日本では学歴を重視する風潮が今も根強く残っているため、中卒の方が就職や将来の選択肢で思わぬ壁にぶつかることもあります。
例えば、「学歴が低いから」と評価されにくかったり、挑戦のチャンスが限られたりすることも珍しくありません。
しかし、自分の強みや興味を活かして柔軟に道を切り拓くことは十分に可能です。
本記事では、中卒の方がこうした現実を理解しつつ、自分らしく前向きに生きていくためのポイントや、おすすめの職業についてわかりやすく解説します。
学歴に左右されない自分に合った生き方を一緒に考えていきましょう!
中卒の年収および正規雇用率を高卒・大卒と比較

学歴によって収入や雇用形態にどのような違いがあるのかを把握しておくことは、将来の選択肢を考えるうえでとても重要です。
ここでは、中卒・高卒・大卒の年収や正規雇用率を比較し、現在の社会における状況を客観的に見ていきましょう。
中卒は高卒・大卒よりも平均年収が低い
はじめに、厚生労働省が作成した「賃金構造基本統計調査」より、学歴別の平均年収を紹介します。
なお、中卒に関しては平成18年度の情報、高卒・大卒に関しては令和6年度の情報をもとに平均年収を算出しています。
学歴別の平均年収 | |
---|---|
中卒 | 約336万円 |
高卒 | 約375万円 |
大卒 | 約501万円 |
このデータを見ると、中卒は高卒・大卒に比べて平均年収がやや低い傾向があります。特に大卒の平均年収とは160万円程度の差があるため、初任給や昇給制度などの違いが背景にあると考えられます。
ただし、すべての職種・業界でこの通りになるわけではなく、スキルや働き方次第で年収は大きく変わる可能性があります。
参考:厚生労働省「平成18年度賃金構造基本統計調査 結果の概況」(参照 2023-12-05)
厚生労働省「令和6年度賃金構造基本統計調査 結果の概況」(参照 2025-07-14)
中卒は高卒・大卒よりも正規雇用率が低い
厚生労働省の「令和5年若年者雇用実態調査の概況」をもとに、中卒・高卒・大卒別で調査した学歴別の正規雇用率の結果は以下の通りです。
学歴別の正規雇用率 | |
---|---|
中卒 | 34.0% |
高卒 | 63.5% |
大卒 | 87.3% |
このように、学歴が高いほど正規雇用率も高くなる傾向があります。
実際、「高卒以上」といった条件が設定された求人が多いため、中卒の方は選べる選択肢がやや限られることがあります。
とはいえ、資格の取得やスキルの習得、実務経験を重ねることで、正社員として働く道を切り拓いている中卒の方もたくさんいます。
学歴だけで将来が決まるわけではないということも、忘れずに持っておきたい視点です。
参考:厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査の概況 現在の就業状況」(参照 2025-07-14)
中卒で就職するデメリット

中卒の方が働く際、高卒・大卒と比べて年収や正規雇用率が低くなりやすい傾向があることは、すでにご紹介しました。
しかし、それ以外にも中卒で就職する際に直面しやすい壁がいくつかあります。ここではその主な理由を整理しながら、なぜそうなっているのか、社会的な背景にも解説していきます。
中卒向けの求人数が少ない
そもそも中卒で応募ができる正規雇用の求人数が少なく、倍率が高くなっているため、中卒でも一部の人しか正規雇用で働けない実態があります。
厚生労働省がまとめたデータによると、高卒と中卒で求人数は以下のような差があります。
中卒 | 高卒 |
---|---|
1,081人 | 443,980人 |
参考:令和6年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況」取りまとめ(7月末現在)(参照 2025-07-14)
このように、中卒向けの求人数は高卒と比べて少ないため、希望の業界や職種に出会いにくく、競争率も高まりがちです。
なぜ中卒の募集が少ないのでしょうか。現状を打開するためにも、社会的な背景をご紹介します。
採用の際に学歴を重視する企業が多いため
採用の場では、「高卒以上」「大卒以上」といった応募条件を設ける企業が多く存在しています。特に大手企業や有名企業ほど、書類選考の段階で学歴を足切り条件として使う傾向があります。
これは、「学歴が高い=努力を重ねてきた証」と見なす文化が今も根強く残っているからです。また、学歴を持っていることで一般的な基礎学力や教養を前提とした教育がスムーズになるという考えから、企業側が一定の学歴を求めることもあります。専門性が低い非正規雇用での求人が多いため
専門性が低い非正規雇用での求人が多いため
中卒向けの求人は、どうしても専門知識をあまり必要としない仕事に集中しがちです。その結果、契約社員や派遣社員など非正規での募集が多く、安定性や待遇面で不利になりやすいという傾向があります。
スキルや資格の取得が不十分とみなされがちな中卒の立場では、即戦力としてよりも補助的な立場での採用になりやすいのが現状です。
就職に必要な資格が取得できない場合がある
高収入・安定した仕事に就くうえで資格が必要な場面も多くありますが、最終学歴が中卒であるがゆえに取得できない資格が存在します。
中卒者が取得できない資格は以下のようなものが挙げられます。
中卒では取得できない資格
- 教員免許
- 医師免許
- 薬剤師免許
栄養士免許医療職や教育職を中心に、一部の資格は、専門学校や大学などの養成機関に通うことが前提で、その入学資格に「高卒以上」が求められるケースが多いためです。
もし、中卒の方が目指そうとする場合、達成しないといけない条件が、高卒以上に比べると多い点がハードルになるでしょう。
学歴差別を感じることもある
企業によっては、中卒に対して「学習意欲が低い」「常識がない」といったネガティブなイメージを持っている場合が多いです。このように心無い差別や偏見に悩まされ、たとえ就職できたとしても、職場に馴染めずに退職してしまう中卒者もいます。
また、学歴差別の傾向がある業界や職種に就職した場合、出世が難しくなるデメリットもあります。学歴を重視する企業は高学歴者を出世の対象にするケースが多いので、中卒者は自分の頑張りに見合った昇給・昇進が難しいです。
失敗しない中卒の生き方

