使う際、クッション言葉を用いて丁寧な言い方を心がけるようにしましょう。

    メールで案件の進捗確認や催促をする時は、相手の立場を尊重し、上から目線にならないように配慮を示せるかどうかが重要です。

    「〇〇の件、その後いかがでしょうか。」と要件を述べるだけでは相手に敬意や配慮が伝わりにくいです。そのため、「〇〇の件、その後いかがでしょうか。お手数おかけしますが、ご確認いただけますと幸いです。」といったように、クッション言葉を添えてきつめの表現を和らげる必要があります。

    「その後いかがでしょうか」は、基本的に相手に対して丁重に何かをお願いするシーンで使用されます。お願いするシーンで特に使用されるクッション言葉は以下の通りです。

    • お手数おかけいたしますが
    • 大変恐れ入りますが
    • 可能であれば
    • ご面倒をおかけしますが
    • お忙しいところ恐縮ですが

    「その後いかがでしょうか」を使って催促メールを作る際は、「確認してください」「返信してください」といった直接的な表現を避け、「ご確認いただけますと幸いです」「ご一報いただけますでしょうか」といった柔らかい言い回しを意識するのも大切です。

    相手に角の立たない伝え方は、良好なビジネス関係を築くための必須ポイントと言えます。

    【注意点2】連絡の行き違いがある可能性を考慮する

    「その後いかがでしょうか」を使ってメールで進捗確認や催促する場合、連絡の行き違いが発生している可能性も考慮しなければいけません。

    たとえば、相手からの返信が迷惑メールフォルダに入っていたせいで返信が来ていることに気づけなかったり、最初に送ったメールが送信エラーで相手に届いていなかったり、何かしらのトラブルで連絡が滞っているケースがあります。

    こちらのミスで連絡が滞っていたのであれば、「その後いかがでしょうか」と再度確認を求めたり催促したりするのは、相手に失礼です。そのため、連絡の行き違いが起きていないか確認してから催促メールを送るようにしましょう。

    また、タイミングが合わず連絡の行き違いが発生していることを考慮して、「本メールと行き違いになっている場合は、何卒ご容赦くださいませ」といった一文を入れておくのも一つの手です。

    万が一行き違いだったとしても、相手を不快な気持ちにさせるリスクが減ります。

    【注意点3】催促したい内容を明確にする

    すでに相手と何回かやり取りしたうえで進捗確認や催促メールを送る場合、どの案件の何をお願いしたいのか明確に伝えることが重要です。

    メールで催促したい内容を明確に伝える方法は以下の通りです。

    • 件名に催促したい内容を入れる
    • 過去に送ったメールの中から催促したい内容を引用する

    件名を入れる際は、「【〇〇の件】進捗状況のご確認」「【再送】〇〇ご提出のお願い」など、どのようなアクションを求めているのか端的にわかる内容にしましょう。

    また、過去に催促内容に関するメールを送っているのであれば、そのメール文を引用したうえで再送するのもありです。最初にいつどのタイミングでお願いしていたのか相手に知ってもらえるのはもちろんのこと、相手が過去のメールをさかのぼって確認する手間が省けるメリットもあります。

    進捗確認や催促メールを送る際は、何を要求したいのかわかりやすい書き方を意識しましょう。

    ビジネスメールでの「その後いかがでしょうか」を言い換えた使用例文

    「その後いかがでしょうか」は、以下の表現に言い換えられます。

    • お困りごとはございませんでしょうか
    • ご確認いただけましたか
    • その後の状況はいかがでしょうか

    状況や相手に応じて適切な表現を選ぶことは、ビジネス上、必要不可欠と言えます。

    仕事の進捗状況を確認したい時や何かを催促したい時、それぞれどのように使えばいいのか詳しく解説するので、ぜひご覧ください。

    【例文1】「お困りごとはございませんでしょうか。」

    相手が「確認したか」を状況を確認したい時、リマインドもかねて使える角が立ちにくい表現です。

    主に取引先とのやり取りで用いる表現で、送付した資料や提案書、メールなどで期限が迫っている際に、リマインドもかねてやんわりと状況を尋ねることができます。

    参考
    件名:【〇〇資料の件】進捗状況のご確認

    株式会社〇〇
    〇〇様

    いつもお世話になっております。
    △△株式会社の▢▢です。

    先日、ご依頼をさせていただきました資料につきまして、
    お困りごとやご不明点などございませんでしょうか。
    いよいよ〇日にキックオフミーティングとなりますが、
    弊社のほうでできることがございましたらお知らせくださいませ。