中卒は高卒や大卒に比べてデメリットも多く、就職で不利に働きやすい場面があります。しかし、考え方や行動次第で、学歴に関係なく有意義な人生を送れます。
ここでは、失敗しない中卒の生き方のポイントをご紹介しているので、自分の現状を打破したい方はぜひご覧ください。
中卒はとにかく働いてお金を貯める
中卒にとって最初の強みは「若さと体力」です。若いうちは給料の高い傾向にある体力仕事もこなしやすく、学歴に関係なくがむしゃらに稼ぎやすい環境が整っています。
とにかく働いてお金を貯めることで、人生の選択肢を増やすことができます。
- 転職のタイミングも自分で選べる
- 資格取得や進学など、将来の投資ができる
- 病気などのトラブルにも備えられる
等々
特に効率的にお金を貯めたい場合、前述の建設業をはじめとした肉体労働系は若さと体力を活かし稼ぐことができます。また、成果主義のナイトワークであれば、オフィスワークや経営スキルを磨くこともでき、長い目で見て活躍できるためおすすめです。
中卒の就職は厳しい道のりであることを認める
残念ながら、中卒は高卒や大卒より就職の難易度が上がるのは事実です。
応募できる職種が限られたり、希望する仕事に就けなかったりすることもあります。
そういった中で厳しい現実を受け止めた上で、どう行動すべきかを考えることが大切です。
- 資格を取って選べる仕事を増やす
- 高卒認定を目指して進学の道を開く
- やりたくない仕事も「経験」として捉える
このように工夫をしたり努力を重ねていくことで、人生は確実に前進します。
常に未来のことを考える
学歴に関係なく、これからどう生きていくかが人生を大きく左右します。中卒という立場で進路や働き方に迷うことや、不安を感じるのは自然なことです。
そんなときこそ「今の自分にできること」「これからどうなりたいか」に目を向けることが大切です。
たとえば、興味のある分野の資格に挑戦したり、少しずつでも仕事の経験を積むこと、そうした日々の積み重ねが、将来の選択肢や可能性を広げてくれます。
すぐに結果が出るわけではなくても、日々の選択が未来につながっていきます。
今の選択が未来をつくると信じて、一歩ずつ進んでいきましょう。
自分のペースで前に進めば、必ず自分らしい生き方にたどり着けます。
仕事の幅を広げるために努力を惜しまない
学歴に関係なく、仕事の幅を広げるためには努力が大切です。積極的に新しい知識やスキルを身につけることで、さまざまな仕事に挑戦できる可能性が広がります。
努力の積み重ねにより、同僚や後輩と切磋琢磨しながら実力を伸ばし、収入アップや昇進といったチャンスをつかみやすくなります。
こうして仕事の幅を広げるために積み重ねた努力は、将来的に自分のキャリアや人生に大きな価値をもたらすでしょう。
資格取得して希望の職種に就職する
IT業界や福祉業界、建設業界をはじめとした実力を重んじる業界は、学歴に関係なく稼げるチャンスがあります。学歴よりも経験やポテンシャルを重視する傾向があり、スキルや実績さえあれば学歴を問わず収入アップが可能です。
スキル重視の業界で長く活躍するためには、資格を取得することが大切です。未経験者を採用して資格取得を支援してくれる企業も多いので、あらかじめ資格を取らなくてもOKなケースもあります。
中卒ならではのメリットにも目を向けてみる
これまでは中卒の不利な点に注目していましたが、中卒にはメリットがあります。主なポイントは以下の通りです。
- 若さを生かして就活できる
- 高卒・大卒と比べて社会人歴が長い
学費がかからない中卒者は高卒・大卒に比べて早く社会に出ており、その分社会人としての経験を積む時間が長くなります。転職を考え始めるタイミングも比較的早く、若いうちに新しい環境に挑戦できるのも強みです。
企業側も若い人材は仕事の覚えが早く、職場になじみやすいと考えるため、採用ニーズが高い傾向にあります。また、学歴不問の求人ではスキルや経験が重視されるため、一つの業界や職種で長く働いた経験があれば、中卒であっても転職市場で有利になる可能性があります。
さらに、金銭面のメリットとしては、早く働き始める分、総給与が多くなる点が挙げられます。たとえば、大卒の人が22歳から働き始めるのに対し、中卒の人はその分早くから収入を得ているため、総支給額で比較すると40歳までに追いつく計算になります。
参考:厚生労働省:平成18年賃金構造基本統計調査(全国)結果の概況(参照 2023-12-05)
また、大学・専門学校などに通う学費がかからない点も金銭的なメリットとして挙げられます。大学に通いながら貸与奨学金を借りる場合は、月々2万円弱の学費の返済が40歳まで続くこともあります。
早く賃金を得ることができ、学費がかからずお金が自由に使えると考えると、中卒は金銭的にかなり大きなメリットがあると言えるでしょう。
学歴に左右されない仕事の特徴と選び方

中卒で就職するなら、学歴に左右されない仕事を選ぶのがおすすめです。学歴に左右されずに中卒が活躍できる仕事の特徴は以下の5つです。
- 参考
- 【特徴①実力が評価される仕事】
WEBデザイナー、美容師 など
【特徴②資格や経験を活かせる仕事】
介護士、准看護師 など
【特徴③コミュニケーション能力重視の仕事】
接客スタッフ、ウェディングプランナー など
【特徴④肉体労働・職人系の仕事】
漁師、建設現場や工事現場の作業員 など
【特徴⑤独立・フリーランスが可能な仕事】
調理スタッフ、Webライター など
そして、これらの仕事を選ぶ際の判断基準も確認して、自分に合う仕事を選ぶようにしましょう。
興味が持てる
業務内容に興味が持てるかどうかは、仕事選びの重要な基準です。自分にとって興味が持てる分野・内容であれば、意欲を持って仕事に取り組めるので、高いモチベーションを保てます。
どんなに給与が高くても、意欲が湧かない仕事を続けるのは難しいため、興味を持てる仕事に就くことは、仕事を長続きさせる重要なコツでもあります。
また、興味がある分野は自然と学ぶ意欲も湧き、必要な知識やスキルをスピーディーに習得できる可能性も高いです。
得意or無理なくできる
自分が得意なことを仕事にすれば、早いうちから活躍しやすく、自己肯定感も高まります。
また、精神的・肉体的に無理なくできる仕事であるかどうかも大事なポイントです。自分のキャパシティを超えて努力し続けないといけない仕事は、無理をしすぎて心身に支障をきたしてしまうケースがあります。
自分にとって無理のない努力とはどのようなものかを見極め、自身の特性に合った仕事を見定めることが大切です。
やりがいを感じられる
やりがいとは、仕事を通して得られる達成感を指します。
たとえば、自分の頑張りが会社の売上に直結する仕事や、人から面と向かって感謝されやすい仕事などは、やりがいを感じやすい仕事の代表例です。
やりがいを感じる瞬間は人それぞれなので、これまでの仕事や日々の生活で、自分はどんなときに達成感を感じるのかを考えて、仕事を選ぶようにするのがおすすめです。
役立っていると実感できる
自分の仕事が役に立っていると実感できるかどうかも、人によっては働くうえで大切なポイントになります。
役に立つとは、他人や社会のためになる場合だけではなく、自分のためになる場合も当てはまります。たとえば、十分な給料を得られる仕事は、自分の生活を豊かにする助けとなります。
仕事が誰の役に立っているとうれしいかを考え、そのニーズを満たせる仕事を選んでみるのも手です。
誇りを持って働ける
自分自身が誇りや自信を持てる仕事は、モチベーション維持につながります。たとえば、社会への貢献度が高い仕事や、専門性の高い高収入な仕事などが挙げられるでしょう。
自信や誇りを持って取り組める仕事は、自己肯定感が高まって充足感を得られるので、長続きしやすいです。
また、周りの人に自分の仕事を肯定してもらえると、働くうえでの原動力になります。家族・友人などの親しい人に対して誇れるかどうかを基準に、仕事を選ぶのも一つの選択肢でしょう。
中卒におすすめの職業

ここからは、中卒におすすめの職業を「資格のあり・なし」別にご紹介します。
仕事の特徴や向いている人の特徴もあわせて解説するので、ぜひ仕事選びの参考にしてみてください。
【就職しやすい職業1】調理スタッフ
調理スタッフは、主にレストラン・カフェなどで、調理師の指示を受けながら食材の下処理、食器や調理器具の準備・片付け、簡単な調理などをするのが主な仕事内容です。料理の提供やテーブルの後片付け、清掃などを行う場合もあります。
飲食業界は人手不足の傾向が強く、学歴や特別な資格がなくても就職しやすい業界です。
【仕事の特徴】
- 実力が評価される仕事
- 資格や経験を活かせる仕事
- コミュニケーション能力重視の仕事
- 肉体労働・職人系の仕事
- 独立・フリーランスが可能な仕事
【こんな人におすすめ】
- 人に食を提供することにやりがいを感じる人
- 興味を持って食に関する知識を学べる人
- 立ち仕事をこなせる体力がある人
【就職しやすい職業2】漁師
漁師は漁船に乗り、網下ろしや網の巻き上げ、魚介類の水揚げ・仕分け、漁船の清掃・点検・修理などを行うのが主な仕事内容です。漁業には「沿岸漁業」「沖合漁業」「遠洋漁業」の3種類があり、それぞれ船の行き先や所要日数は異なります。
何よりも体力や忍耐力が求められる仕事のため、学歴は関係なく中卒も活躍できる可能性が高いです。
【仕事の特徴】
- 実力が評価される仕事
- 資格や経験が活かせる仕事
- コミュニケーション能力重視の仕事
- 肉体労働・職人系の仕事
- 独立・フリーランスが可能な仕事
【こんな人におすすめ】
- 人々の食を支えることに誇りを持っている人
- 自然の変化に適応し、臨機応変に対応できる人
- 体力や忍耐力に自信がある人
【就職しやすい職業3】施工管理職
施工管理職は、予算作成や、書類作成、現場の品質・安全管理といった建設工事に関する業務全般の管理が主な仕事内容です。工事の現場監督と混同されやすい職種ですが、仕事内容はまったく異なります。
施工管理技士を名乗るには資格の取得が必要ですが、学歴不問で取得できる資格なので、中卒も目指しやすい仕事です。
【仕事の特徴】
- 実力が評価される仕事
- 資格や経験を活かせる仕事
- コミュニケーション能力重視の仕事
- 肉体労働・職人系の仕事
- 独立・フリーランスが可能な仕事
【こんな人におすすめ】
- 綿密なスケジュール管理ができる人
- 円滑なコミュニケーションで細かな点まで確認できる人
【就職しやすい職業4】建設現場や工事現場の作業員
建設現場や工事現場の作業員は、建設工事・土木工事の現場において、小型の重機械やベルトコンベアなどを使った掘削・盛土、コンクリートの打ち込み・締固め、ブロック・石の運搬作業、重機械作業、鉄筋型枠組立てなどを行います。
屋外での作業に耐える体力や精神力が重視される仕事なので、学歴を問われることは少なく、中卒も活躍しやすいです。
【仕事の特徴】
- コミュニケーション能力重視の仕事
- 肉体労働・職人系の仕事
- 独立・フリーランスが可能な仕事
【こんな人におすすめ】
- 技術に興味を持っていて意識的に学べる人
- 形が残る仕事にやりがいを感じる人
- 屋外での作業をこなす体力がある人
【就職しやすい職業5】塗装屋
塗装屋は、建築物の塗装作業や、仕様書や施工計画書の作成が主な仕事内容です。また、車体整備工場に勤務する場合は、自動車のフレームの損傷やボディの傷・へこみの修復、修復箇所の塗装作業を行います。
特定の学歴や資格は不要のため、就職の難易度が低く、手に職をつけられる仕事をしたい中卒にもおすすめの仕事です。
【仕事の特徴】
- 実力が評価される仕事
- 資格や経験を活かせる仕事
- 肉体労働・職人系の仕事
- 独立・フリーランスが可能な仕事
【こんな人におすすめ】
- 細かなところまで気を配れる人
- 臨機応変に対処法を考えられる人
- 自分の作業の仕上がりにやりがいを感じる人
【就職しやすい職業6】トリマー
トリマーは、ペットショップや動物病院などで、ペットの毛のカット、シャンプー・リンス、耳掃除、爪切り、健康管理などを行うのが主な仕事内容です。
求人によっては専門学校卒の学歴やトリミングの経験が必要な場合もありますが、学歴・資格不問の求人もあるので、中卒でも目指せる仕事と言えます。
【仕事の特徴】
- 実力が評価される仕事
- 資格や経験を活かせる仕事
- コミュニケーション能力重視の仕事
- 独立・フリーランスが可能な仕事
【こんな人におすすめ】
- 相手の要望をくみ取れる人
- 美的センスがある人
- 動物に対して愛情をもって対応できる人
【就職しやすい職業7】Webデザイナー