    ご多用のところ恐れ入りますが、引き続き何卒よろしくお願いいたします。

    【例文2】「ご確認いただけましたか」

    「ご確認いただけましたか」は、相手に何かを確認したかどうかを聞きたい時に適した丁寧表現です。

    「見る」という意味が強い「ご覧になりましたか」より、さまざまなシチュエーションで使えます。

    ここでは、未入金の取引先に「ご確認いただけましたか」を使って督促メールを送る場合の例文をご紹介します。

    参考
    件名:【重要】〇月分入金のご確認

    株式会社〇〇
    〇〇様

    いつもお世話になっております。
    △△株式会社の▢▢です。

    〇月末日送付の〇月分の請求書につきまして、ご確認いただけましたでしょうか。
    もしご確認できない場合は、あらためて請求書を送付させていただきますのでお知らせください。
    また、行き違いですでにご入金が完了していましたら失礼をご容赦ください。

    お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。

    【例文3】「その後の状況はいかがでしょうか」

    「その後の状況はいかがでしょうか」は、相手が今どんな状況なのか知りたい時に適した丁寧な表現です。

    「その後いかがでしょうか」に「状況」を入れることで、自分の都合のみを主張しているような印象を与えにくくなります。仕事の進捗状況を確認したり何かを催促したり、相手への配慮を示す必要がある場面でも使いやすいです。

    ここでは、期限が迫っているものに対してリマインドを兼ねた「その後の状況はいかがでしょうか」を使ったビジネスメール例文をご紹介します。

    参考
    件名:社内イベント「〇〇」の出欠確認のお願い

    〇〇課 △△部長
    お疲れ様です。〇〇課の△△です。

    先日展開しました社内イベント「〇〇」の出欠確認につきまして、その後の状況はいかがでしょうか。
    本件の期限が昨日x月x日までとなっておりました。
    現在ご対応いただいている最中でしたら恐縮ですが、本日中にご確認いただけますと幸いです。

    ——————–
    送付済みのメールの引用文
    ——————–

    ご多用のところお手数をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

    「その後いかがでしょうか」のビジネスメールでの英語表現をご紹介

    「その後いかがでしょうか」の英語表現として、「How have things been after that?」が挙げられます。

    「How have things been」は、「調子はどうでしたか」という意味を持ち、「その後」と訳される「after that」と組み合わせると、「その後の調子はどうですか」になります。ビジネスの場合、主に案件の進捗確認をしたい時のフォーマルな表現として使われる機会が多いです。

    また、他には「追跡する」「再確認する」という意味を持つ「follow up」が、柔らかく催促する場面や進捗を確認する場面で使われます。

    さらに、「私は~について知りたい」という意味を示す「I would like to know~」も、「その後いかがでしょうか」に近い使い方が可能です。

    「その後いかがでしょうか」は、相手に今どんな状況なのか知りたい旨を遠まわしに伝えられる表現なので、特定の物事について知りたい旨を丁寧に表現できる「I would like to know~」も言い換えられる英語表現と言えます。

    以下は、「その後いかがでしょうか」に近い使い方ができる英語表現の例文です。

    • How have things been after that? (その後の状況はいかがでしょうか。)
    • This email is to follow up with you on the quotation that I provided you last week.(このメールは先週お送りしたお見積りのご確認状況をお伺いさせていただくためのものです。)
    • I would like to know about the current situation.(現在の状況を教えてください。)

    「その後いかがでしょうか」は進捗確認や催促する時に使える表現

    【おさらい】

    • 主に仕事の進捗確認や催促をする場面で使われる
    • 上司や取引先といった目上の人にも使える
    • クッション言葉を添えて丁寧な言い回しを心がける

    「その後いかがでしょうか」は、主に仕事の進捗を確認したり回答や提出などを催促したりする際に使える丁寧表現です。

    上司や取引先といった目上の人に対しても使用できるため、相手への配慮を示しながら状況を確認できる便利なフレーズとして、さまざまなビジネスシーンで用いられます。

    また、ビジネスメールで「その後いかがでしょうか」を使用する場合、直接的な表現を避け、「恐れ入りますが」「お手数おかけいたしますが」といったクッション言葉も入れることで、さらに柔らかいニュアンスになります。

    適切な言葉遣いができるかどうかは、良好なビジネス関係を築くうえで重要なポイントです。

    状況に応じて表現を使い分けながら、円滑にコミュニケーションを取っていきましょう。

    「唐突なお願い」の使い方|急なお願いをする時のビジネスやメールでの表現

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