Webデザイナーは、Webサイトのデザイン・制作を行うのが主な仕事内容です。場合によっては、プログラム言語を使ってWebサイトの構築に携わることもあります。
学歴や資格は必須ではなく、デザインセンスとIllustratorやPhotoshopといったグラフィックソフトの操作スキルがあれば、中卒も活躍できる可能性が高いです。
【仕事の特徴】
- 実力が評価される仕事
- 資格や経験を活かせる仕事
- コミュニケーション力重視の仕事
- 独立・フリーランスが可能な仕事
【こんな人におすすめ】
- クリエイティブな作業にやりがいを感じる人
- 他人の考えを深掘りして聞ける人
- 好奇心旺盛で新しいことを取り入れるのが好きな人
【就職しやすい職業8】Webライター
Webライターは、クライアントの要望に沿ってWeb上に掲載する記事の執筆を行うのが主な仕事内容です。扱うジャンルはビジネス、経済、金融、医療、芸能、社会、スポーツ、恋愛など多岐にわたります。
文章力や情報収集能力、SEOの知識などが求められますが、学歴不問かつ無資格でもOKなので中卒者もなれる仕事です。
【仕事の特徴】
- 実力が評価される仕事
- コミュニケーション力重視の仕事
- 独立・フリーランスが可能な仕事
【こんな人におすすめ】
- 相手の要望をくみ取って形にするのが得意な人
- 幅広い分野にアンテナを張って情報収集ができる人
- 自分の文章が多くの人に読まれることにやりがいを感じる人
【就職しやすい職業9】介護職
介護職は、日常生活を送るのが困難な人に対して、身の回りのお世話や自立した生活を送れるように援助をするのが主な仕事内容です。
介護業界は常に人手不足の傾向もあり、学歴を問わず働ける求人が豊富です。
資格がないと従事できない職種もありますが、資格・経験なしで始められる業務も多くあります。
【仕事の特徴】
- 実力が評価される仕事
- 資格や経験を活かせる仕事
- コミュニケーション能力重視の仕事
- 肉体労働・職人系の仕事
【こんな人におすすめ】
- 困っている人を支えることにやりがいを感じる人
- 体力や忍耐力に自信がある人
- 観察力や集中力に長けている人
【就職しやすい職業10】営業職
営業職は、自社の製品・サービスの営業活動を行うのが主な仕事内容です。取引相手は勤務先によって異なり、個人や会社、自治体など、さまざまです。
学歴や経験よりも営業実績が重視されるため、スキル次第で中卒から活躍できる可能性が高く、実績を出せれば給与アップにつながりやすい職業でもあります。
【仕事の特徴】
- 実力が評価される仕事
- 資格や経験を活かせる仕事
- コミュニケーション能力重視の仕事
【こんな人におすすめ】
- 会社の利益に貢献することにやりがいを感じる人
- 説明やプレゼンが得意な人
- 実力勝負の世界で稼ぎたい人
【就職しやすい職業11】システムエンジニア・プログラマー
システムエンジニアは、クライアントの要望をヒアリングして、ソフトウェアを設計・開発するのが主な仕事内容です。プログラマーは、システムエンジニアから渡される設計図の指示通りにプログラミングを行います。
IT業界は専門知識が求められるものの、学歴不問の求人も多いため、未経験の中卒者も採用される可能性があります。また、スキル重視の業界なので、実務経験を積むと学歴に関係なくキャリアアップしやすいのも特徴です。
【仕事の特徴】
- 実力が評価される仕事
- 資格や経験を活かせる仕事
- コミュニケーション能力重視の仕事
- 独立・フリーランスが可能な仕事
【こんな人におすすめ】
- 論理的な思考が得意な人
- 周囲とのコミュニケーションが苦にならない人
- 自発的に最新知識やスキルの習得ができる人
【就職しやすい職業12】事務
事務の仕事内容は、書類の作成・整理、電話・メール対応、郵送物の発送・受け取り、データ入力、台帳管理、届出書類の管理、社内備品の管理、来客応対など多岐にわたります。
特に学歴や資格は必要なく、未経験でも応募できる求人が多いので、これまでデスクワークをしたことがないという中卒の人にもおすすめです。
【仕事の特徴】
- 資格や経験を活かせる仕事
- コミュニケーション能力重視の仕事
- 独立・フリーランスが可能な仕事
【こんな人におすすめ】
- ルーチンワークが得意な人
- 部署の垣根を超えてコミュニケーションができる人
- 陰から人を支えることが好きな人
【就職しやすい職業13】経理
経理は会社全体のお金の流れを可視化・管理する業務を担当します。社員の給与計算、売上管理、請求書・決算書類の作成などが主な仕事内容で、会計監査や税務調査の立ち会いを行う場合もあります。
学歴や資格は必須ではなく、中卒も就職できる職業です。簿記や決算、財務に関する知識や業務経験があると、早期から活躍出来る可能性が高いです。
【仕事の特徴】
- 資格や経験を活かせる仕事
- コミュニケーション能力重視の仕事
- 独立・フリーランスが可能な仕事
【こんな人におすすめ】
- 理路整然と物事を考えられる人
- 几帳面で細かい作業が得意な人
- 数字に強い人
【就職しやすい職業14】清掃員
清掃員は、オフィスビルや商業施設、学校、病院などの清掃を行うのが主な仕事内容です。壁や床、天井、ドア、ガラス、トイレなどの清掃のほか、トイレットペーパーの補充、ごみ回収も行います。
学歴・資格は不問かつ、未経験歓迎の求人が多数なので、中卒も就職しやすい職業です。
【仕事の特徴】
- 実力が評価される仕事
- 肉体労働・職人系の仕事
- 独立・フリーランスが可能な仕事
【こんな人におすすめ】
- 細部まで見落とさずに丁寧な作業ができる人
- 決められた手順に従う作業が得意な人
- 人の生活を支えることにやりがいを感じる人
【就職しやすい職業15】警備員
警備員は、警備対象の施設を巡回し、事故や不法侵入の防止、早期発見、トラブル対応などを行うのが主な仕事内容です。「施設警備(1号警備)」「交通誘導警備・雑踏警備(2号警備)」「輸送警備(3号警備)」「身辺警備(4号警備)」の4つに分類され、それぞれ警備対象や仕事内容は異なります。
学歴不問で応募できる求人が多く、中卒者も就職しやすい職業です。資格を取得すると、業務の幅が広がり、キャリアアップしやすいのも特徴と言えます。
【仕事の特徴】
- 資格や経験を活かせる仕事
- 肉体労働・職人系の仕事
- 独立・フリーランスが可能な仕事
【こんな人におすすめ】
- 状況を判断して冷静に行動できる人
- 責任感が強い人
- 資格取得に熱心に取り組める人
【就職しやすい職業16】ナイト系スタッフ
ナイト系スタッフは、接客、電話応対・予約の手続き、備品の補充、キャストの待機室の清掃、公式サイトやメルマガの更新など、店舗運営のために必要な業務全般が仕事内容です。ポジションによっては、キャストの面接を担当する場合もあります。
実力主義の業界なので学歴・経験不問の求人が多く、中卒で活躍できる可能性が高い仕事です。
【仕事の特徴】
- 実力が評価される仕事
- コミュニケーション能力重視の仕事
- 独立・フリーランスが可能な仕事
【こんな人におすすめ】
- 実績重視の仕事にやりがいを感じる人
- 接客が苦にならない人
- 気配りができてマメな人
【就職しやすい職業17】ウェディングプランナー
ウェディングプランナーは、結婚式を考えているお客さんに対して、要望のヒアリングや相談対応、企画・提案、費用の見積もり、挙式の手配、挙式当日の調整・進行管理などを行うのが主な仕事内容です。
必須資格はなく、学歴不問の求人も多いので、中卒も就職可能な仕事です。
【仕事の特徴】
- コミュニケーション能力重視の仕事
- 独立・フリーランスが可能な仕事
【こんな人におすすめ】
- 人を喜ばせるのが好きな人
- マルチタスクや進行管理が得意な人
- 細部まで気を配れる細やかさがある人
【就職しやすい職業18】工場作業員(ライン工)
工場作業員(ライン工)は、部品の加工や組み立て、点検、検査などが主な仕事内容です。基本的に分業体制の職場が多いですが、一人が担当する作業は職場や担当する工程によって異なります。
特別なスキルが不要かつ学歴不問の求人が多く、基本的にマニュアルが用意されているので、中卒・未経験も就職しやすい職業です。
【仕事の特徴】
- 肉体労働・職人系の仕事
【こんな人におすすめ】
- コツコツとした作業が苦にならない人
- 長時間にわたって集中力を維持できる人
- 手順やルールを忠実に守ることができる人
【就職しやすい職業19】(接客スタッフ)
接客スタッフは、飲食店や小売店、ホテル、レジャー施設などで、商品やサービスの案内・販売、利用者からの相談対応といった接客業務全般を行うのが主な仕事内容です。
幅広い業界で需要が高い接客スタッフは、学歴に関係なく働ける場合が多く、中卒からでも始めやすい職業です。
【仕事の特徴】
- コミュニケーション能力重視の仕事
【こんな人におすすめ】
- 相手の様子を観察して要望をくみ取るのが得意な人
- 丁寧な応対が出来る人
- 幅広い年代の人とコミュニケーションができる人
【就職しやすい職業20】コールセンターのオペレーター
コールセンターのオペレーターの仕事内容は、顧客からの電話を受けるインバウンドと、顧客に電話をかけるアウトバウンドの2種類があります。インバウンドの仕事は、製品・サービスに関する問い合わせ対応、受注の受付、相談窓口などです。一方、アウトバウンドは製品・サービスの勧誘、リピーターの獲得、アンケート調査などを行います。
学歴や資格、経験不問の求人が多いので、電話対応が苦にならないのであれば中卒も就職しやすいでしょう。
【仕事の特徴】
- コミュニケーション能力重視の仕事
【こんな人におすすめ】
- 電話対応が得意な人
- 要点を押さえた説明が得意な人
- 対人ストレスの耐性がある人
【資格があれば就職できる職業1】美容師
美容師は、お客さんの要望に沿って髪のカット、パーマ、カラーリング、シャンプーなどを行うのが主な仕事内容です。また、メイクやネイル、着付けを行う場合もあります。
美容師になるには美容師国家試験に合格しなければいけませんが、中卒も資格取得を目指せるルートがあるため、資格取得さえできれば就職できる可能性が高いです。
【仕事の特徴】
- 実力が評価される仕事
- 資格や経験を活かせる仕事
- コミュニケーション能力重視の仕事
- 肉体労働・職人系の仕事
- 独立・フリーランスが可能な仕事
【こんな人におすすめ】
- 相手の要望をくみ取りながら提案するのが得意な人
- トレンドや流行に敏感な人
- スキル磨きへの熱意があり勉強熱心な人
【資格があれば就職できる職業2】准看護師
准看護師は、医師や正看護師の指示に従って、診察の補助や療養者のサポートなどを行うのが主な仕事内容です。
准看護師になるには准看護師学校養成所に入学し、准看護師試験に合格しなければなりません。中卒からでも資格取得を目指せるルートがあるため、資格さえ取得できれば学歴を問わずなれる職業です。
【仕事の特徴】
- 実力が評価される仕事
- 資格や経験を活かせる仕事
- コミュニケーション能力重視の仕事
- 肉体労働・職人系の仕事
【こんな人におすすめ】
- 心身ともにタフな人
- 誇りと責任感を持って仕事ができる人
- 迅速な判断力や行動力に自信がある人
【資格があれば就職できる職業3】消防士
消防士は、火災現場や交通事故現場、災害現場などで火災の消火や人命救助を行うのが主な仕事内容です。
地方公務員にあたる消防士は、高卒程度の学力が求められる公務員試験に合格し、採用される必要があります。自治体によっては受験資格に年齢上限が設けられている場合もありますが、受験資格を満たせば中卒も挑戦できます。
【仕事の特徴】
- 実力が評価される仕事
- 資格や経験を活かせる仕事
- コミュニケーション能力重視の仕事
- 肉体労働・職人系の仕事
【こんな人におすすめ】
- チームでの連携作業が得意な人
- 責任感や行動力がある人
- 迅速な判断力に自信がある人
【資格があれば就職できる職業4】自衛官
自衛官は、自衛隊の一員として、国の災害時に最前線で救助活動を行ったり、領土・領海・領空の安全を守ったりするのが主な仕事内容です。
自衛官の採用試験は年齢や学歴によって受験できる試験が異なります。中卒で受験できる種目は「一般曹候補生」「自衛官候補生」で、18歳~33歳未満であれば受験可能です。
【仕事の特徴】
- 実力が評価される仕事
- 資格や経験を活かせる仕事
- コミュニケーション能力重視の仕事
- 肉体労働・職人系の仕事
【こんな人におすすめ】
- 国や人々を守ることにやりがいを感じる人
- 心身の強靭さに自信がある人
- チームワークが必要な行動が得意な人
【資格があれば就職できる職業5】自動車整備士
自動車整備士は、自動車の安全・性能確保のために点検、保守、整備などを実施するのが主な仕事内容です。
自動車整備士は自動車整備士技能検定に合格する必要があります。中には実務経験の受験資格が設けられている資格もありますが、受験資格を満たせば中卒でも目指せる職業です。
【仕事の特徴】
- 実力が評価される仕事
- 資格や経験を活かせる仕事
- 肉体労働・職人系の仕事
- 独立・フリーランスが可能な仕事
【こんな人におすすめ】
- 車に強い興味がある人
- 手先を使った細かな作業が得意な人
- 最新技術を学ぶことに意欲がある人
【資格があれば就職できる職業6】税理士
税理士は、税務書類の作成、会計業務、クライアントへの税金に関する相談やアドバイスなどが主な仕事内容です。
税理士になるには税理士試験に合格し、2年間の実務経験を積む必要があります。令和5年に受験資格が大幅に緩和されたため、中卒でも税理士に挑戦できるようになりました。
【仕事の特徴】
- 実力が評価される仕事
- 資格や経験を活かせる仕事
- コミュニケーション能力重視の仕事
- 独立・フリーランスが可能な仕事
【こんな人におすすめ】
- 学ぶことが好きな人
- ルールに則ってコツコツ進める作業が得意な人
- 分かりやすく説明・解説することできる人
【資格があれば就職できる職業7】ドライバー
ドライバーは、タクシーやトラック、バスなどを運転し、乗客や荷物を目的地まで安全に送り届けるのが主な仕事内容です。
車種によっては、普通自動車第一種免許だけでなく、第一種・第二種の大型自動車免許や中型自動車免許などの資格取得が必要ですが、学歴を問わず採用されやすい職業なので、中卒で活躍できる可能性が高いです。
【仕事の特徴】
- 実力が評価される仕事
- 資格や経験を活かせる仕事
- 独立・フリーランスが可能な仕事
【こんな人におすすめ】
- 1人での作業が苦にならない人
- スケジュール管理が得意で時間を守れる人
- 安全重視の運転が得意な人
【資格があれば就職できる職業8】ナイト系ドライバー
ナイト系ドライバーは、お客さんの自宅やホテルなどに、キャストを送迎するのが主な仕事内容です。
普通自動車免許が必須ですが、業界全体で学歴や実務経験がなくても応募できる求人が大半なので、中卒・未経験もチャレンジしやすい職業です。
【仕事の特徴】
- 実力が評価される仕事
- 資格や経験を活かせる仕事
【こんな人におすすめ】
- 丁寧な運転が得意な人
- 臨機応変に運転ルートを考えられる人
- 周囲の人を気遣える思いやりがある人
【資格があれば就職できる職業9】警察官
警察官の仕事内容は、交通違反の取り締まりやパトロール、事件の捜査、犯罪の予防、地域の治安維持、住民からの相談対応など、多岐にわたります。
警察官になるには採用試験に合格する必要があります。警察の組織は「警視庁」と「都道府県警察」の2つに分類され、それぞれ試験区分は異なります。中卒の場合は、地方の警察官試験を受験するのがおすすめです。
【仕事の特徴】
- 実力が評価される仕事
- コミュニケーション能力重視の仕事
- 肉体労働・職人系の仕事
【こんな人におすすめ】
- 心身ともにタフで基礎的な運動能力に自信がある人
- 正義感が強く、社会の役に立つことにやりがいを感じる人
- 冷静かつ迅速な判断ができる人
【資格があれば就職できる職業10】登録販売者
登録販売者は、薬局やドラッグストアで一般用医薬品の販売、お客さんの要望に応じた説明やアドバイス、業者からの医薬品の受け取り、品出しなどを行うのが主な仕事内容です。
登録販売者になるには、各都道府県が主催する登録販売者試験に合格する必要があります。受験資格は設けられていないので、中卒も受験が可能です。
【仕事の特徴】
- 資格や経験を活かせる仕事
- コミュニケーション能力重視の仕事
【こんな人におすすめ】
- 相手の立場に寄り添ったヒアリングが得意な人
- 自主的に勉強ができる人
- 正確に物事の説明ができる人
【資格があれば就職できる職業11】保育士
保育士は、保育所や児童福祉施設で子どもの保育、保護者に対して子育てに関するアドバイスや指導などを行うのが主な仕事内容です。
保育士になるには、保育士の資格が必要です。保育士試験は児童福祉施設での実務経験が5年以上かつ7200時間以上であれば、中卒も受験可能です。また、高卒認定試験に合格して指定保育士養成学校に最低2年通学することでも、受験資格を得られます。
【仕事の特徴】
- 資格や経験を活かせる仕事
- コミュニケーション能力重視の仕事
【こんな人におすすめ】
- 子どもとのコミュニケーションが得意な人
- その場の状況に応じて柔軟な対応ができる人
- ささいな変化を見逃さない観察力がある人
【資格があれば就職できる職業12】公務員
公務員は省庁や国家機関で働く「国家公務員」と、地方自治体で働く「地方公務員」の2種類があります。国や地域の人々が安心して豊かに生活できるように、主にルール制定や各種手続き・相談の窓口業務、インフラ整備などを行います。
公務員になるには公務員試験に合格する必要がありますが、職種によっては、高卒程度の学力があれば中卒も受験が可能です。
【仕事の特徴】
- 資格や経験を活かせる仕事
- コミュニケーション能力重視の仕事
【こんな人におすすめ】
- 人の役に立つことにやりがいを感じる人
- ルールに従って細かい作業ができる人
- 相手の立場になって物事を考えられる人
中卒の成功事例

ここからは、中卒の成功事例を体験談形式で3つご紹介します。
中卒の学歴からどのようにして成功を収めたのか、それぞれの理由をチェックしてみましょう。
自分流の接客スタイルへのこだわり(年収1,000万円以上 33歳)
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僕は中卒なんですけど、今はナイト系のお店で店長として運営を任されていて、年収は1,000万円を超えました。
成功の理由は「自分ならこうする」という働き方のスタイルを持っていたところが大きいと思います。
この業界に踏み込んだきっかけは友達のツテで、今とは別の店舗でした。ただ、そのお店は「スタッフの接客は必要最低限でいい」というスタンスだったんですよね。
僕は「スタッフはキャストより先にお客様に会うんだから、接客に力を入れたほうが良くない?」と思っていました。接客でもっと居心地が良くて何度も通いたくなる雰囲気が作れないかなって。
そんな当時の思いが自分のお店作りのヒントになり、アットホームで楽しいお店を目指しました。おかげさまでお客さんからも好評をいただき、年収の大幅アップにつながったんです。
失敗しただけで終わらせない(年収550万円 37歳)
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高校を1年で中退し、16歳から働き始めました。現在はIT系の会社でビジネス向けのアプリを開発しています。周りは大卒が多い職場ですが、年収や待遇は学歴に関係なく評価されていると感じています。
自分の成功の要因は「失敗からの学び」だと考えます。
もともとは、アメリカで流行っていたサービスを真似た日本版アプリを開発していたんですが、最初は全然売上が伸びず失敗に終わりました。
でも、失敗だけで終わらせるのはもったいないと感じたんですね。そこで、何が悪かったのかを分析して、日本特有のビジネス構造を活かしたサービスに切り替えようと提案したら、それが採用されました。現在は多数の企業様にご愛用いただいていて、弊社の主力サービスになっています。
こうした失敗の経験の積み重ねが、今の自分の成功につながっていると思います。
仕事へ真剣に向き合うこと(年収800万円以上 25歳)
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中学卒業後、すぐに就職しました。販売系の仕事をしていて、スポーツ関連商材を取り扱っています。年収は800万円以上です。
自分が成功できたのは、「とにかく好きなことを仕事にした」からだと思います。
筋トレやスポーツ観戦が趣味で、スポーツ系の知識は結構あったんです。自分自身が筋トレをするのもあり、ユーザー目線に立って企画やアイデアを考えることもできました。
何より「あの選手に使ってほしい」という気持ちが強く、それが原動力となって仕事にもより一層熱が入りましたね。現在では筋トレやジムに通っている方だけでなく、プロのスポーツ選手も愛用してくださっていると聞いています。
いつか憧れの選手に愛用してもらいたいという目標を持ちながら、これからも精進していきます。
中卒が就職できる求人を探す方法5選

中卒が就職できる職業は豊富にあるものの、どのように探し出せばいいのでしょうか。
ここでは、中卒が就職できる求人を探す方法について解説します。
ハローワークを活用する
ハローワークとは厚生労働省所轄の公共職業安定所のことで、就職や転職のサポート、職業紹介、雇用に関する手続きなどを無料で利用できます。担当エリアごとに幅広い職種の求人情報を取り扱っており、学歴不問の求人も探しやすいのが特徴です。
また、自己分析や応募書類作成、面接対策、就活セミナーの案内といった就職活動に向けたサポートや、就職に必要な知識やスキル取得を目的とした職業訓練も受けられます。
就職先を探すうえで何から始めればいいのか分からない中卒者は、職員に悩みや疑問を直接相談できるハローワークを活用するのがおすすめです。
ハローワークについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてみてください!
求人サイトをチェックする
求人サイトに登録すれば、スマートフォンやタブレットを使って通勤時間や仕事の休憩中といったスキマ時間にも仕事探しが可能です。時間や場所を問わず利用できるので、自分のペースで求人をチェックできます。
勤務地や職種、給与などの条件を指定して検索できる求人サイトが多く、希望の条件に合った求人を見つけやすいのが特徴です。また、求人サイトによって掲載されている求人数や取り扱っている求人の傾向が異なるため、複数の求人サイトに登録しておくと良いでしょう。
ただし、基本的にハローワークのような、担当者による就職支援サービスの提供はなく、自力で就職活動を進めなければいけないので、初めて就職や転職をする中卒者にとってサービス面で少々不安を感じるかもしれません。
転職エージェントを利用する
転職エージェントとは、キャリアアドバイザーが利用者にとって最適な求人を紹介するサービスを指します。
転職エージェントを利用すれば、自分で求人を探さなくても希望に近い求人を紹介してもらえますし、書類選考が通りやすくなったり、応募書類の作成や面接といった就職支援のサポートを受けられたりもします。また、今後のキャリアプランについて、アドバイザーが一緒に考えてくれる点も魅力です。
中卒や無職でも利用できる転職エージェントも存在するため、「一人で就職活動をおこなうのが不安」「誰かからアドバイスを受けたい」という中卒者におすすめです。
非正規雇用から正社員を目指す
正社員登用制度を採用する企業に非正規雇用として働きながら、正社員を目指す方法もあります。
正社員登用制度を設ける企業は、自社にとって戦力になる人材を正社員として囲いたい気持ちが強いです。そのため、周囲から信頼されているかつ成果を出せている人であれば、学歴に関係なく積極的に正社員として雇ってもらえる可能性が高まります。
正社員登用されやすい人の特徴は以下の通りです。
正社員登用されやすい人の特徴
- コミュニケーション能力に長けている
- 正社員からの信頼が高い
- 率先して仕事の効率改善ができる
- 長期的に働きたいという意思がある
日頃の勤務態度や実力が評価されれば、早い段階で正社員の話が来るかもしれません。
また、アルバイトや契約社員として働きながら資格取得に向けた勉強をして、希望の職種に就職する方法もあります。どの方法が自分のキャリアアップにつながりやすいのか考えたうえで行動することが大切です。
定時制高校や高等専修学校に通う
中卒から働ける仕事は多数あるとは言え、高卒と比べれば就職先の選択肢は少ないです。また、高卒以上でないと受験させてもらえない資格もあります。
就職先の選択肢をより増やしたいのであれば、高卒資格を得ることも視野に入れてみてください。方法は、働きながら通える定時制高校を卒業するか、もしくは希望の職種が明確になっている場合は、高等専修学校に通って高卒資格と同等の資格を得るかの二択になります。
中卒を履歴書にどう書けばいい?

いざ「転職を始めよう」と思っても、履歴書に「中卒」と書いて大丈夫かと迷ってしまう方もいるでしょう。
面接前に書類審査をしている企業も多く、履歴書が第一印象となることも少なくないため、「中卒」と書くことでどのような影響が出るのか不安になるのは当然だと思います。必要なポイントをしっかり押さえて書いていきましょう。
高校中退の場合の最終学歴は「中卒」
まず、自分の学歴を適切に記載することが重要です。
高校に進学していない方だけではなく、高校を中退している場合も最終学歴は「中卒」になります。
高卒認定試験に受かっていたとしても、学歴は「高卒」にはならない点に注意が必要です。
高校中退は履歴書に書くべき?
高校を中退する理由によっては、中卒よりも「高校中退」を記載した方が良い場合があります。
特に家庭の事情や金銭的な事情が理由の場合は、自分の都合で高校を中退したというわけではないため、履歴書に記載してもマイナスの印象を持たれにくいです。
だた、自分都合の理由で高校を中退している場合は、履歴書に「高校中退」を記載しないことで、余計な悪印象を回避することもできます。
- 参考
- 高校中退を明記する場合の記載例:
○○高校 中途退学(経済的事情により)
アルバイト経験は履歴書に書くべき?
正社員経験がない場合、「職歴欄」にアルバイト経験を記載していいのか迷われている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、「職歴欄」は正社員の職歴を記載するのが一般的で、アルバイト経験については記載しないことが多いです。
しかし、応募している企業・業務に関連する経験がある場合や、業務に関連するスキルがある場合は、アルバイトの経験がアピールポイントにもなりますので、記載するのも一つの手です。
中卒で生き方に悩んでいる人のよくある質問

最後に、中卒で生き方に悩んでいる人のよくある質問をまとめました。
キャリアや給与面など、中卒の人生に不安や疑問を感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。
中卒で困ることはなんですか?
中卒で困ることに、就職や資格取得の選択肢が限られてしまう点が挙げられます。
学歴を応募条件に定めている求人や、一定以上の学歴がないと受験できない資格試験があるのは事実です。また、職場によっては、学歴で初任給の金額や昇格のしやすさが決められてしまっているケースもあります。
とは言え、先述の通り、中卒が就職しやすい仕事や受験できる資格は幅広くあるので、情報をリサーチしてキャリアプランを定めていけば、ハンデを感じずに活躍できる可能性は高いです。
中卒は何人に1人ですか?
令和2年度の国勢調査によれば、中卒者の割合は全年代を合わせると8人に1人という計算になります。
ただし、20代だけで見ると25人に1人、30代だけで見ると20人に1人という割合なので、年代によって比率は大きく異なります。統計を見ると、年代が若くなればなるほど、中卒の割合は少ない傾向にあるようです。
参考:e-Stat 政府統計の総合窓口「国勢調査/令和2年国勢調査/就業状態等基本集計(主な内容:労働力状態、就業者の産業・職業、教育など)」(参照 2025-06-13)
中卒でいくら稼げる?
労働政策研究・研修機構の「ユースフル労働統計2024」によれば、中卒の男性が中学校卒業から定年まで同一企業で正社員として働いた場合、生涯賃金は平均2億160万円です。
また、その場合の退職金の平均は1,100万円という統計が出ています。
参考:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計2024」(参照 2025-06-13)
中卒でも正社員になれる?
学歴を重視する業界・企業の場合、正社員になるのは難しい場合があります。しかし、学歴に関係なく就職が可能な職業を選べば、中卒でも正社員になることは十分可能です。
具体的には「学歴不問・未経験歓迎」「資格なしOK」「実力主義」といった業界・職種の求人を狙えば、正社員になれる可能性が高まります。
高卒認定試験は受けるべき?
高卒認定試験を受けるべきかは、目的によります。
高卒認定試験は、高校を卒業していなくても「高卒者と同等以上の学力がある」ということを証明できる試験です。「大学や専門学校への入学」「特定の資格取得」などを目的とする場合は、高卒認定試験を受ける必要があります。
ただし、高卒認定試験に合格しても学歴は中卒のままなので、「学歴の代わり」として受けるのはあまりおすすめできません。
参考:文部科学省「高等学校卒業程度認定試験とは」(参照 2025-07-03)
中卒の生き方は選択と考え方でどうにでもなる!

中卒の生き方のコツやおすすめの職業について解説してきました。最後に、今回解説した内容をおさらいしていきましょう。
中卒の生き方まとめ
- 中卒は高卒や大卒に比べて平均年収や正規雇用率が低い傾向にあり、中卒では取得できない資格も存在する
- 中卒で失敗しない生き方をするコツは、「とにかく働いてお金を貯める」「スキルアップや学び続けるなどの努力をし続ける」「常に未来のことを考えて資格取得や進学などの行動を取る」
- 学歴に左右されない仕事の特徴は、「実力が評価される仕事」「資格や経験を活かせる仕事」「コミュニケーション能力重視の仕事」「肉体労働・職人系の仕事」「独立・フリーランスが可能な仕事」
- 中卒が就職できる求人を探すには、「ハローワークや求人サイト、転職エージェントを活用する」「非正規雇用から正社員を目指す」「定時制高校や高等専修学校に通う」方法がある
学歴に左右されない仕事を選べば、中卒で成功できる可能性はあります。
今回ご紹介したおすすめの職業や仕事の選び方のポイントを押さえて、自分に合った仕事を見つけてより良い生き方を実現していきましょう!